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ジョアンの家で過ごす冬季休暇は、毎日がとても楽しい。
「おねーちゃーん」
「おねぃちゃーん」
コモリくんとフクロくんの獣化状態は、ジョアンの半分くらいで産毛もまだ残っている。まるっこくてちっこいふたりが、ふわふわ毛玉のようにやってくる様は、天使かとみまごうほどの愛らしさだ。
わたくしがベンチで座っていると、ピタッと前で止まり、つぶらな瞳をキュルンとさせて見上げてくる。
「だっこー」
「だっこー」
「おいでー♡」
ただでさえ、ちんまいのに、更にまん丸になって膝の上に乗ってくる。わたくしを傷つけないように、「うんしょ、うんしょ」と言いながら、そーっとそーっと登って来る姿は、まさに天の使いそのもの。このふたりに、逆らえる存在など、この世にはいないだろう。
「わーい」
「わーい」
ぴとっ
小さな手が、わたくしの体をきゅっとつまむ。ふわもこを左右に抱えて、悶絶しそうになった。いや、悶絶したと言っても過言ではない。もう、幸せすぎて、どうにかなってしまいそう。
「ふたりとも、お昼寝は?」
「きょうは、ここでするー」
「いいでしょー?」
勿論、二つ返事でいいわよと答えようとすると、ちびっこたちが宙に浮いた。
「お前らなぁ、何度いったらわかるんだ。アイリスはユーカリの木じゃねぇんだぞ。うっかり爪でひっかいたらどうする!」
ご両親と一緒にユーカリの木の樹液を採取していたジョアンが、ちびっコアラの首の後ろを掴んでいた。ふたりは、手足をばたつかせてジョアンから逃れようとするが、短くてキュートな手足はばたばた宙をかくばかり。
「はーなーせー!」
「ちっ、みつかったか!」
「お前らの寝床はあっち」
「んなこといって、にーちゃんばっか、まいにちだっこされてずるいぞー。アイリスおねーちゃんのおひざをどくせんするの、はんたーい!」
「おねぃちゃんはみんなのものだぞー。どくさい、はんたーい。おうぼーをゆるすなー」
「はいはい、わかったわかった」
かわいいふたりの抗議は、ジョアンには一向に届かなかった。彼はちびっコアラをぶら下げたまま、ユーカリの木に向かいだす。それを追いかけると、ちびっコアラたちが、わたくしに助けを求めて、瞳をうるうるさせた。
ずきゅーんと、胸に何かが貫通する。わたくしは、ジョアンに向かって、なんとかならないかと頼んだ。
「ジョアン、わたくしはかまわないから。ちょっとだけ、ちょっとだけでも。ね?」
「アイリス、あのな。ちびたちにも俺ほどじゃないが鋭い爪がある。不用意に触れただけで、人間の柔らかい肌は簡単に裂けるんだ。俺は、爪に保護魔法をかけているから大丈夫だが、ちびどもが爪を出したら、それだけでお前は大怪我をするんだぞ。お前らも、わかったらいつものところで寝てろ」
「ちぇーだ。にーちゃんの、けーち。おねーちゃんをきずつけたくはないから、がまんしてやるっ!」
「くじゅーのけつだんだが、しかたあるまい。こんかいだけだぞ!」
せめて、獣人のように、全てを弾くほどの強い肌を持っているか、自分の肌を自分で保護する魔法を使えたら、ふたりをたっぷり抱っこできるのに、と悔しく思う。
可愛らしい悪態をついていたぬいぐるみたちは、ユーカリの木に乗せられた途端、寝息を立て始めた。
「ふふふ、かわいい」
「アイリス、あいつらの姿やあざとい言動に騙されないでくれ。まだ、自分たちの力をコントロールできないことに気づいていない。だからこそ、とても危険なんだ。こいつらも、力加減を徐々に覚えていくが、今は絶対に拒否してくれ」
ジョアンが、本当に心配そうにそう言うものだから、とても名残惜しいけれど頷かざるを得ない。
「残念だけど、ジョアンの言う通りにするわ」
「それに、コアラを抱っこしたいなら、俺がいつだって抱っこされてやるから」
「わぁ、ほんと? ふふふ、ありがとう」
ジョアンが獣化してくれて、わたくしは思う存分彼を抱っこする。ちびっコアラたちとはまた違う魅力いっぱいの毛皮に顔を近づけて、がしがしもふった。
そんなこんなで、平和そのものの毎日が過ぎていく。
「アイリス、来年もよろしく」
「ジョアン、わたくしのほうこそ、よろしくお願いします」
もう少しで年が明ける。てっきり、ジョアンの家族と一緒に、年明けを祝うんだと思っていたのに、なぜか、ジョアンとふたりきりになった。
少し汗ばむくらいの気温だが、夜風が涼しい。天気にも恵まれ、夜を飾る星々の天体ショーがあちこちで開かれていた。
わたくしは、人化したジョアンと並んで、ユーカリの木に括りつけられたハンモックで寝そべっている。いつもは、彼を抱っこしている状態だから、少し手を伸ばせば同じようにしている彼に届くくらいの距離が、少し寂しい気がした。
「だな。アイリス、新年あけましておめでとう」
「おめでとう、ジョアン」
(ずっと、こんな風にジョアンと一緒にいられたら……)
たった数分で年が明ける。だからといって、この一瞬で、特別変わったことはない。昨日のわたくしも、今日のわたくしも、明日のわたくしも、ジョアンの隣で笑顔でいられるだろう。
「あ、ジョアン、流れ星っ!」
「俺も見えた。彗星かもな」
長い尾をひく流れ星を指差す。瞬間、その指に、アクアマリンの石の光が見えた。
(え?)
