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32 11回目の真紅のバラの花束と、深淵の闇
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アイーシャは、寡黙な彼からあのような告白などされるとは思っても見なかった。
彼の言葉に何も返せない。アイーシャは、真夜中の熱く幸せなひと時を彼の腕で過ごした。
ウェルとルーシェが、彼にしがみつくアイーシャを見て、「騎士団長様、なんということを!」「お嬢様を離してください!」など、彼との仲を割くような言葉をかけてきたのが恨めしかった。
今生では婚前交渉を良しとしない風潮が強く、彼女たちに無理やり引き裂かれ、泣く泣くひとりで夜を過ごしたのである。
翌朝、ウォーレンはダインを連れて王都に帰った。
アイーシャもウォーレンと一緒に行きたかったが、両親から反対されてしまう。婚約の準備もあり、一週間に一度の逢瀬をくり返した。
その度に増える彼とのキスの数と、11本になったバラの花束を、うっとり眺めていたのである。
ダインは、王都のウォーレン家で、監視というよりも、保護されていた。
「ウォーレン様、彼も被害者だと思うのです。罪は償わなくてはいけません。でも、傷つき心を閉ざしてしまった彼には、冷たく厳しい言葉よりも、温かい食事と言葉かけが必要だと思うのです」
ウォーレンは、捕らえたダインを許す気はなかった。だが、愛する人の祈りにも似た願いや、心に傷を負った孤児たちを立派に育てている彼女のアドバイスを聞き届け、騎士たちへ彼への対応をやや緩めさせたのである。
最初は警戒心を露わにしていた彼も、徐々にウォーレンや騎士たちと話すようになった。
「俺の他にも、ディンギール公爵の悪事に関わっている人がいる。あいつらも、人質をとられて助けを求めていると思うんだ。俺を育ててくれた彼女は、本邸から離れた古ぼけた小さな家に囚われていた。彼女はもうこの世にはいないが、残っている人質を救出して彼らを味方にすれば、証言だけでなく、公爵が逃れられないような証拠なども手に入れられると思う」
かくして、ダインの供述のもと、ディンギール公爵家を見張っていたレッサーたちが、人質の無事と居場所を探りだした。
その中には、死んだと思われていた例の侍女も含まれており、ダインは声も出さずに涙を流す。物心ついててから今まで神を信じなかった彼が、初めて天に感謝をした瞬間であった。
ウォーレンとアイーシャの婚約式の日が近くなった。
ダインは、自分と同じ立場だった使用人たちに協力を求めた。人質さえ救出できれば、彼らが公爵につく理由はない。彼らの協力のもと、ウォーレン率いる騎士たちが公爵家に向かった。
チャンスは一度きり、この作戦は、絶対に失敗できない。
決行の夜は、幸いにも新月だ。ウォーレンたちに天まで味方をしているように厚い雲が星々の煌めきも隠していた。
使用人の中には、自らすすんで公爵に味方をする者もいる。協力者が事前に彼らを別邸から引き離しているとはいえ、油断はできなかった。
深淵のような暗闇が、公爵家の何もかもを隠す中、人質がひとり、またひとりと救出されていく。
ダインが知る隠し通路は狭く、人質は足を痛めていたり怪我がなくとも衰弱しきっているため、予定以上に時間がかかった。
一番奥の、最も薄汚れた部屋に、ダインの大切な女性が寝かされていた。鉄とカビの臭い、そして、嗅ぐだけで吐き気をもよおすほどの生臭さが充満している。
「母さん、待たせてごめん。迎えに来たよ」
「ああ、ダイン。私はもう動けない。それに、もう長くないのがわかるの。どうか、あなただけでも逃げて」
「母さん、ウォーレン騎士団長が、俺達を助けに来てくれたんだ。他の連中も一緒だ。だから、そんなことを言わずに一緒に行こう」
血の繋がりはないが、ダインにとって彼女は母であり、彼女にとってダインは息子だ。互いに互いの幸せと安全を願っていた。
ダインは、骨と皮だけになった軽い体を背負う。
「ダイン、早くしろ」
「わかってます、レッサーさん。母さん、もう少しだけ頑張って」
人質が捕らえられていた家から出ようとしたとき、いきなり激しい風が沸き起こった。ダインとレッサーの間には、いつの間にか銀色の刃が存在している。彼らはそれに分断され離れ離れになった。
「よお、ダイン。お前、生きていたのか」
突風の正体は、ダインがよく知る人物だった。
「せんせい……」
「弟子のひとりが、やすやすくたばるわけ無いと思っていたが、なるほどなるほど。涙涙の再会というわけだな。俺様もほろりときたぜぇ?」
