38 / 84
33
しおりを挟む
フェルミは、酔い止めのお陰で、船酔いなどなく船上を過ごした。
何と言っても、護衛のカインの話が楽しい。生真面目で融通がきかない部分もあるが、フェルミにとって難しい話になると、わかりやすく言いかえてくれる。あっという間に時が過ぎ、夕食の時間になった。
夕食は、船の中にある食堂でいただくことにした。新鮮な海産物料理が所せましと並んだそれらを、好きなだけとっていくというスタイルで、フェルミは初めて見る食材や美味しそうな料理に目移りする。できれば全部食べてみたいが、多すぎるだろう。どれにするか悩んでいると、カインが笑いながら声をかけてきた。
「恐らく、最終日まで同じメニューだから、少しだけ取るといい」
カインのアドバイス通りに、30種類はあろうかと思う料理の中で、4種類を少しずつワンプレートに乗せた。そう言ったカインは、先ほど軽食を食べたばかりだというのに、3つものプレートに次々乗せていった。
ふたりのテーブルの大半が、カインが選んだ料理が並んでいる。フェルミは、たくさんのごちそうを目の前にして、食べる前からおなかがいっぱいになった気がした。
カインは、それほど大食漢に見えない。だが、あっという間にプレートの上の料理が消えていく。美味しそうに平らげていく彼の姿を見て、なぜだか気分が高揚した。
食事を終えて、ふたりでデザートを選びにいくと、ここにも見たことのないデザートが並んでいた。どれも美味しそうで、数日食べるチャンスがあるが、毎日全種類食べたいと思うほどだ。
「あ、それはやめたほうが良い」
フェルミが、たくさんあるデザートの中で、ワイングラスに入ったきらきら輝くジュレに手を伸ばすと、カインがその手を抑えた。
「どうしてですか?」
「見た目はそうでもないが、度数の高いアルコールが入っている。強いのなら止めないが……」
それは、桃の香りがしていてとても甘そうだ。フェルミは、今まで時折アルコールを嗜む程度だった。自分がアルコールに強いかどうかはわからない。
「えーと……」
一口だけ試してみたいとは思うものの、残すのは忍びない。残念に思っていると、カインがそれを取った。
「俺が取ろう。だが、俺もおなかがいっぱいで半分で良いんだ。フェルミさんとシェアしたいんだが。いいか?」
「え? ええ、カインさんがよろしければ、シェアさせてください!」
カインが、フェルミの気持ちを汲んでそう言ってくれていることが嬉しい。フェルミは満面の笑顔で頷いた。
テーブルに残っていたプレートは、係の者が片付けてくれていた。フェルミたちが、メイン料理を終えたことに気づいたのだろうか、変わりに中央にかわいらしい花が飾られていた。
フェルミの新しいプレートには、チョコレートのプティフルールに、オレンジのスムージー、そしてふるふるふるえるプリンが乗っていた。カインはというと、甘いものが苦手なのか、先ほどのジュレしか乗っていない。
甘いスイーツをお供に、砂糖いっぱいのカフェラテを楽しむ。カインは、幸せそうにスイーツを食べている彼女を見て微笑みながら、エスプレッソに口をつけていた。
「カインさん、甘いものに付き合わせてしまってごめんなさい」
「ん? ああ、嫌いというわけじゃないんだ。苦みのあるほうが好みなだけで。そろそろ、さっきのジュレを食べるか?」
「はい! ああ、食べ過ぎちゃいました。ふふふ、こんなに食べたのって初めてです」
「あれで食べ過ぎたのか? フェルミさんは食べなさすぎる。もっと食べたほうがいい」
「自分では小食とは思っていませんけれども。あの、普通の女性はもっと食べるのでしょうか?」
「あ、いや。俺も女性の食生活についてはよくわかっていないんだが。フェルミさんは、倒れそうなほど痩せているから、女性がよくするダイエットをしているのかと思って。その、健康的な量は食べたほうがいいと思っただけなんだ。女性にあれこれ言ってすまない」
