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5 荒れ地からの国造りは大変でした
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「ふうん? じゃ、なにか。お前はさっきまで異世界にいて、この世界は異世界における箱庭のようなものだと。で、お前はいずれ討伐される魔王だって言うのか?」
「……はい。たぶん。なんとなく、頭というか、心にそんな風に思い浮かぶんです」
生憎、ひとりぐらしのやもめおっさんの家に、女性の服なんてあるわけもなく。
ぶかぶかだけど、くたびれたシャツとズボンを借りた。見た感じ、この服も彼にとっては数着しかないんじゃないかなというくらい使い込まれている。
ブラもないしパンツだって履いていない。胸元を腕で隠しながら、進められるがままにテーブルに着いた。
「ほらよ。さっきここに来たんなら生まれたての雛か。ミルクが残っていたな……飲むか?」
「……ありがとう。シエナマーガはいくつなんですか?」
「俺か? 俺は気が付いた時からだと500年くらいかな」
「てことは、500才以上のおじいちゃん?」
「……お前もあっという間におばあちゃんになるぞ」
「すみませんでした、お兄さん」
ホットミルクを差し出され、私は湯気とミルクの香りを吸いこむ。不思議と、今は混乱のせいか悲しさとかがない。他人事のような気分で彼と普通に会話ができた。
ミルクがコップ半分になる頃には、あらかた事情を説明できたと思う。その頃には打ち解けて敬語もなくなっていた。なぜか、彼の側だと飾らなくて自然体のままでいられるのだ。
「時々現れるという、神々の気まぐれっ子ってやつかな。まあ、なんとなく分かっている通り帰れないと思う。それに、この国は周辺よりも荒れ果てているし貧乏だ。もしも、お前の言う通りだとしても、こんな小さくて貧乏な国で魔王を名乗ったって大した事できねえぞ?」
「うーん……でもさ、貧乏でリーダーがいないって事は、皆困ってるんだよね? なら、この国を立て直ししよう。魔王ってことは王様なんだと思う。だったら、チートくらいあると思うの」
「チート?」
「反則ってくらい、なんでも出来る都合のいい魔法とかそういうのよ。とにかく、ご飯がないのが一番困ってるのよね?」
「ああ」
「とりあえず、土とかの改良かなー。そうしたら果物や野菜が出来ると思うし。あなた主食はなんなの?」
「この姿ならなんでも食うぞ。だが、人化状態での食事なんて、まともにできねぇから本性で飯は食ってる。この国では皆そうだ。俺の本性はシマエナガだから、お前と違って蜜だけ吸うとかじゃないが」
「シマエナガ! ほんとに? 白くてもふもふなの? ねね、見せて! お願い!」
「……断る」
「えー、なんでよ。まさか、ホントは違うんじゃ?」
「嘘言って何になる。あのな、弱い個体の場合、本性をさらけ出すっていうのは弱点をさらけ出すって事だ。初対面の怪しい女に見せるか!」
「ちぇ……じゃあ、仲良くなったら見せてくれる?」
「……さあな」
こうして、私は彼の巣で寝泊まりする事になった。
暫くすると、やっと気持ちが現状に追いついて来たのか悲しい気持などが膨れ上がったし、私を裏切った元婚約者たちに怒りが沸いた。
でも、シエナマーガが泣いている私を、まるで子供の様に慰めてくれた。
このまま絆されて、シエナマーガと恋が芽生えて恋人や夫婦になるなんて事はなく。
いくらイケオジでも、気がいい保護者であっても、個人的に素敵な人であっても。
その場限りの一夜の恋を繰り返すおっさんはごめんだ。
父のような、ビジネスパートナーのような関係になった彼と一緒に、近所の土地を耕したり魔法で果実が生る木や野菜などを作った。
淀んだ川を浄化し、数十年が過ぎる頃には徐々に緑豊かな土地に変わっていく。衣食住に関わる事全てが0スタートだ。糸なんかもないし、どう作ればいいかなんて知らない。
内政チートとか、無人島やサバイバルぐらしのノウハウなんてのもなかったから、そりゃもう大変だった。
自然界にとって、絶対にしちゃいけない事もたくさんした。
例えば、農作物の成長を邪魔するしつこい雑草を除去を試みた時。
塩化カルシウムだか、塩化カリウムだかがいいという前世の記憶を頼りに、そんなもん構成がわかんないから、とにかく塩化なんだから塩だと、海水を利用して塩分濃度を高くした液体を、魔法でじゃかじゃか適当に振りまいた。
賢い人ならわかるだろう。……土が完全にダメになった。
知らなかったのだ。塩は土壌の中で分解されずに残るため、草木が水分を吸えないせいで枯れて育たない。その土地には長い間植物が出来なくなってしまった。そのテリトリーに住む人たちが困り果ててしまって一時はとんでもない事になった。
