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7 良夜に浮かぶふたつの月 R15弱
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急展開ですが、物語の中の時間も、リアルタイムも残すところあと数日ですので出会いからスタートさせていきます。物語は折り返し地点になっています。お楽しみいただければ幸いです。
「魔王様、少々よろしいでしょうか?」
「なぁに、シカジュラウ」
勇者たちが、最後のダンジョンの攻略を始めたという報を聞く。私は、眼鏡をくいっと指先で上げながら呼ぶ彼を振り返った。すると、いきなり抱き上げられる。
「え? ちょ、どうしたの?」
「……魔王様、私としましては非常に不愉快極まりないのですが、皆で相談したんです」
「は? 何を?」
「正直な気持ちを申せば、私は、このままダンジョンに入った勇者一行を、ダンジョンごと潰してしまいたいのですが……」
「ちょ、それはダメよ?」
「はい。ズモも私と同じように思っていたようでして、ふたりで先ほどダンジョンに向かったところ、シエナマーガに邪魔をされました」
WHAT⁈ すでに勇者一行暗殺計画が実行されていたようだ。そして、シエナマーガグッジョブよ。あとで彼の好きなアーモンド入りのファッジを作ってあげないと。
「私とズモを止めようとするシエナマーガの背後から、グイスゥも不意打ちをしつつ加勢してくれたのですが、シエナマーガのおっさんにやり込められまして」
「そ、そう。彼は私よりも長く生きていて強いからねえ」
「はい。次はシエナマーガを襲撃して眠らせてからダンジョン(の中の勇者もろとも)を破壊しつくそうと思います」
きゅるんっと、眼鏡越しにキラキラさせる黒い瞳が、まるで「いい事思いついちゃったから誉めて誉めて」と言わんばかりに輝いている。
「ぎゃああ、ダメよ! かわいいあなたたちは、そんな事しちゃダメ!」
思わずヨシヨシして褒めたくなるほど、シカジュラウのピュアな瞳と笑顔につられそうになったが、我に返って叱った。
「……冗談デスヨ。ソンナコト、スルハズガ ナイジャナイデスカ」
「は、ははは。デスヨネー。イイコイイコ」
とても冗談には思えなかったぞ☆
内心は冷や汗だらけだが、冗談めかして微笑む。
こーいつぅ、と可愛いいたずらっ子の恋人にするかのようなラブコメ風に彼の額を人差し指でチョンっと突っつくと、シカジュラウは嬉しそうににっこり笑った。
「ふふふ、勇者たちが伝説の剣を手に入れるまで、あと数日ありますし。魔王様もそのような事には反対される事は分かっていました。そこで、私たちは思ったんです。だから、行きましょう」
さっぱり、わけがわからない。何がそこで、で、だからは、どこからどうつながるのだろうか?
なんて思った瞬間、私は森の中に連れてこられていた。
「わ。シカジュラウ、いつの間にこんなに上手に転移できるようになったの? 眩暈なんかもないし、何もなかったかのようよ。すごいわ、イイコね」
「ふふふ、私も魔王様の四天王として恥じないように頑張りましたからね。いずれ他の3人を実力でやり込めるくらい強くなってみせます」
「まあ、流石だわ。執事といえば、影のNo1。強くなくっちゃね」
「はい。では、魔王様。ご検討をお祈り申し上げます」
「は?」
シカジュラウは、恭しく私を地に降ろすと、綺麗な礼をしたのち消えた。
「……一体どういう事? ま、いっか」
取り敢えず周囲は穏やかそうだ。私たち小さな鳥の種族を襲うような存在の気配がない事を察知すると、久しぶりに森の中でのんびり過ごそうと歩き出す。
「んー、おひとり様でお散歩もいいわね。ずっとあの子たちと一緒にいたからなぁ。少し歩いて遊んだら帰るかな」
そんな風にゆったり進むと、目の前に丸い月を映し出している池があった。ぽっかり、大きな木がそこだけ切り取られたように、他には何もない。
明るい月明かりが、静まり返った池とその周囲を暗闇にくっきりと照らし出している。
「わぁ……秋でもないのに、まるで良夜みたい……綺麗……。このままここにいたら、かぐや姫のように、月からお迎えが来てくれそうだわ……」
私は、南天と池、ふたつの月を同時に見て、まるで時が止まったかのような幻想的な景観にうっとりした。
「……幸い、誰もいなさそうね」
この池はとても綺麗な水のようだ。魔力が高ぶり、体温が上がっていている。火照りを鎮めたくなり、服を脱いでいった。
するすると肌を滑り落ちるドレスは、私のために鶴のクレーヌが糸を一本一本紡いで作ってくれた生地はまるでシルクのよう。
薄いのに、しっかり縫製された服のデザインは、七色に輝く羽を持つミノバトのバートンが手がけてくれた一級品だ。
月明かりに光るシャンパンゴールドのワンピースは、Vカットで体のラインをスッキリ見せている。丁寧に折りたたみ、側にあった丸い岩に置いた。
