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13 復讐っていうの? 社会的に抹殺しといたからね。☆(ゝω・)vキャピ
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私達は、お茶を飲むのも忘れて、前世でのことを語り合った。
「じゃあ、短詩がこっちに来た時、お父さんやお母さんは、また悲しい思いをしたのかな?」
「あ、それはないかな。だって、例の巨大地震が来て、それで死んじゃったから。マジ、一瞬の出来事で、高いところに逃げるとか、10日分の防災グッズや食料なんて、何の役にも立たなかったわよ。お父さんたちも、私と一緒にいたから、ひとたまりもなかったと思う」
「そうか。なんというか、お悔やみ申し上げます。ていうか、巨大地震ってほんとに来たんだ」
「そうね。だから、あのあと日本がどうなったのかとかわかんないけど、ユーチューべとかのとおりなら、壊滅したんじゃないの? いっそ、生き残らなくてよかったかも」
前世のこととはいえ、なんと言っていいのか。ただ、両親が二度も子供を失うなんて悲しい出来事に見舞われなくて良かったかも知れないと思った。
この世界での祈りが、あの世界に届くかどうかわからないけれど、私は前世の両親に手を合わせて黙祷した。
「あ、あんたの代わりに、っていうか、うちを馬鹿にしてキチガイ呼ばわりしたあのママチャリには仕返ししたからね」
「え?」
「なんかさ、あっちが清玖を殺したも同然なのに、被害者みたいに泣いたり、周囲を味方につけてさ。私達が、小さな子がいる健気で反省しきりのママチャリに、とんでもない要求や罵詈雑言を浴びせたって、嘘もてんこ盛りでSNSにあげたものが大炎上したんだよ。全く、参っちゃった」
「なにそれ、酷い……。身元の特定とか、嫌がらせとか大丈夫だった?」
「やばいと思ったから、すぐにマンスリーに避難したわ。あのまま家にいたら、毎日騒がれて、生ゴミとか投げつけられたりしたと思う。近所のおばちゃんが教えてくれたんだけど、窓も割られて、お母さんの大事にしている鉢植えも投げられて、ペンキで家の外壁にいたずら書きもされたっぽいし」
「ひどい……」
例のママチャリだけの仕業ではない。全く関係のない、嘘を信じて本当のことを確かめもしなかった、正義感あふれる人や、単なる便乗犯罪や、日頃の鬱憤晴らしに、うちが使われたのかと思うと、心がざわめく。
「だからさ。こっちも一応、そういう方面に詳しい友達がいたから、ちょっとSNSをハッキングするように頼んじゃった。法律では、あまりたいした仕返しできなかったじゃない? 目には目を、歯には歯を。SNSにはSNSをって感じで。実はさ、相手のSNSのDMには、ほんと、嘘八百の、うちが全部悪いみたいな酷いやりとりがあったから、それをうっかりカギをかけずに世界中に公開してもらったの。嘘つきママチャリは逃げる間もなく、うち以上にひどい目にあったみたいよー。うちを包囲したり、器物破損した連中には、きちんと損害賠償を請求してもらったし」
「なんか、すごいことになったのね」
「相手が誠心誠意謝罪して、二度としないって誓えば、私だってそこまでは頼まなかったよ? 現に、自動車側の人はげっそり痩せてしまって、家族でやってきて、清玖の墓前で泣いて謝ってくれたし。私は、やられたことを倍返ししただけ。といっても、ほぼ自滅だったけどさ。復讐っていうの? 社会的に抹殺しといたからね。☆(ゝω・)vキャピ」
「社会的抹殺? なんか、復讐もののラノベやコミカライズみたいね。気の毒なような……」
「だから、嘘ついたりこっちに攻撃してこなきゃ良かったのよ。自業自得ってやつ。離婚され、子どもも旦那のほうに連れて行かれたんだって。私達は、心の整理もまだだったし、弁護士に任せてたんだけど、裁判の傍聴席には、ものすごい人数が集まって、ママチャリは針の筵っぽかったようよ(-д☆)キラッ」
「そうか……」
最後だけ、純真無垢そのもののヒロインの笑顔を向けられても。
かつての妹とは似ても似つかないのに、なんだか、前世の顔が重なった。
「裁判の最終判決は聞けずじまいだったけど、私、頑張ったんだからね」
「うん。ありがとう……」
「ところでさ、どうやってボウウ君と? 接点なんかなかったでしょ?」
「それなんだけど、私のほうが聞きたい。きっかけは彼に聞いたんだけど、本当なら彼は短詩に恋い焦がれるはずなのに」
「は? なにそれ。私はヌケドメ以外の男にはきょーみなんかありませーん」
「短詩はさ、この世界のことをどこまで知ってるの?」
「どこまでって。前世の世界じゃない、異世界ってことくらいわかってるわよ」
「そうじゃなくて」
私は、前世でやっていた乙女ゲームとこの世界が酷似していることを伝えた。
「ヌケドメ様ルートは、わりと簡単なんだけど、ひとつ選択をミスったら、ここまでのハピエンにはたどり着けなかったはずなんだけど。どうやって攻略したの?」
「攻略って、変な言い方しないでよ。この世界が、ゲームだろうとなんだろうと、私はヌケドメが大好き。だから、一生懸命がんばっただけ」
「他にも、ヒカケ様やボウウ様、そして隠しキャラもいるんだけどね」
「ボウウ君は、清玖一筋っぽいから、ゲームはゲーム、今は今ってことじゃない? ヒカケは婚約者ちゃんとラブラブで、隠しキャラとかも知らないし」
「うん。そうだね……隠しキャラは、今は国外で一生懸命頑張ってるよ。そっか……私、ゲームにこだわりすぎてたのかも」
「そうだよ。で、ボウウ君がさ、なんかあんたの気持ちがわからないってしょげてんだけど。ゲームのことと関係ある?」
「ボウウ様が?」
「あんたね。好きになった人に、好かれているかどうかなんてわかるでしょ。聞いた限りじゃ、あんたの中途半端な態度のせいで、自分が好かれているかどうかわからない。嫌われてるかもって悩んでるんだけど。ゲームとか攻略対象とか抜きにして、ボウウ君をきちんと見てあげなよ。かわいそうじゃん」
まさか、こんなことで短詩にお説教されるとは思わなかった。でも、彼女の言う通りだ。前世と違って、短詩の言葉は、なぜか素直に受け止めることができた。
短詩とは、また会う約束をして別れた。私はボウウ様と改めて話をしようと、彼の手を取ったのである。
「じゃあ、短詩がこっちに来た時、お父さんやお母さんは、また悲しい思いをしたのかな?」
「あ、それはないかな。だって、例の巨大地震が来て、それで死んじゃったから。マジ、一瞬の出来事で、高いところに逃げるとか、10日分の防災グッズや食料なんて、何の役にも立たなかったわよ。お父さんたちも、私と一緒にいたから、ひとたまりもなかったと思う」
「そうか。なんというか、お悔やみ申し上げます。ていうか、巨大地震ってほんとに来たんだ」
「そうね。だから、あのあと日本がどうなったのかとかわかんないけど、ユーチューべとかのとおりなら、壊滅したんじゃないの? いっそ、生き残らなくてよかったかも」
前世のこととはいえ、なんと言っていいのか。ただ、両親が二度も子供を失うなんて悲しい出来事に見舞われなくて良かったかも知れないと思った。
この世界での祈りが、あの世界に届くかどうかわからないけれど、私は前世の両親に手を合わせて黙祷した。
「あ、あんたの代わりに、っていうか、うちを馬鹿にしてキチガイ呼ばわりしたあのママチャリには仕返ししたからね」
「え?」
「なんかさ、あっちが清玖を殺したも同然なのに、被害者みたいに泣いたり、周囲を味方につけてさ。私達が、小さな子がいる健気で反省しきりのママチャリに、とんでもない要求や罵詈雑言を浴びせたって、嘘もてんこ盛りでSNSにあげたものが大炎上したんだよ。全く、参っちゃった」
「なにそれ、酷い……。身元の特定とか、嫌がらせとか大丈夫だった?」
「やばいと思ったから、すぐにマンスリーに避難したわ。あのまま家にいたら、毎日騒がれて、生ゴミとか投げつけられたりしたと思う。近所のおばちゃんが教えてくれたんだけど、窓も割られて、お母さんの大事にしている鉢植えも投げられて、ペンキで家の外壁にいたずら書きもされたっぽいし」
「ひどい……」