農業の知識もないのに、漠然とした根拠のない大丈夫だなんて傲慢な安易な考えで、必死にその日を生きている多くの人々が困窮したのだから謝っても許されない。
知らぬこととはいえ、魔王そのもののような悪辣非道な行為をしてしまい私は自分が嫌になって落ち込んだ。もう、何もしないほうがいいんじゃないかって思った。でも、その度にシエナマーガが呆れつつ、私を慰めてくれたからえっちらおっちら頑張れた。
これで女ぐせさえ悪くなかったら惚れていたかもしれないくらい、そんな時の彼は包容力があって素敵な人だった。
今は、土から塩分などを上手く除去する事に成功して、その場所には様々な草木が生い茂っている。
被害者のその地域の人たちは、すぐに全員安全な場所に引き取った。住み慣れた故郷を捨てさせる事になって申し訳ないって思っていたけれど、なんだかんだで、あの場所よりも食事にありつけると喜ばれた。
そんな風に、沢山の失敗をしながらめげずに頑張った。徐々に増えた仲間たちも手伝ってくれて、私が暴走して失敗しそうになるのを止めてくれたり、一緒に悩んでくれたりした。
新しい荒野を耕すために訪れた土地で一人ぼっちのグイスゥやズモたちをスカウトした。
徐々に大きくなっていった彼の巣という名のボロボロテントが、立派な城に変わる頃。
リクリュートンを見て面接にきたシカジュラウの胸元のネクタイ模様を見て、執事枠として採用する。
一緒に過ごすうちに、魔力がけた違いに膨れ上がった4人が四天王と呼ばれるようになった。
気がつけば、RPGのストーリー通りに、魔王と四天王が出来ていたと言うわけだ。
いつの間にか、私は魔王と皆から慕われるようになった。畏怖される偉大なる存在として……?
「……なんで魔王なのよ。慕われるのなら女神とか、美しい女王とかさー。しかも、魔王っていうには、なんか皆私を魔王じゃなくてドジなマスコット扱いしてない? おかしくない?」
「私が面接に来たとき、ご自分で魔王と名乗られたではありませんか。皆、魔王様を慕っていますよ? 間違いありませんのでご安心ください」
「俺にも、胸を張って魔王サターニャ・マオウローラル、と名乗ったな。まあ、ドジは本当の事なんだから仕方がない、諦めろ」
「アタシはサターニャちゃんより魔王ちゃんの方が言いやすいわよ? それに、魔王ちゃんのキャラはそれでいいじゃない。かわいいんだから」
「僕、魔王様が一番カッコいい呼び方だと思う! それに、怖い魔王様なんて僕いやだ!」
こんな風に皆に突っ込まれてしまう、なんて穏やかで幸せな日々。
このままRPGの事なんて忘れて過ごしたかったんだけれども、そうは言ってられない事態になったのであった。
「……はい。たぶん。なんとなく、頭というか、心にそんな風に思い浮かぶんです」
生憎、ひとりぐらしのやもめおっさんの家に、女性の服なんてあるわけもなく。
ぶかぶかだけど、くたびれたシャツとズボンを借りた。見た感じ、この服も彼にとっては数着しかないんじゃないかなというくらい使い込まれている。
ブラもないしパンツだって履いていない。胸元を腕で隠しながら、進められるがままにテーブルに着いた。
「ほらよ。さっきここに来たんなら生まれたての雛か。ミルクが残っていたな……飲むか?」
「……ありがとう。シエナマーガはいくつなんですか?」
「俺か? 俺は気が付いた時からだと500年くらいかな」
「てことは、500才以上のおじいちゃん?」
「……お前もあっという間におばあちゃんになるぞ」
「すみませんでした、お兄さん」
ホットミルクを差し出され、私は湯気とミルクの香りを吸いこむ。不思議と、今は混乱のせいか悲しさとかがない。他人事のような気分で彼と普通に会話ができた。
ミルクがコップ半分になる頃には、あらかた事情を説明できたと思う。その頃には打ち解けて敬語もなくなっていた。なぜか、彼の側だと飾らなくて自然体のままでいられるのだ。
「時々現れるという、神々の気まぐれっ子ってやつかな。まあ、なんとなく分かっている通り帰れないと思う。それに、この国は周辺よりも荒れ果てているし貧乏だ。もしも、お前の言う通りだとしても、こんな小さくて貧乏な国で魔王を名乗ったって大した事できねえぞ?」
「うーん……でもさ、貧乏でリーダーがいないって事は、皆困ってるんだよね? なら、この国を立て直ししよう。魔王ってことは王様なんだと思う。だったら、チートくらいあると思うの」
「チート?」
「反則ってくらい、なんでも出来る都合のいい魔法とかそういうのよ。とにかく、ご飯がないのが一番困ってるのよね?」
「ああ」
「とりあえず、土とかの改良かなー。そうしたら果物や野菜が出来ると思うし。あなた主食はなんなの?」
「この姿ならなんでも食うぞ。だが、人化状態での食事なんて、まともにできねぇから本性で飯は食ってる。この国では皆そうだ。俺の本性はシマエナガだから、お前と違って蜜だけ吸うとかじゃないが」
