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前回と違い、恙なく航海は続く。カインの肌はつやつやで、船にいるどの人たちよりも元気いっぱいでご機嫌だった。フェルミは、彼との激しい夜を過ごした翌日から、気だるさを感じていた。だが、頼もしくて素敵な彼が側にいることが嬉しくて、心躍る毎日を過ごしている。
「カイン、なあに?」
「いや……。まだ夢のようだなと思って」
「ふふふ、私も」
甲板で寄り添い海と空を見ていたふたりの視線が交差する。その姿は、この世界にふたりしかおらず、一秒たりとももったいないと言わんばかりに近づいた。
「フェル、グリーン国に着いたら、ゲブリオ義父上に挨拶をしないとな」
「え、それって……」
「今の君は、ゲブリオ公爵令嬢という立場だ。いくら、君の相手は君が選んでいいと許可されていても、俺は家督も継げない、しがない騎士だ。でも、義父上に認めてもらえるように頑張るよ。いや、国王陛下たちにも、かな。許可をもらわないといけない人物が多すぎるが、絶対に認めてもらう」
「カイン……」
フェルミは、この世の幸せを凝縮したかのように、うっとりとカインを見上げる。ただ、彼が自分の知らぬ間に義父と連絡をしたのだと悟る。自分は、お昼までたっぷり眠っていたが、彼は眠っていないのではないのかと心配になった。
「ね、カイン。きちと眠れている? あなた、ブロック国に仕事に行ってからまともに休んでいないんじゃ?」
「きちんと休んでいるさ」
「でも……」
「フェルも知ってるだろ? 毎晩、一緒に眠っているじゃないか」
「あ、あれは……」
あの日以来、カインと一緒にベッドで横になっている。ただ、目を閉じるだけではなく、あられもない姿で、ベッドに潜りこんでからもかなりの時間を汗と愛を絡み合わせていた。
体から火が出そうなほど熱い。真っ赤になった彼女が、恥ずかしすぎてカインの胸に隠れるように体を寄せた。
(もう、カインったら。きゃあ、んっ……)
フェルミがすり寄ったことが嬉しいようで、カインが彼女の腰付近を指先でくすぐる。思わず、ベッドの上のように体をのけぞらせ、はしたない声がでそうになり口を押えた。
「目を閉じて眠るだけが、体を休めることじゃないんだ。俺にとって、フェルといて」
「私といて?」
カインが突然言葉を途切れさせた。フェルミが続きを訊ねると、耳元にキスをしながら囁く。
「君の全てに触れて、ふたりで楽しむ時間が最高の休息なんだ」
「ひゃんっ!」
吐息とリップ音、そして言葉がもぞりとした感覚と共に体中に広がり、ぞわっとして体が縮こまる。思わず大きな声が出てしまった。慌てて周囲を見渡すが、誰もいなそうでほっとする。
「も、もう! カインったら」
「はは、ごめんごめん。そろそろ部屋に戻ろうか。昼食が用意されているはずだ」
全く悪びれもせず笑う彼を見て、フェルミも笑う。部屋に戻ると、テーブルの上にはロールパンとカリカリに焼き揚げたベーコンエッグ、そして星の形のフルーツが並べられていた。
「へぇ、スターフルーツか。珍しいな」
「スターフルーツ。確か、サンライト国の特産品だったかしら?」
「そうだよ。俺のフェルは、本当に物知りだな。団長が、秘書官に欲しがるわけだ」
「買いかぶりすぎよ」
「いや、王宮の秘書官でも、学者でも通じる。ま、オファーが来たとしても、俺から離れさせないけど」
「ふふふ」
ちゅっと軽くキスをかわして着席する。カインのあーんも慣れたものだと言いたいが、こればっかりは困る。自分で好きなものを好きなタイミングで食べたい。かといって、カインはフェルミに食べさせたい。
話し合いの結果、スターフルーツだけはカインの主張が勝った。
「しゃりっとして、思った以上にみずみずしいのね。美味しいわ」
「甘すぎないところがいいな。俺も気に入った」
「私は、もう少し甘いほうがいいかも」
フェルミがそう言うと、カインはにっこりわらって、次のスターフルーツを口にくわえた。
「え? カイン?」
「ほりゃ、フェル」
カインの唇と一緒に、スターフルーツが近づく。尖った先端でつんつんつっついてくるから、たまらず口を開けた。しゃり、しゃく、と一口ずつかじると、飲み込んでもいないのにカインの唇が合わさった。
「フェル、俺にもくれ」
「あ、むむ、カイ……汚いわ? ん……」