ダインの言葉を聞いた人物は、薄ら笑いを浮かべながら手に持った剣を振るう。それはまるで、紙でできた扇のように軽やかに動かしているように見えた。実際は、凄まじい速さで繰り出される重い長剣の斬撃だ。それを受ければひとたまりもない。
ダインは、咄嗟に飛び退いたものの、衝撃で背にいる侍女の息が詰まる。
ダインは、男の猛攻撃を避けるだけで精一杯になる。反撃をしようにも、人を背負っており、隙のない斬撃になすすべもなかった。
側にいるレッサーが、彼らを守ろうと動く。だが、男が器用に剣を使い、彼の介入を一切許さなかった。
「なぁ、ぼっちゃん、最後にイイことを教えてやろうか。くくく、お前を生んだ本当の母親はな、公爵に毒を盛られていたんだ。ははは、あの世で父親を恨みながら、母子仲良く過ごすんだなぁ?」
男は、ダインが公爵の実子だということを知っていたようだ。驚く間もなく、鋭い一撃が彼を襲う。
レッサーも動こうとしたが、男の軌跡がダインを切り裂くほうが早い。
もはや、これまでかと思われたその時、ダインと男の間に、分厚い城壁のような壁が突如現れた。
「なんだ、てめぇ?」
「時間がない、レッサー、ダインたちをこの場から逃がせ」
「団長! もう動いていますっ!」
「頼んだ」
「承知!」
ウォーレンの低い声が場にいる人々の耳に入る前に、レッサーはダインのほうに跳んでいだ。その姿を視界に捕らえると同時に、男はレッサーに一撃を放つ。
だが、その剣は、絶対にレッサーには届くことはない。
「俺様の剣を受けた、だと? 邪魔するんじゃねぇ!」
「断る」
ウォーレンは、速さゆえに軽い剣撃を軽くいなすどころか、その剣ごと、大きな鉄球のような重く鋭い一撃を男に振り下ろす。
全てを圧しつぶしそうなそれを、男は真正面から受け止めるような愚かな判断をしなかった。
「遅い」
ウォーレンの短い言葉とともに、彼の持つ大剣が、軌道を一ミリも変えずに男の体を目指す。
「ちぃっ!」
このままでは、骨が砕けて肉が裂ける。そう思った男は、飛びずさった。
半瞬遅れた男の体に、ウォーレンの大剣が当たる。引きちぎられたかと思うような、衝撃が男を襲った。
「くそ、こんな男がこの世にいるなんてなぁ」
男は、自分では到底敵わないと悟った。
「まいった、まいった。降参だ」
男はふざけた言葉とともに、ウォーレンに両手を上げるふりをした。そして、じんじんしびれる腕でレッサーとともに去っていく、かつての愛弟子が背負う侍女に向かって剣を投げたのである。
彼の言葉に何も返せない。アイーシャは、真夜中の熱く幸せなひと時を彼の腕で過ごした。
ウェルとルーシェが、彼にしがみつくアイーシャを見て、「騎士団長様、なんということを!」「お嬢様を離してください!」など、彼との仲を割くような言葉をかけてきたのが恨めしかった。
今生では婚前交渉を良しとしない風潮が強く、彼女たちに無理やり引き裂かれ、泣く泣くひとりで夜を過ごしたのである。
翌朝、ウォーレンはダインを連れて王都に帰った。
アイーシャもウォーレンと一緒に行きたかったが、両親から反対されてしまう。婚約の準備もあり、一週間に一度の逢瀬をくり返した。
その度に増える彼とのキスの数と、11本になったバラの花束を、うっとり眺めていたのである。
ダインは、王都のウォーレン家で、監視というよりも、保護されていた。
「ウォーレン様、彼も被害者だと思うのです。罪は償わなくてはいけません。でも、傷つき心を閉ざしてしまった彼には、冷たく厳しい言葉よりも、温かい食事と言葉かけが必要だと思うのです」
ウォーレンは、捕らえたダインを許す気はなかった。だが、愛する人の祈りにも似た願いや、心に傷を負った孤児たちを立派に育てている彼女のアドバイスを聞き届け、騎士たちへ彼への対応をやや緩めさせたのである。
最初は警戒心を露わにしていた彼も、徐々にウォーレンや騎士たちと話すようになった。
「俺の他にも、ディンギール公爵の悪事に関わっている人がいる。あいつらも、人質をとられて助けを求めていると思うんだ。俺を育ててくれた彼女は、本邸から離れた古ぼけた小さな家に囚われていた。彼女はもうこの世にはいないが、残っている人質を救出して彼らを味方にすれば、証言だけでなく、公爵が逃れられないような証拠なども手に入れられると思う」
かくして、ダインの供述のもと、ディンギール公爵家を見張っていたレッサーたちが、人質の無事と居場所を探りだした。
その中には、死んだと思われていた例の侍女も含まれており、ダインは声も出さずに涙を流す。物心ついててから今まで神を信じなかった彼が、初めて天に感謝をした瞬間であった。
ウォーレンとアイーシャの婚約式の日が近くなった。
