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チーズグラタン ※
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「ゆかりちゃん、好きだ」
彼の体から、コーヒーの香りがする。俯いたままキャーキャー心の中がうるさく叫んでいた。
恥ずかしすぎる。男の人って大きいけれど、こうして抱きしめられると私がまるで子供みたい。
いや、そうじゃなくて!
こういう時、どうしたらいいの? ドラマではどうしていたっけ? ぎゅって腕を背中に回して私も抱きしめるの? 頬っぺたを胸にくっつけて胸に手を当てるの? でも、そんなの無理ぃ……。
宙ぶらりんの手が、彼のどこかに触れていないといけない気がして、俯いたまま降ろしていた手でそっと彼のシャツをキュってつまんだ。
「ゆかりちゃん……かわいい」
どうやら、私の行動は間違っていなかったようだ。ほっとして、体の力が抜けた。すると、ひろしさんが、そっと背中に回していた手を頭に変えて子供みたいに撫でてくれる。大人として扱って欲しいからムッとしつつも、くすぐったくて嬉しい気持のほうが強く感じる。
「ひろしさん、好き……」
何をどう伝えればいいのかなんてわからない。だから、そればかり繰り返していると、いつの間にか顔を上に向かされた。
「ゆかりちゃん……」
あ、キスされる……。
初キスが、まさかこんな風に大人の男の人とするなんて思ってもみなかった。びっくりしたけど、嫌じゃない。ただ、彼の事だけを考えて、そっと目を閉じて彼のそれを待つ。
唇よりもまず、彼の吐息がかかる。いよいよ、キスしちゃうんだって思った瞬間、リポーソのドアの前で女性が入ろうとしている声が聞こえた。
ぱっと体を離して、お互いに気まずくて照れたように笑った。胸がドキドキしすぎて、心臓しかないみたい。顔や耳どころか、首まで真っ赤になって火傷しそう。
「いらっしゃいませ」
女性の二人組が入って来て、ひろしさんと会話する。楽しそうにしている姿を見て、胸がぎゅっとなった。仕事だし、彼女たちにとっては喫茶店のマスターでしかないのがわかっているのに、こんな些細な事ですらヤキモチを焼いて胸がじれじれするなんて……。
ひろしさんと出会ってから、初めての事だらけ。
彼女たちのオーダーを取ったあと、私の所にそっと来て、「終わるまで待ってて」なんて言われて、それだけで特別な存在なんだなっていう舞い上がっちゃうこんな浮かれた気持ちも初めてだし、ニマニマしてしまう顔も、かおりに、誰かとカレカノになったっていうメッセージの文字を打つのも初めて。
かおりから、頑張れと特大のハート付きのぶさかわ猫のスタンプが送られて来た。どうしよう、嬉しくて仕方がない。
かおりとは、バイト先が一緒だ。だから、店長から連絡が行き、私がサボった穴埋めをかおりが急遽してくれているらしい。
『うわー、ごめん。また何かおごる―。ありがとう!』
『リポーソの一番高いメニューでいいよ(笑)』
『りょーかいっ! それに、ミックスジュースもつけちゃう』
『ラッキー。じゃ、また明日聞かせてね』
長々とかおりとメッセのやり取りをしていると、いつものように会社帰りの人たちで混んできた。テーブル席をひとりで占領しているのが申し訳なくなったのでカウンターに移動する。
カウンターにいると、ひろしさんの姿がよく見える。いつもは気付かなかった彼の手際の良さも、ちょっとしたドジなところも、何もかもが心を擽らせる。何よりも、しょっちゅう彼と目がバチっと合って、ふたりにしかわからない何かを感じるのが嬉しくて、飽きなくて楽しいひと時を過ごした。
リポーソが閉店になり、私は戸締りを終えた彼と一緒に寒い夜道を歩く。かなり冷え込んでいて、指先が冷たいなって思ったのも束の間で。
ひろしさんの温かい手に包まれた。車道側を歩いている彼をちらっと見上げると、にこって微笑んでくれて、ぎゅっと手を握られた。そして、もそもそ指が動き始めると、人生初の恋人繋ぎになったのである。
「冷たい手だね」
「ひろしさんは、あったかいね」
彼の手の温もりを、私が全部奪い取ってしまいそう。緊張のせいで、いつもよりも手先が冷たいのに、あったかいってなんなの。
