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30 もっと乱れる姿を見せて下さい R18

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 今日は結婚式の後。つまり初夜だ。

 ウェディングドレスはもう脱いでいて、寝室の隣にあるお風呂に入っている。

 私の個人的な部屋は、中央にある一際大きな館にある。その左右と後ろに彼らの居住スペースである館がそれぞれ建てられている。
 建物は、家族が増えたりお客様用も必要なために全部で10棟ある。ひとつひとつが、赤レンガ並みに大きいから、端から端までちょっとした都市並みの敷地面積があるのだ。

 私の居住区にある夫婦で過ごすための20畳くらいある大きな寝室には、ベッドとか必要最低限の調度品やアイテムがあるだけだ。
  隣には、10人余裕で半身浴が出来るくらいの深さのバスタブが備え付けられているバスルームまで完備。私個人用のひとりで過ごすための寝室は別にあるし、ここまで大きくない。

 一体、何人乗れるんだろうっていうくらい、クイーンサイズよりも大きな天涯付きベッドを見た時には、恥ずかしさよりも興奮でベッドに飛び乗りトランポリンみたいにぴょんぴょんして遊んでしまったのである。
 18才になるのに、こういう所はまだまだ子供っぽいなって自分でも思うけど、ゼファーもはしゃいで一緒に跳ねて遊んでくれた。
  シビルは、何気に私のこういう遊びに付き合ってくれる。でも、あの大きな体でそんな事をすればスプリングが壊れそうだなって思ったし、ゼファーは柄じゃないから微笑んで見ているだけ。

 
※※※※


 昨日、今日の順番を決める時に、ゼクスがちょっと寂しそうにこう言った。

「僕はカレンの世界のルールに従おうと思う。だから18才までお飾りの夫でいいよ」

「ゼクスはこの世界の人なんだから、そんな事……。私の18才の誕生日まで待っていてくれたし、私はそれだけで幸せだよ? それに、違反だけど、18才未満でえっちする子たちもいたし……だから……」

と反論したんだけど、最初からそう決めていたみたい。どうやら、私に本当の気持ちを通じ合える人が出来たら、ゼクスは一生政略の白い結婚のままでいる覚悟だったらしい。

 ゼクスの私への想いの強さや、一番穏やかでなんでも他人優先なのにここぞと決めたら絶対にひかない部分も知っているから、私もそれ以上は言えなかった。

 シビルとゼファーはすでに知っていたみたいだ。そして、シビルは初夜では自分はきついだろうとゼファーに譲ったのだ。

 何がキツいんだろうって首をかしげると、ゼクスは耳を赤らめて、ゼファーは苦笑をしたままそっぽを向いた。するとシビルが、なんだか意地悪く笑いながらこう言ったのだ。

「俺のは体と同じくらいデカイからな。今のカレンだと壊れてしまうと思う」

 私に好きとか好意を伝える時はすんごい無口なのに、饒舌に言って来た。ペンギン姿だと、僅差でゼファーのケープペンギンより小さいくらいなのに、人化の体格は一番大きい。
 体系も鍛えているからがっしりだし、ソコまでそうじゃなくてもいいのにって思いつつ、視線がシビルの股間付近に行っているのを気づかれた。

「なんなら見てみるか? それからカレンが選んでもいいぞ?」

「~~っ! やだぁ!」

 シビルにそう言われて、私は、恥ずかしさのあまり顔を両手で隠してその場から走って逃げたのだった。残された彼らの反応は知らない。


※※※※


 お風呂で半身浴をしながら、今から初めてのえっちを大好きな人とするんだって思ったら、ドキドキするし、恥ずかしいし、嬉しいし、怖いし。なんだかぐちゃぐちゃに心が乱れてしまう。

「え? ちょっとまって。じゃあ、シビルの大きさをふたりは知ってるってこと……?」

 お風呂に一緒に入る事もあるだろうし、しょんぼり状態は知っているかもしれないけど、そういう時の大きさって男の人は見せ合うのかと驚愕した。

 女の子と違って隠れていないし、自慢しあったりするんだろうか……?

 はしたなくて馬鹿な事を考えて、おかしくなる。こんな事を考えているなんて、3人には絶対に知られたくないななんて思いながら、のぼせてきたからお風呂から上がった。

 私は、義母と義姉監修の初夜の装いをした。ノーブラでマイクロビキニ並みに小さなサイド紐の下着をつけて、その上からおへそから下がハの字にぴらぴら空いている裾が足の付け根までのキャミソールだけだ。

「……これはちょっとやりすぎじゃ……? いやあ、後ろまでハの字でおしりが隠れてない~! せ、せめてブラ……あ、もう片付けられている……うう……」

 こうなったら、ゼファーが寝室に来るまでの間に、ベッドの中に入り込んでシーツで防御するしかない!

 そう思って、ばっとドアを開けると、ちょうどゼファーが入って来た。

「……」

「……」

 お互い、まじまじ見つめ合う。まさか、同時にこんな風にドアを開いて対峙するなんて予想外だった。

  ゼファーは、髪がまだ少し濡れていて、薄手のシャツは第三ボタンまで開けられている。しなやかな胸元が隠されておらず、すらっとした下半身にぴたりとしたズボンを履いていた。シャツでズボンの前の部分が隠れているけど、彼の逞しい体系のラインがはっきりしていて色気たっぷりだ。
 髪のひと房から、ぽたって水滴が落ちて、シャツの胸元を濡らす。