彼の舌が口の中の欠片を奪う。それほどかみ砕いていないとはいえ、一度口に入れたものを出すということにびっくりしていると、彼女の見ている前で、カインは嬉しそうにごくりと飲み込んだ。
「フェルに、汚いところなんかないさ。俺のも食べるか?」
「え……っと。遠慮、しておくわ」
「怒った?」
「怒ったというよりも、こういうのは嫌かな」
「ごめん。悪乗りしすぎた」
「あ、あのね、カイン。ほんとに、ちょっとだけ、だから。だから、ね? 時々はしたい、かな、なんて」
カインがしょんぼりとして謝る。フェルミは、そんなカインの気持ちを軽くしたくて、墓穴を掘った。許しを得て、カインが満面の笑顔になった。
(うう……いっつも、なんだかんだでカインの思惑通りのような……)
胸の中が、いまいちすっきりしない。だが、カインがとても幸せそうにしているので、もういいかと笑った。
シルバーバレットでの最後の食事を終え、船長たちと会う。散々呆れられ冷やかされたが、カインは漂々していた。
「船長様やシルバーバレットの皆様のおかげで、今の私があります。今回のこともですが、最初の旅でも。どれほど力強ったことか。私、次にこの国を出るときも、この船に乗りたいです」
「フェルミさんなら、いつだって大歓迎だ。ここまで来たら、もう大丈夫だとは思うが、くれぐれも気を付けて」
船が陸地と繋がれた。それは、自由を奪われているようにも翼を休めているようにも見える。フェルミは、大きな船体を見上げて、いつかきっとまたここに来ようと決意した。
陸に上がると、ゲブリオ公爵の馬車に案内される。そこには、ゲブリオ公爵邸で、最高の客をもてなす時に使わされる最側近がいた。挨拶をかわすと、馬車に乗り込む。彼は、カインが同乗することをあまりよく思っていなさそうだった。
「フェルミ様、その方は? どのようなご関係で?」
「この方は、私の……」
「初めまして。私は、フレイム国騎士団の騎士団長直属、特殊部隊のカイン・ラゾールという者だ。この度、フェルミ様をお守りするように任務についている。それから、近々彼女の夫となる。今後ともよろしく」
カインがフェルミの声を遮り、ことさら丁寧に自己紹介をした。最後の言葉に、最側近は驚いたようだ。ポーカーフェイスが少しくずれているが、フェルミは気づかなかった。
彼とカインは、微笑みながら握手をしているが、どこか互いに嫌悪感が漂っている。どうしたのかと、そっとカインに聞くと、害虫対策だと答えられた。
「害虫対策? この馬車の中で?」
公爵家の中でも、上等そうな馬車だ。ソファも新しい生地が張られ、カーテンも慎重されている。掃除も行き届いていて、とても虫がいるようには思えなかった。
「ああ、この手の男たちは、虎視眈々と狙っている。しかも、追い払っても駆除が難しく次から次へとわいてくるからね。俺にはわかるんだ」
「そうなのね。大丈夫かしら?」
「ああ」
グリーン国で、1.2を争うメーカーが手掛けた馬車の旅は快適だった。体のどこも傷めず、公爵邸につく。
すると、玄関先まで、シングリクスが自ら出迎えてくれていた。
「ゲブリオ公爵様、お久しぶりです。妃殿下が、会いたがっておられましたよ」
「フェルミさん、久しぶりだね。聞いてはいたが、元気そうで安心した。そうか、あの子が。そのうち、会いにいくかな。カイン君も久しぶりだ。港まで迎えに行きたかったんだが、あいにく腰を痛めてしまってね」
「まあ! 大丈夫でしょうか? ご無理なさらなくてもよろしかったですのに」
「義理とはいえ、娘が来たんだ。たとえ、骨が折れていても迎える」
フェルミは、すぐさま公爵の手を取り、彼のペースに合わせてゆっくり歩いた。その場に居合わせた使用人たちが、そんな無礼な行為を笑顔で受け入れている公爵を見て驚いている。普段の彼なら、彼女が近づく前に、側近たちに取り押さえさせるだろう。
執事長とメイド長は、以前からフレイム国の別邸にいる知り合いから、フェルミのひととなりや、どれほどの立場なのかを聞かされていた。埃ひとつ、彼女につけてはならないほどの、慎重さを求められると緊張して対応を心掛ける。だが、彼女は、聞いていた以上の慈悲深い人柄であることがすぐにわかった。
