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パネルは、ダンパーの大きな体に回りきらない腕で必死にしがみつく。そうでもしないと、彼はさっさとベッドから降りそうなほど、パネルに申し訳なさそうな表情をしていたから。
「パ、パネル……。無理をしなくていいのですよ。もう少し時間をかけてから……」
「わ、わたくしは、今、ダンパーさまと一緒になりたいんです。それとも、わたくしの、体が、…………お嫌、なの…………ぅか?」
ひょっとしたら、肌を見たことで彼の気持ちが変わったのかもしれないと思うと、その言葉を続けるのが辛かった。男性を魅了できるほど自信のある体形ではない。言葉の最後は、蚊の羽音よりもか細くなっていた。
「嫌だなんて、そんなことあるはずがありません。今だって、あなたを抱きしめたくてたまらないというのに。しかし、このままだと、あなたをもっと痛がらせるかもしれないから」
「痛くてもかまいません。ダンパーさまがしたいなら、このまま続きを…………」
羞恥のせいで火がついたかのように体が熱い。顔も耳も痛いほど熱を感じている。体中が赤く染まっているかのようだと思った。
ダンパーから、嫌ではないとはっきり伝えられたことで、パネルは、自重をそのまま彼にのせるように、ダンパーの分厚い胸を押した。
「ダンパーさま……」
馬乗りになったことで、ダンパーの大きな体を見下ろす形になった。おしりに、彼の高ぶりを感じながら、戸惑いつつも期待で潤む彼の瞳に近づく。
彼を組み敷きながら、先ほど自分がされたように深く唇と舌を合わせた。少し離れると、夢みるようにうっとりした表情の彼と視線が交差して絡み合い、ほどけることがなくなった。
「パネル、ああ、なんて人だ。もう、止まれませんよ」
「止まらないでください」
上に乗ったパネルを軽々と下にして、ダンパーは彼女が先ほど痛いと言った場所を広げた。
「指が痛いのなら、これでは?」
「ああっ、ダンパーさま! そこは汚いですから、やぁ」
「痛くありませんか?」
「痛くはないですが、その、あっ、ああっ」
「気持ちよさそうですね。そのまま感じていてください」
確かに止めないでほしいと思っていた。だが、まさか自分でもほとんど触ったこともない場所に、彼が顔をうずめて、胸と同じようにするなんて考えもしなかった。
驚きと恥ずかしさ、そして、痛みのない強い感覚に翻弄され、彼のなすが儘に体をピクピクはねさせ、わけがわからなくなる。
逃れたくとも、腰をがっしり抱えこまれているため、身をよじるのがやっとだ。その動きが、ますます彼の顔に、大切にしてきた場所を押し付けているとも知らずに、身を委ねたいと思いながらも、強すぎる快楽に必死に抗った。
「ダンパーさま、や、あ、わたくし、なにか、なにかが」
「…………」
パネルがダンパーに、必死に訴える言葉は、一切聞き入れてもらえない。ダンパーは、パネルの必死な様子に、支配と充足でますます興奮した。彼女の足の付け根にある粒や花びらから唇と舌を離さず、そのままかわいがる。
短いような、長いような時が過ぎ、やがてパネルはひときわ高く声を上げて硬直した。詰めていた息を吐きだし、荒く短い息を繰り返す。
「わ、わたくし…………いったい、なにが。みっともない姿を見せてしまい申し訳ありません」
「パネル、みっともなくなんてありません。とても、かわいいです。もっと見せてください。私の前でだけ、ですよ」
「はい。ダンパーさまだけです。あ…………」
パネルが脱力したあと、足の間から顔をあげてそういいながら、ダンパーは彼女の額にキスをした。体を上げると同時に、彼女の足を大きく開き、高ぶりきった自身を、さきほど愛した場所に押し付けながら。
ぐっと膝を折りたたまれ、その先端をひくつく彼女の密があふれる場所に擦り付けられる。その硬くなった彼の大きな熱を感じて、パネルはいよいよその時が来るのかと期待とともに少しの恐怖も覚えて身構えた。
「パネル? もしかしてはじめてなのですか?」
