23 / 33
14
しおりを挟む
省吾さんは、帰国してから適当に取るつもりだったようで、ビジネスホテルを予約していなかった。取り敢えず、大きな荷物がいっぱいなので、家に送れるものは全て空港から配達を依頼する。
とはいえ、一泊するためのバッグが大きいし、休憩もしたいだろう。
パーク近くのコインロッカーは、埋まっていて使えないと思う。彼の荷物を置くために、タクシーで私が宿泊しているホテルに一旦行く事になった。私が泊っている部屋に荷物を置きに行く。
部屋に来てから、ラフな服装に着替えた省吾さんを、久しぶりに見るからかドキドキする。お腹が空いていると言った彼に、おばあちゃんのぶり大根や持ってきたお弁当を差し出した。部屋には電子レンジがあったから、温めた日本の料理を嬉しそうに彼が平らげるのを見ると、とても幸せを感じる。
「あー、美味かった! やっぱり家の料理が一番だ。彩音ちゃんの手料理が本当に恋しかったんだ」
「お粗末さまでした。おばあちゃんが、帰ったらたくさん用意しているからって言ってましたよ」
「彩音ちゃんがこうして来てくれたし、やっと日本に帰ってきたって感じがする。それにしても、ここにひとりで泊ってるのか? どう見ても、ここって家族用だろう? ひとりなのによく取れたね」
「私もびっくりしたんですけど、お兄ちゃんに今日の事を伝えたら手配してくれたんです。ほら、省吾さんこっち来てください。この窓から、ユニバが見えるんですよ」
「へぇ、ほんとだ。それにしても、急遽こんな部屋が用意できるなんて、勇翔はすごいな。天川の家と繋がりでもあるのか?」
「やだ、省吾さんったら。ふふふ、いくらなんでも、ドラマとかじゃあるまいし、VIP待遇とかないですよ。利用予定の人がキャンセルしたから偶然空いていたんですって。なかったら、二駅向こうのホテルになっていたって言われましたし」
「はは、そうか。じゃあ、今度はきちんと予約してからこよう。ところで、彩音ちゃん。疲れてなかったら早速行かないか?」
「え? 省吾さんこそ疲れているのに休憩しなくていいんですか?」
「彩音ちゃん、早く行きたいって顔に書いてるよ。それに、満腹になったから俺も早く行きたい。飛行機は慣れているし、これでも体力があるほうだからね。明日もギリギリまで遊ぼう」
「うん、嬉しいです! じゃあ、早速行きましょう!」
気持ちがとんでもなく高揚している。テレビとか雑誌で、いつか行きたいと思っていたユニバに行くことが出来るという事実も、ワクワクドキドキする原因の一つだけど、それよりも私の隣に省吾さんがいるからとても興奮していた。彼と一緒にいられるのなら、どこでもいいとさえ思う。
「すっごい人だね」
「ですね。えへへ、実はですねぇ。今朝、コンビニでエクスプレスパスをゲット出来たんです! 諦めていたんですけど、澤向さんにひょっとしたらゲットできるかもって教えて貰って、ためしにやってみたんです。ラッキーでした。どこまで使えるかわからないですけど、省吾さんといっぱいまわりたいです」
「へぇ、そんな方法は思いつかなかったな。予約していないから、無理だと思ってた」
「ふふ、私もです! 澤向さんに、感謝です。おみやげ買って行かないとですね」
「だね」
ゲートのチケットブースには、たくさんの人が並んでいた。私たちは、みどりの窓口で予め買ったスタジオパスで、そのままゲートに進んだものの、そこでも沢山の人が並んでいて、20分くらい待ち時間があった。だけど、省吾さんが側にいるから、それだけで楽しくてあっという間に入場できた。
「じゃあ、省吾さん。さっき決めた通り、まずはハリドリに行きましょ!」
「ああ。悲鳴がここまで聞こえるね」
「こうして見上げてみると、思った以上に高いです。ちょっと怖いかも……」
「あとにしようか? それとも、ハリドリはやめてジョーズにする?」
「ううん、大丈夫。ユニバに来たからには乗ります!」
「はは、じゃあ並ぼう」
たくさんの人が並んでいる。チケット専用のゲートに行くと、もっと優先して乗れるのかと思っていたけれど、そこでも多くの人が並んでいた。
チケットの無い人の列よりも、進むスピードが速い。省吾さんの海外での話を聞きながら列を進んでいると、とうとう搭乗口に階段に到着した。物凄くドキドキする。
ライドが進む金属や機械の音に、乗っている人たちの悲鳴や笑い声が、さらにワクドキ感を刺激した。
省吾さんと並んで乗り込むと、さっきまでの距離よりも離れてしまい心細い。固定したバーを握りしめつつ、やっぱりやめれば良かったという後悔を押し殺すように省吾さんとおしゃべりした。
