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44 守りたい雇い主
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カインは、隣に座っていたフェルミが、突然立ち上がり、床に膝をつこうとするのを慌てて止めた。
「フェルミさん、何を……!」
公爵の話で、彼女が名のある伯爵家の令嬢だと知りびっくりした。しかも、彼女がすでに亡くなっていると、虚偽の届け出までされていたとは思いもしなかった。
(いや、なら、どうして結婚できたんだ? 彼女は書類上は死者なのだから、結婚など無理だろう)
フェルミは、バスタ子爵家に嫁いだはずだ。護衛を引き受けた際の契約書に虚偽があったのかと訝しむ。だが、自国から出るための、船のチケット取得時には、厳重な調査が行われる。彼女がフェルミ・バスタという人物でなければ、チケットは発行されなかっただろう。
さらに、人材派遣会社では魔法による身元チェックがあり、偽りの情報で仕事を依頼する事はできない。
(どうなっているんだ?)
フェルミのことを、知れば知るほど謎が深まる。
ただ、身支度を自分で全て出来ることも、貴族令嬢とはいえ、世間知らずすぎるのも、まもとな日常生活など送っていなかったからなのではないか。そのような状況であったのならば、かなり冷遇されて育てられたのだと伺える。
(いや、そんなことは、今はどうでもいい。彼女を落ち着かせなければ。罪を犯した平民でもあるまいし、そもそも何も悪いことをしていないんだ。膝を床になどつけさせてたまるか)
「フェルミさん、ほら、ここに座るんだ。落ち着いて公爵閣下を見てごらん。彼はあなたを責めようなど思っていなさそうだろう? それに、俺が、フェルミさんを捕まえさせたり、グリーン国に強制送還などさせないから」
「でも、私は、産まれてはいけなかった、罪の子だから……」
「この世に、産まれてきてはいけない人間なんていない。あなたは、豊穣の女神から素晴らしい祝福を授かっているじゃないか。他ならぬ、神があなたを望んだから産まれてきたんだ」
「カインさん……」
この数日で、何度彼女の涙を見ただろう。カインは、人前にも拘らず、フェルミを抱きしめた。声を押し殺して泣いている彼女の背や頭を撫でる。
(もしも、この人を罪人扱いするのなら、フレイム国に戻り次第、コーパ団長のところに一緒に向かおう。陛下に顔が利く団長なら、この人を守ってくれるはずだ)
カインは、公爵に目もくれず、ただ自分の腕の中のフェルミだけを見続けた。
「あー、フェルミさん。誤解させてしまって申し訳ない。あなたを捕らえようとか、グリーン国に無理やり送り返そうだとかそういうことじゃないんだ。まずは、わしの話を聞いてくれたまえ」
公爵の言葉を聞き、フェルミが彼を見つめた。そういうつもりじゃなくても、彼女を泣かせた罪は重い。
カインは、公爵に殺気をぶつけた。
(古狸め……今に見てろ。これ以上この人を傷つけたらただでは済まさん)
それを感じた公爵は、彼の殺気などものともせず微笑んでいる。
「護衛のカイン君も、落ち着いて話を聞いて欲しい。フェルミさんのスキルは、すでに各国に情報が流れている。世にも珍しいスキルを持つ君は、恐らくは唯一の存在だ。君を囲い込み、独占しようとする国もいるだろう。特に、グリーン国は、国民である彼女を返せと言ってくるかもしれない」
「そんな……私のスキルなんて、取るに足りません。本当に、大したことないです」
「そうかな? 植物を枯らすスキルというのは、我々の命の源である食料を、指先だけで自由自在にコントロールすることができる。使いようによっては、各方面に引く手あまただ。君は自分の能力を過小評価しすぎる」
