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27 強面騎士団長は、もどかしい
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やってきたコギ伯爵領は、王都とは違い、本当に何も領地だ。近くの村に出かけても、見渡す限りの畑が広がっている。
しかも、今は冬季のため、作物や目を楽しませる花々もない。
「ウォーレン様、観光地のように何もない領地ですみません」
ウォーレンは、この世で一番大切な婚約者を体の前に座らせて、彼女の香りをそれとなく吸い込み、平和そのものの時間を堪能していた。
アイーシャが申し訳無さそうに、自分を気遣って言ってくれた可憐な彼女の気持ちが嬉しくて、このまま後ろから抱きしめたい衝動を抑え込むのに苦労した。
「いや、うちの領地も似たようなものだ。それよりも、風が冷たいが、この速さで走っていて大丈夫だろうか?」
「は、はい。楽しいです。それに、あの、ウォーレン様のおかげで、背中がぽかぽかですから」
「そ、そうか」
「あ、ウォーレン様、少し止まっていただけますか?」
ウォーレンは、ゴホン、と照れ隠しのように小さく咳払いをすると、馬の手綱を引く。すると、彼の馬がなるべくアイーシャに衝撃を与えないように静かに止まった。
ふたりっきりで駆けてきた眼の前に、白い花が小さな垣根を作っている。この世界では珍しくはないが、これほど自然に群生しているのはここくらいだろう。
馬から降りて、ふたり並んで花の側に立つ。わざわざ吸い込まなくとも、その香りは沸き立つようにふたりを包んだ。
「かわいらしい花だな。覚えのあるような香りがする」
ウォーレンは、可憐な白い花を見て、まるでアイーシャのようだと本気で思った。花になぞらえて、彼女を褒めてあげたいが、あいにく気の利いた言葉がでない。
出会ってからずっとこの体たらくが続いている。このままでは彼女に愛想をつかされるのではないかと焦るが、どう考えても何も浮かばない。やっと出た言葉すら、とても婚約者と一緒に語る内容ではなかった。
「ジャスミンですね。お茶によく使われていて、大勢の人に親しまれています」
「そうか。これが」
「ジャスミンティー、よくお飲みになられるのですか?」
「ピーチおばあ様が好きでな。小さな頃から、おばあ様によく飲まされていた」
「ふふ、じゃあ、ウォーレン様はあまり好みではないのですね」
「あ、いや。好みじゃないとかではない」
「本当に? あまり飲みたくないのでは?」
「……実は、そうなんだ」
ウォーレンは、彼女の問いに、ひ祖母が好きなものを嫌う薄情な男と思われたくなくて、最初は違う答えを言おうとした。だが、どうやら彼女にはお見通しのようだ。観念して白状すると、アイーシャは他意のない笑顔を向けてくれた。
「では、私と一緒の時は違うものを飲みましょうね。何がお好きなのですか?」
「あまり好き嫌いはないのだが、普段はコーヒーが多いな」
「では、次に王都に伺った時に、マーモティ様に銘柄をお聞きして、ウォーレン様のお好みのものを準備しますね。これからふたりで色んなものを飲んで、好きな飲物を探しましょう」
にこにこと、アイーシャがあまりにも自然に、次も、またその次も、ずっとこの関係が続くかのように言うものだから、ウォーレンは口をつぐんで彼女を見下ろした。
彼よりも頭2つ分は低い彼女は、自身がどれほど失礼な婚約の申込みをしても怒りはしない。それ以降も、何を言っても、逆に沈黙の時間が長くとも、彼女からは退屈や不機嫌な様子を感じたことはなかった。
普通の令嬢ならば、怒るか泣くか、どちらにせよ、承諾されるような話ではない。だというのに、彼女は自分と会えば、大輪の花が開くように笑い、とても幸せそうに頬を染める。
うぬぼれてはいけないと、ともすれば慕われているのではないかという甘すぎる自身の驕りを自制しても、どうしても期待で胸が膨れ上がる。
ジャスミンの香りがそうさせたのか、ふいに、アイーシャの気持ちが知りたくなった。
「アイーシャは、どうしてそんなに幸せそうなんだ? オレとなど、つまらないだろう?」
「それは、勿論、幸せそのものだからですよ」
アイーシャが、風で揺れるジャスミンから、ウォーレンに視線を移動させた。彼女の目には、固い意思と熱が見えた。
自分がはっきりした言葉を一切言えないというのに、思わせぶりな彼女の態度にじりっと胸が焼ける。少しイライラしたように、さらに詰め寄った。
「だから、なぜ、幸せなんだ? オレは、こんな形だし、婚約者とはいっても、状況的に無理やりのようなものだったのに」
自分で自分がモテないことは誰よりも承知している。だからといって、そのことを自らの口で言うのは抵抗があった。
けれど、ウォーレンは彼女から否定的な言葉ではなく、自分も幸せにしてくれるだろう言葉を言ってくれるのではないかと期待して訊ねた。
(どこまでも、彼女の厚意に甘えきって。なんと無様なんだ)
胸の中にあるいらだちは、はたして彼女に向けてなのか、自身に対してなのか。早く答えが聞きたいと思うが、決して否定的な言葉を聞きたくない。
答えを待つ数秒が、永遠の時のようだ。
この時を待つ事がたまらなくて、おずおずウォーレンを見上げる彼女の口を、今すぐ塞ぎたいような気持ちになった。
(思いっきり抱きしめて、彼女を腕の中に捕らえて、このままどこかふたりだけの場所に行けば……)
アイーシャが彼の問に答えようとした時、繋いでいた馬が急に嘶いた。馬のその鳴き声は、緊急事態を知らせる。
「アイーシャ、来い」
「え? きゃぁっ!」