ファーリは、いつもダイエットだと言ってフェルミの半分ほどしか食べていなかった。だから、自分が一般的な女性よりもたくさん食べると思っていたのである。フェルミは、ファーリが彼女のあずかり知らぬところで、おいしい料理を男たちにおごってもらっていたので、カロリー過多になっていたことなど全く知らない。
「いえいえ。自分では、お腹一杯に食べているんです。確かに、医学的には健康的な体型や体重を維持することが大切だと本に書いてありましたし、この機会にもう少し食生活を見直してみようと思います」
フェルミとしては、真面目にそう答えたつもりだった。だが、カインはますます恐縮してしまったようだ。
カインが顔を赤らめて、失言したと口元を手で押さえている。フェルミに頭をぺこぺこ下げている彼は、とても書類に書かれてあったような、完璧な男性像とはかけはなれており、なんだかかわいく見えた。
ふたりで、桃のジュレをシェアする。口当たりの良いそれは、お腹の別のところに入っていくみたいにあっという間になくなった。
「これなら、ぜーぇんぶ、たべられそうでーすぅ」
にこにこと、ジュレの半分を食べてしばらくすると、フェルミは上機嫌になった。明らかに呂律が回らなくなり、酔っぱらってしまった。
「ああ、半分でもこれか……。フェルミさん、もうダメだ」
「なんれれすかぁ? カインしゃんだって、たくさんたべろって、いったじゃないですかぁ」
「いや、言ったが、これはもうダメだ」
「むぅ……。あとひとくちだけぇ」
「ダメだ」
フェルミは、カインがまだ食べていないジュレも欲しがった。だが、カインが絶対に渡してくれない。意地悪な彼に、唇を尖らせて文句を言ったと思うと、フェルミはテーブルに突っ伏してしまったのである。
何と言っても、護衛のカインの話が楽しい。生真面目で融通がきかない部分もあるが、フェルミにとって難しい話になると、わかりやすく言いかえてくれる。あっという間に時が過ぎ、夕食の時間になった。
夕食は、船の中にある食堂でいただくことにした。新鮮な海産物料理が所せましと並んだそれらを、好きなだけとっていくというスタイルで、フェルミは初めて見る食材や美味しそうな料理に目移りする。できれば全部食べてみたいが、多すぎるだろう。どれにするか悩んでいると、カインが笑いながら声をかけてきた。
「恐らく、最終日まで同じメニューだから、少しだけ取るといい」
カインのアドバイス通りに、30種類はあろうかと思う料理の中で、4種類を少しずつワンプレートに乗せた。そう言ったカインは、先ほど軽食を食べたばかりだというのに、3つものプレートに次々乗せていった。
ふたりのテーブルの大半が、カインが選んだ料理が並んでいる。フェルミは、たくさんのごちそうを目の前にして、食べる前からおなかがいっぱいになった気がした。
カインは、それほど大食漢に見えない。だが、あっという間にプレートの上の料理が消えていく。美味しそうに平らげていく彼の姿を見て、なぜだか気分が高揚した。
食事を終えて、ふたりでデザートを選びにいくと、ここにも見たことのないデザートが並んでいた。どれも美味しそうで、数日食べるチャンスがあるが、毎日全種類食べたいと思うほどだ。
「あ、それはやめたほうが良い」
フェルミが、たくさんあるデザートの中で、ワイングラスに入ったきらきら輝くジュレに手を伸ばすと、カインがその手を抑えた。
「どうしてですか?」
「見た目はそうでもないが、度数の高いアルコールが入っている。強いのなら止めないが……」
それは、桃の香りがしていてとても甘そうだ。フェルミは、今まで時折アルコールを嗜む程度だった。自分がアルコールに強いかどうかはわからない。
「えーと……」
一口だけ試してみたいとは思うものの、残すのは忍びない。残念に思っていると、カインがそれを取った。
「俺が取ろう。だが、俺もおなかがいっぱいで半分で良いんだ。フェルミさんとシェアしたいんだが。いいか?」
「え? ええ、カインさんがよろしければ、シェアさせてください!」
カインが、フェルミの気持ちを汲んでそう言ってくれていることが嬉しい。フェルミは満面の笑顔で頷いた。