ダンパーは、人妻だった彼女の初心すぎる反応と、「わたくしも初めて触れられるのでよくわかりません」と言った言葉で、もしかしたら経験がないのかという疑問が湧き出た。
「は、はい。あの人とは結婚式もしておりませんし、キスも先ほどしたのが初めてです」
パネルは、ぼうっとする頭で、彼の質問に答えた。すると、ダンパーは体を震わせて喜び、彼女に何度もキスを落とした。
「パネル、華奢で小さなあなたには、私のはきついとは思いますが……。なるべく力を抜いていてください」
「はい」
自分に対して素直で従順すぎる彼女の姿に、ダンパーはありとあらゆる欲が満たされる。それと同時に、不動産屋にも簡単に騙されるほど、誰に対しても素直すぎるパネルを、他の男の目に触れさせてはならないと硬く決意した。
男を受けいれるには小さすぎると思われた、熱く滑った場所は、男の欲に満ちた長物を少しずつ飲み込んでいった。彼女の中は、ダンパーが一気に奥まで入れたくなるのを必死に耐えなければいけないほど気持ちがいい。吸い付くように隙間なく包み込んでくるその肉襞は、容赦なく彼の熱をすべて貪ろうとしているかのようであった。
「パネル、力を抜いて」
「はい、はい……!」
彼の言う通りにしようと、はふはふ息を繰り返すものの、彼の熱が大きすぎて体がまっぷたつに引き裂かれそうなほどの衝撃のあまり、力を抜くことができなかった。
ふたりの汗が混ざり合い、互いの肌とシーツを濡らす。
半分と少し入ったところで、自身の先に何かが当たった。奥まで来たのかと腰を止めたダンパーは、なおも奥に引きずり込もうと蠢く襞に、かろうじて耐えていたものが決壊する。
自分を抱きしめる彼の体が、びく、びくりと数度にわたって震え、中にある彼の熱が動いた。パネルは、自分の体の奥の熱よりも熱い何かが、じわっと広がるのを感じ、よくわからない幸せと喜びでいっぱいになる。
「う…………」
「ああ、ダンパーさまぁ」
「パネル、辛くはありませんか?」
「はい、わたくし、とても幸せです」
「パネル、愛しています」
「ダンパーさま、愛しています」
ダンパーは、やや複雑な思いを抱きながら、彼女が頬を赤らめてうっとりとしているのを見て、中に入ったまま彼女をぎゅっと抱きしめた。
「パ、パネル……。無理をしなくていいのですよ。もう少し時間をかけてから……」
「わ、わたくしは、今、ダンパーさまと一緒になりたいんです。それとも、わたくしの、体が、…………お嫌、なの…………ぅか?」
ひょっとしたら、肌を見たことで彼の気持ちが変わったのかもしれないと思うと、その言葉を続けるのが辛かった。男性を魅了できるほど自信のある体形ではない。言葉の最後は、蚊の羽音よりもか細くなっていた。
「嫌だなんて、そんなことあるはずがありません。今だって、あなたを抱きしめたくてたまらないというのに。しかし、このままだと、あなたをもっと痛がらせるかもしれないから」
「痛くてもかまいません。ダンパーさまがしたいなら、このまま続きを…………」
羞恥のせいで火がついたかのように体が熱い。顔も耳も痛いほど熱を感じている。体中が赤く染まっているかのようだと思った。
ダンパーから、嫌ではないとはっきり伝えられたことで、パネルは、自重をそのまま彼にのせるように、ダンパーの分厚い胸を押した。
「ダンパーさま……」
馬乗りになったことで、ダンパーの大きな体を見下ろす形になった。おしりに、彼の高ぶりを感じながら、戸惑いつつも期待で潤む彼の瞳に近づく。
彼を組み敷きながら、先ほど自分がされたように深く唇と舌を合わせた。少し離れると、夢みるようにうっとりした表情の彼と視線が交差して絡み合い、ほどけることがなくなった。
「パネル、ああ、なんて人だ。もう、止まれませんよ」
「止まらないでください」
上に乗ったパネルを軽々と下にして、ダンパーは彼女が先ほど痛いと言った場所を広げた。
「指が痛いのなら、これでは?」
「ああっ、ダンパーさま! そこは汚いですから、やぁ」
「痛くありませんか?」
「痛くはないですが、その、あっ、ああっ」
「気持ちよさそうですね。そのまま感じていてください」