緊張のあまり、お茶をこぼした侍女に、眉をしかめたり怒ったりすることなどせず、彼女の身の安全を気にした姿は、気位の高い令嬢たちにはないものだ。フレイム国で、公の場で通じる十分なマナーも教育されている。フェルミは、たった30分でこの屋敷の人々から、受け入れられたのだった。
「カイン、なあに?」
「いや……。まだ夢のようだなと思って」
「ふふふ、私も」
甲板で寄り添い海と空を見ていたふたりの視線が交差する。その姿は、この世界にふたりしかおらず、一秒たりとももったいないと言わんばかりに近づいた。
「フェル、グリーン国に着いたら、ゲブリオ義父上に挨拶をしないとな」
「え、それって……」
「今の君は、ゲブリオ公爵令嬢という立場だ。いくら、君の相手は君が選んでいいと許可されていても、俺は家督も継げない、しがない騎士だ。でも、義父上に認めてもらえるように頑張るよ。いや、国王陛下たちにも、かな。許可をもらわないといけない人物が多すぎるが、絶対に認めてもらう」
「カイン……」
フェルミは、この世の幸せを凝縮したかのように、うっとりとカインを見上げる。ただ、彼が自分の知らぬ間に義父と連絡をしたのだと悟る。自分は、お昼までたっぷり眠っていたが、彼は眠っていないのではないのかと心配になった。
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「でも……」
「フェルも知ってるだろ? 毎晩、一緒に眠っているじゃないか」
「あ、あれは……」
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体から火が出そうなほど熱い。真っ赤になった彼女が、恥ずかしすぎてカインの胸に隠れるように体を寄せた。
(もう、カインったら。きゃあ、んっ……)
フェルミがすり寄ったことが嬉しいようで、カインが彼女の腰付近を指先でくすぐる。思わず、ベッドの上のように体をのけぞらせ、はしたない声がでそうになり口を押えた。
「目を閉じて眠るだけが、体を休めることじゃないんだ。俺にとって、フェルといて」
「私といて?」
カインが突然言葉を途切れさせた。フェルミが続きを訊ねると、耳元にキスをしながら囁く。
「君の全てに触れて、ふたりで楽しむ時間が最高の休息なんだ」
「ひゃんっ!」
吐息とリップ音、そして言葉がもぞりとした感覚と共に体中に広がり、ぞわっとして体が縮こまる。思わず大きな声が出てしまった。慌てて周囲を見渡すが、誰もいなそうでほっとする。
「も、もう! カインったら」
「はは、ごめんごめん。そろそろ部屋に戻ろうか。昼食が用意されているはずだ」
全く悪びれもせず笑う彼を見て、フェルミも笑う。部屋に戻ると、テーブルの上にはロールパンとカリカリに焼き揚げたベーコンエッグ、そして星の形のフルーツが並べられていた。
「へぇ、スターフルーツか。珍しいな」
「スターフルーツ。確か、サンライト国の特産品だったかしら?」
「そうだよ。俺のフェルは、本当に物知りだな。団長が、秘書官に欲しがるわけだ」
「買いかぶりすぎよ」
「いや、王宮の秘書官でも、学者でも通じる。ま、オファーが来たとしても、俺から離れさせないけど」
「ふふふ」
ちゅっと軽くキスをかわして着席する。カインのあーんも慣れたものだと言いたいが、こればっかりは困る。自分で好きなものを好きなタイミングで食べたい。かといって、カインはフェルミに食べさせたい。
話し合いの結果、スターフルーツだけはカインの主張が勝った。
「しゃりっとして、思った以上にみずみずしいのね。美味しいわ」
「甘すぎないところがいいな。俺も気に入った」
「私は、もう少し甘いほうがいいかも」
フェルミがそう言うと、カインはにっこりわらって、次のスターフルーツを口にくわえた。
「え? カイン?」
「ほりゃ、フェル」
カインの唇と一緒に、スターフルーツが近づく。尖った先端でつんつんつっついてくるから、たまらず口を開けた。しゃり、しゃく、と一口ずつかじると、飲み込んでもいないのにカインの唇が合わさった。
「フェル、俺にもくれ」
「あ、むむ、カイ……汚いわ? ん……」
彼の舌が口の中の欠片を奪う。それほどかみ砕いていないとはいえ、一度口に入れたものを出すということにびっくりしていると、彼女の見ている前で、カインは嬉しそうにごくりと飲み込んだ。
「フェルに、汚いところなんかないさ。俺のも食べるか?」
「え……っと。遠慮、しておくわ」