 私は突っ立ったまま、思わず彼に魅入ってうっとりしてしまった。

「カレン……」

 ゼファーは、私の全身を隅々まで見た後、私の名前を呼んですたすた長い足を動かしてあっという間に近づくと抱きしめて来た。

 柑橘系のいい香りが彼から漂ってきてくらくらする。

「はぁ……かわいい……俺のカレン。俺のためにその恰好をしてくれたのですか?」

「! あ、あの、これは、イーゼフお義母様とお義姉様が……その……。あんまり見ないでぇ……ごめんなさい」

「……? どうして謝るのですか?」

「だって、こんなえっちな恰好するなんて……」

「俺は嬉しいですよ? もっとよく見せて下さい」

 優しく耳元で囁かれてくすぐったくなって身を捩る。すると、そっと肩を持たれてキスされた。最初は軽く。啄むように。鼻をちょんってつけたかと思うと、上唇と下唇を食まれる。

 ゼファーのそのキスの動きにうっとりしながら、彼の動きに合わせていく。
  舌が唇の間をなぞりつつ、私の口の中に入りたいと強請って来た。そっと口を軽く開けると、反応を見ながらゆっくり熱いぬめりが私の中に入り込む。

 歯も歯茎も、上あごも下あごも、苦しすぎないくらいの強さと深さで彼が私と交じり合ってくれる。
  恥ずかしい気持はとっくになくなって、背の高い彼の首に両腕を絡ませて、私からも彼の口の中に入り、同じように触れていった。

「カレン……はぁ……愛しています」

「ん、んぅん……ゼファー、ぁ……はぁ愛してる」

 ゼファーが最後にちゅってバードキスをした後、私を横抱きにしてあっという間にベッドの中央に寝かされた。彼の手でキスの間に乱れた髪も、いつの間にかはだけられ、ぶるんと剥き出しになった胸も何もかもを彼のものにして欲しい。

 彼の唇と手が、体のあちこちをまさぐっていく。
  胸の尖りの周りを尖らせた舌で思わせぶりに舐められ、恥ずかしさと居たたまれなさ、そして、その先を口の中に含んで欲しくて、挑発的に私を見つめて来るゼファーを見つめた。

「カレン、気持ちがいいですか?」

「ん、はぅん! あ、わか、んなっ!」

 ついに先を含まれ吸い付きながら舌で転がされると、もぞもぞした変な感覚が私を襲った。足の付け根付近のお腹の中がぞわぞわしてきた。

 ゼファーの右手が、下着の紐を外し、私の体は彼に全てを晒されてしまう。

「カレン、気持ち良くなって、俺にもっと乱れた姿を見せてくださいね」

 そう言い切られるや否や、股間の一番ビンカンな粒をぺろりと舐められた。ぴちゃぴちゃって彼の唾液なのかなんなのか、たぶん私の液も少しは出ているのだろうけど、とってもえっちぃ音がして恥ずかしい。
 よりにもよって、凄い素敵で大好きな人が、あんな所に顔を埋めて舐めているだなんて、隠したいのに隠せず、私は、肝心な場所ではなく、なぜか顔を隠していた。

「カレン、入れますよ」

 つぷり

 ゼファーの指が、タンポンすら入れた事のない場所に入って来る。痛みがくるだろうと身構えたけれど、そんな事はなかった。
 それよりも、彼の口と舌が弄んでいるソコがまるで全身かのように、体中に何かを運んで満たしていく。

「あ、ああっ! ん-! やぁん!」

 その感覚から逃げたくて、首をイヤイヤって振ると、頭がぼんやりして更に私の体全体をその感覚が包み込み逃がしてくれなくなる。

 私の耳には嫌らしい音と、息遣い。そして、時々問いかけられる彼の声と、知らない女の人の苦しんでいるかのような声だけだ。

 突然、体中の力が入りすぎるくらい入って、頭が真っ白になり息が詰まった。そして、脱力するとゼファーが体を起こして私を上から抱きしめてくる。

「はぁ……はぁ、ん」

「カレン、そろそろ受け入れてくれる?」

 限界なんだと、私の太ももに、彼の足の付け根付近にある硬くてぬるっとしたモノが擦りつけられた。

「うん……、はぁ、ゼファーを私も感じたい……」

 足を広げられ、ゆっくり彼の切っ先が私の中に入って来る。物凄い圧迫感と痛みが私を襲うけれど、必死に彼の体に腕を回して抱きしめた。

「カレン、ごめん」

 そう言うと、途中まで入ったかなって思っていたら、ずんって奥まで一気に貫かれた。

「い……っ!」

 滅茶苦茶痛い。

  さっきまでのうっとりとしたえっちい雰囲気もぼんやり浸っていた気持ちも全部ふっとんだ。

  ただ、彼の事が好きで愛している感情だけで、私はゼファーを見つめて痛みを堪えた。彼も苦しそうに汗を流している。私も彼も少しも動かず暫く時がすぎた。
 すると、ゆっくり彼のが出ていく。私はもっと中にいて欲しくてそう言うと、彼は痛いだろうから止めようって言ってキスをくれた。

  でも、私が、彼に愛されたかった。痛くても平気で幸せだから最後までして欲しいと強請ると、ゆっくり動き始めた。
 徐々に痛みが薄らいでいく。私の表情や声を聞いて判断したのか、スピードがあがると、最後に奥に打ち付けられ中で熱が弾けたような気がした。

「カレン……、愛している」

「ん、私も……」

 ずるりと中から彼が出ていくと、なんだかお腹の中が寂しく感じた。そのあと、ゼファーが自分でするっていうのに、私の体を拭いてくれた。恥ずかしいなぁなんて思いつつ、そんな彼の優しさに嬉しくなった。

 ふたりでピロートークをしていると、いつの間にか瞼が降りて夢の中に旅立ったのであった。


 





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