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17 本日は、お日柄も良く……
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新しい生活になった翌日、イーゼフの長男であるゼファーを紹介された。
彼はサイドカーの開発者で、普段は研究室で新しいバイクの作成に携わっているらしい。この世界にバイクがあったのも驚いたけれど、製作者が彼と知りテンションがあがったのは言うまでもない。ガソリンはこの世界にないらしく、その代わりに魔法で動かしていて、昨日乗せられたサイドカーを運転するには相当の魔法使いが必要だそう。
私に紹介された時、彼は仕事場から帰って来たところだった。約400㎞/hの速度を誇る、まるでハヤブサのような車体を軽々操っていた。ライダースーツと、シビルが着ていた騎士服の良い所どりみたいなツーピースのぴたりとした赤地に黒のラインの入ったスーツに身を包み、真っ黒の車体に跨る彼の姿はとてもカッコよくてドキドキと気持ちが高揚した。
魔法で動かしているからサイレントで、アクセルを回しエンジンを吹かした時のヴゥオォーン! ヴォンヴォン! っていう爆音がないのが物足りない。
私が目を輝かせてバイクを見ていると、ゼファーは笑いながらこちらを見て、バイクが良く見えるようにその場でスタンドをおろしてくれた。
「かっこいい……! うわぁ、うわぁ!」
「バイクが好きなんですか? 運転は女の子には難しいと思いますから、そうですね……今度後ろに乗ってみますか?」
「え? いいんですか! 是非乗りたいですっ! あ……! 私、挨拶もせずすみません」
「ははは、構いませんよ。これは俺が開発したもので、女の子にもこうして気に入ってくれるのなら嬉しいですから。では、ヘルメットのシールドにベールのように色を付けて、外から貴女の顔が見えないようにしたものを作りますね」
25才になる彼は、すらっとしたしなやかなスタイルのいい青年だ。足もすごく長い。身長はゼクスくらいなんだけど、ゼクスのほうががっしりしていると思う。大きすぎるシビルとは比べものにならないけれど私からしたら十分大きな男性である。
今まで出会った男性のような彫りの深い外国人風のイケメンじゃなくて、あっさりしたしょうゆ顔というのだろうか、母がよく好んでいたアイドルグループの一人で歌も 俳優もバラエティもなんでもこなしていた人物を彷彿とさせる。
ストレートでサラサラの長い黒髪を襟足で一つくくりにして背中に流していて、瞳は私に似た焦げ茶色。なんだか日本人に久しぶりに会ったみたいで親近感が沸いた。
全然気づかなかったけれど、城からこの家まで私を乗せてくれたあの時の人がゼファーだったらしく、慌てて何度もお礼を言った。
優しそうな雰囲気の人だなって思っていたら、会話をしてみると本当に物凄く優しい。物腰も柔らかくて、最初はガチガチに緊張していたけれど、あっという間に打ち解けた。
「改めて。初めまして、ゼファーと言います。あ、俺は独身者だから、ベールは絶対に取らないでくださいね。貴女の事情は聞いていますが……大変でしたね。弟夫婦たちもいますし、普段は職場で寝泊まりしているから、ここにはいないんです」
「は、はい。あの、私カレンと言います。イーゼフさんには本当に良くして頂いて、ご家族の方々も優しくて。ここに来させていただいて嬉しいです。よろしくお願いします!」
「あー……俺も女の子に慣れていないから緊張していて……ただ、可愛い義妹が出来て嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。……そうそう、新しく出来た義妹のお見合いの護衛を母に命じられてね。いきなり女性をどうこうするような不埒な男はいないだろうとはいえ、君はこの世界に慣れていないでしょう? 多少の事は俺がきちんと対処しますから安心して欲しいです」
「その、何もわからなくてドジ踏んだらどうしようって……怖かったので、イーゼフお義母様も、ゼファーお義兄様もついていてくれるならとても頼もしいです……」