ゆっくり頂上に進む半ばを超えると、怖さはとっくにマックスを振り切ってしまっていて、もうどうにでもなれとばかりに目をしっかり開けた。チラッと省吾さんを見ると、相変わらず平然そうで、怖がっているのは私だけかと思うとちょっと悔しい。
想像以上の高さを急降下する。目を開けたり、ましてや、他の人たちのように腕をまっすぐ挙げて万歳するなんて無理。必死にバーにしがみつきながら、悲鳴をあげた。ひょっとしたら、今乗り込んでいる人たちの中で、私が一番うるさいかもしれない。
あっという間に終わると、足が少し震えていた。省吾さんに手をしっかり握られて支えられつつ階段を降りると、まだ地面が揺れているみたいに感じる。
「ああ、こ、怖かったぁ……。私、ダイナソー無理かも……」
「俺も結構怖かった。ダイナソーは、近くで見て、無理そうならやめよう」
私を気遣ってくれる彼の優しさが、さっきまでの怖さを塗り替える。自分も怖かっただなんて、絶対に嘘。だって、全然へっちゃらそうだ。ダイナソーも乗りたいに決まってる。
でも、パーク内の奥にあるダイナソーを見て、省吾さんのために頑張って乗ろうと決心した気持ちは、瞬時に消えた。どう考えても、ハリドリよりも大きいし、ぶら下がってあれに乗るなんて有り得ない。
きゃあきゃあ言いながら楽しそうに乗って楽しんでいる人たちを、ぽかんと口を開けて見上げた。
「これは、俺も無理だな。彩音ちゃん……、悪いけどこれはまた今度、しおんちゃんとか友達と来た時に乗ってくれる?」
「え、でも。省吾さんが乗りたかったら、私、頑張って付き合いますよ」
正直、彼の提案はとても嬉しい。私も、是非ともそうしたい。でも、省吾さんはこれに乗りたいって言ってたし、目を閉じていればなんとかなるって思ってそう言うと、省吾さんが笑いながら頭にぽんっと手を当てた。
「いや、本当に無理だから。さっきのでも結構限界だったし。これはやめて、ゲームのエリアか、すぐ近くのウォーターワールドに行かないか?」
「わかりました。えーと、……あ、ウォーターワールドの開園があと30分ですって。そっちから行きます?」
「じゃあ、そうしようか。今度からも、過激なものはやめておこうね」
「はい。ふふ、ありがとうございます」
何気に、彼が次にも一緒に来ようて言ってくれるから、明日だけじゃなくて、来年も、その先も、ずっと私と一緒にいてくれるのかなって期待してしまいドキドキしっぱなしだった。
とはいえ、一泊するためのバッグが大きいし、休憩もしたいだろう。
パーク近くのコインロッカーは、埋まっていて使えないと思う。彼の荷物を置くために、タクシーで私が宿泊しているホテルに一旦行く事になった。私が泊っている部屋に荷物を置きに行く。
部屋に来てから、ラフな服装に着替えた省吾さんを、久しぶりに見るからかドキドキする。お腹が空いていると言った彼に、おばあちゃんのぶり大根や持ってきたお弁当を差し出した。部屋には電子レンジがあったから、温めた日本の料理を嬉しそうに彼が平らげるのを見ると、とても幸せを感じる。
「あー、美味かった! やっぱり家の料理が一番だ。彩音ちゃんの手料理が本当に恋しかったんだ」
「お粗末さまでした。おばあちゃんが、帰ったらたくさん用意しているからって言ってましたよ」
「彩音ちゃんがこうして来てくれたし、やっと日本に帰ってきたって感じがする。それにしても、ここにひとりで泊ってるのか? どう見ても、ここって家族用だろう? ひとりなのによく取れたね」
「私もびっくりしたんですけど、お兄ちゃんに今日の事を伝えたら手配してくれたんです。ほら、省吾さんこっち来てください。この窓から、ユニバが見えるんですよ」
「へぇ、ほんとだ。それにしても、急遽こんな部屋が用意できるなんて、勇翔はすごいな。天川の家と繋がりでもあるのか?」
「やだ、省吾さんったら。ふふふ、いくらなんでも、ドラマとかじゃあるまいし、VIP待遇とかないですよ。利用予定の人がキャンセルしたから偶然空いていたんですって。なかったら、二駅向こうのホテルになっていたって言われましたし」
「はは、そうか。じゃあ、今度はきちんと予約してからこよう。ところで、彩音ちゃん。疲れてなかったら早速行かないか?」
「え? 省吾さんこそ疲れているのに休憩しなくていいんですか?」
「彩音ちゃん、早く行きたいって顔に書いてるよ。それに、満腹になったから俺も早く行きたい。飛行機は慣れているし、これでも体力があるほうだからね。明日もギリギリまで遊ぼう」
「うん、嬉しいです! じゃあ、早速行きましょう!」
気持ちがとんでもなく高揚している。テレビとか雑誌で、いつか行きたいと思っていたユニバに行くことが出来るという事実も、ワクワクドキドキする原因の一つだけど、それよりも私の隣に省吾さんがいるからとても興奮していた。彼と一緒にいられるのなら、どこでもいいとさえ思う。
