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フェルミが誘拐されてから、フレイム国は大騒動になったようだ。
王宮では毎日のように、自国のみならず各国との調整などにおわれた。騎士団は、ピスティとシアノを追ったが、ブロック国の敵の一派に襲われて目を開けることのできない状態で発見された。彼らと接触した者は全員取り調べられたが、実際につながりのある人物は既にいない。
ブロック国からは、侯爵の独断だと言い切られ、カインの部下たちが捕えた彼らを裁判にもかけず処刑した。
尚、フェルミや彼女のを保護したシルバーバレットの船長が、すぐさま騎士団に報告をしなかったことも問題視された。だが、実際、騎士の中にスパイがいたので、彼は英断をしたとして、庶民が10年遊んで暮らせるほどの褒賞金が送られた。それらは、シルバーバレットの修復にあてたという。
グリーン国に戻ったフェルミは、ゲブリオ公爵と共に王族や神殿の関係者からの話を聞いた。フレイム国でも彼女のスキルについての研究はしており、共有したデータをさらにグリーン国で精査した結果、フェルミはその場にいるだけで、ロキソ伯爵領ほどの広域にその効果を発揮することがわかった。
「でも、私のスキルは、直接触れないと効果が現れないのですが……」
「それについては、ロキソ伯爵領と、バスタ子爵家付近の植物の成長を調べた結果、君がいる期間だけ、どの植物も成長が抑えられていた。君がいなくなってから、特にロキソ伯爵領がほかの地域と同等の収穫量になったのは知っているね?」
「はい、そのようにお聞きしております」
大豊作における土壌の栄養不足対策の第一人者の説明に、フェルミは頷いた。
「まだ仮説の段階だが、完全に枯らすためには直接触れる必要があるのだろう。基本的な君のスキルは、君を中心とした半径植物の中の水分吸収を調整して成長を自由に操れるものだと推測される。そこで、君に頼みがあるのだが」
フェルミは、学者だけでなく、国王の依頼された内容を聞きしばらく考え込んだ。
「なんとも、馬鹿げた話だ。うちの義娘を、都合の良い農耕道具のように扱うおつもりか? この子は、今まで苦労をしてきた。やっと、普通の令嬢のように過ごすことが出来始めたばかりなのに、下級役人や罪人のようなことをさせようとは。陛下の頼みだとしても、承服しかねる」
「公爵、いや、だが、これは、この国にとって重要な任務で……」
「義娘は、王宮で働いておらん。各国を巡り、祝福を授けてくださる聖女様でもない。しかも、研究のために、だと? 義娘は実験体ではない!」
「それはそうなのだが、これは、国家存亡をかけた……」
じっと聞いていたゲブリオ公爵が、怒りもあらわに国王に食って掛かった。彼の一言は、たとえ王族だとしても軽視できない。もともと、彼らは師弟のような間柄らしく、国王は口ごもってしまった。
「お、お父様、落ち着いてください……でも、私のために怒ってくださり、ありがとうございます。私、お義父様の子になれて、本当に良かった……。私、私が出来ることがあるのなら、力になりたいです」
「フェルミ、だが、こいつの思惑など突っぱねていいんだぞ?」
「公爵ぅ……そんな身も蓋もない……」
ゲブリオ公爵の言いように、フェルミは驚きつつも笑いそうになった。
(ふふふ、陛下にこんな風に言えるだなんて。仲がいいのね)
「私は、本当に世間知らずで、気を付けていてもすぐに騙されてしまいます。こうして無事なのは、お義父様がたや、カインのおかげだとわかっています。思った以上に辛い旅になるというのも、なんとなくは想像がつきます。でも、私だって、誰かの役に立ちたいんです」
「それに、私のスキルは恐れ忌み嫌われていました。でも、そうじゃなかった。私と同じように、その時は人々から忌避されるようなスキルにせいで、辛い目に合っている人がいるかもしれません。これからだって、産まれてくるかも。だから、私がこの国で頑張ることで、そういった人たちがひとりでも少なくなればいいなと思って」
フェルミが、夢中で常日頃から考えていたことを言い切った。ふぅっと息をついて周囲を伺う。すると、皆が自分を、何も言わずに見ていた。
(どうしよう、陛下たちの前で、こんなこと言ってはいけなかったんだわ)
フェルミは、責められると思った。不敬罪にまではならないだろうが、心の底から怖くなって震えた。
「あの、偉そうなことを言ってしまって、申し訳ございません」