今の今まで、ジョアンのことしか考えていなかった。だというのに、唐突にクアドリ様でいっぱいになる。こういうことは、これまでにもたくさんあった。たとえば、ふとした時に、過去を思い出したりして。でも、本当に今は、何のきっかけもなかった。
(どういうこと? ああ、でも。くあどりさま……今はどうしてらっしゃるの? 少しは、わたくしのことを思い出してくれているかしら?)
自分でもおかしい。わかっているのに、隣にいるのはジョアンなのに、クアドリ様を思い出して涙があふれ出るほど胸がいっぱいになってしまう。
(嫌。とっくに忘れていたはずなのに、どうしていつまでも、わたくしは彼を想ってしまうの? どうして?)
急に様子がおかしくなったわたくしを心配して、ジョアンが側に来てくれる。嬉しくて手を伸ばすと、アクアマリンの光ごと彼が握ってくれた。
「アイリス、どうした?」
「ジョアン? あ……わたくし、一体……?」
指輪が視界から消えると、ジョアンだけがわたくしの景色でいっぱいになる。するとどうだろう。あれほど恋しかった苦しい想いが、まるで最初からなかったかのように消え去った。
(何か、何かがおかしい……。自分で自分の気持ちがわからない。コントロールできない。そもそも、たかが指輪を見ただけで、数度しか会ったことのない人を狂おしいほど愛しくなったり、そして、一瞬で愛する気持ちがなくなったりするものなの? それに、それに、今のわたくしが好きなのは彼じゃない。わたくしは……)
わたくしは、これまでおかしなほどクアドリ様を思い出してきた時の状況を必死に考えた。そして、それらの共通点と、自分の本当の気持ちに、やっと気が付いたのである。
「おねーちゃーん」
「おねぃちゃーん」
コモリくんとフクロくんの獣化状態は、ジョアンの半分くらいで産毛もまだ残っている。まるっこくてちっこいふたりが、ふわふわ毛玉のようにやってくる様は、天使かとみまごうほどの愛らしさだ。
わたくしがベンチで座っていると、ピタッと前で止まり、つぶらな瞳をキュルンとさせて見上げてくる。
「だっこー」
「だっこー」
「おいでー♡」
ただでさえ、ちんまいのに、更にまん丸になって膝の上に乗ってくる。わたくしを傷つけないように、「うんしょ、うんしょ」と言いながら、そーっとそーっと登って来る姿は、まさに天の使いそのもの。このふたりに、逆らえる存在など、この世にはいないだろう。
「わーい」
「わーい」
ぴとっ
小さな手が、わたくしの体をきゅっとつまむ。ふわもこを左右に抱えて、悶絶しそうになった。いや、悶絶したと言っても過言ではない。もう、幸せすぎて、どうにかなってしまいそう。
「ふたりとも、お昼寝は?」
「きょうは、ここでするー」
「いいでしょー?」
勿論、二つ返事でいいわよと答えようとすると、ちびっこたちが宙に浮いた。
「お前らなぁ、何度いったらわかるんだ。アイリスはユーカリの木じゃねぇんだぞ。うっかり爪でひっかいたらどうする!」
ご両親と一緒にユーカリの木の樹液を採取していたジョアンが、ちびっコアラの首の後ろを掴んでいた。ふたりは、手足をばたつかせてジョアンから逃れようとするが、短くてキュートな手足はばたばた宙をかくばかり。
「はーなーせー!」
「ちっ、みつかったか!」
「お前らの寝床はあっち」
「んなこといって、にーちゃんばっか、まいにちだっこされてずるいぞー。アイリスおねーちゃんのおひざをどくせんするの、はんたーい!」
「おねぃちゃんはみんなのものだぞー。どくさい、はんたーい。おうぼーをゆるすなー」
「はいはい、わかったわかった」
かわいいふたりの抗議は、ジョアンには一向に届かなかった。彼はちびっコアラをぶら下げたまま、ユーカリの木に向かいだす。それを追いかけると、ちびっコアラたちが、わたくしに助けを求めて、瞳をうるうるさせた。
ずきゅーんと、胸に何かが貫通する。わたくしは、ジョアンに向かって、なんとかならないかと頼んだ。
「ジョアン、わたくしはかまわないから。ちょっとだけ、ちょっとだけでも。ね?」
「アイリス、あのな。ちびたちにも俺ほどじゃないが鋭い爪がある。不用意に触れただけで、人間の柔らかい肌は簡単に裂けるんだ。俺は、爪に保護魔法をかけているから大丈夫だが、ちびどもが爪を出したら、それだけでお前は大怪我をするんだぞ。お前らも、わかったらいつものところで寝てろ」