「すっごい人だね」
「ですね。えへへ、実はですねぇ。今朝、コンビニでエクスプレスパスをゲット出来たんです! 諦めていたんですけど、澤向さんにひょっとしたらゲットできるかもって教えて貰って、ためしにやってみたんです。ラッキーでした。どこまで使えるかわからないですけど、省吾さんといっぱいまわりたいです」
「へぇ、そんな方法は思いつかなかったな。予約していないから、無理だと思ってた」
「ふふ、私もです! 澤向さんに、感謝です。おみやげ買って行かないとですね」
「だね」
ゲートのチケットブースには、たくさんの人が並んでいた。私たちは、みどりの窓口で予め買ったスタジオパスで、そのままゲートに進んだものの、そこでも沢山の人が並んでいて、20分くらい待ち時間があった。だけど、省吾さんが側にいるから、それだけで楽しくてあっという間に入場できた。
「じゃあ、省吾さん。さっき決めた通り、まずはハリドリに行きましょ!」
「ああ。悲鳴がここまで聞こえるね」
「こうして見上げてみると、思った以上に高いです。ちょっと怖いかも……」
「あとにしようか? それとも、ハリドリはやめてジョーズにする?」
「ううん、大丈夫。ユニバに来たからには乗ります!」
「はは、じゃあ並ぼう」
たくさんの人が並んでいる。チケット専用のゲートに行くと、もっと優先して乗れるのかと思っていたけれど、そこでも多くの人が並んでいた。
チケットの無い人の列よりも、進むスピードが速い。省吾さんの海外での話を聞きながら列を進んでいると、とうとう搭乗口に階段に到着した。物凄くドキドキする。
ライドが進む金属や機械の音に、乗っている人たちの悲鳴や笑い声が、さらにワクドキ感を刺激した。
省吾さんと並んで乗り込むと、さっきまでの距離よりも離れてしまい心細い。固定したバーを握りしめつつ、やっぱりやめれば良かったという後悔を押し殺すように省吾さんとおしゃべりした。
ゆっくり頂上に進む半ばを超えると、怖さはとっくにマックスを振り切ってしまっていて、もうどうにでもなれとばかりに目をしっかり開けた。チラッと省吾さんを見ると、相変わらず平然そうで、怖がっているのは私だけかと思うとちょっと悔しい。
想像以上の高さを急降下する。目を開けたり、ましてや、他の人たちのように腕をまっすぐ挙げて万歳するなんて無理。必死にバーにしがみつきながら、悲鳴をあげた。ひょっとしたら、今乗り込んでいる人たちの中で、私が一番うるさいかもしれない。
あっという間に終わると、足が少し震えていた。省吾さんに手をしっかり握られて支えられつつ階段を降りると、まだ地面が揺れているみたいに感じる。
「ああ、こ、怖かったぁ……。私、ダイナソー無理かも……」
「俺も結構怖かった。ダイナソーは、近くで見て、無理そうならやめよう」
私を気遣ってくれる彼の優しさが、さっきまでの怖さを塗り替える。自分も怖かっただなんて、絶対に嘘。だって、全然へっちゃらそうだ。ダイナソーも乗りたいに決まってる。
でも、パーク内の奥にあるダイナソーを見て、省吾さんのために頑張って乗ろうと決心した気持ちは、瞬時に消えた。どう考えても、ハリドリよりも大きいし、ぶら下がってあれに乗るなんて有り得ない。
きゃあきゃあ言いながら楽しそうに乗って楽しんでいる人たちを、ぽかんと口を開けて見上げた。
「これは、俺も無理だな。彩音ちゃん……、悪いけどこれはまた今度、しおんちゃんとか友達と来た時に乗ってくれる?」
「え、でも。省吾さんが乗りたかったら、私、頑張って付き合いますよ」
正直、彼の提案はとても嬉しい。私も、是非ともそうしたい。でも、省吾さんはこれに乗りたいって言ってたし、目を閉じていればなんとかなるって思ってそう言うと、省吾さんが笑いながら頭にぽんっと手を当てた。
「いや、本当に無理だから。さっきのでも結構限界だったし。これはやめて、ゲームのエリアか、すぐ近くのウォーターワールドに行かないか?」
「わかりました。えーと、……あ、ウォーターワールドの開園があと30分ですって。そっちから行きます?」
「じゃあ、そうしようか。今度からも、過激なものはやめておこうね」
「はい。ふふ、ありがとうございます」
何気に、彼が次にも一緒に来ようて言ってくれるから、明日だけじゃなくて、来年も、その先も、ずっと私と一緒にいてくれるのかなって期待してしまいドキドキしっぱなしだった。
11
お気に入りに追加
155
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる