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第一章
《今後》
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「お恥ずかしい所をお見せいたしました。」
セイラは目元を僅かに赤くさせていたが、先ほどまでの悲壮感は全くなくなっていた。
「セイラさまからおききしました、たすけていただき、ありがとうございました。」
「……。」
「ほら、レラも。」
頬を膨らませ、不貞腐れているレラにミラが肘でつつく。
「……。」
そして、何を思ったのかレラはびしりと少年に向かって指をさす。
「こんかいはあんたにたすけられたけど、こんごはわたしたちがまもるから、あんたのでばんなんてないのよっ!」
「こらっ!」
「あ、あのすみません。」
まさか、レラがこんな事をするとは思っていなかった二人は慌てる。
ミラはひとまずレラを殴って叱り。
セイラは慌てて頭を下げる。
「ぶはははは。」
「……。」
レラの暴挙ともとれる行動に何故か少年の父は大笑いをし、少年は苦虫を噛みつぶしたような顔をしている。
「あの…。」
「ははは、楽しい家族じゃねぇか。」
「あっ、はい。」
「うん、決めた、決めた。」
一人うんうんと頷いている男に四人の子どもたちは訳の分からない顔をしている。
「おやじ、なんかへんなこと、かんがえているんじゃ、ねぇよな?」
「どういけんですね。」
「すごく、あやしい。」
「……。」
セイラだけは何も言わないが、それでも、他の子たちと同じように怪しんでいる。
「ああ、この家にこいつを雇わせてくれ。」
「えっ?」
「何を?」
「げっ。」
「親父っ!」
単純に驚くセイラ。
怪訝な顔をするミラ。
すっごく嫌な顔をするレラ。
そして、何を訳の分からない事をほざいているのだと怒っている少年。
「……私たちには誰かを雇うような余裕はありません。」
「いいんだよ、衣食住揃ってりゃ賃金何て。」
「……。」
セイラは痛む頭を押さえる。
「こいつはさ、年の割にしっかりとしている、そんでもって、そんなこいつがお前さんを助けたいと思った。」
「……。」
「それは運命だと思うんだよな。」
男は手を組み、真剣な顔でセイラを見つめる。
「嬢ちゃんには悪いけど、本当の事を言うな。」
「何をですか?」
「あの時、嬢ちゃんをおれは見捨てようとした。」
「「――っ!」」
「正直面倒臭い事には巻き込まれたくはないからな。」
「……。」
殺気立つ双子と少年にものおじする事無く、飄々と男は言う。
「当然ですよ。」
誰だって面倒な事には巻き込まれたくはないのは当然の事だろう。
セイラはそう達観しているが、周りの子たちは違った。
「とうぜんじゃありません。」
「このおじさん、きらい、おいだしていい?」
「おやじさいてい、かあさんに、いいつけてやる。」
「おい、愚息あいつには言うな。」
少年を男は睨みつけるが、少年は全く聞こえていない風にセイラを心配そうに見ている。
「あんな、おとな、おまえからみかぎれよ。」
「……貴方のお父さんでしょう?」
「サイテーなおとななんてしらねぇ。」
「……。」
少年の言葉にセイラは苦笑を漏らす。
「レラ、ミラ……えっと…。」
セイラはようやくここで、少年の名前をまともに聞いていない事に気づく。
「あっ、おれのなまえはカルム。」
「カルムくん。」
「カルム。」
「カルムくん?」
「カルム。」
「えっと……。」
「よびすてでいい。」
セイラは二、三度瞬きをして苦笑する。
「うん、カルム。」
「ああ。」
「えっと、こちらも自己紹介してませんでいたね、私はセイラ。
こっちの青い瞳の方がミラ。
緑色の瞳の方がレラです。」
「お、おれの名前は。」
「おやじはいらん。」
「そうですよ、はくじょうなかたのなまえをおぼえるきはありませーん。」
「おなじくです。」
「三人とも。」
セイラは三人を諫めるが残念ながら彼らは聞く耳を持たない。
「はぁ……そうか。」
カルムの父は色々諦めたような顔をして、そして、セイラを見る。
「先ほどの続きだが、こいつは自分の意思で嬢ちゃんを助けたいと思った。それならば最後まで面倒を見るのは当然だろう。」
「あの、私は犬でも、猫でもないんですけど。」
「ああ、そういう意味じゃなくてな、おれの家系は一人の人を守ると決めたらそいつに仕えるという変な血が流れているんだ。」