ダインは、自分と同じ立場だった使用人たちに協力を求めた。人質さえ救出できれば、彼らが公爵につく理由はない。彼らの協力のもと、ウォーレン率いる騎士たちが公爵家に向かった。
チャンスは一度きり、この作戦は、絶対に失敗できない。
決行の夜は、幸いにも新月だ。ウォーレンたちに天まで味方をしているように厚い雲が星々の煌めきも隠していた。
使用人の中には、自らすすんで公爵に味方をする者もいる。協力者が事前に彼らを別邸から引き離しているとはいえ、油断はできなかった。
深淵のような暗闇が、公爵家の何もかもを隠す中、人質がひとり、またひとりと救出されていく。
ダインが知る隠し通路は狭く、人質は足を痛めていたり怪我がなくとも衰弱しきっているため、予定以上に時間がかかった。
一番奥の、最も薄汚れた部屋に、ダインの大切な女性が寝かされていた。鉄とカビの臭い、そして、嗅ぐだけで吐き気をもよおすほどの生臭さが充満している。
「母さん、待たせてごめん。迎えに来たよ」
「ああ、ダイン。私はもう動けない。それに、もう長くないのがわかるの。どうか、あなただけでも逃げて」
「母さん、ウォーレン騎士団長が、俺達を助けに来てくれたんだ。他の連中も一緒だ。だから、そんなことを言わずに一緒に行こう」
血の繋がりはないが、ダインにとって彼女は母であり、彼女にとってダインは息子だ。互いに互いの幸せと安全を願っていた。
ダインは、骨と皮だけになった軽い体を背負う。
「ダイン、早くしろ」
「わかってます、レッサーさん。母さん、もう少しだけ頑張って」
人質が捕らえられていた家から出ようとしたとき、いきなり激しい風が沸き起こった。ダインとレッサーの間には、いつの間にか銀色の刃が存在している。彼らはそれに分断され離れ離れになった。
「よお、ダイン。お前、生きていたのか」
突風の正体は、ダインがよく知る人物だった。
「せんせい……」
「弟子のひとりが、やすやすくたばるわけ無いと思っていたが、なるほどなるほど。涙涙の再会というわけだな。俺様もほろりときたぜぇ?」
ダインの言葉を聞いた人物は、薄ら笑いを浮かべながら手に持った剣を振るう。それはまるで、紙でできた扇のように軽やかに動かしているように見えた。実際は、凄まじい速さで繰り出される重い長剣の斬撃だ。それを受ければひとたまりもない。
ダインは、咄嗟に飛び退いたものの、衝撃で背にいる侍女の息が詰まる。
ダインは、男の猛攻撃を避けるだけで精一杯になる。反撃をしようにも、人を背負っており、隙のない斬撃になすすべもなかった。
側にいるレッサーが、彼らを守ろうと動く。だが、男が器用に剣を使い、彼の介入を一切許さなかった。
「なぁ、ぼっちゃん、最後にイイことを教えてやろうか。くくく、お前を生んだ本当の母親はな、公爵に毒を盛られていたんだ。ははは、あの世で父親を恨みながら、母子仲良く過ごすんだなぁ?」
男は、ダインが公爵の実子だということを知っていたようだ。驚く間もなく、鋭い一撃が彼を襲う。
レッサーも動こうとしたが、男の軌跡がダインを切り裂くほうが早い。
もはや、これまでかと思われたその時、ダインと男の間に、分厚い城壁のような壁が突如現れた。
「なんだ、てめぇ?」
「時間がない、レッサー、ダインたちをこの場から逃がせ」
「団長! もう動いていますっ!」
「頼んだ」
「承知!」
ウォーレンの低い声が場にいる人々の耳に入る前に、レッサーはダインのほうに跳んでいだ。その姿を視界に捕らえると同時に、男はレッサーに一撃を放つ。
だが、その剣は、絶対にレッサーには届くことはない。
「俺様の剣を受けた、だと? 邪魔するんじゃねぇ!」
「断る」
ウォーレンは、速さゆえに軽い剣撃を軽くいなすどころか、その剣ごと、大きな鉄球のような重く鋭い一撃を男に振り下ろす。
全てを圧しつぶしそうなそれを、男は真正面から受け止めるような愚かな判断をしなかった。
「遅い」
ウォーレンの短い言葉とともに、彼の持つ大剣が、軌道を一ミリも変えずに男の体を目指す。
「ちぃっ!」
このままでは、骨が砕けて肉が裂ける。そう思った男は、飛びずさった。
半瞬遅れた男の体に、ウォーレンの大剣が当たる。引きちぎられたかと思うような、衝撃が男を襲った。
「くそ、こんな男がこの世にいるなんてなぁ」
男は、自分では到底敵わないと悟った。
「まいった、まいった。降参だ」
男はふざけた言葉とともに、ウォーレンに両手を上げるふりをした。そして、じんじんしびれる腕でレッサーとともに去っていく、かつての愛弟子が背負う侍女に向かって剣を投げたのである。
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