なんとか言ったしゃざいの言葉は、震えすぎてきちんと話せなかった。
完全に萎縮していると、国王がにっと笑って拍手を始めた。
「フェルミさん、この提案は君の断りきれないその性格上、嫌がっても引き受けてくれるという勝算があった。だからこそ、公爵が呼んでもいないのにここに来たのだろうからな」
「やはりな。着いてきて正解だったか。うちの義娘は、捻くれて狭い性根のお前とは違うんだ」
暫く、彼らの舌戦が繰り広げられた。淹れ変えられたお茶が完全に冷めた頃、国王は真面目な顔をしてフェルミに向き合う。
「このままではグリーン国の土は死の土地になる。早ければ、10年保たないそうだ。だから、フェルミさんの申し出はありがたい」
公爵も、難しい顔をしている。彼も、現状を知り、なんとか打開しようとしていたひとりなのだから。
フェルミは、思った以上にタイムリミットが近いことを知り愕然とした。
このままでは、人々が飢えてしまう。いや、すでに荒廃した土地があるのかもしれない。
(だから、私のことを、聖女様や各国が保護してくださったんだわ……)
グリーン国だけの問題ではない。世界中がグリーン国の食料や薬品を輸入して足らないそれらを賄っているのだから。
「私の力の及ぶ限り、努めさせていただきます」
彼女の宣言で、国王だけでなく、周囲に控えていた人々が喜んだ。
細かな取り決めは、ゲブリオ公爵が行った。というよりも、詐欺などに遭いやすい自分では無理だと彼に任せたという方が正しい。かなりフェルミに有利な条件で話し合いは終わった。後日、契約書が送られて来る予定だ。
その時、一番最初に向かいたい場所があるとフェルミが伝えたのは、この国で一番荒廃が進んだ場所だったのである。
そこには、ロキソ元伯爵がいる。
すでに、夫人は幽閉されていた。妹たちは、直接フェルミに危害を加えなかったが、罪人の子供だ。この国では過ごせない。遠縁を頼りに国外で暮らしている。
彼女たちには、もともと会う気はなかった。だが、会えるのならロキソ伯爵に会って、聞きたいことがあると伝えたのだ。
フェルミの生い立ちを知っている彼らに、治安も良くないと難色を示された。だが、彼女のたっての希望もあり、ロキソ元伯爵に会うことになったのである。
王宮では毎日のように、自国のみならず各国との調整などにおわれた。騎士団は、ピスティとシアノを追ったが、ブロック国の敵の一派に襲われて目を開けることのできない状態で発見された。彼らと接触した者は全員取り調べられたが、実際につながりのある人物は既にいない。
ブロック国からは、侯爵の独断だと言い切られ、カインの部下たちが捕えた彼らを裁判にもかけず処刑した。
尚、フェルミや彼女のを保護したシルバーバレットの船長が、すぐさま騎士団に報告をしなかったことも問題視された。だが、実際、騎士の中にスパイがいたので、彼は英断をしたとして、庶民が10年遊んで暮らせるほどの褒賞金が送られた。それらは、シルバーバレットの修復にあてたという。
グリーン国に戻ったフェルミは、ゲブリオ公爵と共に王族や神殿の関係者からの話を聞いた。フレイム国でも彼女のスキルについての研究はしており、共有したデータをさらにグリーン国で精査した結果、フェルミはその場にいるだけで、ロキソ伯爵領ほどの広域にその効果を発揮することがわかった。
「でも、私のスキルは、直接触れないと効果が現れないのですが……」
「それについては、ロキソ伯爵領と、バスタ子爵家付近の植物の成長を調べた結果、君がいる期間だけ、どの植物も成長が抑えられていた。君がいなくなってから、特にロキソ伯爵領がほかの地域と同等の収穫量になったのは知っているね?」
「はい、そのようにお聞きしております」
大豊作における土壌の栄養不足対策の第一人者の説明に、フェルミは頷いた。
「まだ仮説の段階だが、完全に枯らすためには直接触れる必要があるのだろう。基本的な君のスキルは、君を中心とした半径植物の中の水分吸収を調整して成長を自由に操れるものだと推測される。そこで、君に頼みがあるのだが」
フェルミは、学者だけでなく、国王の依頼された内容を聞きしばらく考え込んだ。
「なんとも、馬鹿げた話だ。うちの義娘を、都合の良い農耕道具のように扱うおつもりか? この子は、今まで苦労をしてきた。やっと、普通の令嬢のように過ごすことが出来始めたばかりなのに、下級役人や罪人のようなことをさせようとは。陛下の頼みだとしても、承服しかねる」