ベール越しに見る新しい義兄の笑顔を見ると、なんとなくカタナを思い出してしまった。
そういえば、カタナおにいちゃんもタンデムツーリングしてくれるって言っていたな、と思い出す。すると胸がきゅってなる。だけど今はイーゼフもゼファーもいて、これから5人の求婚者とお見合いする所だ。
ぐっと目に力を入れて、最近泣いてばかりでゆるみっぱなしの涙腺を閉めた。
バイクは使用人さんがこのまま片付けてくれるらしく、そのままお見合い会場に向かった。
昨日の今日で、侯爵家には数十通ものお見合いの申し込みの手紙と釣書が届き、その中から、異界の乙女である私を守る事のできる家柄の、年の近い令息をイーゼフたちが選別したらしい。
中には40過ぎの人からの申し込みがあり、それはもうひとりの義兄であるゼファーの弟が黒い笑みを浮かべながらビリビリビリビリビリビリってすごく細かく破った。それを彼の妻である義姉が微笑みながら魔法で塵もないように燃やしたのである。胎教に悪いからと、義姉はそのまま彼女の夫たちとともに心が安らげる花見スポットにデートに行った。
ズーマの釣書を見かけ彼も申し込んだのかとびっくりした。人がらはいいけれども、身分も何もかも不足している彼では、私を守り切れないだろうってイーゼフさんが不可と書かれた箱にぽいって放り込んだ。
それでも25人ほど残り、今日はそのうちの5人との集団お見合いとなったのである。
丸テーブルには、すでに13才から30才くらいの家柄も性格も能力もイーゼフのお眼鏡にかなった男性たちが座っていた。朗らかに会話をしているようで、それぞれがライバルだからか緊張した空気になっていた。上座にある椅子をゼファーがひいてくれたのでそこに座る。
隣にはイーゼフがいて、この場を取り仕切ってくれた。私は声を出してはいけないらしく、ベールの中でわざわざ来てくれた彼らの自己アピールを聞くだけだ。
「私は侯爵家の三男ですが、結婚と同時に領地を分配される予定なのです。ここからも近く、充分な敷地があり、花嫁と夫たちと過ごすための屋敷もすでにあるんです。城で文官をしており、カレン嬢を妻にできた暁には文官のトップを目指す所存。苦労はさせません。是非私を夫に加えてください!」
そう自信満々に述べる人は23才の青年だ。
私を妻に出来たら出世のために頑張るって何? じゃあ、結婚できなかったら頑張らないって事?
って引っ掛かった。どの人も、自分の事しか話さない。私と結婚した後、どんな家庭にしたいのかとか全くなく、この世界ではこれがスタンダードなのかとモヤっとした。
確かに生活を支える基盤とか本人の能力も大事だろう。だけど私という個人の事をどこかに置いてきぼりのように話され、なんだか嫌な気分になる。
『カレンちゃん、気に入った人や、そうでなくてももう一度会ってお話したいって人がもしもいたら、テーブルの上にある紅茶を三口飲んで知らせてね。そんな人がいないって思ったら遠慮なくお断りしていいわ。会議にいた重鎮たちにもそれは書面できちんと約束させているの。彼らの縁者も中にはいるけれど、カレンちゃんが妻にならなくても、子供の世代とかで帳尻を合わせるなどで不満は抑え込めるから。勿論、私にとっても孫の代になるわけだし、孫が嫌がる縁組は許さないけれど。ふふふ』
ゼファーと会話を暫く続けたあと、微笑ましい義理の兄妹が良い関係になりそうだと喜んでいたイーゼフが、お見合いの全員お断りしてもいいときっぱり言い切ってくれた事はびっくりした。
そんな事すれば、この侯爵家が大変な事になりはしないかと心配したものの、ちょっとやそっとでは困らないからって微笑んで説明してくれた。
『うちも由緒ある家柄ですし、夫たちにも力があるわ。それに、ゼファーなんてこの国一番の富豪なのよ? だから安心してね! なんたって、ゼファーがうちにはいるんですもの。ゼファーならカレンちゃんの事をきちんと考えてくれるし大事にして守ってくれるから。ゼファーにまかせていたら大丈夫よ! ね、ゼファー!』
なんだか、ゼファーって何度も繰り返していたけど、彼が苦笑しながらその通りだからちょっとでも嫌なら断っていいって言ってくれて、緊張と不安でガチガチだったのにほっとした。
結局、その日にお見合いした人たちには二度と会う事はなかったのである。
彼はサイドカーの開発者で、普段は研究室で新しいバイクの作成に携わっているらしい。この世界にバイクがあったのも驚いたけれど、製作者が彼と知りテンションがあがったのは言うまでもない。ガソリンはこの世界にないらしく、その代わりに魔法で動かしていて、昨日乗せられたサイドカーを運転するには相当の魔法使いが必要だそう。
私に紹介された時、彼は仕事場から帰って来たところだった。約400㎞/hの速度を誇る、まるでハヤブサのような車体を軽々操っていた。ライダースーツと、シビルが着ていた騎士服の良い所どりみたいなツーピースのぴたりとした赤地に黒のラインの入ったスーツに身を包み、真っ黒の車体に跨る彼の姿はとてもカッコよくてドキドキと気持ちが高揚した。
魔法で動かしているからサイレントで、アクセルを回しエンジンを吹かした時のヴゥオォーン! ヴォンヴォン! っていう爆音がないのが物足りない。
私が目を輝かせてバイクを見ていると、ゼファーは笑いながらこちらを見て、バイクが良く見えるようにその場でスタンドをおろしてくれた。
「かっこいい……! うわぁ、うわぁ!」
「バイクが好きなんですか? 運転は女の子には難しいと思いますから、そうですね……今度後ろに乗ってみますか?」
「え? いいんですか! 是非乗りたいですっ! あ……! 私、挨拶もせずすみません」
「ははは、構いませんよ。これは俺が開発したもので、女の子にもこうして気に入ってくれるのなら嬉しいですから。では、ヘルメットのシールドにベールのように色を付けて、外から貴女の顔が見えないようにしたものを作りますね」
25才になる彼は、すらっとしたしなやかなスタイルのいい青年だ。足もすごく長い。身長はゼクスくらいなんだけど、ゼクスのほうががっしりしていると思う。大きすぎるシビルとは比べものにならないけれど私からしたら十分大きな男性である。
今まで出会った男性のような彫りの深い外国人風のイケメンじゃなくて、あっさりしたしょうゆ顔というのだろうか、母がよく好んでいたアイドルグループの一人で歌も 俳優もバラエティもなんでもこなしていた人物を彷彿とさせる。
ストレートでサラサラの長い黒髪を襟足で一つくくりにして背中に流していて、瞳は私に似た焦げ茶色。なんだか日本人に久しぶりに会ったみたいで親近感が沸いた。
全然気づかなかったけれど、城からこの家まで私を乗せてくれたあの時の人がゼファーだったらしく、慌てて何度もお礼を言った。
優しそうな雰囲気の人だなって思っていたら、会話をしてみると本当に物凄く優しい。物腰も柔らかくて、最初はガチガチに緊張していたけれど、あっという間に打ち解けた。
「改めて。初めまして、ゼファーと言います。あ、俺は独身者だから、ベールは絶対に取らないでくださいね。貴女の事情は聞いていますが……大変でしたね。弟夫婦たちもいますし、普段は職場で寝泊まりしているから、ここにはいないんです」
「は、はい。あの、私カレンと言います。イーゼフさんには本当に良くして頂いて、ご家族の方々も優しくて。ここに来させていただいて嬉しいです。よろしくお願いします!」
「あー……俺も女の子に慣れていないから緊張していて……ただ、可愛い義妹が出来て嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。……そうそう、新しく出来た義妹のお見合いの護衛を母に命じられてね。いきなり女性をどうこうするような不埒な男はいないだろうとはいえ、君はこの世界に慣れていないでしょう? 多少の事は俺がきちんと対処しますから安心して欲しいです」
「その、何もわからなくてドジ踏んだらどうしようって……怖かったので、イーゼフお義母様も、ゼファーお義兄様もついていてくれるならとても頼もしいです……」
ベール越しに見る新しい義兄の笑顔を見ると、なんとなくカタナを思い出してしまった。
そういえば、カタナおにいちゃんもタンデムツーリングしてくれるって言っていたな、と思い出す。すると胸がきゅってなる。だけど今はイーゼフもゼファーもいて、これから5人の求婚者とお見合いする所だ。
ぐっと目に力を入れて、最近泣いてばかりでゆるみっぱなしの涙腺を閉めた。
バイクは使用人さんがこのまま片付けてくれるらしく、そのままお見合い会場に向かった。
昨日の今日で、侯爵家には数十通ものお見合いの申し込みの手紙と釣書が届き、その中から、異界の乙女である私を守る事のできる家柄の、年の近い令息をイーゼフたちが選別したらしい。
中には40過ぎの人からの申し込みがあり、それはもうひとりの義兄であるゼファーの弟が黒い笑みを浮かべながらビリビリビリビリビリビリってすごく細かく破った。それを彼の妻である義姉が微笑みながら魔法で塵もないように燃やしたのである。胎教に悪いからと、義姉はそのまま彼女の夫たちとともに心が安らげる花見スポットにデートに行った。
ズーマの釣書を見かけ彼も申し込んだのかとびっくりした。人がらはいいけれども、身分も何もかも不足している彼では、私を守り切れないだろうってイーゼフさんが不可と書かれた箱にぽいって放り込んだ。
それでも25人ほど残り、今日はそのうちの5人との集団お見合いとなったのである。
丸テーブルには、すでに13才から30才くらいの家柄も性格も能力もイーゼフのお眼鏡にかなった男性たちが座っていた。朗らかに会話をしているようで、それぞれがライバルだからか緊張した空気になっていた。上座にある椅子をゼファーがひいてくれたのでそこに座る。
隣にはイーゼフがいて、この場を取り仕切ってくれた。私は声を出してはいけないらしく、ベールの中でわざわざ来てくれた彼らの自己アピールを聞くだけだ。
「私は侯爵家の三男ですが、結婚と同時に領地を分配される予定なのです。ここからも近く、充分な敷地があり、花嫁と夫たちと過ごすための屋敷もすでにあるんです。城で文官をしており、カレン嬢を妻にできた暁には文官のトップを目指す所存。苦労はさせません。是非私を夫に加えてください!」
そう自信満々に述べる人は23才の青年だ。
私を妻に出来たら出世のために頑張るって何? じゃあ、結婚できなかったら頑張らないって事?
って引っ掛かった。どの人も、自分の事しか話さない。私と結婚した後、どんな家庭にしたいのかとか全くなく、この世界ではこれがスタンダードなのかとモヤっとした。
確かに生活を支える基盤とか本人の能力も大事だろう。だけど私という個人の事をどこかに置いてきぼりのように話され、なんだか嫌な気分になる。
『カレンちゃん、気に入った人や、そうでなくてももう一度会ってお話したいって人がもしもいたら、テーブルの上にある紅茶を三口飲んで知らせてね。そんな人がいないって思ったら遠慮なくお断りしていいわ。会議にいた重鎮たちにもそれは書面できちんと約束させているの。彼らの縁者も中にはいるけれど、カレンちゃんが妻にならなくても、子供の世代とかで帳尻を合わせるなどで不満は抑え込めるから。勿論、私にとっても孫の代になるわけだし、孫が嫌がる縁組は許さないけれど。ふふふ』
ゼファーと会話を暫く続けたあと、微笑ましい義理の兄妹が良い関係になりそうだと喜んでいたイーゼフが、お見合いの全員お断りしてもいいときっぱり言い切ってくれた事はびっくりした。
そんな事すれば、この侯爵家が大変な事になりはしないかと心配したものの、ちょっとやそっとでは困らないからって微笑んで説明してくれた。
『うちも由緒ある家柄ですし、夫たちにも力があるわ。それに、ゼファーなんてこの国一番の富豪なのよ? だから安心してね! なんたって、ゼファーがうちにはいるんですもの。ゼファーならカレンちゃんの事をきちんと考えてくれるし大事にして守ってくれるから。ゼファーにまかせていたら大丈夫よ! ね、ゼファー!』
なんだか、ゼファーって何度も繰り返していたけど、彼が苦笑しながらその通りだからちょっとでも嫌なら断っていいって言ってくれて、緊張と不安でガチガチだったのにほっとした。
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