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マリア、いつか、僕の全部を受け止めてくださいね ※※R18
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切なそうに、息を静かにしようとしても荒げ始めたスティーブの肌は、汗がにじみ出して光っている。首すじから鎖骨に、一本の汗の滝が流れる様子が、とても色っぽい。
昔のどもって自信のなさげな彼の面影など想像もつかない。完璧、といってもいいほどの彼の容姿と仕草に、頬が熱くなる。
彼とは縁遠そうな邪な欲望の塊が、マリアの蜜を欲しがり、中には入らないまでも、眉を下げてうっとりと腰を動かす彼に求められているのが嬉しく感じた。
彼のソコは、アーロンより少し細いけれども長いようだ。粒をひっかけながら上下していた切っ先が、時々、くぽくぽと膣口に入り込む。
「マリア……、力を抜いていてくださいね? 無茶はしませんから」
「来て……、スティーブ」
焦らされた下の口は、彼のそこを欲しい欲しいとパクパク小さく開き始めていた。スティーブは、マリアの膝に手を置き、腰の角度をぐっと変えた。
少しずつ入り込んでくるスティーブのそれは、ゆっくりでもどかしい。
あれから、この日のためにおもちゃで拡張しようかなと思ったものの、三人とは毎日のように通信しており、そのままいじらないように懇請されていた。
アーロンの形を忘れたかのように、すっかり閉じてしまった膣は固くなっており、解したとはいえスティーブの侵入を阻んできつい。
「ん……、あ……」
マリアが声を漏らすと、ぴたりと腰が止まり、スティーブが心配そうにマリアを見つめた。
「スティーブ、痛くはないの。ただ、大きくて。だから、大丈夫、よ」
「マリア……、無理はしないでくださいね?」
「無理なんかじゃないの。スティーブが欲しいから、その。……ちょうだい?」
スティーブが目を見張り息を飲む。アーロンの時もそうだったが、マリアは分かっているのだろうか。最高の殺し文句を贈られたスティーブの自身が大きく膨らんだ。
「え? きゃ……!」
「マリアが悪いんですよ? そうやって僕を煽るから……」
ずずっと入り込んできたそれの圧迫感を息を止めずに迎え入れると、彼の股間が自分と離れているのにも拘らず、侵入がぴたりと止んだ。
「スティーブ?」
「もう少しいけそうですがここで止めておきます。マリア、いつか、僕の全部を受け止めてくださいね」
「え?」
「マリアのここは、まだ僕の根元まで受け入れるのは早そうです。ですから、いずれは」
「ひゃぁっ!」
スティーブが、マリアの右手をそっと取り、二人の間にまだある空間分の根元を指先に触れさせた。マリアは、もちろん、男性のそこを触るのは初めてだ。中にはすでに二人めを入れているが、見た事すら映像だけだ。
彼の根元は、恐らくは自分の愛液がたっぷりとつけられていてねちょっとしている。思わず手を引っ込めたくなったが、彼がやんわりと、だが、しっかりとそこに触れさせた。
入りきらない部分は、指を四本ほど重ね合わせたくらいだろうか。
これを全部入れる時がくるの? 今でもあっぷあっぷなのに?
