14 / 33
8
しおりを挟む
教室に着くまでの間に、昨日突然降った朝に雨に打たれて、いそかみクリニックにお世話になった事等をしおんに伝えた。
資さんの話は、しようとするだけで、まだ心がずきずきして涙が目に溢れて来たから、授業前の短い時間だけでは足らないので話していない。
しおんには、付き合い初めてすぐに資さんを紹介した事がある。なぜか、ふたりは気が合わなかったようなので、あまり一緒に行動する事はなかった。何度か「なんとなくなんだけど、彼はやめたほうがいい」とか、「気を付けて」ってしおんからは言われていた。
彼女が気に入らないからといって、「なんとなく」で、優しいと信じていた好きな彼をそんな風に言う彼女にムッとした。こうなってみると、しおんは最初から彼の本性を感じ取っていたのかもしれない。
授業に出たものの、頭に浮かぶのは昨日の彼の言葉と、私を皆で笑いものにしている騒がしい声。それに、今朝の彼の恐ろしい形相だった。
時間が経つにつれて掴まれた肩が痛みだした。トイレで確認したところ、赤くなっていてヒリヒリするし腕を動かせばツキっとする。青あざになるかもしれない。ため息を吐き、もう彼とは本当に会いたくないと思いながら肩を擦る。
あんなにも好きだった気持ちが、今はどこかに行ったかのように静まりかえっているのが不思議だった。また彼に会ったら、朝のように心の奥底から好きという感情が出てくるかもしれないと思いかけて、首をぶんぶん振る。
(ああ、ダメだ。やっぱり未練いっぱい。彼が心から反省して謝れば、絆されて許してしまいそう。でも、それだけは嫌。今すぐ、資さんとのことを全部忘れられたらいいのに……)
会わなければ、このまま彼の事を思い出しもしないほど忘れる事が出来るだろうか。自分に問いかけてみるけれども、全く自信がない。
ずっと私に向けられていた笑顔も、優しい眼差しも、心をときめかせる言葉も全部偽りだった。なのに、ちょっと幸せだった思い出が浮かぶとすぐに心がぐらついてしまう自分が、愚かで馬鹿でどうしようもない女だと思う。
昼休みに入り、いつもは学食に行くところを、コンビニでサンドイッチなどを買い込んだ。人がほとんど訪れない中庭を見下ろせるフリースペースで、しおんに資さんとの事を全部話す。
「……しおんが去年言ってた通りだった。グスッ……。私、あの時はしおんの言う事を聞かなかったし、しおんに怒ってたんだ、けど……グスッ、グスッ。ごめんね、ごめん……。しおんの言う通りにしておけばよかったぁ……。うう……」
「彩音……。あの時はさ、彩音は資さんの事を好きだったから仕方ないよ……。それにしても酷い。なんて奴……! 彩音、今日は省吾先生が迎えに来てくれるんでしょ? それまで一緒にいるし、由貴もボディーガードとして来てもらおうか?」
「澤向さんまで巻き込めないよ……。それに、しおんは夕方からバイトでしょ……グスッ」
「何言ってんの。バイトはいつだって出来るし代わりはいる。だけど、彩音はそうじゃないでしょ。私が辛い時に彩音だって側にいてくれた。今度は私の番よ」
「……しおん、うう、あり、が、と……」
涙を止める栓が完全に壊れたのかもしれない。とめどなく流れる涙と共に泣いていると、しおんが抱きしめて背中を擦ってくれた。
澤向 由貴というのは、しおんの彼氏でとても大柄な人だ。ラグビーをずっと続けていて、社会人のラグビークラブに所属している。冬はあちこちのクラブチームと対戦したりしていて、しおんと一緒に応援に行った事もあった。
「由貴来てくれるってー。気は優しいけどガタイはいいし強面だから、ひょろひょろのあいつなんかすぐに逃げて行っちゃうよ」
「しおんったら……」
すぐに彼氏に連絡がとれたらしい。澤向さんは大阪出身で、私たちが一年生の頃に、しおんが電車で痴漢を撃退している所を見かけて、彼女の男よりもカッコいいその姿に堕ちたというのろけ話を耳にタコが数百匹つくくらい聞いた。
午後の授業が終わり、暫くすると澤向さんが駆けつけてくれた。彼は、同じ大学の工学部に通っていて、IT関係の大手企業に内定している。今は大学に来てもほとんどやる事がないようだ。