「ゆかりちゃん、晩御飯なんだけど……。今日はこのまま家に送るから」
「え?」
せっかく、カレカノになったのに、もう帰るって言われて悲しくなった。もっと彼といたいのに。ひろしさんは、そうじゃないのって思うと胸が苦しい。
なんとか引き留めたくて、彼の手をぎゅっと握って、絶対に離したくないと思った。
「じゃ、じゃあ晩御飯、私が作りますから、うちで食べて行ってください」
「え?」
何のために、今日はただ送るだけにしたと思っているんだとか、男を家に入れるって意味を知っているのかとかぶつくさ言っている彼の複雑そうな困った横顔も、初めて見る。
わぁ、勘違いさせちゃってる。いや、私、そんな遊んでませんから。
彼氏とかひろしさんが初めてだし、ハグだってさっきのが初めてなのに。
遊び慣れているって思って欲しくなくて、慌ててふたりきりじゃない事を伝えた。
「お姉ちゃんも家にいますし、一緒に食べましょ?」
「……ああ、あかりさんがいるのか……。じゃあ、お邪魔しようかな」
「うん、是非!」
アパート近くのコインパーキングに彼のスズファイヤーを停めて、またもや恋人つなぎで歩く。車の中は暖房があったから手に汗をかかないかちょっと心配。でも、彼とこうして手を繋いだまま歩きたいと思った。
帰ったら家には誰もいなかった。真っ暗な中、スイッチをつけてスマホのメッセージを見る。
「やだ、お姉ちゃんったら。彼氏とデートしてくるって……」
「そうなんだ」
「…………」
どーしよー。まさかの男女ふたりっきりってやつだ。これって誘っているって事になっちゃうのかな?
「はは、そんなに困らないで。俺、今日は帰るよ」
私が頭真っ白になっていると、ひろしさんがそう言うなり玄関で脱いだばかりの靴を履こうとした。
「え? あ、ちょっと待って!」
「え、ゆかりちゃん?」
「せ、折角だから、食べて行ってください……」
もうちょっとだけ、一緒にいたいってぽそっと伝えると、ひろしさんが笑って部屋に入って来てくれた。
日曜日に作り置きしていたチーズグラタンの土台に、パン粉とチーズをのせてオーブンに入れた。その間に、温かいスープとサラダを作る。
ひろしさんと、小さめの二人掛けのソファに並んで、テレビを見ながらそれらを食べた。
「ご馳走様でした。美味しかったよ」
「ひろしさんの料理ほどじゃないですけど」
「本当に美味しいよ。それに好きな子に作って貰うって、こんなにも嬉しい事なんだね」
それって、今まで彼に女の子が手料理をした事がなかって事なのかな?
彼の言葉が嬉しくて、そっと隣の彼の腕に手を添えた。
「ひろしさん……」
「ゆかりちゃん、そんな顔をしたら、折角、優しい喫茶店のマスターのまま帰ろうとしたのに、そうじゃなくなるけど?」
「え……」
「さっきから、俺を煽るようなことばかり言うし、試してる?」
「いや、そんな、事は、ない、ですよ?」
「うん、知ってる」
「ひろし、さ……」
食事の片付けもまだで、ソファに横並びの状態のまま、彼が私を抱き寄せた。びっくりしたけれど、逆らいたくなくてそのままぽすんと彼の胸に半ば倒れ込む。
「あー、かわいい……ほんっと、かわいい。ゆかりちゃん、好きだ」
私も好きって呟くと、彼が傾いて、そっとキスされた。ちゅっていうリップ音が、バラエティー番組の笑い声よりも鮮明に耳に入る。
「ゆかりちゃんが、そんな気が無いのは知ってるんだけど……。誘われてるって勘違いしてもいい?」
体と頭と心がバラバラになった気がする。なんだか現実世界から切り離されたみたい。
熱いのは、暖房のせいじゃない。彼の胸もドキドキしているのが感じ取れて、まるでふたりの心臓がひとつになったみたいに、早く大きく時を刻む。
こくり、とうなづいたのは、この状況に思考と気持ちが追い付いたからでもなんでもない。ただ、勝手に首が縦に動いただけ。
でも、そのたったひとつの小さな動きだけで、ひろしさんが再びキスをして来た。今度はさっきよりも長く強く。次第に激しくなり、息が止まりそうになった。
彼の体から、コーヒーの香りがする。俯いたままキャーキャー心の中がうるさく叫んでいた。
恥ずかしすぎる。男の人って大きいけれど、こうして抱きしめられると私がまるで子供みたい。
いや、そうじゃなくて!
