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その日の夜、今度はアルコールを選ばないように誓ったフェルミは、カインとディナーを楽しんだ。昨日食べることのできなかった、大きなカニの足のボイルをいただく。
臭みがない、ほんのりとした塩味のそれは、ほくほくしており、子供でも食べやすいように、担当スタッフが殻を丁寧にカットしてくれていた。
フェルミの分だけ。
どうやら、スタッフがフェルミのためだけに、ことさら丁寧に殻を剥いてくれていたようだ。他のテーブルの女性を見ると、フェルミのものよりも殻が残っている。
スタッフのフェルミへの気遣いというよりも、下心が透けて見えて、カインは苦笑いした。
カインの分は、殻のまま皿に何本も積み重なっていた。彼は、パキパキ器用に殻を割り、あっという間に殻入れが満タンになる。
「おかわりをお持ちいたしましょうか?」
「いえ、大丈夫です。あ、じゃあ、お忙しいところ申し訳ないのですが、おすすめの料理を持ってきていただけると嬉しいです」
「少々お待ち下さいね」
スタッフが、こんな風にテーブルにやってくるのも、その頻度が多い気がした。
初めての船旅であるフェルミは、スタッフの心配りを完全に仕事の範疇だと思っているようだ。
「フェルミさん、昼間言ったことを覚えているか?」
「え? ええ。警戒心をもっと持つようにって。それにしても、親切な方が多いですね」
(全然、わかってないな……)
カインは、これはダメだと天を仰ぐ。
スタッフもそうだが、フェルミが立ってメニューを選びに行った時、何人もの紳士が彼女に声をかけていた。フェルミが欲しいと思った料理を、わざわざ取ってあげたりと、彼らの思惑があからさますぎて、カインがその都度牽制していたのである。
(本気で、ヤバいかもしれないな。彼女がフレイム国に行ったら、その日のうちに騙されるんじゃないか?)
契約では港までだ。だが、このまま別れれば、彼女が無事かどうか気になってしまうだろう。いっそ、彼女が滞在する宿まで送り届けようかと考えていると、スタッフが戻ってきた。
「スズキのカルパッチョでございます。作りたてをお持ちしました」
「まあ、美味しそう。ありがとうございます」
スタッフは、フェルミの満面の笑顔を見て微笑んだ。よく見ないとわからないが、鼻の下が伸びている。
カインは、面白くないと思い、自分で取ってきたプレートから一部を彼女に勧めた。
「トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼも美味いよ。少し食べるかい?」
「ええ! カインさん、ありがとうございます!」
スタッフよりも、カインに対する言葉のほうが嬉しそうだ。スタッフが、カインをちらっと見る。その目は、フェルミの側にいる男への嫉妬がありありと浮かんでいた。カインがそんなスタッフを見て気分が上昇する。
そんなふたりの静かなやり取りなど知らず、フェルミは料理に舌鼓を打った。
デザートは、リキュールのグランマニエに火をつけるアイスクリームを選んだ。料理人が各テーブルで実演するスタイルだ。眼の前であがる大きな炎と、ぼっという音にフェルミは驚いて身をすくませた。
冷たいアイスの周囲には、赤ワインとオレンジのソースが流し込まれている。メレンゲが守っているため溶けることはない。
青く炎をちらちらあげるグランマニエが、皿に流し込まれると、同じ色の炎の子供がアイスクリームの周囲に生まれた。
「はぁ……びっくりしました。以前、本で読んで見たことがありましたが、実際に体験するのとは大違いですね。まだ、胸がドキドキしています」
「ははは。これは、酒精が炎のお陰で飛んでいるから、酔うことはほとんどないから安心して食べるといい。これから、フェルミさんが体験する何もかもが同じようにドキドキさせてくれるよ」
「嬉しいドキドキなら、最高ですね。カインさんも、初めて国を出る時は、胸が高鳴りましたか?」
「誰でもそうじゃないかな。俺が初めてフレイム国を出たのは17歳のころだった。怖いようでいて、それよりももっと、自分を楽しませてくれる何かを期待して船に乗り込んだな」
「あ、わかります。私もおんなじ気持ちです」
「フェルミさんに、良いことがたくさんありますように」
「ふふふ、ありがとうございます」
和やかに夕食を終え、ふたりは部屋に戻った。
部屋に入った瞬間、フェルミははたと動きを止めた。昨日は泥酔状態だった。カインが何もかもしてくれたのだが、今日は意識がはっきりしている。
ベッドがふたつあるとはいえ、シャワー室はひとつしかない。
(どどど、どうしよう……。昨日はそのまま寝ちゃったし、今日こそはシャワーを浴びたい。でも、カインさんがいるから……)
フェルミは、カインに一旦出ていって貰うという考えが一向に浮かばなかった。カインもまた、彼女の側にいることがあまりにも自然で、一緒に部屋に入ったことに違和感を覚えなかった。
「あの、カインさん……」
ファーリなら、堂々と「お風呂に入るから出ていって」と言っただろう。なんなら、「一緒に入る?」と誘惑したかもしれない。
だが、フェルミはしどろもどろで、どう言えばわかってもらえるのか、適切な言葉を選ぼうとしてもさっぱり浮かんでこなかった。
カインが、部屋に入っ途端フェルミの様子がおかしくなったことに気付いて、声をかけようとした。
がたん!