しおんは私と一緒に住む事を考えてくれたんだけれども、ふたりは結婚を前提に付き合っており家族公認で同棲している。流石にふたりが住むマンションにおじゃまするわけにはいかない。
「しおん、なんやなんや。彩音ちゃんが大変なんやって?」
「由貴、来てくれてありがとう。えっとね……」
しおんが、彼に事情を伝えていいか目線で訊ねて来たから頷いた。澤向さんは話を聞き終えないうちから、ここにいない資さんに向かって、逞しい腕を振り回して怒ってくれた。
関西弁を懐かしく感じる私は、澤向さんと会話するのが楽しい。しおんは、澤向さんのテンションの高さなどにドン引きしているほうが多いけれど。
自分じゃない誰かが怒ってくれる事で、だんだん気持ちが落ち着いて来るというか冷静になれた。
「ちょい待ち。省吾先生って、ひょっとして磯上省吾って言わへん? んで、医者やってない?」
「うん、そうだけど。澤向さん、省吾先生を知ってるの?」
「知ってるも何も。省吾先生は、俺と同じラグビーのクラブチームに入ってるねん」
澤向さんが、話しの途中でいきなり言い出した事に、私としおんはびっくりして顔を見合わせた。世間って狭いとは言うけれど、まさか省吾先生と澤向さんが知り合いだなんて思いもしなかった。
「そうなの? ねぇ、由貴、省吾先生って信用できる人なの?」
「ああ、怒るとすんげぇ怖い人やねんけど、めっちゃ優しいで。真面目やし、誠実な人柄やからクラブのメンバーに慕われとる」
「由貴がそう言うなら安心できる人か……。ねぇ、彩音。とりあえず今日は省吾先生が家に泊めてくれるっていうならそうしたら? ご家族もいるし安心でしょう? その後の事は、またその都度考えましょ。私も省吾先生と意見は同じよ。当分アパートに帰っちゃダメ。当分といわず、ずっと、よ。家族にもちゃんと知らせて、引っ越しも考えて貰ったら?」
「せや。変な奴なら、居場所は知られとったらあかん。忘れた頃にやってくるかもしれへんし」
「うん、そうする。ふたりとも、ありがとう」
省吾先生が迎えに来てくれたのは19時を少し回った頃。ずっと付き合ってくれた大学からの付き合いのふたりの言葉に背中を押され、遠慮しながらも、ふたたび磯上の家にお邪魔したのであった。
資さんの話は、しようとするだけで、まだ心がずきずきして涙が目に溢れて来たから、授業前の短い時間だけでは足らないので話していない。
しおんには、付き合い初めてすぐに資さんを紹介した事がある。なぜか、ふたりは気が合わなかったようなので、あまり一緒に行動する事はなかった。何度か「なんとなくなんだけど、彼はやめたほうがいい」とか、「気を付けて」ってしおんからは言われていた。
彼女が気に入らないからといって、「なんとなく」で、優しいと信じていた好きな彼をそんな風に言う彼女にムッとした。こうなってみると、しおんは最初から彼の本性を感じ取っていたのかもしれない。
授業に出たものの、頭に浮かぶのは昨日の彼の言葉と、私を皆で笑いものにしている騒がしい声。それに、今朝の彼の恐ろしい形相だった。
時間が経つにつれて掴まれた肩が痛みだした。トイレで確認したところ、赤くなっていてヒリヒリするし腕を動かせばツキっとする。青あざになるかもしれない。ため息を吐き、もう彼とは本当に会いたくないと思いながら肩を擦る。
あんなにも好きだった気持ちが、今はどこかに行ったかのように静まりかえっているのが不思議だった。また彼に会ったら、朝のように心の奥底から好きという感情が出てくるかもしれないと思いかけて、首をぶんぶん振る。
(ああ、ダメだ。やっぱり未練いっぱい。彼が心から反省して謝れば、絆されて許してしまいそう。でも、それだけは嫌。今すぐ、資さんとのことを全部忘れられたらいいのに……)
会わなければ、このまま彼の事を思い出しもしないほど忘れる事が出来るだろうか。自分に問いかけてみるけれども、全く自信がない。
ずっと私に向けられていた笑顔も、優しい眼差しも、心をときめかせる言葉も全部偽りだった。なのに、ちょっと幸せだった思い出が浮かぶとすぐに心がぐらついてしまう自分が、愚かで馬鹿でどうしようもない女だと思う。
昼休みに入り、いつもは学食に行くところを、コンビニでサンドイッチなどを買い込んだ。人がほとんど訪れない中庭を見下ろせるフリースペースで、しおんに資さんとの事を全部話す。