ウォーレンは、状況を把握する間もなく、驚きと戸惑いで目を見開いているアイーシャを引き寄せ、固く抱き上げたのである。
しかも、今は冬季のため、作物や目を楽しませる花々もない。
「ウォーレン様、観光地のように何もない領地ですみません」
ウォーレンは、この世で一番大切な婚約者を体の前に座らせて、彼女の香りをそれとなく吸い込み、平和そのものの時間を堪能していた。
アイーシャが申し訳無さそうに、自分を気遣って言ってくれた可憐な彼女の気持ちが嬉しくて、このまま後ろから抱きしめたい衝動を抑え込むのに苦労した。
「いや、うちの領地も似たようなものだ。それよりも、風が冷たいが、この速さで走っていて大丈夫だろうか?」
「は、はい。楽しいです。それに、あの、ウォーレン様のおかげで、背中がぽかぽかですから」
「そ、そうか」
「あ、ウォーレン様、少し止まっていただけますか?」
ウォーレンは、ゴホン、と照れ隠しのように小さく咳払いをすると、馬の手綱を引く。すると、彼の馬がなるべくアイーシャに衝撃を与えないように静かに止まった。
ふたりっきりで駆けてきた眼の前に、白い花が小さな垣根を作っている。この世界では珍しくはないが、これほど自然に群生しているのはここくらいだろう。
馬から降りて、ふたり並んで花の側に立つ。わざわざ吸い込まなくとも、その香りは沸き立つようにふたりを包んだ。
「かわいらしい花だな。覚えのあるような香りがする」
ウォーレンは、可憐な白い花を見て、まるでアイーシャのようだと本気で思った。花になぞらえて、彼女を褒めてあげたいが、あいにく気の利いた言葉がでない。
出会ってからずっとこの体たらくが続いている。このままでは彼女に愛想をつかされるのではないかと焦るが、どう考えても何も浮かばない。やっと出た言葉すら、とても婚約者と一緒に語る内容ではなかった。
「ジャスミンですね。お茶によく使われていて、大勢の人に親しまれています」
「そうか。これが」
「ジャスミンティー、よくお飲みになられるのですか?」
「ピーチおばあ様が好きでな。小さな頃から、おばあ様によく飲まされていた」
「ふふ、じゃあ、ウォーレン様はあまり好みではないのですね」
「あ、いや。好みじゃないとかではない」
「本当に? あまり飲みたくないのでは?」
「……実は、そうなんだ」
ウォーレンは、彼女の問いに、ひ祖母が好きなものを嫌う薄情な男と思われたくなくて、最初は違う答えを言おうとした。だが、どうやら彼女にはお見通しのようだ。観念して白状すると、アイーシャは他意のない笑顔を向けてくれた。
「では、私と一緒の時は違うものを飲みましょうね。何がお好きなのですか?」
「あまり好き嫌いはないのだが、普段はコーヒーが多いな」
「では、次に王都に伺った時に、マーモティ様に銘柄をお聞きして、ウォーレン様のお好みのものを準備しますね。これからふたりで色んなものを飲んで、好きな飲物を探しましょう」
にこにこと、アイーシャがあまりにも自然に、次も、またその次も、ずっとこの関係が続くかのように言うものだから、ウォーレンは口をつぐんで彼女を見下ろした。
彼よりも頭2つ分は低い彼女は、自身がどれほど失礼な婚約の申込みをしても怒りはしない。それ以降も、何を言っても、逆に沈黙の時間が長くとも、彼女からは退屈や不機嫌な様子を感じたことはなかった。
普通の令嬢ならば、怒るか泣くか、どちらにせよ、承諾されるような話ではない。だというのに、彼女は自分と会えば、大輪の花が開くように笑い、とても幸せそうに頬を染める。
うぬぼれてはいけないと、ともすれば慕われているのではないかという甘すぎる自身の驕りを自制しても、どうしても期待で胸が膨れ上がる。
ジャスミンの香りがそうさせたのか、ふいに、アイーシャの気持ちが知りたくなった。
「アイーシャは、どうしてそんなに幸せそうなんだ? オレとなど、つまらないだろう?」
「それは、勿論、幸せそのものだからですよ」
アイーシャが、風で揺れるジャスミンから、ウォーレンに視線を移動させた。彼女の目には、固い意思と熱が見えた。
自分がはっきりした言葉を一切言えないというのに、思わせぶりな彼女の態度にじりっと胸が焼ける。少しイライラしたように、さらに詰め寄った。
「だから、なぜ、幸せなんだ? オレは、こんな形だし、婚約者とはいっても、状況的に無理やりのようなものだったのに」
自分で自分がモテないことは誰よりも承知している。だからといって、そのことを自らの口で言うのは抵抗があった。
けれど、ウォーレンは彼女から否定的な言葉ではなく、自分も幸せにしてくれるだろう言葉を言ってくれるのではないかと期待して訊ねた。
(どこまでも、彼女の厚意に甘えきって。なんと無様なんだ)
胸の中にあるいらだちは、はたして彼女に向けてなのか、自身に対してなのか。早く答えが聞きたいと思うが、決して否定的な言葉を聞きたくない。
答えを待つ数秒が、永遠の時のようだ。
この時を待つ事がたまらなくて、おずおずウォーレンを見上げる彼女の口を、今すぐ塞ぎたいような気持ちになった。
(思いっきり抱きしめて、彼女を腕の中に捕らえて、このままどこかふたりだけの場所に行けば……)
アイーシャが彼の問に答えようとした時、繋いでいた馬が急に嘶いた。馬のその鳴き声は、緊急事態を知らせる。
「アイーシャ、来い」
「え? きゃぁっ!」
ウォーレンは、状況を把握する間もなく、驚きと戸惑いで目を見開いているアイーシャを引き寄せ、固く抱き上げたのである。
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