全裸になると、月明かりで私の白い肌が暗闇にぼんやり映っているのがわかる。我ながら素晴らしいプロポーションをキープしている。
実際の年齢は1万を優に超えているけれど、肉体はまるで20才前後のよう。この世界に転生してきた時のままを保っているため胸もおしりも垂れていない。肌はぷるんと弾けるようにきめ細やかで、化粧水なんてなくても張りと艶がある。
ムダ毛は産毛程度だから特に手入れした事はない。眉も下生えも、どこもいじらなくてもいい、この体そのものがチートのように黄金比率の美しさを保っている。
本性はマメハチドリなのに、髪はカラスのようだ。まあ、マメハチドリの頭も黒だけど、なんせ小さいから体の色のほうが目立つ。瞳はゴイサギみたいに真っ赤で、日本人だった私はこの瞳の色が見慣れなくて未だに少し怖い。
池の深さは太ももの半ばくらいまでのようだ。
そっとつま先から池の水に浸かっていく。
「流石に冷たいけど……気持ちいい」
立ったまま、そっと魔法で池の水を水滴に変えて、下から出るシャワーのように流れを作り全身に浴びる。体表の温度があらかた下がると、その水滴を小さなミストに変えた。
「ふわぁ……太陽の下だったら綺麗な虹が出来そう。今度、あの子たちと一緒に来て噴水を作って遊ぼうかしら」
ミストの中を両手を広げてゆっくり体を回転させる。その動きに合わせて対流が起こりミストが渦を巻いた。
「ふふふ、ミストだけど洗濯機みたい。マイクロバブルにしたら完璧じゃないかしら」
くるくる私の体を巻きあがっていく冷たい水の粒子が髪をかき上げる。暫くそんな風に遊んでいると、流石に手足の指先が冷たくなってきた。
「はぁ……、気持ち良かったぁ……」
久しぶりの爽快感が私の心と体を包む。私はミストを消して、脱いだ服のほうを向いた。
「……え?」
すると、池のほとりの木の側で立っている大きな人影が見えた。
誰もいなかったはずだ。
遊んでいる間だって、夢中になっていたとはいえ人の気配がこれほど近くにいて気づかないはずはないのに。
私は腕を水で濡れた髪を絞る格好をして突っ立ったまま、その人物を信じられない思いで凝視した。
「う……そ……」
月明かりとはいえ、今はとても明るい。まるで、昼間のような明るさが、周囲と私、そして彼の姿をくっきりと浮かび上がらせる。
月華に照らされたその人の銀が輝いている。ターコイズブルーの瞳の輝きすらはっきりと見えたのであった。
「魔王様、少々よろしいでしょうか?」
「なぁに、シカジュラウ」
勇者たちが、最後のダンジョンの攻略を始めたという報を聞く。私は、眼鏡をくいっと指先で上げながら呼ぶ彼を振り返った。すると、いきなり抱き上げられる。
「え? ちょ、どうしたの?」
「……魔王様、私としましては非常に不愉快極まりないのですが、皆で相談したんです」
「は? 何を?」
「正直な気持ちを申せば、私は、このままダンジョンに入った勇者一行を、ダンジョンごと潰してしまいたいのですが……」
「ちょ、それはダメよ?」
「はい。ズモも私と同じように思っていたようでして、ふたりで先ほどダンジョンに向かったところ、シエナマーガに邪魔をされました」
WHAT⁈ すでに勇者一行暗殺計画が実行されていたようだ。そして、シエナマーガグッジョブよ。あとで彼の好きなアーモンド入りのファッジを作ってあげないと。
「私とズモを止めようとするシエナマーガの背後から、グイスゥも不意打ちをしつつ加勢してくれたのですが、シエナマーガのおっさんにやり込められまして」
「そ、そう。彼は私よりも長く生きていて強いからねえ」
「はい。次はシエナマーガを襲撃して眠らせてからダンジョン(の中の勇者もろとも)を破壊しつくそうと思います」
きゅるんっと、眼鏡越しにキラキラさせる黒い瞳が、まるで「いい事思いついちゃったから誉めて誉めて」と言わんばかりに輝いている。
「ぎゃああ、ダメよ! かわいいあなたたちは、そんな事しちゃダメ!」
思わずヨシヨシして褒めたくなるほど、シカジュラウのピュアな瞳と笑顔につられそうになったが、我に返って叱った。
「……冗談デスヨ。ソンナコト、スルハズガ ナイジャナイデスカ」
「は、ははは。デスヨネー。イイコイイコ」
とても冗談には思えなかったぞ☆
内心は冷や汗だらけだが、冗談めかして微笑む。
こーいつぅ、と可愛いいたずらっ子の恋人にするかのようなラブコメ風に彼の額を人差し指でチョンっと突っつくと、シカジュラウは嬉しそうににっこり笑った。
「ふふふ、勇者たちが伝説の剣を手に入れるまで、あと数日ありますし。魔王様もそのような事には反対される事は分かっていました。そこで、私たちは思ったんです。だから、行きましょう」
さっぱり、わけがわからない。何がそこで、で、だからは、どこからどうつながるのだろうか?