公爵は、腕を組んで真剣な表情でゆっくり言った。フェルミは、強大な兵器にもなり得ることに気づいていなかったのだろう。目がこぼれ落ちんばかりに見開いて震えた。
「グリーン国で、20年ほど豊作が続いていることは知っているかね?」
「はい」
「そして、ロキソ伯爵領では例年通りの収穫量だということは?」
「存じ上げております。それも、私のせいだと言われていましたから……私がいなければ、伯爵領も大豊作だっただろうと……」
「フェルミさん、その推測は、邪推のようだが核心をついていた可能性がある。あなたがいるというだけで、伯爵領の収穫量が例年通りだったのかもしれない。だが、考えて欲しい。何事も、ほどほどがいいんだ。我が国は、大豊作が続きすぎている。おかげで、伯爵領以外の、グリーン国の土地の栄養分がなくなってきた。このままでは、どんな植物も生えない荒れ地になってしまう。この事は、作物を作る人々や研究者から報告があがっていて、我が国では大問題になっているのだ」
「そんな……」
カインもそのことは知っていた。今回グリーン国に行ったのも、密入国者を捕縛するためだけでなく、土地を復活させるための研究に、カインの火のスキルを研究に役立てていたのである。
「だから、フェルミさんを国に戻そうと説得しようとしているのか。この人が望めば、無理やりではなくなるからな」
カインが公爵にこう言うと、彼は肩を竦めた。
「まだ憶測の段階でしかない。ただ、フェルミさんのスキルが、グリーン国の大豊作を抑えるために神が授けてくださったものならば、協力してもらいたいとは思う。今すぐどうこうと言うわけではないが、考えていて欲しい。その際には、ロキソ伯爵家やバスタ子爵家が手を出せないように、わしが責任を持ってフェルミさんを守る」
カインが、今すぐ答えなくて良いと伝えると、フェルミは考え込んだあと彼に頷いた。
「あの、急な話で、私にはどうしていいのかわかりません……」
「ああ、勿論だとも。よく考えてから返事をくれれば良い」
フェルミが拒否しなかったことで、公爵は満足したようだ。状況を見守っていた船長たちも、あからさまにホッとしたようで、笑みがこぼれている。
さらに、公爵は、今回の礼として、フェルミがフレイム国で過ごすために、全面的にバックアップすることを提案した。
「そんな。あの、私、フレイム国で働こうと思っていて……」
「フェルミさん、これからは、周囲が君を放って置くわけがない。平穏に暮らせるように、それらからも守ってあげよう。わしの小さな厚意を受け取ってはくれないかな?」
カインは、厚意といった公爵が、フェルミを逃がさないように、フレイム国でも囲い込もうともしていることに気づいていた。彼女に、断るよう忠告しようとした。
だが、カインが口を挟む間もなく、フェルミは、善良な年寄りを装った公爵を拒否しきれずに、受け入れてしまったのである。
「フェルミさん、何を……!」
公爵の話で、彼女が名のある伯爵家の令嬢だと知りびっくりした。しかも、彼女がすでに亡くなっていると、虚偽の届け出までされていたとは思いもしなかった。
(いや、なら、どうして結婚できたんだ? 彼女は書類上は死者なのだから、結婚など無理だろう)
フェルミは、バスタ子爵家に嫁いだはずだ。護衛を引き受けた際の契約書に虚偽があったのかと訝しむ。だが、自国から出るための、船のチケット取得時には、厳重な調査が行われる。彼女がフェルミ・バスタという人物でなければ、チケットは発行されなかっただろう。
さらに、人材派遣会社では魔法による身元チェックがあり、偽りの情報で仕事を依頼する事はできない。
(どうなっているんだ?)