「はぁ…。」
「こいつはいつも冷めた目で見ていたのにもかかわらず、嬢ちゃんに対してはここまで執着している。」
「……つまり。」
「こいつの運命の相手は嬢ちゃんだと思うんだ。」
どこか寒い事を本気で言っている男にセイラは冷めた目で見る。
「信じていないな。」
「当たり前です。」
そんな物語みたいな展開ありはしない、とセイラは心の中で溜息と共に零す。
「まあ、物は試しだ、一月でもいいから、こいつを傍においてはくれないか?」
「……駄目です。」
「何故だ?」
「私は命を狙われています。」
セイラははっきりとその言葉を言えば、その場がシンと静まり返る。
「本当はレラとミラも私から引き離した方がいいと思いますけど、私も彼女たちもこの家しか帰る場所がありません。
だから、私が彼女たちを護るように強くなりたいくらいです。
それなのに、もう一人私の傍に置く事は出来ません。」
「こいつは自分の身を守るくらいならできるぞ。」
「それでもです、私はこれ以上私の都合で他人を巻き込むのは嫌なんです。」
「……。」
男は溜息を零す。
一方、セイラが意識していなかったカルムはそっと彼女の手を取った。
「えっ?」
「なぁ、セイラ。」
「何?」
「おまえはだれがまもる?」
「……。」
「おまえはこいつらをまもるといった、だけど、まもられるべき、おまえは?」
「…自分の身は自分で護ります。」
「きょう、しにかけたのにか?」
「……。」
カルムの鋭い言葉にセイラは黙り込む。
「おれはまだ、よわい、だけど、おまえをまもらせてはくれないか?」
「私たちは出会ったばっかりよ、なのに何で、そんな事を言うの?」
「わからない、だけど、おれはおまえのそばにいたいんだ。」
「……。」
ジッとルビーのような紅の瞳に見つめられ、セイラは困惑する。
「そばにいさせてくれないか?」
「……。」
ぐらつくセイラの心情を見透かしたのか、ただ単なる嫉妬なのかレラとミラが二人の間に割り込む。
「セイラさまはわたしたちがまもる。」
「そうです、ほかのかたのおてはかりるつもりはありません。」
「……。」
カルムは二人を睨み、そして、セイラを見た。
「きめるのはセイラだ。」
そして、三人はセイラを見つめる。
どうするべきなのかとセイラは困惑しながら、ようやく口を開いた。
セイラは目元を僅かに赤くさせていたが、先ほどまでの悲壮感は全くなくなっていた。
「セイラさまからおききしました、たすけていただき、ありがとうございました。」
「……。」
「ほら、レラも。」
頬を膨らませ、不貞腐れているレラにミラが肘でつつく。
「……。」
そして、何を思ったのかレラはびしりと少年に向かって指をさす。
「こんかいはあんたにたすけられたけど、こんごはわたしたちがまもるから、あんたのでばんなんてないのよっ!」
「こらっ!」
「あ、あのすみません。」
まさか、レラがこんな事をするとは思っていなかった二人は慌てる。
ミラはひとまずレラを殴って叱り。
セイラは慌てて頭を下げる。
「ぶはははは。」
「……。」
レラの暴挙ともとれる行動に何故か少年の父は大笑いをし、少年は苦虫を噛みつぶしたような顔をしている。
「あの…。」
「ははは、楽しい家族じゃねぇか。」
「あっ、はい。」
「うん、決めた、決めた。」
一人うんうんと頷いている男に四人の子どもたちは訳の分からない顔をしている。
「おやじ、なんかへんなこと、かんがえているんじゃ、ねぇよな?」
「どういけんですね。」
「すごく、あやしい。」
「……。」
セイラだけは何も言わないが、それでも、他の子たちと同じように怪しんでいる。
「ああ、この家にこいつを雇わせてくれ。」
「えっ?」
「何を?」
「げっ。」
「親父っ!」
単純に驚くセイラ。
怪訝な顔をするミラ。
すっごく嫌な顔をするレラ。
そして、何を訳の分からない事をほざいているのだと怒っている少年。
「……私たちには誰かを雇うような余裕はありません。」
「いいんだよ、衣食住揃ってりゃ賃金何て。」
「……。」
セイラは痛む頭を押さえる。
「こいつはさ、年の割にしっかりとしている、そんでもって、そんなこいつがお前さんを助けたいと思った。」
「……。」
「それは運命だと思うんだよな。」
男は手を組み、真剣な顔でセイラを見つめる。
「嬢ちゃんには悪いけど、本当の事を言うな。」
「何をですか?」
「あの時、嬢ちゃんをおれは見捨てようとした。」
「「――っ!」」
「正直面倒臭い事には巻き込まれたくはないからな。」
「……。」
殺気立つ双子と少年にものおじする事無く、飄々と男は言う。
「当然ですよ。」
誰だって面倒な事には巻き込まれたくはないのは当然の事だろう。
セイラはそう達観しているが、周りの子たちは違った。
「とうぜんじゃありません。」
「このおじさん、きらい、おいだしていい?」
「おやじさいてい、かあさんに、いいつけてやる。」
「おい、愚息あいつには言うな。」
少年を男は睨みつけるが、少年は全く聞こえていない風にセイラを心配そうに見ている。
「あんな、おとな、おまえからみかぎれよ。」
「……貴方のお父さんでしょう?」
「サイテーなおとななんてしらねぇ。」
「……。」
少年の言葉にセイラは苦笑を漏らす。
「レラ、ミラ……えっと…。」
セイラはようやくここで、少年の名前をまともに聞いていない事に気づく。
「あっ、おれのなまえはカルム。」
「カルムくん。」
「カルム。」
「カルムくん?」
「カルム。」
「えっと……。」
「よびすてでいい。」
セイラは二、三度瞬きをして苦笑する。
「うん、カルム。」
「ああ。」
「えっと、こちらも自己紹介してませんでいたね、私はセイラ。
こっちの青い瞳の方がミラ。
緑色の瞳の方がレラです。」
「お、おれの名前は。」
「おやじはいらん。」
「そうですよ、はくじょうなかたのなまえをおぼえるきはありませーん。」
「おなじくです。」
「三人とも。」
セイラは三人を諫めるが残念ながら彼らは聞く耳を持たない。
「はぁ……そうか。」
カルムの父は色々諦めたような顔をして、そして、セイラを見る。
「先ほどの続きだが、こいつは自分の意思で嬢ちゃんを助けたいと思った。それならば最後まで面倒を見るのは当然だろう。」
「あの、私は犬でも、猫でもないんですけど。」
「ああ、そういう意味じゃなくてな、おれの家系は一人の人を守ると決めたらそいつに仕えるという変な血が流れているんだ。」
「はぁ…。」
「こいつはいつも冷めた目で見ていたのにもかかわらず、嬢ちゃんに対してはここまで執着している。」
「……つまり。」
「こいつの運命の相手は嬢ちゃんだと思うんだ。」
どこか寒い事を本気で言っている男にセイラは冷めた目で見る。
「信じていないな。」
「当たり前です。」
そんな物語みたいな展開ありはしない、とセイラは心の中で溜息と共に零す。
「まあ、物は試しだ、一月でもいいから、こいつを傍においてはくれないか?」
「……駄目です。」
「何故だ?」
「私は命を狙われています。」
セイラははっきりとその言葉を言えば、その場がシンと静まり返る。
「本当はレラとミラも私から引き離した方がいいと思いますけど、私も彼女たちもこの家しか帰る場所がありません。
だから、私が彼女たちを護るように強くなりたいくらいです。
それなのに、もう一人私の傍に置く事は出来ません。」
「こいつは自分の身を守るくらいならできるぞ。」
「それでもです、私はこれ以上私の都合で他人を巻き込むのは嫌なんです。」
「……。」
男は溜息を零す。
一方、セイラが意識していなかったカルムはそっと彼女の手を取った。
「えっ?」
「なぁ、セイラ。」
「何?」
「おまえはだれがまもる?」
「……。」
「おまえはこいつらをまもるといった、だけど、まもられるべき、おまえは?」
「…自分の身は自分で護ります。」
「きょう、しにかけたのにか?」
「……。」
カルムの鋭い言葉にセイラは黙り込む。
「おれはまだ、よわい、だけど、おまえをまもらせてはくれないか?」
「私たちは出会ったばっかりよ、なのに何で、そんな事を言うの?」
「わからない、だけど、おれはおまえのそばにいたいんだ。」
「……。」
ジッとルビーのような紅の瞳に見つめられ、セイラは困惑する。
「そばにいさせてくれないか?」
「……。」
ぐらつくセイラの心情を見透かしたのか、ただ単なる嫉妬なのかレラとミラが二人の間に割り込む。
「セイラさまはわたしたちがまもる。」
「そうです、ほかのかたのおてはかりるつもりはありません。」
「……。」
カルムは二人を睨み、そして、セイラを見た。
「きめるのはセイラだ。」
そして、三人はセイラを見つめる。
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