なんて思った瞬間、私は森の中に連れてこられていた。
「わ。シカジュラウ、いつの間にこんなに上手に転移できるようになったの? 眩暈なんかもないし、何もなかったかのようよ。すごいわ、イイコね」
「ふふふ、私も魔王様の四天王として恥じないように頑張りましたからね。いずれ他の3人を実力でやり込めるくらい強くなってみせます」
「まあ、流石だわ。執事といえば、影のNo1。強くなくっちゃね」
「はい。では、魔王様。ご検討をお祈り申し上げます」
「は?」
シカジュラウは、恭しく私を地に降ろすと、綺麗な礼をしたのち消えた。
「……一体どういう事? ま、いっか」
取り敢えず周囲は穏やかそうだ。私たち小さな鳥の種族を襲うような存在の気配がない事を察知すると、久しぶりに森の中でのんびり過ごそうと歩き出す。
「んー、おひとり様でお散歩もいいわね。ずっとあの子たちと一緒にいたからなぁ。少し歩いて遊んだら帰るかな」
そんな風にゆったり進むと、目の前に丸い月を映し出している池があった。ぽっかり、大きな木がそこだけ切り取られたように、他には何もない。
明るい月明かりが、静まり返った池とその周囲を暗闇にくっきりと照らし出している。
「わぁ……秋でもないのに、まるで良夜みたい……綺麗……。このままここにいたら、かぐや姫のように、月からお迎えが来てくれそうだわ……」
私は、南天と池、ふたつの月を同時に見て、まるで時が止まったかのような幻想的な景観にうっとりした。
「……幸い、誰もいなさそうね」
この池はとても綺麗な水のようだ。魔力が高ぶり、体温が上がっていている。火照りを鎮めたくなり、服を脱いでいった。
するすると肌を滑り落ちるドレスは、私のために鶴のクレーヌが糸を一本一本紡いで作ってくれた生地はまるでシルクのよう。
薄いのに、しっかり縫製された服のデザインは、七色に輝く羽を持つミノバトのバートンが手がけてくれた一級品だ。
月明かりに光るシャンパンゴールドのワンピースは、Vカットで体のラインをスッキリ見せている。丁寧に折りたたみ、側にあった丸い岩に置いた。
全裸になると、月明かりで私の白い肌が暗闇にぼんやり映っているのがわかる。我ながら素晴らしいプロポーションをキープしている。
実際の年齢は1万を優に超えているけれど、肉体はまるで20才前後のよう。この世界に転生してきた時のままを保っているため胸もおしりも垂れていない。肌はぷるんと弾けるようにきめ細やかで、化粧水なんてなくても張りと艶がある。
ムダ毛は産毛程度だから特に手入れした事はない。眉も下生えも、どこもいじらなくてもいい、この体そのものがチートのように黄金比率の美しさを保っている。
本性はマメハチドリなのに、髪はカラスのようだ。まあ、マメハチドリの頭も黒だけど、なんせ小さいから体の色のほうが目立つ。瞳はゴイサギみたいに真っ赤で、日本人だった私はこの瞳の色が見慣れなくて未だに少し怖い。
池の深さは太ももの半ばくらいまでのようだ。
そっとつま先から池の水に浸かっていく。
「流石に冷たいけど……気持ちいい」
立ったまま、そっと魔法で池の水を水滴に変えて、下から出るシャワーのように流れを作り全身に浴びる。体表の温度があらかた下がると、その水滴を小さなミストに変えた。
「ふわぁ……太陽の下だったら綺麗な虹が出来そう。今度、あの子たちと一緒に来て噴水を作って遊ぼうかしら」
ミストの中を両手を広げてゆっくり体を回転させる。その動きに合わせて対流が起こりミストが渦を巻いた。
「ふふふ、ミストだけど洗濯機みたい。マイクロバブルにしたら完璧じゃないかしら」
くるくる私の体を巻きあがっていく冷たい水の粒子が髪をかき上げる。暫くそんな風に遊んでいると、流石に手足の指先が冷たくなってきた。
「はぁ……、気持ち良かったぁ……」
久しぶりの爽快感が私の心と体を包む。私はミストを消して、脱いだ服のほうを向いた。
「……え?」
すると、池のほとりの木の側で立っている大きな人影が見えた。
誰もいなかったはずだ。
遊んでいる間だって、夢中になっていたとはいえ人の気配がこれほど近くにいて気づかないはずはないのに。
私は腕を水で濡れた髪を絞る格好をして突っ立ったまま、その人物を信じられない思いで凝視した。
「う……そ……」
月明かりとはいえ、今はとても明るい。まるで、昼間のような明るさが、周囲と私、そして彼の姿をくっきりと浮かび上がらせる。
月華に照らされたその人の銀が輝いている。ターコイズブルーの瞳の輝きすらはっきりと見えたのであった。
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