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バイブ
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力を失った肉棒がずるりと抜け落ちた。その後を追いかけるように白濁した液体が蜜口から溢れ出す。
「あっ、ごめん」
男の口から下着を引き抜いた。唾液を吸ってどろどろになっており、とても履いて帰れる物ではない。
「す、すみません…、俺、我慢出来なくてっ、中に―」
「いいよ、薬飲んでるから大丈夫。君は?」
「あっ、はい…大丈夫です」
何故か尻すぼまりに答える男。もじもじと手をこすりあわせている。
「どうしたの?」
「えっと…、ど、どうでしたか…?」
恥ずかしそうに問われ、 逡巡した。正直に言って、最高でした。バイブなんて糞です。と言うのはあまりにも色気が無さすぎるだろうか。
「…とっても良かったよ」
男が嬉しそうに笑う。
「あの、良かったら…なんですけど」
「なあに?」
「名前、教えて貰えませんか?」
ぽりぽりと頬を掻き、口を開いた。
「そっか、ごめんね。名乗りもせずに。私は彩乃。君は?」
「彩乃さん…。俺、恭也です。桐谷恭也」
「恭也くん、ね」
差し出された手を握ると、そのまま引っ張られて胸の中に抱き込まれてしまった。規則的な心音に心が安らぐ。
「あの、彩乃さん。また俺と会ってくれますか?」
眉を八の字に下げた顔がこちらを向く。先程までの姿が嘘のような、小動物然とした仕草だ。
「私、あんな卑怯な事したし、バイブ作りしちゃう変なやつだけど…。いいの?」
「問題ないです。こんなにえろくて、相性よくて、可愛いなら、そんな事気になりません」
恭也は照れ臭そうに笑うと、抱き締める腕に力を込めた。自分自身が変なやつだという自覚はあるが、この男も同じくらいにやばそうだ。
「…ありがと」
頬が染まるのを隠すように胸板に顔を埋めた。優しい手付きで頭が撫でられる。
「俺、バイブよりも好きになってもらえるように頑張りますね」
「う、うん…」
今日、家に帰ったら真っ先にやることが決まった。
一生懸命作ったバイブだけど、思いきって捨ててしまおう。
「あっ、ごめん」
男の口から下着を引き抜いた。唾液を吸ってどろどろになっており、とても履いて帰れる物ではない。
「す、すみません…、俺、我慢出来なくてっ、中に―」
「いいよ、薬飲んでるから大丈夫。君は?」
「あっ、はい…大丈夫です」
何故か尻すぼまりに答える男。もじもじと手をこすりあわせている。
「どうしたの?」
「えっと…、ど、どうでしたか…?」
恥ずかしそうに問われ、 逡巡した。正直に言って、最高でした。バイブなんて糞です。と言うのはあまりにも色気が無さすぎるだろうか。
「…とっても良かったよ」
男が嬉しそうに笑う。
「あの、良かったら…なんですけど」
「なあに?」
「名前、教えて貰えませんか?」
ぽりぽりと頬を掻き、口を開いた。
「そっか、ごめんね。名乗りもせずに。私は彩乃。君は?」
「彩乃さん…。俺、恭也です。桐谷恭也」
「恭也くん、ね」
差し出された手を握ると、そのまま引っ張られて胸の中に抱き込まれてしまった。規則的な心音に心が安らぐ。
「あの、彩乃さん。また俺と会ってくれますか?」
眉を八の字に下げた顔がこちらを向く。先程までの姿が嘘のような、小動物然とした仕草だ。
「私、あんな卑怯な事したし、バイブ作りしちゃう変なやつだけど…。いいの?」
「問題ないです。こんなにえろくて、相性よくて、可愛いなら、そんな事気になりません」
恭也は照れ臭そうに笑うと、抱き締める腕に力を込めた。自分自身が変なやつだという自覚はあるが、この男も同じくらいにやばそうだ。
「…ありがと」
頬が染まるのを隠すように胸板に顔を埋めた。優しい手付きで頭が撫でられる。
「俺、バイブよりも好きになってもらえるように頑張りますね」
「う、うん…」
今日、家に帰ったら真っ先にやることが決まった。
一生懸命作ったバイブだけど、思いきって捨ててしまおう。
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