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4.夢
4.夢1/2
しおりを挟むお婆ちゃんの家から出て行かなくなって安心したのか、とても心が軽かった。
ただ、授乳の必要があるので赤ちゃんと同室になった。夜中にオムツと授乳の繰り返し。でも、安心感と母性で短い時間で起こされてもへでもなかった。
そんな短い睡眠だからか、夢を見た。
「綾香、おはよう」
「ん?おはよう、ん?」
チュッと響くリップ音。
目の前には赤い髪のイケメンが、私に添い寝をするように横になっていた。
――………………、ぇ……誰……。
「綾香」
今度は後ろから肩をちょんちょんと突かれる。
シングルベッドのサイズだったはずだけど、こんな狭い所にまだ人いるのかと不思議になったがここは夢である。
後ろに寝返りをしてみると、目の前に青い髪のこれまたイケメン。
「だr」
「ん」
誰だと口を開こうとしたらまたキスをされた。
ポカーンとする私に笑顔を向ける青髪イケメン。
――欲求不満なのか私……。
都合の良い夢を見ているのはわかった。
…………夢だから……流れに身を任せてみるべき。
仰向けに直ろうとすると場面が変わった。
先ほどは自分が借りている部屋だったが、今度はキングサイズはあろうフカフカのベッドの上。
両傍に座っているイケメンは変わらずだが、何故か全裸。
そして私も全裸。
「綾香、愛してる」
耳元で囁かれてとてもこそばゆい。
イケメンに言われて嫌な人はいないんじゃないか。
ましてやここは夢である。
夢なら一夜の過ちも良いじゃないか。
――なんだか、愛しく思うのはイケメンだけど、何だか可愛く見えるからかな……。
唐突に2人の頭を撫でた。
びっくりした表情であったが、すぐ頭を手に擦り付けてきた。赤い髪のイケメンは頭に置いた手を取って自身の頬を擦り付ける。
そのうちに2人が覆い被さってきて、口やおでこや、頬にバードキスをされた。
「綾香、大好き」
「私も大好きだよ。―――」
「僕も大好きだよ」
「もちろん。私も大好きだよ―――」
名前を言っているであろう口が声を発する事はなくて、相手の名前がわからない。
それでも優しく微笑まれた表情に笑顔が溢れた。
近づく唇に少し躊躇したが、頬に手を添えられる。
「んっ、ふ」
唇を割って舌が口内に入ってくる。
歯列をなぞって、上顎を撫でられるくらい舌が長いのか絡みつく舌が舌の表面をなぞっていく。
ゾクゾクと体に走る快感が、いつぶりかの自分の中の女を呼び起こした。
「はぁ……んっ、ん」
息継ぎするのに少し顔を離したら、今度はもう1人に口の端から少し強引に舌を入れられた。
視界の端に映ったのは、自分の物が取られて不貞腐れている子どものようなイケメン。
よそ見をしているとムキになったのか、舌を強く吸われた。
「んっ、……ぁ」
また背中を快感が走る。
長めの舌が私の舌を嬲って、時々吸われて、口の端から唾液が垂れた気がしたが息をするのも許してもらえないくらい激しくキスをされた。
「おい、―――」
名前を呼ばれ、渋々離れていく。
私は肩で息をしながら、クタッとベッドに体を預けるしかなかった。
――夢、凄い……。キスなんていつぶりだろう……。
2人から求められるとか、AVか……。
いや、今更恥ずかしくなってきた……。
「綾香、顔真っ赤」
「!?かっ、からかわないでくださいっ」
「からかってないよ。可愛いなって」
恥ずかしくなって顔を手で覆った。
体が全裸であるから、隠す所を間違っているかも知れないが、もうどうしようもない。
「ほら、―――がからかうから」
「ん?からかってない。可愛いだろ」
「そりゃね。顔真っ赤の綾香も可愛い」
私の顔の上で、私のことを褒めちぎる2人に更に恥ずかしくなる。
――私の欲求、どれだけ褒められたいんだ……。
「綾香、ごめん。顔、みせて」
顔を隠している手をゆっくりどけられる。
少し困った顔の青髪イケメン。
手をどけたら額にキスをされた。
頭を撫でられながらまた謝られたが、特に怒ることでもないのでそのまま顔を見ていた。
「怒ったか?」
「ぇ、いや怒ってない」
「良かった。怒ってないなら……していいか?」
私も鈍感ではない。
して良いかという事は、SEXだ。
今更だが3Pなんて、現実離れし過ぎて返答に詰まってしまった。恥ずかしさなんて全裸でいるこの状況でもすごく感じているのに、イケメン2人にされるのか。
何だか罪悪感や背徳感的なものを感じてしまう。
私が何も言えずに固まっていると、了承を待っている青髪イケメンではなく、赤髪イケメンが徐に手を掴んで硬い何かを掴ませた。
――…………………………、これは……アレだよね……。
「綾香が可愛くて、無理なんだけど……。慰めて欲しい」
「ぇ、……ぁ、…………え」
「あ!―――。綾香から良いって言われてねーだろ」
青髪イケメンが了承を待っている所に割り込みした形になった赤髪イケメンが怒られている。
そんなこと気にもしないで、私の手を使って自分のイキリ立ったモノを慰め出した。
手を離そうとしても、両手で私の手を覆っている。
気持ちよさそうに目を閉じて、鼻から漏れる声が凄く色っぽい。
了承を待っていた青髪イケメンが小さく舌打ちをすると、反対の手を掴んで固くなったモノに当てがった。
――両手に……硬いモノが………………。
こんなに大きいの初めて……。
とてもいやらしい。
両手を好きなようにされて、筋や血管が浮き出てるのがわかるくらい強く握られている。
先走りを時折手につけるように、先端に行ったかと思ったら根元までスライドさせて、根元にいくと毛に当たってまたそれがいやらしい。
――…………ムラムラする……。エロい。
体が勝手に快楽を求めてしまう。
陰部から蜜が溢れてくる感覚があった。
無意識に太ももを閉じて擦り合わせてしまう。
そんな姿を見られていたのか、すっと足の間に手が伸びてきた。
水の音が部屋に響く。
筋をなぞられて、秘核をつねられた。
「ひっ……ぁっ」
「ぁ、……はっ…………綾香もグチュグチュ……」
両手で私の手を覆っていたのが、いつの間にか片手になっていた。秘核を指の腹で撫でられる。小刻みに撫でられたと思ったら、少し強く押しつぶされる。
「ぁ、ぅっ……ひんっ……あっ」
すると今度は割れ目を撫でるもう一つの手。
溢れる蜜を塗り広げてゆっくりゆっくり指が入ってくる。
「ぁ、あ……あ」
「……中もすご……っ」
先走りが凄い先端を細かく撫でていたと思っていたら、また片手の拘束が外れていたようでもう一つ手が増えていた。
2人の手で陰部を解される。
蜜音が部屋に鳴るが、私のなのか2人のなのかわからないくらい濡れていた。
「あー……、っ、気持ち……」
「綾香……そろそろ」
大きくグラインドさせる動きに移った青髪イケメンが私の足を開いた。
手を外して自由になった手は先走りで光っていた。
指と指の間に光る糸がとても艶かしかった。
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