こういう時、どうしたらいいの? ドラマではどうしていたっけ? ぎゅって腕を背中に回して私も抱きしめるの? 頬っぺたを胸にくっつけて胸に手を当てるの? でも、そんなの無理ぃ……。
宙ぶらりんの手が、彼のどこかに触れていないといけない気がして、俯いたまま降ろしていた手でそっと彼のシャツをキュってつまんだ。
「ゆかりちゃん……かわいい」
どうやら、私の行動は間違っていなかったようだ。ほっとして、体の力が抜けた。すると、ひろしさんが、そっと背中に回していた手を頭に変えて子供みたいに撫でてくれる。大人として扱って欲しいからムッとしつつも、くすぐったくて嬉しい気持のほうが強く感じる。
「ひろしさん、好き……」
何をどう伝えればいいのかなんてわからない。だから、そればかり繰り返していると、いつの間にか顔を上に向かされた。
「ゆかりちゃん……」
あ、キスされる……。
初キスが、まさかこんな風に大人の男の人とするなんて思ってもみなかった。びっくりしたけど、嫌じゃない。ただ、彼の事だけを考えて、そっと目を閉じて彼のそれを待つ。
唇よりもまず、彼の吐息がかかる。いよいよ、キスしちゃうんだって思った瞬間、リポーソのドアの前で女性が入ろうとしている声が聞こえた。
ぱっと体を離して、お互いに気まずくて照れたように笑った。胸がドキドキしすぎて、心臓しかないみたい。顔や耳どころか、首まで真っ赤になって火傷しそう。
「いらっしゃいませ」
女性の二人組が入って来て、ひろしさんと会話する。楽しそうにしている姿を見て、胸がぎゅっとなった。仕事だし、彼女たちにとっては喫茶店のマスターでしかないのがわかっているのに、こんな些細な事ですらヤキモチを焼いて胸がじれじれするなんて……。
ひろしさんと出会ってから、初めての事だらけ。
彼女たちのオーダーを取ったあと、私の所にそっと来て、「終わるまで待ってて」なんて言われて、それだけで特別な存在なんだなっていう舞い上がっちゃうこんな浮かれた気持ちも初めてだし、ニマニマしてしまう顔も、かおりに、誰かとカレカノになったっていうメッセージの文字を打つのも初めて。
かおりから、頑張れと特大のハート付きのぶさかわ猫のスタンプが送られて来た。どうしよう、嬉しくて仕方がない。
かおりとは、バイト先が一緒だ。だから、店長から連絡が行き、私がサボった穴埋めをかおりが急遽してくれているらしい。
『うわー、ごめん。また何かおごる―。ありがとう!』
『リポーソの一番高いメニューでいいよ(笑)』
『りょーかいっ! それに、ミックスジュースもつけちゃう』
『ラッキー。じゃ、また明日聞かせてね』
長々とかおりとメッセのやり取りをしていると、いつものように会社帰りの人たちで混んできた。テーブル席をひとりで占領しているのが申し訳なくなったのでカウンターに移動する。
カウンターにいると、ひろしさんの姿がよく見える。いつもは気付かなかった彼の手際の良さも、ちょっとしたドジなところも、何もかもが心を擽らせる。何よりも、しょっちゅう彼と目がバチっと合って、ふたりにしかわからない何かを感じるのが嬉しくて、飽きなくて楽しいひと時を過ごした。
リポーソが閉店になり、私は戸締りを終えた彼と一緒に寒い夜道を歩く。かなり冷え込んでいて、指先が冷たいなって思ったのも束の間で。
ひろしさんの温かい手に包まれた。車道側を歩いている彼をちらっと見上げると、にこって微笑んでくれて、ぎゅっと手を握られた。そして、もそもそ指が動き始めると、人生初の恋人繋ぎになったのである。
「冷たい手だね」
「ひろしさんは、あったかいね」
彼の手の温もりを、私が全部奪い取ってしまいそう。緊張のせいで、いつもよりも手先が冷たいのに、あったかいってなんなの。
「ゆかりちゃん、晩御飯なんだけど……。今日はこのまま家に送るから」
「え?」
せっかく、カレカノになったのに、もう帰るって言われて悲しくなった。もっと彼といたいのに。ひろしさんは、そうじゃないのって思うと胸が苦しい。