例のママチャリだけの仕業ではない。全く関係のない、嘘を信じて本当のことを確かめもしなかった、正義感あふれる人や、単なる便乗犯罪や、日頃の鬱憤晴らしに、うちが使われたのかと思うと、心がざわめく。
「だからさ。こっちも一応、そういう方面に詳しい友達がいたから、ちょっとSNSをハッキングするように頼んじゃった。法律では、あまりたいした仕返しできなかったじゃない? 目には目を、歯には歯を。SNSにはSNSをって感じで。実はさ、相手のSNSのDMには、ほんと、嘘八百の、うちが全部悪いみたいな酷いやりとりがあったから、それをうっかりカギをかけずに世界中に公開してもらったの。嘘つきママチャリは逃げる間もなく、うち以上にひどい目にあったみたいよー。うちを包囲したり、器物破損した連中には、きちんと損害賠償を請求してもらったし」
「なんか、すごいことになったのね」
「相手が誠心誠意謝罪して、二度としないって誓えば、私だってそこまでは頼まなかったよ? 現に、自動車側の人はげっそり痩せてしまって、家族でやってきて、清玖の墓前で泣いて謝ってくれたし。私は、やられたことを倍返ししただけ。といっても、ほぼ自滅だったけどさ。復讐っていうの? 社会的に抹殺しといたからね。☆(ゝω・)vキャピ」
「社会的抹殺? なんか、復讐もののラノベやコミカライズみたいね。気の毒なような……」
「だから、嘘ついたりこっちに攻撃してこなきゃ良かったのよ。自業自得ってやつ。離婚され、子どもも旦那のほうに連れて行かれたんだって。私達は、心の整理もまだだったし、弁護士に任せてたんだけど、裁判の傍聴席には、ものすごい人数が集まって、ママチャリは針の筵っぽかったようよ(-д☆)キラッ」
「そうか……」
最後だけ、純真無垢そのもののヒロインの笑顔を向けられても。
かつての妹とは似ても似つかないのに、なんだか、前世の顔が重なった。
「裁判の最終判決は聞けずじまいだったけど、私、頑張ったんだからね」
「うん。ありがとう……」
「ところでさ、どうやってボウウ君と? 接点なんかなかったでしょ?」
「それなんだけど、私のほうが聞きたい。きっかけは彼に聞いたんだけど、本当なら彼は短詩に恋い焦がれるはずなのに」
「は? なにそれ。私はヌケドメ以外の男にはきょーみなんかありませーん」
「短詩はさ、この世界のことをどこまで知ってるの?」
「どこまでって。前世の世界じゃない、異世界ってことくらいわかってるわよ」
「そうじゃなくて」
私は、前世でやっていた乙女ゲームとこの世界が酷似していることを伝えた。
「ヌケドメ様ルートは、わりと簡単なんだけど、ひとつ選択をミスったら、ここまでのハピエンにはたどり着けなかったはずなんだけど。どうやって攻略したの?」
「攻略って、変な言い方しないでよ。この世界が、ゲームだろうとなんだろうと、私はヌケドメが大好き。だから、一生懸命がんばっただけ」
「他にも、ヒカケ様やボウウ様、そして隠しキャラもいるんだけどね」
「ボウウ君は、清玖一筋っぽいから、ゲームはゲーム、今は今ってことじゃない? ヒカケは婚約者ちゃんとラブラブで、隠しキャラとかも知らないし」
「うん。そうだね……隠しキャラは、今は国外で一生懸命頑張ってるよ。そっか……私、ゲームにこだわりすぎてたのかも」
「そうだよ。で、ボウウ君がさ、なんかあんたの気持ちがわからないってしょげてんだけど。ゲームのことと関係ある?」
「ボウウ様が?」
「あんたね。好きになった人に、好かれているかどうかなんてわかるでしょ。聞いた限りじゃ、あんたの中途半端な態度のせいで、自分が好かれているかどうかわからない。嫌われてるかもって悩んでるんだけど。ゲームとか攻略対象とか抜きにして、ボウウ君をきちんと見てあげなよ。かわいそうじゃん」
まさか、こんなことで短詩にお説教されるとは思わなかった。でも、彼女の言う通りだ。前世と違って、短詩の言葉は、なぜか素直に受け止めることができた。
短詩とは、また会う約束をして別れた。私はボウウ様と改めて話をしようと、彼の手を取ったのである。
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