「公爵、いや、だが、これは、この国にとって重要な任務で……」
「義娘は、王宮で働いておらん。各国を巡り、祝福を授けてくださる聖女様でもない。しかも、研究のために、だと? 義娘は実験体ではない!」
「それはそうなのだが、これは、国家存亡をかけた……」
じっと聞いていたゲブリオ公爵が、怒りもあらわに国王に食って掛かった。彼の一言は、たとえ王族だとしても軽視できない。もともと、彼らは師弟のような間柄らしく、国王は口ごもってしまった。
「お、お父様、落ち着いてください……でも、私のために怒ってくださり、ありがとうございます。私、お義父様の子になれて、本当に良かった……。私、私が出来ることがあるのなら、力になりたいです」
「フェルミ、だが、こいつの思惑など突っぱねていいんだぞ?」
「公爵ぅ……そんな身も蓋もない……」
ゲブリオ公爵の言いように、フェルミは驚きつつも笑いそうになった。
(ふふふ、陛下にこんな風に言えるだなんて。仲がいいのね)
「私は、本当に世間知らずで、気を付けていてもすぐに騙されてしまいます。こうして無事なのは、お義父様がたや、カインのおかげだとわかっています。思った以上に辛い旅になるというのも、なんとなくは想像がつきます。でも、私だって、誰かの役に立ちたいんです」
「それに、私のスキルは恐れ忌み嫌われていました。でも、そうじゃなかった。私と同じように、その時は人々から忌避されるようなスキルにせいで、辛い目に合っている人がいるかもしれません。これからだって、産まれてくるかも。だから、私がこの国で頑張ることで、そういった人たちがひとりでも少なくなればいいなと思って」
フェルミが、夢中で常日頃から考えていたことを言い切った。ふぅっと息をついて周囲を伺う。すると、皆が自分を、何も言わずに見ていた。
(どうしよう、陛下たちの前で、こんなこと言ってはいけなかったんだわ)
フェルミは、責められると思った。不敬罪にまではならないだろうが、心の底から怖くなって震えた。
「あの、偉そうなことを言ってしまって、申し訳ございません」
なんとか言ったしゃざいの言葉は、震えすぎてきちんと話せなかった。
完全に萎縮していると、国王がにっと笑って拍手を始めた。
「フェルミさん、この提案は君の断りきれないその性格上、嫌がっても引き受けてくれるという勝算があった。だからこそ、公爵が呼んでもいないのにここに来たのだろうからな」
「やはりな。着いてきて正解だったか。うちの義娘は、捻くれて狭い性根のお前とは違うんだ」
暫く、彼らの舌戦が繰り広げられた。淹れ変えられたお茶が完全に冷めた頃、国王は真面目な顔をしてフェルミに向き合う。
「このままではグリーン国の土は死の土地になる。早ければ、10年保たないそうだ。だから、フェルミさんの申し出はありがたい」
公爵も、難しい顔をしている。彼も、現状を知り、なんとか打開しようとしていたひとりなのだから。
フェルミは、思った以上にタイムリミットが近いことを知り愕然とした。
このままでは、人々が飢えてしまう。いや、すでに荒廃した土地があるのかもしれない。
(だから、私のことを、聖女様や各国が保護してくださったんだわ……)
グリーン国だけの問題ではない。世界中がグリーン国の食料や薬品を輸入して足らないそれらを賄っているのだから。
「私の力の及ぶ限り、努めさせていただきます」
彼女の宣言で、国王だけでなく、周囲に控えていた人々が喜んだ。
細かな取り決めは、ゲブリオ公爵が行った。というよりも、詐欺などに遭いやすい自分では無理だと彼に任せたという方が正しい。かなりフェルミに有利な条件で話し合いは終わった。後日、契約書が送られて来る予定だ。
その時、一番最初に向かいたい場所があるとフェルミが伝えたのは、この国で一番荒廃が進んだ場所だったのである。
そこには、ロキソ元伯爵がいる。
すでに、夫人は幽閉されていた。妹たちは、直接フェルミに危害を加えなかったが、罪人の子供だ。この国では過ごせない。遠縁を頼りに国外で暮らしている。
彼女たちには、もともと会う気はなかった。だが、会えるのならロキソ伯爵に会って、聞きたいことがあると伝えたのだ。
フェルミの生い立ちを知っている彼らに、治安も良くないと難色を示された。だが、彼女のたっての希望もあり、ロキソ元伯爵に会うことになったのである。
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