「怒った?」
「怒ったというよりも、こういうのは嫌かな」
「ごめん。悪乗りしすぎた」
「あ、あのね、カイン。ほんとに、ちょっとだけ、だから。だから、ね? 時々はしたい、かな、なんて」
カインがしょんぼりとして謝る。フェルミは、そんなカインの気持ちを軽くしたくて、墓穴を掘った。許しを得て、カインが満面の笑顔になった。
(うう……いっつも、なんだかんだでカインの思惑通りのような……)
胸の中が、いまいちすっきりしない。だが、カインがとても幸せそうにしているので、もういいかと笑った。
シルバーバレットでの最後の食事を終え、船長たちと会う。散々呆れられ冷やかされたが、カインは漂々していた。
「船長様やシルバーバレットの皆様のおかげで、今の私があります。今回のこともですが、最初の旅でも。どれほど力強ったことか。私、次にこの国を出るときも、この船に乗りたいです」
「フェルミさんなら、いつだって大歓迎だ。ここまで来たら、もう大丈夫だとは思うが、くれぐれも気を付けて」
船が陸地と繋がれた。それは、自由を奪われているようにも翼を休めているようにも見える。フェルミは、大きな船体を見上げて、いつかきっとまたここに来ようと決意した。
陸に上がると、ゲブリオ公爵の馬車に案内される。そこには、ゲブリオ公爵邸で、最高の客をもてなす時に使わされる最側近がいた。挨拶をかわすと、馬車に乗り込む。彼は、カインが同乗することをあまりよく思っていなさそうだった。
「フェルミ様、その方は? どのようなご関係で?」
「この方は、私の……」
「初めまして。私は、フレイム国騎士団の騎士団長直属、特殊部隊のカイン・ラゾールという者だ。この度、フェルミ様をお守りするように任務についている。それから、近々彼女の夫となる。今後ともよろしく」
カインがフェルミの声を遮り、ことさら丁寧に自己紹介をした。最後の言葉に、最側近は驚いたようだ。ポーカーフェイスが少しくずれているが、フェルミは気づかなかった。
彼とカインは、微笑みながら握手をしているが、どこか互いに嫌悪感が漂っている。どうしたのかと、そっとカインに聞くと、害虫対策だと答えられた。
「害虫対策? この馬車の中で?」
公爵家の中でも、上等そうな馬車だ。ソファも新しい生地が張られ、カーテンも慎重されている。掃除も行き届いていて、とても虫がいるようには思えなかった。
「ああ、この手の男たちは、虎視眈々と狙っている。しかも、追い払っても駆除が難しく次から次へとわいてくるからね。俺にはわかるんだ」
「そうなのね。大丈夫かしら?」
「ああ」
グリーン国で、1.2を争うメーカーが手掛けた馬車の旅は快適だった。体のどこも傷めず、公爵邸につく。
すると、玄関先まで、シングリクスが自ら出迎えてくれていた。
「ゲブリオ公爵様、お久しぶりです。妃殿下が、会いたがっておられましたよ」
「フェルミさん、久しぶりだね。聞いてはいたが、元気そうで安心した。そうか、あの子が。そのうち、会いにいくかな。カイン君も久しぶりだ。港まで迎えに行きたかったんだが、あいにく腰を痛めてしまってね」
「まあ! 大丈夫でしょうか? ご無理なさらなくてもよろしかったですのに」
「義理とはいえ、娘が来たんだ。たとえ、骨が折れていても迎える」
フェルミは、すぐさま公爵の手を取り、彼のペースに合わせてゆっくり歩いた。その場に居合わせた使用人たちが、そんな無礼な行為を笑顔で受け入れている公爵を見て驚いている。普段の彼なら、彼女が近づく前に、側近たちに取り押さえさせるだろう。
執事長とメイド長は、以前からフレイム国の別邸にいる知り合いから、フェルミのひととなりや、どれほどの立場なのかを聞かされていた。埃ひとつ、彼女につけてはならないほどの、慎重さを求められると緊張して対応を心掛ける。だが、彼女は、聞いていた以上の慈悲深い人柄であることがすぐにわかった。
緊張のあまり、お茶をこぼした侍女に、眉をしかめたり怒ったりすることなどせず、彼女の身の安全を気にした姿は、気位の高い令嬢たちにはないものだ。フレイム国で、公の場で通じる十分なマナーも教育されている。フェルミは、たった30分でこの屋敷の人々から、受け入れられたのだった。
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