渦巻きを作るかのように目が回る。怖くて見る事が出来ずに熱がこもる瞼の裏で必死にこの時間が過ぎるのを待った。
「痛くは、ありませんか?」
優しい彼の瞳は優しい太陽の光のように温かい。柔らかな金の髪が、彼の顔が下がって来ると同時に重力のままさらりと波を作った。
「い、痛く、ないわ」
ぽた、とスティーブの汗がマリアの頬にぶつかる。やや冷めた汗を全身にまとわせながら、スティーブがぎゅっとマリアを上から抱きしめてキスを落とした。
左手が胸に当てられて、指の間で赤い尖りをいじり出す。中の圧迫感と期待、そして、先ほどまでの快楽を思い出してきゅうんと体中が縮こまる。
「ん……、はぁんっ」
「ちゅ……。マリアはとても感度がいいんですね。ほら……」
「やあんっ!」
スティーブが、散々知った彼女の胸の触り方でマリアを啼かせる。
ふっと微笑み、自分の中でむくむくとマリアを自在に躍らせる事が出来る事に充足感を覚えた。
ゆっくりと、だが、徐々に早く腰を前後にゆらしていく。マリアの足はそれに合わせてゆらゆらと空中で動きとまらない。
「う……、気持ち、良い……」
スティーブが、切羽詰まった声を出す。耳に心地のよいテノールが脳をくすぐる。自分で気持ち良くなってくれているのかと思うと、マリアのそこがスティーブを絡めとるように蠢いて狭くなった。
「あ……、マリ、ア……。力を入れないでください……。くっ……、情けない事になりそうです」
「入れてないぃいいっ、あんっ! あっ、あっ!」
スティーブが奥を突くたびに、抑えようとしても意味のない言葉が口から漏れる。ぴちゃんぴちゃんとマリアから垂れている液が彼が腰を押し付ける度に跳ねて飛び散った。
「マリア、受け止めてください……!」
スティーブが、ぐりっと今までで一番奥に腰を押し付ける。物凄い圧迫感と、ビクビク震える彼の欲望がマリアの膣から子宮、そして心と頭まで蕩けさせた。
「ん……はっ……ぁ」
マリアが恍惚としているため、中での絶頂はしていないけれど、まだ奥に行けると確信したスティーブがさらに切っ先をぷにゅっとしている壁に押し当て、さらに残り全てをマリアの中に吐き出した。
「スティーブ……、あぁっ……!」
「マリア……、愛しいマリア。ああ、いつ死んでもいいくらい幸せで。でも、まだずっと一緒にいたいとも願います」
汗が未だ噴出す彼の肌が、ぴったりマリアに重なる。物凄い色気が、汗で濡れた金の髪と上気した頬、そしてその瞳と唇からマリアを襲う。ぼんやりしつつあったマリアは彼に当てられて、全身を朱に染めた。
目の前がちかちかと火花が散るかのようで眩しくて、そして途端に恥ずかしくなった。
きゅっとスティーブの背に手を回して、恥ずかしい顔を見られたくなくて彼の胸に顔を埋める。
「スティーブ、死ぬなんてダメ。私と一緒にずっといて?」
「はい、マリアが望むなら。誰よりも側にいますね」
見えていなくても、彼はきっと眩しい笑顔でいると確信していた。そして、マリアは、会えなかったひと月の間に気付いた気持ちを、小さくつぶやいたのであった。
「私、スティーブの事が好き……」
皆がうらやむ彼は、確かにとても素敵で。堂々とした雰囲気と自信に満ち溢れた姿を、遠くからごくまれに見かける度に胸がきゅっとなった。
他の女の子たちから、スティーブを譲って欲しいと言われても、絶対に嫌だと感じて断っていたのである。彼を思うと、会えない日々が切なくて、誰もいないというのに、男子がいる学園に視線を向けては我に返っていた。
「マリア……?」
信じられないといった表情で目を見開き、そしてマリアの顔をまじまじと見下ろすスティーブ。マリアは、声が小さくて聞き取れなかったかなと思い、もう一度繰り返した。
「好きよ、スティーブ……」
「マリア……!」