フェルミのことを、知れば知るほど謎が深まる。
ただ、身支度を自分で全て出来ることも、貴族令嬢とはいえ、世間知らずすぎるのも、まもとな日常生活など送っていなかったからなのではないか。そのような状況であったのならば、かなり冷遇されて育てられたのだと伺える。
(いや、そんなことは、今はどうでもいい。彼女を落ち着かせなければ。罪を犯した平民でもあるまいし、そもそも何も悪いことをしていないんだ。膝を床になどつけさせてたまるか)
「フェルミさん、ほら、ここに座るんだ。落ち着いて公爵閣下を見てごらん。彼はあなたを責めようなど思っていなさそうだろう? それに、俺が、フェルミさんを捕まえさせたり、グリーン国に強制送還などさせないから」
「でも、私は、産まれてはいけなかった、罪の子だから……」
「この世に、産まれてきてはいけない人間なんていない。あなたは、豊穣の女神から素晴らしい祝福を授かっているじゃないか。他ならぬ、神があなたを望んだから産まれてきたんだ」
「カインさん……」
この数日で、何度彼女の涙を見ただろう。カインは、人前にも拘らず、フェルミを抱きしめた。声を押し殺して泣いている彼女の背や頭を撫でる。
(もしも、この人を罪人扱いするのなら、フレイム国に戻り次第、コーパ団長のところに一緒に向かおう。陛下に顔が利く団長なら、この人を守ってくれるはずだ)
カインは、公爵に目もくれず、ただ自分の腕の中のフェルミだけを見続けた。
「あー、フェルミさん。誤解させてしまって申し訳ない。あなたを捕らえようとか、グリーン国に無理やり送り返そうだとかそういうことじゃないんだ。まずは、わしの話を聞いてくれたまえ」
公爵の言葉を聞き、フェルミが彼を見つめた。そういうつもりじゃなくても、彼女を泣かせた罪は重い。
カインは、公爵に殺気をぶつけた。
(古狸め……今に見てろ。これ以上この人を傷つけたらただでは済まさん)
それを感じた公爵は、彼の殺気などものともせず微笑んでいる。
「護衛のカイン君も、落ち着いて話を聞いて欲しい。フェルミさんのスキルは、すでに各国に情報が流れている。世にも珍しいスキルを持つ君は、恐らくは唯一の存在だ。君を囲い込み、独占しようとする国もいるだろう。特に、グリーン国は、国民である彼女を返せと言ってくるかもしれない」
「そんな……私のスキルなんて、取るに足りません。本当に、大したことないです」
「そうかな? 植物を枯らすスキルというのは、我々の命の源である食料を、指先だけで自由自在にコントロールすることができる。使いようによっては、各方面に引く手あまただ。君は自分の能力を過小評価しすぎる」
公爵は、腕を組んで真剣な表情でゆっくり言った。フェルミは、強大な兵器にもなり得ることに気づいていなかったのだろう。目がこぼれ落ちんばかりに見開いて震えた。
「グリーン国で、20年ほど豊作が続いていることは知っているかね?」
「はい」
「そして、ロキソ伯爵領では例年通りの収穫量だということは?」
「存じ上げております。それも、私のせいだと言われていましたから……私がいなければ、伯爵領も大豊作だっただろうと……」
「フェルミさん、その推測は、邪推のようだが核心をついていた可能性がある。あなたがいるというだけで、伯爵領の収穫量が例年通りだったのかもしれない。だが、考えて欲しい。何事も、ほどほどがいいんだ。我が国は、大豊作が続きすぎている。おかげで、伯爵領以外の、グリーン国の土地の栄養分がなくなってきた。このままでは、どんな植物も生えない荒れ地になってしまう。この事は、作物を作る人々や研究者から報告があがっていて、我が国では大問題になっているのだ」
「そんな……」
カインもそのことは知っていた。今回グリーン国に行ったのも、密入国者を捕縛するためだけでなく、土地を復活させるための研究に、カインの火のスキルを研究に役立てていたのである。
「だから、フェルミさんを国に戻そうと説得しようとしているのか。この人が望めば、無理やりではなくなるからな」
カインが公爵にこう言うと、彼は肩を竦めた。
「まだ憶測の段階でしかない。ただ、フェルミさんのスキルが、グリーン国の大豊作を抑えるために神が授けてくださったものならば、協力してもらいたいとは思う。今すぐどうこうと言うわけではないが、考えていて欲しい。その際には、ロキソ伯爵家やバスタ子爵家が手を出せないように、わしが責任を持ってフェルミさんを守る」
カインが、今すぐ答えなくて良いと伝えると、フェルミは考え込んだあと彼に頷いた。
「あの、急な話で、私にはどうしていいのかわかりません……」
「ああ、勿論だとも。よく考えてから返事をくれれば良い」
フェルミが拒否しなかったことで、公爵は満足したようだ。状況を見守っていた船長たちも、あからさまにホッとしたようで、笑みがこぼれている。
さらに、公爵は、今回の礼として、フェルミがフレイム国で過ごすために、全面的にバックアップすることを提案した。
「そんな。あの、私、フレイム国で働こうと思っていて……」
「フェルミさん、これからは、周囲が君を放って置くわけがない。平穏に暮らせるように、それらからも守ってあげよう。わしの小さな厚意を受け取ってはくれないかな?」
カインは、厚意といった公爵が、フェルミを逃がさないように、フレイム国でも囲い込もうともしていることに気づいていた。彼女に、断るよう忠告しようとした。
だが、カインが口を挟む間もなく、フェルミは、善良な年寄りを装った公爵を拒否しきれずに、受け入れてしまったのである。
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