その時、船が大きく揺れた。壁に飾られた絵画がずれ、立っていられない。
「きゃあっ!」
「危ないっ!」
瞬時に、カインがフェルミを抱きしめる。フェルミは、何がなんだかわからず彼にすがりついた。
船体大きく左右に揺れているようだ。あちこちで、人々の悲鳴や、何かが壊れる甲高い音が聞こえた。
異常事態に気づき、カインがフェルミを横抱きにして甲板を目指す。
「フェルミさん、目を閉じて。もっとしっかり抱きついて。大丈夫、俺が必ず守るから」
「はい!」
フェルミは、大きな彼の胸に体を預けた。彼の首に、両手で必死にしがみつく。
どくんどくんと、大きな鼓動が聞こえる。人々の悲鳴や怒号が、彼女を恐怖に陥れた。だが、カインの息遣いとその鼓動を聞いていると、徐々に心が落ち着く。その音だけに集中していると、カインの足が止まった。
頬に、夜の海風がびゅうっと当たり、ばたばたとスカートをはためかせた。あっという間に体温を風が奪っていく。
「フェルミさん、ここからは船長の指示に従おう。本来ならば、部屋で指示を仰いだほうがいいんだが、どうなるかわからないからここまで来た。ここにいれば、俺ならどうとでも対処できる。道中、聞こえてきた船員たちの会話からは、幸い身動きできないほど座礁したり、何かに当たって船が破損したりはないらしい。揺れがおさまるまで、ここで待機しよう。立てるか?」
「あ、足がすくんで……。無理そうです……。きゃあああっ!」
その時、さらに船体が揺れた。カインの足がたたらを踏む。だが、即時にバランスを取り、フェルミを落としはしなかった。
「なら、俺にしっかり掴まっているんだ。いいね?」
「はい」
フェルミは、カインの指示通りにぎゅっと抱きついた。突然の非常事態に、カインは神経を尖らせている。とはいえ、フェルミから漂うる薔薇の香りと柔らかさに、ドキッと胸が高鳴ったのである。
臭みがない、ほんのりとした塩味のそれは、ほくほくしており、子供でも食べやすいように、担当スタッフが殻を丁寧にカットしてくれていた。
フェルミの分だけ。
どうやら、スタッフがフェルミのためだけに、ことさら丁寧に殻を剥いてくれていたようだ。他のテーブルの女性を見ると、フェルミのものよりも殻が残っている。
スタッフのフェルミへの気遣いというよりも、下心が透けて見えて、カインは苦笑いした。
カインの分は、殻のまま皿に何本も積み重なっていた。彼は、パキパキ器用に殻を割り、あっという間に殻入れが満タンになる。
「おかわりをお持ちいたしましょうか?」
「いえ、大丈夫です。あ、じゃあ、お忙しいところ申し訳ないのですが、おすすめの料理を持ってきていただけると嬉しいです」
「少々お待ち下さいね」
スタッフが、こんな風にテーブルにやってくるのも、その頻度が多い気がした。
初めての船旅であるフェルミは、スタッフの心配りを完全に仕事の範疇だと思っているようだ。
「フェルミさん、昼間言ったことを覚えているか?」
「え? ええ。警戒心をもっと持つようにって。それにしても、親切な方が多いですね」
(全然、わかってないな……)
カインは、これはダメだと天を仰ぐ。
スタッフもそうだが、フェルミが立ってメニューを選びに行った時、何人もの紳士が彼女に声をかけていた。フェルミが欲しいと思った料理を、わざわざ取ってあげたりと、彼らの思惑があからさますぎて、カインがその都度牽制していたのである。
(本気で、ヤバいかもしれないな。彼女がフレイム国に行ったら、その日のうちに騙されるんじゃないか?)
契約では港までだ。だが、このまま別れれば、彼女が無事かどうか気になってしまうだろう。いっそ、彼女が滞在する宿まで送り届けようかと考えていると、スタッフが戻ってきた。
「スズキのカルパッチョでございます。作りたてをお持ちしました」
「まあ、美味しそう。ありがとうございます」
スタッフは、フェルミの満面の笑顔を見て微笑んだ。よく見ないとわからないが、鼻の下が伸びている。
カインは、面白くないと思い、自分で取ってきたプレートから一部を彼女に勧めた。
「トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼも美味いよ。少し食べるかい?」
「ええ! カインさん、ありがとうございます!」
スタッフよりも、カインに対する言葉のほうが嬉しそうだ。スタッフが、カインをちらっと見る。その目は、フェルミの側にいる男への嫉妬がありありと浮かんでいた。カインがそんなスタッフを見て気分が上昇する。
そんなふたりの静かなやり取りなど知らず、フェルミは料理に舌鼓を打った。
デザートは、リキュールのグランマニエに火をつけるアイスクリームを選んだ。料理人が各テーブルで実演するスタイルだ。眼の前であがる大きな炎と、ぼっという音にフェルミは驚いて身をすくませた。
冷たいアイスの周囲には、赤ワインとオレンジのソースが流し込まれている。メレンゲが守っているため溶けることはない。
青く炎をちらちらあげるグランマニエが、皿に流し込まれると、同じ色の炎の子供がアイスクリームの周囲に生まれた。
「はぁ……びっくりしました。以前、本で読んで見たことがありましたが、実際に体験するのとは大違いですね。まだ、胸がドキドキしています」
「ははは。これは、酒精が炎のお陰で飛んでいるから、酔うことはほとんどないから安心して食べるといい。これから、フェルミさんが体験する何もかもが同じようにドキドキさせてくれるよ」
「嬉しいドキドキなら、最高ですね。カインさんも、初めて国を出る時は、胸が高鳴りましたか?」
「誰でもそうじゃないかな。俺が初めてフレイム国を出たのは17歳のころだった。怖いようでいて、それよりももっと、自分を楽しませてくれる何かを期待して船に乗り込んだな」
「あ、わかります。私もおんなじ気持ちです」
「フェルミさんに、良いことがたくさんありますように」
「ふふふ、ありがとうございます」
和やかに夕食を終え、ふたりは部屋に戻った。
部屋に入った瞬間、フェルミははたと動きを止めた。昨日は泥酔状態だった。カインが何もかもしてくれたのだが、今日は意識がはっきりしている。
ベッドがふたつあるとはいえ、シャワー室はひとつしかない。
(どどど、どうしよう……。昨日はそのまま寝ちゃったし、今日こそはシャワーを浴びたい。でも、カインさんがいるから……)
フェルミは、カインに一旦出ていって貰うという考えが一向に浮かばなかった。カインもまた、彼女の側にいることがあまりにも自然で、一緒に部屋に入ったことに違和感を覚えなかった。
「あの、カインさん……」
ファーリなら、堂々と「お風呂に入るから出ていって」と言っただろう。なんなら、「一緒に入る?」と誘惑したかもしれない。
だが、フェルミはしどろもどろで、どう言えばわかってもらえるのか、適切な言葉を選ぼうとしてもさっぱり浮かんでこなかった。
カインが、部屋に入っ途端フェルミの様子がおかしくなったことに気付いて、声をかけようとした。
がたん!
その時、船が大きく揺れた。壁に飾られた絵画がずれ、立っていられない。
「きゃあっ!」
「危ないっ!」
瞬時に、カインがフェルミを抱きしめる。フェルミは、何がなんだかわからず彼にすがりついた。
船体大きく左右に揺れているようだ。あちこちで、人々の悲鳴や、何かが壊れる甲高い音が聞こえた。
異常事態に気づき、カインがフェルミを横抱きにして甲板を目指す。
「フェルミさん、目を閉じて。もっとしっかり抱きついて。大丈夫、俺が必ず守るから」
「はい!」
フェルミは、大きな彼の胸に体を預けた。彼の首に、両手で必死にしがみつく。
どくんどくんと、大きな鼓動が聞こえる。人々の悲鳴や怒号が、彼女を恐怖に陥れた。だが、カインの息遣いとその鼓動を聞いていると、徐々に心が落ち着く。その音だけに集中していると、カインの足が止まった。
頬に、夜の海風がびゅうっと当たり、ばたばたとスカートをはためかせた。あっという間に体温を風が奪っていく。
「フェルミさん、ここからは船長の指示に従おう。本来ならば、部屋で指示を仰いだほうがいいんだが、どうなるかわからないからここまで来た。ここにいれば、俺ならどうとでも対処できる。道中、聞こえてきた船員たちの会話からは、幸い身動きできないほど座礁したり、何かに当たって船が破損したりはないらしい。揺れがおさまるまで、ここで待機しよう。立てるか?」
「あ、足がすくんで……。無理そうです……。きゃあああっ!」
その時、さらに船体が揺れた。カインの足がたたらを踏む。だが、即時にバランスを取り、フェルミを落としはしなかった。
「なら、俺にしっかり掴まっているんだ。いいね?」
「はい」
フェルミは、カインの指示通りにぎゅっと抱きついた。突然の非常事態に、カインは神経を尖らせている。とはいえ、フェルミから漂うる薔薇の香りと柔らかさに、ドキッと胸が高鳴ったのである。
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