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振り返った先には公爵がいた
「何が俺がいなくって良かったんだ?」
「‥‥あ、その」
別に隠す必要はないが、突然のことで頭が思うように働かなかった
「まあいい、夕食の時間だ。ついてこい」
「…はい」
公爵はそう言って先に部屋を出た
俺も慌てて部屋を出た
俺は公爵から離れて後ろの方を歩いていたが、公爵はいつの間にか俺の隣で歩いていた
勝手に昼寝をしてしまったことを謝るべきかな
やましいことをしてないって言ったほうがいいかな
なんてことを考えていると食堂についた
「そこの席に座れ」
俺は公爵の向かいの席に座った
座るとすぐに料理が運ばれてきた
昼食とは違い豪華な料理だ
俺はお腹が空いていたからいつもより行儀が悪かったかもしれない
どの料理もとてもおいしい
俺は気まずいのもありずっと料理を食べていた
食事が終わり部屋に戻った
湯あみも済み、ベッドに入った
「きょ、今日はお相手させていただきます」
「はああ、なんでお前はそれしか頭にないんだ」
公爵にため息をつかせてしまった
どうしよう…
「俺は別にアルバートに夜の相手を無理やりさせようとは思ってない」
「…えっ」
けど俺の両親は公爵を満足させろって
「で、でも、そうしないと僕…」
ルナに会えない…
「どうした」
「っr、両親がェ、エルヴィン公爵をま、満足させたら、僕と弟をあ、会わせてくれるっt」
瞳から涙がこぼれた
もうルナに会えないのかな…
「別に俺を満足させるのが夜の相手でなくてもいいだろ」
…でも、他に何が
「それとも本当は俺に抱かれたかったのか?」
公爵は僕を押し倒して、額に口づけをした
「ひっ…」
公爵の手が服の中に入ってきた
「あっ、ん」
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫
レナに会うため、レナに会うため、レナに…
俺の瞳は涙でいっぱいになっていた
ぎゅっ
公爵が僕を抱きしめた
「悪かった、無理矢理はしないって言ったのにな。もう寝よう」
「あ、あ、その、だい、じょうぶ、です…」
本当は公爵が手を止めてくれて安心した
「無理にはしないって言っただろ」
俺は公爵に抱きしめられたままベッドに入った
どうしよう…
「そういえば今日は俺がいない間何をしてたんだ」
「そ、その、何をすればいいのかわからなくて、ね、寝てしまって…」
「そうか、暇だったか…。明日朝、図書館に案内してやろう」
「あ、ありがとうございます」
公爵がいないあいだ何をしようか悩んでいたところだから嬉しかった
公爵の方を見ると何か難しい顔をしていたから俺は静かに眠りについた
「何が俺がいなくって良かったんだ?」
「‥‥あ、その」
別に隠す必要はないが、突然のことで頭が思うように働かなかった
「まあいい、夕食の時間だ。ついてこい」
「…はい」
公爵はそう言って先に部屋を出た
俺も慌てて部屋を出た
俺は公爵から離れて後ろの方を歩いていたが、公爵はいつの間にか俺の隣で歩いていた
勝手に昼寝をしてしまったことを謝るべきかな
やましいことをしてないって言ったほうがいいかな
なんてことを考えていると食堂についた
「そこの席に座れ」
俺は公爵の向かいの席に座った
座るとすぐに料理が運ばれてきた
昼食とは違い豪華な料理だ
俺はお腹が空いていたからいつもより行儀が悪かったかもしれない
どの料理もとてもおいしい
俺は気まずいのもありずっと料理を食べていた
食事が終わり部屋に戻った
湯あみも済み、ベッドに入った
「きょ、今日はお相手させていただきます」
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公爵にため息をつかせてしまった
どうしよう…
「俺は別にアルバートに夜の相手を無理やりさせようとは思ってない」
「…えっ」
けど俺の両親は公爵を満足させろって
「で、でも、そうしないと僕…」
ルナに会えない…
「どうした」
「っr、両親がェ、エルヴィン公爵をま、満足させたら、僕と弟をあ、会わせてくれるっt」
瞳から涙がこぼれた
もうルナに会えないのかな…
「別に俺を満足させるのが夜の相手でなくてもいいだろ」
…でも、他に何が
「それとも本当は俺に抱かれたかったのか?」
公爵は僕を押し倒して、額に口づけをした
「ひっ…」
公爵の手が服の中に入ってきた
「あっ、ん」
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫
レナに会うため、レナに会うため、レナに…
俺の瞳は涙でいっぱいになっていた
ぎゅっ
公爵が僕を抱きしめた
「悪かった、無理矢理はしないって言ったのにな。もう寝よう」
「あ、あ、その、だい、じょうぶ、です…」
本当は公爵が手を止めてくれて安心した
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どうしよう…
「そういえば今日は俺がいない間何をしてたんだ」
「そ、その、何をすればいいのかわからなくて、ね、寝てしまって…」
「そうか、暇だったか…。明日朝、図書館に案内してやろう」
「あ、ありがとうございます」
公爵がいないあいだ何をしようか悩んでいたところだから嬉しかった
公爵の方を見ると何か難しい顔をしていたから俺は静かに眠りについた
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