「……しおんが去年言ってた通りだった。グスッ……。私、あの時はしおんの言う事を聞かなかったし、しおんに怒ってたんだ、けど……グスッ、グスッ。ごめんね、ごめん……。しおんの言う通りにしておけばよかったぁ……。うう……」
「彩音……。あの時はさ、彩音は資さんの事を好きだったから仕方ないよ……。それにしても酷い。なんて奴……! 彩音、今日は省吾先生が迎えに来てくれるんでしょ? それまで一緒にいるし、由貴もボディーガードとして来てもらおうか?」
「澤向さんまで巻き込めないよ……。それに、しおんは夕方からバイトでしょ……グスッ」
「何言ってんの。バイトはいつだって出来るし代わりはいる。だけど、彩音はそうじゃないでしょ。私が辛い時に彩音だって側にいてくれた。今度は私の番よ」
「……しおん、うう、あり、が、と……」
涙を止める栓が完全に壊れたのかもしれない。とめどなく流れる涙と共に泣いていると、しおんが抱きしめて背中を擦ってくれた。
澤向 由貴というのは、しおんの彼氏でとても大柄な人だ。ラグビーをずっと続けていて、社会人のラグビークラブに所属している。冬はあちこちのクラブチームと対戦したりしていて、しおんと一緒に応援に行った事もあった。
「由貴来てくれるってー。気は優しいけどガタイはいいし強面だから、ひょろひょろのあいつなんかすぐに逃げて行っちゃうよ」
「しおんったら……」
すぐに彼氏に連絡がとれたらしい。澤向さんは大阪出身で、私たちが一年生の頃に、しおんが電車で痴漢を撃退している所を見かけて、彼女の男よりもカッコいいその姿に堕ちたというのろけ話を耳にタコが数百匹つくくらい聞いた。
午後の授業が終わり、暫くすると澤向さんが駆けつけてくれた。彼は、同じ大学の工学部に通っていて、IT関係の大手企業に内定している。今は大学に来てもほとんどやる事がないようだ。
しおんは私と一緒に住む事を考えてくれたんだけれども、ふたりは結婚を前提に付き合っており家族公認で同棲している。流石にふたりが住むマンションにおじゃまするわけにはいかない。
「しおん、なんやなんや。彩音ちゃんが大変なんやって?」
「由貴、来てくれてありがとう。えっとね……」
しおんが、彼に事情を伝えていいか目線で訊ねて来たから頷いた。澤向さんは話を聞き終えないうちから、ここにいない資さんに向かって、逞しい腕を振り回して怒ってくれた。
関西弁を懐かしく感じる私は、澤向さんと会話するのが楽しい。しおんは、澤向さんのテンションの高さなどにドン引きしているほうが多いけれど。
自分じゃない誰かが怒ってくれる事で、だんだん気持ちが落ち着いて来るというか冷静になれた。
「ちょい待ち。省吾先生って、ひょっとして磯上省吾って言わへん? んで、医者やってない?」
「うん、そうだけど。澤向さん、省吾先生を知ってるの?」
「知ってるも何も。省吾先生は、俺と同じラグビーのクラブチームに入ってるねん」
澤向さんが、話しの途中でいきなり言い出した事に、私としおんはびっくりして顔を見合わせた。世間って狭いとは言うけれど、まさか省吾先生と澤向さんが知り合いだなんて思いもしなかった。
「そうなの? ねぇ、由貴、省吾先生って信用できる人なの?」
「ああ、怒るとすんげぇ怖い人やねんけど、めっちゃ優しいで。真面目やし、誠実な人柄やからクラブのメンバーに慕われとる」
「由貴がそう言うなら安心できる人か……。ねぇ、彩音。とりあえず今日は省吾先生が家に泊めてくれるっていうならそうしたら? ご家族もいるし安心でしょう? その後の事は、またその都度考えましょ。私も省吾先生と意見は同じよ。当分アパートに帰っちゃダメ。当分といわず、ずっと、よ。家族にもちゃんと知らせて、引っ越しも考えて貰ったら?」
「せや。変な奴なら、居場所は知られとったらあかん。忘れた頃にやってくるかもしれへんし」
「うん、そうする。ふたりとも、ありがとう」
省吾先生が迎えに来てくれたのは19時を少し回った頃。ずっと付き合ってくれた大学からの付き合いのふたりの言葉に背中を押され、遠慮しながらも、ふたたび磯上の家にお邪魔したのであった。
12
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる