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32 興味深いモノ ※片方や読者様にとってはR15〜18未満程度
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真夜中に目が覚める。おじい様はあれから帰ってきたのだろうか。
(ご無理をされていなければいいのだけれど……)
コーラボおじい様は、魔法使いの中では素晴らしい人として尊敬されている。勿論、わたくしも尊敬してやまない。ただ、時々おちゃめをして、研究所のスタッフさんを困らせていた。
(おひとりでは、あの場所に乗り込まないって約束してくれたもの。きっと、大丈夫よね?)
わたくしとの約束を違えたことはないから、今回もそうだと思いたい。だけど、なんとなく様子がおかしい気がして、嫌な予感がする。
眼の前の毛皮を、撫でてそんな漠然とした不安を紛らわせようとした。
「ジョアン……」
さっきは嬉しかった。たとえ、犯罪者が父親でも関係ないってはっきり言ってくれたから。
でも、もしもあの人が違法なものを作らせていた大罪人なら、その事実は一生つきまとう。
そうなった時、わたくしは、彼に胸を張って飛び込めるのだろうか。
ジョアンのご両親や元気なちびっコアラたち、そして学園の先生や皆の笑顔が、一瞬で生家の侍女やメイドたちのような嫌悪に満ちた顔に変わる。
(嫌。そんなのは嫌……)
わたくしに、あれほど冷たかった父でも、ラドロウやカーソお義母様には優しかった。だから、根っからの悪人じゃないと思いたい。でも、あの人ならやりかねないとも思う。
寒いからか、この時期のジョアンの毛皮はモフ度が増している。長くふかふかの毛皮を、毛の流れにそって滑らかにすっすとくしけずったり、逆毛を撫でるのも楽しい。こうしていると、自分の悩み事なんか、ちっぽけだと感じるほど無心になれた。
「……気持ちいい。ふふ……」
くすぐったかったのか、眠っているジョアンが身じろぎをした。すると、手になんだかふにゃっとしていて、それでいて硬いおもちゃのような何かが触れる。
「……これはなにかしら?」
今まで、こんな感触のものに触れたことはない。
「あら? どんどん大きくなって……」
これはジョアンの足の付根にある。一度、しっぽを触りたくておしりはこっそり撫でて揉んだりしたことがあるが、残念ながらコアラにはないという。
なんでも、木にまたがるのに、尻尾が邪魔だとかなんとか。
(尻尾はないけど、前には何かがあったのね。でも、モフ度が0だわ)
わたくしは、初めて触るそれに、ちょっと興味を惹かれた。お腹の前にあるため、目視できない。指で形を探ってみると、先端がふたつに分かれている。
「……?……??」
ますますよくわからない器官だ。もう、これのことだけが気になってしまって、おじい様のことや父のことは完全に頭から離れている。目が覚めたら、ジョアンに見せてもらおうと思い、目を閉じた。
その後、ジョアンがさっとベッドから出ていって、数時間帰ってこなかったことは、全く気が付かなかった。
翌朝、ジョアンにお腹を見せてもらおうとしたら、物凄く拒否された。彼が、こんな風に、わたくしの願いを無碍にするなんて初めてのことだ。
(もしかして、伝説のドラゴンの逆鱗のようなものだったのかしら。大変だわ、わたくし思いっきり触っちゃってた)
ジョアンが気づかなかったから良かったものの、もしも気づかれていたら、優しいジョアンに嫌われていたかもしれない。
(うう、正直に明かすわけにはいかないわ。興味本位で物凄くいじっちゃったのもの。墓場まで持っていかなくちゃ)
そもそも、今はそんな状況ではない。ジョアンの秘密を暴こうとするなんて。
少し気まずい思いでいっぱいになりながら、ジョアンと朝食をいただく。
フルーツのサラダボウルには、ヨーグルトソースがかかっている。ここで手作りされたパンは焼き立てで、強く指で握るだけでも、ふわふわがへしゃげるほど柔らかい。
そうっと口に運ぶと、芳醇なバターと、新鮮なミルク、そして、絶妙な配分で中に入っているクルミが、口の中から幸せを運んできた。
「美味しい……!」
「だな。アイリス、こっちも食うか?」
ジョアンは、ディナーバイキングのようにてんこ盛りのお肉を食べている。見ているだけで、胸焼けがしそうだった。
ご友人と一夜を酒場で過ごしたと、おじい様が上機嫌で帰ってきた。ご友人は、おじい様がこの国の学生をしていたころからの悪友とのことだ。
そして、とても大柄な職人さんを紹介してくれた。古い友人だというその方は、魔法使いの宝石職人さんだという。旧友の方と酒場で昔話をしていていると、偶然にも再会したらしい。
「ほんとかよ? なんか、出来過ぎてんなぁ。まさか、やっぱりひとりで乗り込んだんじゃねぇのか?」
「かわいいアイリスを置いて、ひとりで乗り込むなど、そんな危ないことをするか。ったく、わしはか弱い年寄りなんだぞ」
おじい様は、約束は破ってないと、ジョアンに何度もいい続けた。わたくしも、ちょっと怪しいと思うけど、紹介された男性から声をかけられそちらを向く。
「お嬢様、指輪のことはコーラボ様からお聞きしております。俺に指輪にかけられた魔法を解呪できるかどうかわかりませんが、お見せしていただけませんか?」
「え、っと……」
おじい様やおじい様のご友人、そしてジョアンを見ると頷いていた。どこの誰ともしれぬ人だけれど、わたくしが信じている人が全幅の信頼を寄せている方だ。
わたくしは、左手を彼に差し出した。おじい様に掛けられていた認識疎外の魔法は、職人さんの手によって簡単に外される。それを見て、研究所にいたスタッフさんよりも凄い方なんだと関心した。
「……これは、簡単な魔法で壊れるようですね。お嬢様、なんでもよろしいので、魔法を使ってはいただけませんか?」
「見ての通り、わたくしは白い髪ですので、術式は理解できますが、一切魔法を使うことができないのです……」
「そんな……。コップを浮かすとか、ゴミをゴミ箱に移動させるとか、そんなことでいいんです。ですから!」
わたくしが魔法を使えず、指輪を外せないと知った彼が、やけに必死になっている。
(おじい様に依頼されたとしても、ここまで一生懸命になるかしら?)
彼の様子に首をかしげた。すると、その方は、おじい様たちに、クアドリ様によって監禁されていた場所から救出されたことを暴露してくれた。
おじい様に、勝手に行動したことを知られたら、わたくしの約束を破ることになる。だから、偶然あったことにしたらしい。それを聞いて、予想通りジョアンがおじい様に食って掛かる。
「じいさん! やっぱり抜け駆けしやがったんだな!」
「だから、ひとりで乗り込んでないって。約束は守ってる」
「詭弁だ! あと、そこの男、覚悟は出来てんだろうなぁ?」
職人さんの顔をめがけて、シャキンと鋭い鈎爪を出した。わたくしに触れる時のように、保護の魔法はしていない。
「お前、お前がこんなもの作ったせいで! 俺のアイリスが……」
(俺のアイリス)
わたくしは、緊迫した状況なのに、彼の言葉がうれしくなった。
「ジョアン、待て! 落ち着くんだっ!」
「ちっ、これだから脳筋は……!」
「じいさん、離せ、離せよっ! 一発入れなきゃ、気が収まらねえ!」
眼の前で、ほんの一瞬でジョアンがクローを振りかざす。けれど、職人さんにそれが届く前に、おじい様がたに魔法で押さえつけられた。
わたくしは、この修羅場の中、職人さんが床に額をつけて土下座をして涙を流しているのを、ぼうっと見つめていたのである。
(ご無理をされていなければいいのだけれど……)
コーラボおじい様は、魔法使いの中では素晴らしい人として尊敬されている。勿論、わたくしも尊敬してやまない。ただ、時々おちゃめをして、研究所のスタッフさんを困らせていた。
(おひとりでは、あの場所に乗り込まないって約束してくれたもの。きっと、大丈夫よね?)
わたくしとの約束を違えたことはないから、今回もそうだと思いたい。だけど、なんとなく様子がおかしい気がして、嫌な予感がする。
眼の前の毛皮を、撫でてそんな漠然とした不安を紛らわせようとした。
「ジョアン……」
さっきは嬉しかった。たとえ、犯罪者が父親でも関係ないってはっきり言ってくれたから。
でも、もしもあの人が違法なものを作らせていた大罪人なら、その事実は一生つきまとう。
そうなった時、わたくしは、彼に胸を張って飛び込めるのだろうか。
ジョアンのご両親や元気なちびっコアラたち、そして学園の先生や皆の笑顔が、一瞬で生家の侍女やメイドたちのような嫌悪に満ちた顔に変わる。
(嫌。そんなのは嫌……)
わたくしに、あれほど冷たかった父でも、ラドロウやカーソお義母様には優しかった。だから、根っからの悪人じゃないと思いたい。でも、あの人ならやりかねないとも思う。
寒いからか、この時期のジョアンの毛皮はモフ度が増している。長くふかふかの毛皮を、毛の流れにそって滑らかにすっすとくしけずったり、逆毛を撫でるのも楽しい。こうしていると、自分の悩み事なんか、ちっぽけだと感じるほど無心になれた。
「……気持ちいい。ふふ……」
くすぐったかったのか、眠っているジョアンが身じろぎをした。すると、手になんだかふにゃっとしていて、それでいて硬いおもちゃのような何かが触れる。
「……これはなにかしら?」
今まで、こんな感触のものに触れたことはない。
「あら? どんどん大きくなって……」
これはジョアンの足の付根にある。一度、しっぽを触りたくておしりはこっそり撫でて揉んだりしたことがあるが、残念ながらコアラにはないという。
なんでも、木にまたがるのに、尻尾が邪魔だとかなんとか。
(尻尾はないけど、前には何かがあったのね。でも、モフ度が0だわ)
わたくしは、初めて触るそれに、ちょっと興味を惹かれた。お腹の前にあるため、目視できない。指で形を探ってみると、先端がふたつに分かれている。
「……?……??」
ますますよくわからない器官だ。もう、これのことだけが気になってしまって、おじい様のことや父のことは完全に頭から離れている。目が覚めたら、ジョアンに見せてもらおうと思い、目を閉じた。
その後、ジョアンがさっとベッドから出ていって、数時間帰ってこなかったことは、全く気が付かなかった。
翌朝、ジョアンにお腹を見せてもらおうとしたら、物凄く拒否された。彼が、こんな風に、わたくしの願いを無碍にするなんて初めてのことだ。
(もしかして、伝説のドラゴンの逆鱗のようなものだったのかしら。大変だわ、わたくし思いっきり触っちゃってた)
ジョアンが気づかなかったから良かったものの、もしも気づかれていたら、優しいジョアンに嫌われていたかもしれない。
(うう、正直に明かすわけにはいかないわ。興味本位で物凄くいじっちゃったのもの。墓場まで持っていかなくちゃ)
そもそも、今はそんな状況ではない。ジョアンの秘密を暴こうとするなんて。
少し気まずい思いでいっぱいになりながら、ジョアンと朝食をいただく。
フルーツのサラダボウルには、ヨーグルトソースがかかっている。ここで手作りされたパンは焼き立てで、強く指で握るだけでも、ふわふわがへしゃげるほど柔らかい。
そうっと口に運ぶと、芳醇なバターと、新鮮なミルク、そして、絶妙な配分で中に入っているクルミが、口の中から幸せを運んできた。
「美味しい……!」
「だな。アイリス、こっちも食うか?」
ジョアンは、ディナーバイキングのようにてんこ盛りのお肉を食べている。見ているだけで、胸焼けがしそうだった。
ご友人と一夜を酒場で過ごしたと、おじい様が上機嫌で帰ってきた。ご友人は、おじい様がこの国の学生をしていたころからの悪友とのことだ。
そして、とても大柄な職人さんを紹介してくれた。古い友人だというその方は、魔法使いの宝石職人さんだという。旧友の方と酒場で昔話をしていていると、偶然にも再会したらしい。
「ほんとかよ? なんか、出来過ぎてんなぁ。まさか、やっぱりひとりで乗り込んだんじゃねぇのか?」
「かわいいアイリスを置いて、ひとりで乗り込むなど、そんな危ないことをするか。ったく、わしはか弱い年寄りなんだぞ」
おじい様は、約束は破ってないと、ジョアンに何度もいい続けた。わたくしも、ちょっと怪しいと思うけど、紹介された男性から声をかけられそちらを向く。
「お嬢様、指輪のことはコーラボ様からお聞きしております。俺に指輪にかけられた魔法を解呪できるかどうかわかりませんが、お見せしていただけませんか?」
「え、っと……」
おじい様やおじい様のご友人、そしてジョアンを見ると頷いていた。どこの誰ともしれぬ人だけれど、わたくしが信じている人が全幅の信頼を寄せている方だ。
わたくしは、左手を彼に差し出した。おじい様に掛けられていた認識疎外の魔法は、職人さんの手によって簡単に外される。それを見て、研究所にいたスタッフさんよりも凄い方なんだと関心した。
「……これは、簡単な魔法で壊れるようですね。お嬢様、なんでもよろしいので、魔法を使ってはいただけませんか?」
「見ての通り、わたくしは白い髪ですので、術式は理解できますが、一切魔法を使うことができないのです……」
「そんな……。コップを浮かすとか、ゴミをゴミ箱に移動させるとか、そんなことでいいんです。ですから!」
わたくしが魔法を使えず、指輪を外せないと知った彼が、やけに必死になっている。
(おじい様に依頼されたとしても、ここまで一生懸命になるかしら?)
彼の様子に首をかしげた。すると、その方は、おじい様たちに、クアドリ様によって監禁されていた場所から救出されたことを暴露してくれた。
おじい様に、勝手に行動したことを知られたら、わたくしの約束を破ることになる。だから、偶然あったことにしたらしい。それを聞いて、予想通りジョアンがおじい様に食って掛かる。
「じいさん! やっぱり抜け駆けしやがったんだな!」
「だから、ひとりで乗り込んでないって。約束は守ってる」
「詭弁だ! あと、そこの男、覚悟は出来てんだろうなぁ?」
職人さんの顔をめがけて、シャキンと鋭い鈎爪を出した。わたくしに触れる時のように、保護の魔法はしていない。
「お前、お前がこんなもの作ったせいで! 俺のアイリスが……」
(俺のアイリス)
わたくしは、緊迫した状況なのに、彼の言葉がうれしくなった。
「ジョアン、待て! 落ち着くんだっ!」
「ちっ、これだから脳筋は……!」
「じいさん、離せ、離せよっ! 一発入れなきゃ、気が収まらねえ!」
眼の前で、ほんの一瞬でジョアンがクローを振りかざす。けれど、職人さんにそれが届く前に、おじい様がたに魔法で押さえつけられた。
わたくしは、この修羅場の中、職人さんが床に額をつけて土下座をして涙を流しているのを、ぼうっと見つめていたのである。
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