はっきりとマリアがスティーブに好きだと言った。スティーブは、くしゃりと顔を歪めて、目に涙の膜を張り出した。
初めて会った時から焦がれた少女に求婚して、直接彼女から断られて以来、諦めようとしてもどうしても諦められなかった。
今、美しい女性になった彼女から聞こえた言葉は、夢か、それとも神が見せた幻惑か。でも、確かに自分の腕の中にいるマリアはとても温かくて、柔らかくて。
肩が震えてしまい、マリアの首筋に、泣きそうな自分のみっともない顔を隠すようにうずめる。
「……、マリア……、マリア……」
「待たせて、ごめんなさい。以前、スティーブの事を知ろうともせずあんな風に断ってしまって、ごめんなさい。あのね……、今まで待ってくれてありがとう。私は、あなたとこうしている事がとても幸せよ」
マリアも感極まって目尻に涙が流れそうになる。二人は、お互いに声にならない涙を流して抱きしめ合っていた。マリアの小さな手が、スティーブの広い背をまるで幼子をあやすように慰める。
そんな二人の姿を見て、アーロンとアダムは、ほっとしたかのように微笑んで見守っていたのであった。
昔のどもって自信のなさげな彼の面影など想像もつかない。完璧、といってもいいほどの彼の容姿と仕草に、頬が熱くなる。
彼とは縁遠そうな邪な欲望の塊が、マリアの蜜を欲しがり、中には入らないまでも、眉を下げてうっとりと腰を動かす彼に求められているのが嬉しく感じた。
彼のソコは、アーロンより少し細いけれども長いようだ。粒をひっかけながら上下していた切っ先が、時々、くぽくぽと膣口に入り込む。
「マリア……、力を抜いていてくださいね? 無茶はしませんから」
「来て……、スティーブ」
焦らされた下の口は、彼のそこを欲しい欲しいとパクパク小さく開き始めていた。スティーブは、マリアの膝に手を置き、腰の角度をぐっと変えた。
少しずつ入り込んでくるスティーブのそれは、ゆっくりでもどかしい。
あれから、この日のためにおもちゃで拡張しようかなと思ったものの、三人とは毎日のように通信しており、そのままいじらないように懇請されていた。
アーロンの形を忘れたかのように、すっかり閉じてしまった膣は固くなっており、解したとはいえスティーブの侵入を阻んできつい。
「ん……、あ……」
マリアが声を漏らすと、ぴたりと腰が止まり、スティーブが心配そうにマリアを見つめた。
「スティーブ、痛くはないの。ただ、大きくて。だから、大丈夫、よ」
「マリア……、無理はしないでくださいね?」
「無理なんかじゃないの。スティーブが欲しいから、その。……ちょうだい?」
スティーブが目を見張り息を飲む。アーロンの時もそうだったが、マリアは分かっているのだろうか。最高の殺し文句を贈られたスティーブの自身が大きく膨らんだ。
「え? きゃ……!」
「マリアが悪いんですよ? そうやって僕を煽るから……」
ずずっと入り込んできたそれの圧迫感を息を止めずに迎え入れると、彼の股間が自分と離れているのにも拘らず、侵入がぴたりと止んだ。
「スティーブ?」
「もう少しいけそうですがここで止めておきます。マリア、いつか、僕の全部を受け止めてくださいね」
「え?」
「マリアのここは、まだ僕の根元まで受け入れるのは早そうです。ですから、いずれは」
「ひゃぁっ!」
スティーブが、マリアの右手をそっと取り、二人の間にまだある空間分の根元を指先に触れさせた。マリアは、もちろん、男性のそこを触るのは初めてだ。中にはすでに二人めを入れているが、見た事すら映像だけだ。
彼の根元は、恐らくは自分の愛液がたっぷりとつけられていてねちょっとしている。思わず手を引っ込めたくなったが、彼がやんわりと、だが、しっかりとそこに触れさせた。
入りきらない部分は、指を四本ほど重ね合わせたくらいだろうか。
これを全部入れる時がくるの? 今でもあっぷあっぷなのに?