確かに止めないでほしいと思っていた。だが、まさか自分でもほとんど触ったこともない場所に、彼が顔をうずめて、胸と同じようにするなんて考えもしなかった。
驚きと恥ずかしさ、そして、痛みのない強い感覚に翻弄され、彼のなすが儘に体をピクピクはねさせ、わけがわからなくなる。
逃れたくとも、腰をがっしり抱えこまれているため、身をよじるのがやっとだ。その動きが、ますます彼の顔に、大切にしてきた場所を押し付けているとも知らずに、身を委ねたいと思いながらも、強すぎる快楽に必死に抗った。
「ダンパーさま、や、あ、わたくし、なにか、なにかが」
「…………」
パネルがダンパーに、必死に訴える言葉は、一切聞き入れてもらえない。ダンパーは、パネルの必死な様子に、支配と充足でますます興奮した。彼女の足の付け根にある粒や花びらから唇と舌を離さず、そのままかわいがる。
短いような、長いような時が過ぎ、やがてパネルはひときわ高く声を上げて硬直した。詰めていた息を吐きだし、荒く短い息を繰り返す。
「わ、わたくし…………いったい、なにが。みっともない姿を見せてしまい申し訳ありません」
「パネル、みっともなくなんてありません。とても、かわいいです。もっと見せてください。私の前でだけ、ですよ」
「はい。ダンパーさまだけです。あ…………」
パネルが脱力したあと、足の間から顔をあげてそういいながら、ダンパーは彼女の額にキスをした。体を上げると同時に、彼女の足を大きく開き、高ぶりきった自身を、さきほど愛した場所に押し付けながら。
ぐっと膝を折りたたまれ、その先端をひくつく彼女の密があふれる場所に擦り付けられる。その硬くなった彼の大きな熱を感じて、パネルはいよいよその時が来るのかと期待とともに少しの恐怖も覚えて身構えた。
「パネル? もしかしてはじめてなのですか?」
ダンパーは、人妻だった彼女の初心すぎる反応と、「わたくしも初めて触れられるのでよくわかりません」と言った言葉で、もしかしたら経験がないのかという疑問が湧き出た。
「は、はい。あの人とは結婚式もしておりませんし、キスも先ほどしたのが初めてです」
パネルは、ぼうっとする頭で、彼の質問に答えた。すると、ダンパーは体を震わせて喜び、彼女に何度もキスを落とした。
「パネル、華奢で小さなあなたには、私のはきついとは思いますが……。なるべく力を抜いていてください」
「はい」
自分に対して素直で従順すぎる彼女の姿に、ダンパーはありとあらゆる欲が満たされる。それと同時に、不動産屋にも簡単に騙されるほど、誰に対しても素直すぎるパネルを、他の男の目に触れさせてはならないと硬く決意した。
男を受けいれるには小さすぎると思われた、熱く滑った場所は、男の欲に満ちた長物を少しずつ飲み込んでいった。彼女の中は、ダンパーが一気に奥まで入れたくなるのを必死に耐えなければいけないほど気持ちがいい。吸い付くように隙間なく包み込んでくるその肉襞は、容赦なく彼の熱をすべて貪ろうとしているかのようであった。
「パネル、力を抜いて」
「はい、はい……!」
彼の言う通りにしようと、はふはふ息を繰り返すものの、彼の熱が大きすぎて体がまっぷたつに引き裂かれそうなほどの衝撃のあまり、力を抜くことができなかった。
ふたりの汗が混ざり合い、互いの肌とシーツを濡らす。
半分と少し入ったところで、自身の先に何かが当たった。奥まで来たのかと腰を止めたダンパーは、なおも奥に引きずり込もうと蠢く襞に、かろうじて耐えていたものが決壊する。
自分を抱きしめる彼の体が、びく、びくりと数度にわたって震え、中にある彼の熱が動いた。パネルは、自分の体の奥の熱よりも熱い何かが、じわっと広がるのを感じ、よくわからない幸せと喜びでいっぱいになる。
「う…………」
「ああ、ダンパーさまぁ」
「パネル、辛くはありませんか?」
「はい、わたくし、とても幸せです」
「パネル、愛しています」
「ダンパーさま、愛しています」
ダンパーは、やや複雑な思いを抱きながら、彼女が頬を赤らめてうっとりとしているのを見て、中に入ったまま彼女をぎゅっと抱きしめた。
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