なんとか引き留めたくて、彼の手をぎゅっと握って、絶対に離したくないと思った。
「じゃ、じゃあ晩御飯、私が作りますから、うちで食べて行ってください」
「え?」
何のために、今日はただ送るだけにしたと思っているんだとか、男を家に入れるって意味を知っているのかとかぶつくさ言っている彼の複雑そうな困った横顔も、初めて見る。
わぁ、勘違いさせちゃってる。いや、私、そんな遊んでませんから。
彼氏とかひろしさんが初めてだし、ハグだってさっきのが初めてなのに。
遊び慣れているって思って欲しくなくて、慌ててふたりきりじゃない事を伝えた。
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「……ああ、あかりさんがいるのか……。じゃあ、お邪魔しようかな」
「うん、是非!」
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帰ったら家には誰もいなかった。真っ暗な中、スイッチをつけてスマホのメッセージを見る。
「やだ、お姉ちゃんったら。彼氏とデートしてくるって……」
「そうなんだ」
「…………」
どーしよー。まさかの男女ふたりっきりってやつだ。これって誘っているって事になっちゃうのかな?
「はは、そんなに困らないで。俺、今日は帰るよ」
私が頭真っ白になっていると、ひろしさんがそう言うなり玄関で脱いだばかりの靴を履こうとした。
「え? あ、ちょっと待って!」
「え、ゆかりちゃん?」
「せ、折角だから、食べて行ってください……」
もうちょっとだけ、一緒にいたいってぽそっと伝えると、ひろしさんが笑って部屋に入って来てくれた。
日曜日に作り置きしていたチーズグラタンの土台に、パン粉とチーズをのせてオーブンに入れた。その間に、温かいスープとサラダを作る。
ひろしさんと、小さめの二人掛けのソファに並んで、テレビを見ながらそれらを食べた。
「ご馳走様でした。美味しかったよ」
「ひろしさんの料理ほどじゃないですけど」
「本当に美味しいよ。それに好きな子に作って貰うって、こんなにも嬉しい事なんだね」
それって、今まで彼に女の子が手料理をした事がなかって事なのかな?
彼の言葉が嬉しくて、そっと隣の彼の腕に手を添えた。
「ひろしさん……」
「ゆかりちゃん、そんな顔をしたら、折角、優しい喫茶店のマスターのまま帰ろうとしたのに、そうじゃなくなるけど?」
「え……」
「さっきから、俺を煽るようなことばかり言うし、試してる?」
「いや、そんな、事は、ない、ですよ?」
「うん、知ってる」
「ひろし、さ……」
食事の片付けもまだで、ソファに横並びの状態のまま、彼が私を抱き寄せた。びっくりしたけれど、逆らいたくなくてそのままぽすんと彼の胸に半ば倒れ込む。
「あー、かわいい……ほんっと、かわいい。ゆかりちゃん、好きだ」
私も好きって呟くと、彼が傾いて、そっとキスされた。ちゅっていうリップ音が、バラエティー番組の笑い声よりも鮮明に耳に入る。
「ゆかりちゃんが、そんな気が無いのは知ってるんだけど……。誘われてるって勘違いしてもいい?」
体と頭と心がバラバラになった気がする。なんだか現実世界から切り離されたみたい。
熱いのは、暖房のせいじゃない。彼の胸もドキドキしているのが感じ取れて、まるでふたりの心臓がひとつになったみたいに、早く大きく時を刻む。
こくり、とうなづいたのは、この状況に思考と気持ちが追い付いたからでもなんでもない。ただ、勝手に首が縦に動いただけ。
でも、そのたったひとつの小さな動きだけで、ひろしさんが再びキスをして来た。今度はさっきよりも長く強く。次第に激しくなり、息が止まりそうになった。
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