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その日、博物館から帰宅したフェルミは、疲労がたまっていたのか夕食を食べたあと眠りについた。夢もみないほどの深い眠りが終わった時、体がやけにだるく感じた。
「まあ、フェルミ様、熱がありますわ!」
侍女たちが慌ただしく医者を呼ぶ。騎士たちも心配そうに部屋の外から彼女の体調を気遣っていた。これが、昨日交代せずカインのままだったのなら、フェルミの寝室にずかずか入って、高熱で苦しみ汗ばんでいる彼女から離れなかっただろう。
医者の処方が効いたのか、昼には解熱した。目を開けると、心配して涙をためている侍女たちが回復したフェルミを見て嬉しそうに笑う。その横にはガヴァネスが項垂れて謝罪を繰り返していた。
「フェルミさん、申し訳ございません。ゆっくり教えるよう厳命されていたというのに、私が勉強の量を多くしたためにこんなことになって……」
「ガヴァネス、あなたの気持ちはわからなくもない。だが、フェルミ様のお立場をわかっておられなかったようだ。フェルミ様、今日限り、ガヴァネスを交代するから安心して欲しい」
どうやら、自分が倒れたことで、先生が叱責されているようだ。もしかしたら、自分のせいで何かしらの罰が与えられるのかもしれないと血の気が引く。
「あの、執事長様、先生は何も悪くありません。ただ、私が……」
「フェルミ様。ですが、彼女の教育スケジュールに対しては、行き過ぎだと報告があがっていました。こうなった以上、解雇は妥当かと」
「嫌です。私は、先生にまだまだ教えて欲しいことがたくさんあるんです。あの、私の要望は、できる限り聞き入れてくださるんですよね? 先生は、何も知らない私を馬鹿にしたりせず、優しく教えてくださいました。厳しかったかもしれませんが、大丈夫だと無理を押してついていったのは私です。どうか、先生に酷いことをしないでください」
「フェルミ様……」
また熱が上がるかもしれない状態で、フェルミはガヴァネスをかばった。思えば、グリーン国から今日まで、体も心も休まなかった。自分が倒れたのは、環境が激変したためであり、決して彼女のせいではないと確信もしている。
「先生、これからも私の先生でいてくれませんか?」
この場にいる誰よりも高い地位にいるフェルミがそう言うと、執事に異存はない。彼も、内心ではガヴァネスに罰を与えずにすんでほっとしているのだ。ガヴァネスは涙をさらに零して頷き、これからは自分よがりの教育ではなく、フェルミの様子に注意を払うことを約束した。
フェルミが倒れたと聞き、カインはすっ飛んできた。その日の仕事を放棄した彼に、コーパは仕事をするよう怒鳴ったが聞き入れられず天を仰いだ。
「フェルミさん!」
「ちょ、カインさん。淑女の寝室に入っちゃだめです!」
カインは、扉を守る騎士たちに羽交い絞めをされて止められた。尚も入ろうとするが、医師に静かにするよう叱責されて大人しくなる。
「俺がついていながら……いや、こうなったら、一晩中彼女の側にいなければ」
「いやいやいや、あんた何言ってんですか。恋人や夫でもない、ただの騎士が、そんなことできるはずないでしょう! 戯言はそこまでにしてください。フェルミ様には安静が必要なんですよ。全く、破落戸よりもたちが悪い。騎士団に戻ってください」
扉の向こうの話は、フェルミにばっちり聞こえてきた。カインたちにまで心配をかけて申し訳なく思う。結局、仕事を抜け出してきたカインは、タオに邸から放り出されたようだ。
(カインさん、来てくれたのね……)
昨日当番だった彼は、明日までここに来ない予定だったはずだ。申し訳ないと思いつつ、こうして駆けつけてくれて嬉しいと思ってしまう。
(早く元気にならなくちゃ)
幸い、フェルミは夜にはすっかり体調が戻った。侍女たちや、騎士たちが、お見舞いの小さな花束やお菓子をたくさん持ってきてくれた。
「ご心配おかけしました。お見舞いも、ありがとうございます」
夕食は、消化の良いものをベッドで頂いた。昨夜とは違う、心地よい夢を見て目が覚めると、カインがいた。
「え? カインさん?」
「フェルミさん、おはよう。心配した。もう大丈夫なのか? 欲しいものはないか? シャーベットもあるよ」
ふと見れば、右手を彼の大きな手で握られている。額に左手を当てられ、熱がないか確認されている。とても暖かくて、彼の気持ちがそこから伝わってくるようだ。
