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un bain R18

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 あれよあれよという間に、私は彼に連れられてホテルの一室に入った。いわゆるラブホテル。チェックインもパネルの光った場所をタッチするだけで、がらんとした廊下には誰もいない。
 モニターの下に料金が書かれてあって、15000円くらい。ライトが消えているのが5000円くらいのものだから、高いから残っていたのかななんて変な事を考えた。

「心蘭、こっち」

「あ、うん……」

 彼に手を引かれて、まともに見る事なんて出来ないから俯き加減で彼のあとをついていく。彼も初めてだって言ってたけど、なんか手慣れてる感じがして複雑だ。

 部屋に入ると、すごくきれいで落ち着いた雰囲気の部屋だった。ドアをあけると、いきなり大きなベッドが視界に飛び込んで来てびっくりした。

「みな……」

 彼が、ぎゅっと私を抱きしめてキスをしてくる。さっきまでの、イケナイ事をこそこそしているような気持ちが一瞬で何処かに吹き飛び、うっとりと彼に抱きついた。逞しい胸に、パンパンに張り詰めた腕が、まるで私を捕えて来るみたい。

「ん……ゆーさん」

 車でも気づいていたけど、今もお腹のあたりに硬い彼のが押し当てられていて、それが早く私が欲しいと訴えているみたいだ。嬉しいような、恥ずかしいような、これからいよいよ彼とエッチな事をするんだと思うとドキドキしてどうにかなってしまいそう。

「あ……」

 抱きかかえられたまま、ぽすんとふたりでベッドに倒れ込む。私はあっという間に彼に組み敷かれ、唇を貪られているうちに、どんどん服をはぎ取られていった。

「みな、きれいだ」

 ブラとショーツだけの頼りなさに、思わず胸元と足の付け根を隠す。だけど、優しく、でも抗えないくらいの力で手を取られた。

「ちょっとまって……」

「やっぱり、嫌?」

「イヤじゃない。けど……シャワーを浴びたいなって……」

「……このままでいい」

 そう言うと、彼は私の肌にキスをしながらぺろりと舐めた。暑い中、しかも一日中仕事をしたあと飲み会も行ったから、ぜったい汗で汚れている。

「や、や……」

 何度か、首筋を唇で味わうかのように続きをしようとした彼が、見せつけるかのように胸元に舌を這わす。

「汚い、から……お願い」

「…………いいよ、わかった」

 胸に吸い付きながら唇を彼が離すとちゅぽんっていう音が鳴り、胸が微かに揺れる。何かを考えるように、天井を数瞬見上げた彼が、私をそのまま抱きかかえて歩き出した。

「いいの?」

 こういう時に、男の人が止まるのって難しいのは先輩たちのエッチなトークで知っている。それでも彼が、私の願いを叶えようとしてくれる気遣いが嬉しくて、ありがとうってお礼を言おうとしたら、更にびっくりする事を言われた。

「うん、いいよ。一緒に入ろうか」

 すたすたと、脱衣所を通り抜けてシャワールームに連れていかれた。目を白黒させていると、そっと降ろされる。

「え?!」

 思いもしなかった彼の言葉に、私は後ずさりしそうになった。流石に、初めてで一緒にお風呂とかハードルが高すぎる。

「みな、逃げようとしないで。あのさ、さっきも我慢したし、俺はもう待てない。無理だ。今のみなを今すぐ抱きたくてたまらない。だけど、シャワーを浴びたいんだろ?」

 そっと肩を抱かれて、懇願するかのように彼の低い声が私の耳から入って来る。それだけで、私の体は、まるで彼に操られたかのように身動きできなくなった。

「う、うん」

「だったらこうするしかないよな?」

「え? え……? そう、なの……かなぁ?」

 切なそうに、大きな手のひらで撫でながら、大きなわんこが強請って来るなんてずるい。そんな風に言われたら断れないじゃない。

「みな、好きだよ。今日は、もう少しも離れたくないんだ」

「……うん」

 そう答えると、彼はにっこり満面の笑顔で湯船にお湯を入れ始めた。私は彼がなすまま、あっという間に全裸にされて、気が付けばチェアに座らされ、シャワーを掛けられていた。

「みな、熱くない?」

「う、うん」

 さっきから、うんしか言ってない気がする。私の後ろにいるから、彼が今どんな表情をしているのかなんてわからない。ただ、とっても嬉しそうだなというのはわかる。体を洗ってこようとするのは辛うじて阻止した。

「そう? 俺は洗いたいけど」

「ぜったいに、ダメッ! 見ちゃいや!」

 いつもみたいに、ガシガシ洗えるはずもなく、ささっと体を撫でるかのようにこれじゃあ入った気が全くしなかった。クスクス楽しそうに笑う彼と交代する頃には、湯船にお湯が半分くらいはたまっていたからそこに体をつけた。ちょうど、バスボムがあったからそれを投入して、体をグリーンの色で隠す。

 ちらっと見た彼の体は、考えていた以上に鍛え上げられていて、お腹どころか脇腹まで筋肉の筋が見える。体を洗うたびに、その線が動き、4歳年上の大人の男の色気に当てられそうだった。偶然見えた彼の息子さんは、ひとりで致す時に見ていたTLのイラストの男の人くらい大きく反り返っている。

「みな? 気になる? 見ていいよ」

「……! ゆうさんのばかぁっ! もう~もう、もう、もうっ!」

「ははっ、やめてくれ」

 ケド、どうしても気になってチラチラそっちに視線がいってしまうのを察した彼が、根元を持ちながら、にやりと笑ってそんな風にからかって来たから、湯船のお湯を手のひらで掬ってばしゃんとかけた。

 なんだか体の力が抜けて、やっと自然に笑い合えた気がする。恥ずかしいけど。これからの期待と不安でドキドキを通り越して、ドッドッって早鐘を心臓が打っているケド。

「みな……出よう」

 体を洗い終えた彼のさし出す手を掴んで、お互いの体を拭き合う。いよいよかと思うと、耳どころか体中が熱を持って、まだまだ水滴が残るのに、ふたりで縺れるようにキスを交わしながらベッドにダイブした。

「もう、何を言っても待たないから」

「うん……きて……」

 お互いに隠すものはもう何一つない。ドキドキしているのは彼も一緒で。お互いの心臓すら溶け合ってしまうかのように、体を重ねた。

「あ……ゆー、さん! わたし、わたし。もう、ダメ……はぁ、んんっ!」

「みな、可愛い。イって」

 胸を舐られながら、足の間の手が粒を弄ぶ。自分でするのと大違いで、大好きな人にそうされていると思うと、あっという間にイってしまった。

 それからは、休む間もなく責め立てられて、気持ちいいよりも苦しいほど。

「もういいかな? みな……力を抜いていて」

 足を折りたたまれ、彼の先が、私の中に少しずつ入って来る。指ですでに少しは広げられたはずなのに、それがなかったかみたいに、彼のが私の中を無理やり押し広げて来る。痛みで体が強張る。力なんて抜けるわけがない。

「ん……いた……いたいよ、ゆうさん」

「ごめん。やめてあげたいけど、やめられない。……一気のほうがいいのか?」

「わ、わかんないよお」

「……う……みな、締め付けないで」

 思いっきり目を閉じて痛みに耐えていたけど、彼の声も辛そうで、そっと右目をうっすら開けると、汗をいっぱい流しながら、彼が、気持ち良さそうな気もするけど、どちらかというと何かに耐えて苦しそうに眉をしかめていた。

「ゆうさんも、いたい? ごめんね」

「俺は気持ちよすぎるくらいなのを我慢してるだけだから。……ごめん、みな、このまま最後までいくよ」

 そう言うと、出たり入ったりしながらも、さっきまでよりも速く私の中を進んできた。苦しさと痛み、でも、彼にしてもらいたい気持ちもいっぱいになって、必死に目を閉じて息を止めないように頑張った。

「…………はぁ……みな、入った」

「うん、うん」

 ちゅっとキスをされて、気が付くと彼の腰の動きがぴたりと止まっていた。彼のぼこっとしたお腹の下のあたりにあるはずの、さっき見た大きな高ぶりが見えない。隙間なくくっついた彼の恥骨部が、彼のが私のお腹に入っているのだと知らしめた。じんじん痛む苦しさよりも、彼とひとつになれた悦びと嬉しさが、私の気持ちを優しく、でも、激しく燃え上がらせる。
 胸がきゅんってなると、彼がうめいた。

「みな、ちょっと我慢して。すぐ終わらせるから」

 私を上から抱え込むように抱きしめて腰をゆっくり動かし始めた。ひりひりじんじんするけれど、我慢できないほどではない。

「うん。思ったより痛くないし、気持ち良くなって」

 こういう時、締めたほうがいいのかと思って、お腹にちょっとだけ力を入れてみた。

「……っ! みな……みなっ!」

 激しく腰が、私の体を貫く。私で気持ち良く鳴ってくれていると思うと嬉しくて、彼に思いのありったけを伝えた。お互いに好きとか言い合い高め合う。やがて奥のさらに中を突き刺すかのように腰を押し付けられ、一際大きく彼の欲が膨らむと、ゴムの薄いシリコン越しに彼が精をたくさん放ったのを感じた気がした。

「……はぁ、はぁ、はぁ……みな、みな。俺のだ。俺だけのみな。好きだよ」

「はぁ、ん……うん、私も大好き」

 彼は物足りなさそうだった。でも、TLと違って、もう一度とかはなくてホっとしたのは彼には内緒だ。その日は朝まで彼の腕の中で、幸せな夢を見たのであった。

 
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