弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

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その日から、少しずつ公爵との時間が増えていった

けれど、俺は肝心なことはずっと聞けずにいた

 

「そろそろ、役目を果たさないとな…」

 

もちろん俺だって、本当はやりたくない

けれど、レナに会いたい

 

「やっぱり、公爵にお願いしよう」

 

俺は覚悟を決めた

 

 

 

 

 

 

「アルバート様。お食事のご用意ができました。」

 

今日の作戦会議をしているとフリカが俺を呼びに来た

 

夕食の後に話し合う時間ってもらえるのかな…

もらえたらその時に話そう

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした。今日の夕飯もおいしかったです。」

 

公爵はいつも俺が食事を終えるのを待っていてくれる

 

「食い終わったか。じゃあ俺は部屋に戻る」

 

「あっ、こ、エルヴィン公爵！」

 

俺はとっさに公爵の服の裾を引っ張った

 

「どうした…？」

 

「あ、あの。僕公爵にお話があって…あ、お時間がなかったらまた今度でもいいんですけど…」

 

「大丈夫だ。ここで話すか？」

 

「で、できればお部屋で…」

 

俺がそういうと、公爵は僕を自分の部屋へ連れて行った

 

公爵は僕をベッドに座らせた

 

「それで話とはなんだ」

 

 

「そ、その。公爵は、よ、よるの相手はしなくていいって言ってたんですけど、やっぱり僕はっ」

 

「弟に会いたいのか…？」

 

公爵は俺の頭を撫でながらそう言った

 

「は、はい」

少し身体が震えている気がしたが、そんなことは気にしない

 

「はあ、俺はそんな理由だけでお前を抱きたくはなかったんだけどな…」

そんな理由？俺にとっては、何よりも大切で、何よりも重要なことだ

 

そういいながら公爵は俺の服に手を入れていった