はっきり目が覚めたフェルミは慌てて起き上がった。カインがそんなフェルミの様子を見て微笑む。しばらく見つめ合っているうちに、自分が汗をかいた寝間着の状態だということに気づいた。
「きゃ、きゃああああ!」
「どうしました?!」
彼女の悲鳴を聞きつけて、ランサミも入ってくる。彼は、寝台の上で顔を真っ赤にしているフェルミと、いきなり悲鳴をあげた彼女を見てうろたえているカインを目視すると、カインを床に押し倒して捕縛した。
フェルミは、熱が出ていたため、薄い寝間着一枚だ。下着は頼りないショーツ一枚で、トップは何もつけていない。汗で胸の形が露わになっている。先端の色まではっきりわかる状態だ。必死にシーツを手繰り寄せ、胸元を隠した。
「カインさん。何もしないと言うから、信頼して部屋に入るのを黙認しましたが。見損ないましたよ。まさか、眠っているレディに不埒な真似をするとは……!」
「ち、ちが! ちがうんだ! 俺は何もしていないっ!」
「痴漢は皆そう言うんですっ! 俺はやってないって!」
ランサミが、容赦なく、ぎりぎりとカインの腕をひねり上げようとしたが、カインのほうが上手だ。すぐに彼の技をかわした。余裕綽々の彼の姿に、ランサミの手は次の一手を仕掛ける。だが、それも防がれた。
気が動転していたフェルミも、彼らが攻防をしている間にようやく落ち着いた。
「あの、ランサミさん。カインさんがいたからびっくりしただけで。本当に何もされていませんから……」
(寝間着姿を見られちゃったけど……ああ、もう、恥ずかしすぎる……)
自分でも顔や耳が熱い。真っ赤になってるのがわかる。
「ほら見ろ、手を止めろって」
「心優しいフェルミさんが、痴漢されたとはいいだせなかったり、ガヴァネスと同じようにカインさんをかばっているのでは?」
「違いますから。本当にびっくりしただけですから」
何度もカインの無実を重ねて伝える彼女の言葉を聞き、ランサミはようやく手を止めた。
騒ぎを聞きつけ入ってきた侍女たちに、カインたちは叱られながら追い出された。
ランサミは、フェルミを助けようとしただけなので、眠っている彼女の部屋に入っていたカインと同列に思われていることが納得いかない。廊下に出て、カインに小言をこれでもかとぶつけた。
騒がしい朝が始まり、食事を終えた時、フェルミに手紙が届いた。それは、グリーン国に帰国したゲブリオ公爵からであった。
長い手紙には、フェルミが結婚できた経緯から、離婚に至るまで、そして、ラートたちが作った借金についてのことが記されていた。
「まあ、フェルミ様、熱がありますわ!」
侍女たちが慌ただしく医者を呼ぶ。騎士たちも心配そうに部屋の外から彼女の体調を気遣っていた。これが、昨日交代せずカインのままだったのなら、フェルミの寝室にずかずか入って、高熱で苦しみ汗ばんでいる彼女から離れなかっただろう。
医者の処方が効いたのか、昼には解熱した。目を開けると、心配して涙をためている侍女たちが回復したフェルミを見て嬉しそうに笑う。その横にはガヴァネスが項垂れて謝罪を繰り返していた。
「フェルミさん、申し訳ございません。ゆっくり教えるよう厳命されていたというのに、私が勉強の量を多くしたためにこんなことになって……」
「ガヴァネス、あなたの気持ちはわからなくもない。だが、フェルミ様のお立場をわかっておられなかったようだ。フェルミ様、今日限り、ガヴァネスを交代するから安心して欲しい」
どうやら、自分が倒れたことで、先生が叱責されているようだ。もしかしたら、自分のせいで何かしらの罰が与えられるのかもしれないと血の気が引く。
「あの、執事長様、先生は何も悪くありません。ただ、私が……」
「フェルミ様。ですが、彼女の教育スケジュールに対しては、行き過ぎだと報告があがっていました。こうなった以上、解雇は妥当かと」
「嫌です。私は、先生にまだまだ教えて欲しいことがたくさんあるんです。あの、私の要望は、できる限り聞き入れてくださるんですよね? 先生は、何も知らない私を馬鹿にしたりせず、優しく教えてくださいました。厳しかったかもしれませんが、大丈夫だと無理を押してついていったのは私です。どうか、先生に酷いことをしないでください」
「フェルミ様……」
また熱が上がるかもしれない状態で、フェルミはガヴァネスをかばった。思えば、グリーン国から今日まで、体も心も休まなかった。自分が倒れたのは、環境が激変したためであり、決して彼女のせいではないと確信もしている。
「先生、これからも私の先生でいてくれませんか?」