渦巻きを作るかのように目が回る。怖くて見る事が出来ずに熱がこもる瞼の裏で必死にこの時間が過ぎるのを待った。
「痛くは、ありませんか?」
優しい彼の瞳は優しい太陽の光のように温かい。柔らかな金の髪が、彼の顔が下がって来ると同時に重力のままさらりと波を作った。
「い、痛く、ないわ」
ぽた、とスティーブの汗がマリアの頬にぶつかる。やや冷めた汗を全身にまとわせながら、スティーブがぎゅっとマリアを上から抱きしめてキスを落とした。
左手が胸に当てられて、指の間で赤い尖りをいじり出す。中の圧迫感と期待、そして、先ほどまでの快楽を思い出してきゅうんと体中が縮こまる。
「ん……、はぁんっ」
「ちゅ……。マリアはとても感度がいいんですね。ほら……」
「やあんっ!」
スティーブが、散々知った彼女の胸の触り方でマリアを啼かせる。
ふっと微笑み、自分の中でむくむくとマリアを自在に躍らせる事が出来る事に充足感を覚えた。
ゆっくりと、だが、徐々に早く腰を前後にゆらしていく。マリアの足はそれに合わせてゆらゆらと空中で動きとまらない。
「う……、気持ち、良い……」
スティーブが、切羽詰まった声を出す。耳に心地のよいテノールが脳をくすぐる。自分で気持ち良くなってくれているのかと思うと、マリアのそこがスティーブを絡めとるように蠢いて狭くなった。
「あ……、マリ、ア……。力を入れないでください……。くっ……、情けない事になりそうです」
「入れてないぃいいっ、あんっ! あっ、あっ!」
スティーブが奥を突くたびに、抑えようとしても意味のない言葉が口から漏れる。ぴちゃんぴちゃんとマリアから垂れている液が彼が腰を押し付ける度に跳ねて飛び散った。
「マリア、受け止めてください……!」
スティーブが、ぐりっと今までで一番奥に腰を押し付ける。物凄い圧迫感と、ビクビク震える彼の欲望がマリアの膣から子宮、そして心と頭まで蕩けさせた。
「ん……はっ……ぁ」
マリアが恍惚としているため、中での絶頂はしていないけれど、まだ奥に行けると確信したスティーブがさらに切っ先をぷにゅっとしている壁に押し当て、さらに残り全てをマリアの中に吐き出した。
「スティーブ……、あぁっ……!」
「マリア……、愛しいマリア。ああ、いつ死んでもいいくらい幸せで。でも、まだずっと一緒にいたいとも願います」
汗が未だ噴出す彼の肌が、ぴったりマリアに重なる。物凄い色気が、汗で濡れた金の髪と上気した頬、そしてその瞳と唇からマリアを襲う。ぼんやりしつつあったマリアは彼に当てられて、全身を朱に染めた。
目の前がちかちかと火花が散るかのようで眩しくて、そして途端に恥ずかしくなった。
きゅっとスティーブの背に手を回して、恥ずかしい顔を見られたくなくて彼の胸に顔を埋める。
「スティーブ、死ぬなんてダメ。私と一緒にずっといて?」
「はい、マリアが望むなら。誰よりも側にいますね」
見えていなくても、彼はきっと眩しい笑顔でいると確信していた。そして、マリアは、会えなかったひと月の間に気付いた気持ちを、小さくつぶやいたのであった。
「私、スティーブの事が好き……」
皆がうらやむ彼は、確かにとても素敵で。堂々とした雰囲気と自信に満ち溢れた姿を、遠くからごくまれに見かける度に胸がきゅっとなった。
他の女の子たちから、スティーブを譲って欲しいと言われても、絶対に嫌だと感じて断っていたのである。彼を思うと、会えない日々が切なくて、誰もいないというのに、男子がいる学園に視線を向けては我に返っていた。
「マリア……?」
信じられないといった表情で目を見開き、そしてマリアの顔をまじまじと見下ろすスティーブ。マリアは、声が小さくて聞き取れなかったかなと思い、もう一度繰り返した。
「好きよ、スティーブ……」
「マリア……!」
はっきりとマリアがスティーブに好きだと言った。スティーブは、くしゃりと顔を歪めて、目に涙の膜を張り出した。
初めて会った時から焦がれた少女に求婚して、直接彼女から断られて以来、諦めようとしてもどうしても諦められなかった。
今、美しい女性になった彼女から聞こえた言葉は、夢か、それとも神が見せた幻惑か。でも、確かに自分の腕の中にいるマリアはとても温かくて、柔らかくて。
肩が震えてしまい、マリアの首筋に、泣きそうな自分のみっともない顔を隠すようにうずめる。
「……、マリア……、マリア……」
「待たせて、ごめんなさい。以前、スティーブの事を知ろうともせずあんな風に断ってしまって、ごめんなさい。あのね……、今まで待ってくれてありがとう。私は、あなたとこうしている事がとても幸せよ」
マリアも感極まって目尻に涙が流れそうになる。二人は、お互いに声にならない涙を流して抱きしめ合っていた。マリアの小さな手が、スティーブの広い背をまるで幼子をあやすように慰める。
そんな二人の姿を見て、アーロンとアダムは、ほっとしたかのように微笑んで見守っていたのであった。
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