「ちぇーだ。にーちゃんの、けーち。おねーちゃんをきずつけたくはないから、がまんしてやるっ!」
「くじゅーのけつだんだが、しかたあるまい。こんかいだけだぞ!」
せめて、獣人のように、全てを弾くほどの強い肌を持っているか、自分の肌を自分で保護する魔法を使えたら、ふたりをたっぷり抱っこできるのに、と悔しく思う。
可愛らしい悪態をついていたぬいぐるみたちは、ユーカリの木に乗せられた途端、寝息を立て始めた。
「ふふふ、かわいい」
「アイリス、あいつらの姿やあざとい言動に騙されないでくれ。まだ、自分たちの力をコントロールできないことに気づいていない。だからこそ、とても危険なんだ。こいつらも、力加減を徐々に覚えていくが、今は絶対に拒否してくれ」
ジョアンが、本当に心配そうにそう言うものだから、とても名残惜しいけれど頷かざるを得ない。
「残念だけど、ジョアンの言う通りにするわ」
「それに、コアラを抱っこしたいなら、俺がいつだって抱っこされてやるから」
「わぁ、ほんと? ふふふ、ありがとう」
ジョアンが獣化してくれて、わたくしは思う存分彼を抱っこする。ちびっコアラたちとはまた違う魅力いっぱいの毛皮に顔を近づけて、がしがしもふった。
そんなこんなで、平和そのものの毎日が過ぎていく。
「アイリス、来年もよろしく」
「ジョアン、わたくしのほうこそ、よろしくお願いします」
もう少しで年が明ける。てっきり、ジョアンの家族と一緒に、年明けを祝うんだと思っていたのに、なぜか、ジョアンとふたりきりになった。
少し汗ばむくらいの気温だが、夜風が涼しい。天気にも恵まれ、夜を飾る星々の天体ショーがあちこちで開かれていた。
わたくしは、人化したジョアンと並んで、ユーカリの木に括りつけられたハンモックで寝そべっている。いつもは、彼を抱っこしている状態だから、少し手を伸ばせば同じようにしている彼に届くくらいの距離が、少し寂しい気がした。
「だな。アイリス、新年あけましておめでとう」
「おめでとう、ジョアン」
(ずっと、こんな風にジョアンと一緒にいられたら……)
たった数分で年が明ける。だからといって、この一瞬で、特別変わったことはない。昨日のわたくしも、今日のわたくしも、明日のわたくしも、ジョアンの隣で笑顔でいられるだろう。
「あ、ジョアン、流れ星っ!」
「俺も見えた。彗星かもな」
長い尾をひく流れ星を指差す。瞬間、その指に、アクアマリンの石の光が見えた。
(え?)
今の今まで、ジョアンのことしか考えていなかった。だというのに、唐突にクアドリ様でいっぱいになる。こういうことは、これまでにもたくさんあった。たとえば、ふとした時に、過去を思い出したりして。でも、本当に今は、何のきっかけもなかった。
(どういうこと? ああ、でも。くあどりさま……今はどうしてらっしゃるの? 少しは、わたくしのことを思い出してくれているかしら?)
自分でもおかしい。わかっているのに、隣にいるのはジョアンなのに、クアドリ様を思い出して涙があふれ出るほど胸がいっぱいになってしまう。
(嫌。とっくに忘れていたはずなのに、どうしていつまでも、わたくしは彼を想ってしまうの? どうして?)
急に様子がおかしくなったわたくしを心配して、ジョアンが側に来てくれる。嬉しくて手を伸ばすと、アクアマリンの光ごと彼が握ってくれた。
「アイリス、どうした?」
「ジョアン? あ……わたくし、一体……?」
指輪が視界から消えると、ジョアンだけがわたくしの景色でいっぱいになる。するとどうだろう。あれほど恋しかった苦しい想いが、まるで最初からなかったかのように消え去った。
(何か、何かがおかしい……。自分で自分の気持ちがわからない。コントロールできない。そもそも、たかが指輪を見ただけで、数度しか会ったことのない人を狂おしいほど愛しくなったり、そして、一瞬で愛する気持ちがなくなったりするものなの? それに、それに、今のわたくしが好きなのは彼じゃない。わたくしは……)
わたくしは、これまでおかしなほどクアドリ様を思い出してきた時の状況を必死に考えた。そして、それらの共通点と、自分の本当の気持ちに、やっと気が付いたのである。
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