この場にいる誰よりも高い地位にいるフェルミがそう言うと、執事に異存はない。彼も、内心ではガヴァネスに罰を与えずにすんでほっとしているのだ。ガヴァネスは涙をさらに零して頷き、これからは自分よがりの教育ではなく、フェルミの様子に注意を払うことを約束した。
フェルミが倒れたと聞き、カインはすっ飛んできた。その日の仕事を放棄した彼に、コーパは仕事をするよう怒鳴ったが聞き入れられず天を仰いだ。
「フェルミさん!」
「ちょ、カインさん。淑女の寝室に入っちゃだめです!」
カインは、扉を守る騎士たちに羽交い絞めをされて止められた。尚も入ろうとするが、医師に静かにするよう叱責されて大人しくなる。
「俺がついていながら……いや、こうなったら、一晩中彼女の側にいなければ」
「いやいやいや、あんた何言ってんですか。恋人や夫でもない、ただの騎士が、そんなことできるはずないでしょう! 戯言はそこまでにしてください。フェルミ様には安静が必要なんですよ。全く、破落戸よりもたちが悪い。騎士団に戻ってください」
扉の向こうの話は、フェルミにばっちり聞こえてきた。カインたちにまで心配をかけて申し訳なく思う。結局、仕事を抜け出してきたカインは、タオに邸から放り出されたようだ。
(カインさん、来てくれたのね……)
昨日当番だった彼は、明日までここに来ない予定だったはずだ。申し訳ないと思いつつ、こうして駆けつけてくれて嬉しいと思ってしまう。
(早く元気にならなくちゃ)
幸い、フェルミは夜にはすっかり体調が戻った。侍女たちや、騎士たちが、お見舞いの小さな花束やお菓子をたくさん持ってきてくれた。
「ご心配おかけしました。お見舞いも、ありがとうございます」
夕食は、消化の良いものをベッドで頂いた。昨夜とは違う、心地よい夢を見て目が覚めると、カインがいた。
「え? カインさん?」
「フェルミさん、おはよう。心配した。もう大丈夫なのか? 欲しいものはないか? シャーベットもあるよ」
ふと見れば、右手を彼の大きな手で握られている。額に左手を当てられ、熱がないか確認されている。とても暖かくて、彼の気持ちがそこから伝わってくるようだ。
はっきり目が覚めたフェルミは慌てて起き上がった。カインがそんなフェルミの様子を見て微笑む。しばらく見つめ合っているうちに、自分が汗をかいた寝間着の状態だということに気づいた。
「きゃ、きゃああああ!」
「どうしました?!」
彼女の悲鳴を聞きつけて、ランサミも入ってくる。彼は、寝台の上で顔を真っ赤にしているフェルミと、いきなり悲鳴をあげた彼女を見てうろたえているカインを目視すると、カインを床に押し倒して捕縛した。
フェルミは、熱が出ていたため、薄い寝間着一枚だ。下着は頼りないショーツ一枚で、トップは何もつけていない。汗で胸の形が露わになっている。先端の色まではっきりわかる状態だ。必死にシーツを手繰り寄せ、胸元を隠した。
「カインさん。何もしないと言うから、信頼して部屋に入るのを黙認しましたが。見損ないましたよ。まさか、眠っているレディに不埒な真似をするとは……!」
「ち、ちが! ちがうんだ! 俺は何もしていないっ!」
「痴漢は皆そう言うんですっ! 俺はやってないって!」
ランサミが、容赦なく、ぎりぎりとカインの腕をひねり上げようとしたが、カインのほうが上手だ。すぐに彼の技をかわした。余裕綽々の彼の姿に、ランサミの手は次の一手を仕掛ける。だが、それも防がれた。
気が動転していたフェルミも、彼らが攻防をしている間にようやく落ち着いた。
「あの、ランサミさん。カインさんがいたからびっくりしただけで。本当に何もされていませんから……」
(寝間着姿を見られちゃったけど……ああ、もう、恥ずかしすぎる……)
自分でも顔や耳が熱い。真っ赤になってるのがわかる。
「ほら見ろ、手を止めろって」
「心優しいフェルミさんが、痴漢されたとはいいだせなかったり、ガヴァネスと同じようにカインさんをかばっているのでは?」
「違いますから。本当にびっくりしただけですから」
何度もカインの無実を重ねて伝える彼女の言葉を聞き、ランサミはようやく手を止めた。
騒ぎを聞きつけ入ってきた侍女たちに、カインたちは叱られながら追い出された。
ランサミは、フェルミを助けようとしただけなので、眠っている彼女の部屋に入っていたカインと同列に思われていることが納得いかない。廊下に出て、カインに小言をこれでもかとぶつけた。
騒がしい朝が始まり、食事を終えた時、フェルミに手紙が届いた。それは、グリーン国に帰国したゲブリオ公爵からであった。
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