「シマエナガ! ほんとに? 白くてもふもふなの? ねね、見せて! お願い!」
「……断る」
「えー、なんでよ。まさか、ホントは違うんじゃ?」
「嘘言って何になる。あのな、弱い個体の場合、本性をさらけ出すっていうのは弱点をさらけ出すって事だ。初対面の怪しい女に見せるか!」
「ちぇ……じゃあ、仲良くなったら見せてくれる?」
「……さあな」
こうして、私は彼の巣で寝泊まりする事になった。
暫くすると、やっと気持ちが現状に追いついて来たのか悲しい気持などが膨れ上がったし、私を裏切った元婚約者たちに怒りが沸いた。
でも、シエナマーガが泣いている私を、まるで子供の様に慰めてくれた。
このまま絆されて、シエナマーガと恋が芽生えて恋人や夫婦になるなんて事はなく。
いくらイケオジでも、気がいい保護者であっても、個人的に素敵な人であっても。
その場限りの一夜の恋を繰り返すおっさんはごめんだ。
父のような、ビジネスパートナーのような関係になった彼と一緒に、近所の土地を耕したり魔法で果実が生る木や野菜などを作った。
淀んだ川を浄化し、数十年が過ぎる頃には徐々に緑豊かな土地に変わっていく。衣食住に関わる事全てが0スタートだ。糸なんかもないし、どう作ればいいかなんて知らない。
内政チートとか、無人島やサバイバルぐらしのノウハウなんてのもなかったから、そりゃもう大変だった。
自然界にとって、絶対にしちゃいけない事もたくさんした。
例えば、農作物の成長を邪魔するしつこい雑草を除去を試みた時。
塩化カルシウムだか、塩化カリウムだかがいいという前世の記憶を頼りに、そんなもん構成がわかんないから、とにかく塩化なんだから塩だと、海水を利用して塩分濃度を高くした液体を、魔法でじゃかじゃか適当に振りまいた。
賢い人ならわかるだろう。……土が完全にダメになった。
知らなかったのだ。塩は土壌の中で分解されずに残るため、草木が水分を吸えないせいで枯れて育たない。その土地には長い間植物が出来なくなってしまった。そのテリトリーに住む人たちが困り果ててしまって一時はとんでもない事になった。
農業の知識もないのに、漠然とした根拠のない大丈夫だなんて傲慢な安易な考えで、必死にその日を生きている多くの人々が困窮したのだから謝っても許されない。
知らぬこととはいえ、魔王そのもののような悪辣非道な行為をしてしまい私は自分が嫌になって落ち込んだ。もう、何もしないほうがいいんじゃないかって思った。でも、その度にシエナマーガが呆れつつ、私を慰めてくれたからえっちらおっちら頑張れた。
これで女ぐせさえ悪くなかったら惚れていたかもしれないくらい、そんな時の彼は包容力があって素敵な人だった。
今は、土から塩分などを上手く除去する事に成功して、その場所には様々な草木が生い茂っている。
被害者のその地域の人たちは、すぐに全員安全な場所に引き取った。住み慣れた故郷を捨てさせる事になって申し訳ないって思っていたけれど、なんだかんだで、あの場所よりも食事にありつけると喜ばれた。
そんな風に、沢山の失敗をしながらめげずに頑張った。徐々に増えた仲間たちも手伝ってくれて、私が暴走して失敗しそうになるのを止めてくれたり、一緒に悩んでくれたりした。
新しい荒野を耕すために訪れた土地で一人ぼっちのグイスゥやズモたちをスカウトした。
徐々に大きくなっていった彼の巣という名のボロボロテントが、立派な城に変わる頃。
リクリュートンを見て面接にきたシカジュラウの胸元のネクタイ模様を見て、執事枠として採用する。
一緒に過ごすうちに、魔力がけた違いに膨れ上がった4人が四天王と呼ばれるようになった。
気がつけば、RPGのストーリー通りに、魔王と四天王が出来ていたと言うわけだ。
いつの間にか、私は魔王と皆から慕われるようになった。畏怖される偉大なる存在として……?
「……なんで魔王なのよ。慕われるのなら女神とか、美しい女王とかさー。しかも、魔王っていうには、なんか皆私を魔王じゃなくてドジなマスコット扱いしてない? おかしくない?」
「私が面接に来たとき、ご自分で魔王と名乗られたではありませんか。皆、魔王様を慕っていますよ? 間違いありませんのでご安心ください」
「俺にも、胸を張って魔王サターニャ・マオウローラル、と名乗ったな。まあ、ドジは本当の事なんだから仕方がない、諦めろ」
「アタシはサターニャちゃんより魔王ちゃんの方が言いやすいわよ? それに、魔王ちゃんのキャラはそれでいいじゃない。かわいいんだから」
「僕、魔王様が一番カッコいい呼び方だと思う! それに、怖い魔王様なんて僕いやだ!」
こんな風に皆に突っ込まれてしまう、なんて穏やかで幸せな日々。
このままRPGの事なんて忘れて過ごしたかったんだけれども、そうは言ってられない事態になったのであった。
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