テーブルに残っていたプレートは、係の者が片付けてくれていた。フェルミたちが、メイン料理を終えたことに気づいたのだろうか、変わりに中央にかわいらしい花が飾られていた。
フェルミの新しいプレートには、チョコレートのプティフルールに、オレンジのスムージー、そしてふるふるふるえるプリンが乗っていた。カインはというと、甘いものが苦手なのか、先ほどのジュレしか乗っていない。
甘いスイーツをお供に、砂糖いっぱいのカフェラテを楽しむ。カインは、幸せそうにスイーツを食べている彼女を見て微笑みながら、エスプレッソに口をつけていた。
「カインさん、甘いものに付き合わせてしまってごめんなさい」
「ん? ああ、嫌いというわけじゃないんだ。苦みのあるほうが好みなだけで。そろそろ、さっきのジュレを食べるか?」
「はい! ああ、食べ過ぎちゃいました。ふふふ、こんなに食べたのって初めてです」
「あれで食べ過ぎたのか? フェルミさんは食べなさすぎる。もっと食べたほうがいい」
「自分では小食とは思っていませんけれども。あの、普通の女性はもっと食べるのでしょうか?」
「あ、いや。俺も女性の食生活についてはよくわかっていないんだが。フェルミさんは、倒れそうなほど痩せているから、女性がよくするダイエットをしているのかと思って。その、健康的な量は食べたほうがいいと思っただけなんだ。女性にあれこれ言ってすまない」
ファーリは、いつもダイエットだと言ってフェルミの半分ほどしか食べていなかった。だから、自分が一般的な女性よりもたくさん食べると思っていたのである。フェルミは、ファーリが彼女のあずかり知らぬところで、おいしい料理を男たちにおごってもらっていたので、カロリー過多になっていたことなど全く知らない。
「いえいえ。自分では、お腹一杯に食べているんです。確かに、医学的には健康的な体型や体重を維持することが大切だと本に書いてありましたし、この機会にもう少し食生活を見直してみようと思います」
フェルミとしては、真面目にそう答えたつもりだった。だが、カインはますます恐縮してしまったようだ。
カインが顔を赤らめて、失言したと口元を手で押さえている。フェルミに頭をぺこぺこ下げている彼は、とても書類に書かれてあったような、完璧な男性像とはかけはなれており、なんだかかわいく見えた。
ふたりで、桃のジュレをシェアする。口当たりの良いそれは、お腹の別のところに入っていくみたいにあっという間になくなった。
「これなら、ぜーぇんぶ、たべられそうでーすぅ」
にこにこと、ジュレの半分を食べてしばらくすると、フェルミは上機嫌になった。明らかに呂律が回らなくなり、酔っぱらってしまった。
「ああ、半分でもこれか……。フェルミさん、もうダメだ」
「なんれれすかぁ? カインしゃんだって、たくさんたべろって、いったじゃないですかぁ」
「いや、言ったが、これはもうダメだ」
「むぅ……。あとひとくちだけぇ」
「ダメだ」
フェルミは、カインがまだ食べていないジュレも欲しがった。だが、カインが絶対に渡してくれない。意地悪な彼に、唇を尖らせて文句を言ったと思うと、フェルミはテーブルに突っ伏してしまったのである。
12
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
【R18】軍人彼氏の秘密〜可愛い大型犬だと思っていた恋人は、獰猛な獣でした〜
レイラ
恋愛
王城で事務員として働くユフェは、軍部の精鋭、フレッドに大変懐かれている。今日も今日とて寝癖を直してやったり、ほつれた制服を修繕してやったり。こんなにも尻尾を振って追いかけてくるなんて、絶対私の事好きだよね?絆されるようにして付き合って知る、彼の本性とは…
◆ムーンライトノベルズにも投稿しています。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
スパダリ猟犬騎士は貧乏令嬢にデレ甘です!【R18/完全版】
鶴田きち
恋愛
★初恋のスパダリ年上騎士様に貧乏令嬢が溺愛される、ロマンチック・歳の差ラブストーリー♡
★貧乏令嬢のシャーロットは、幼い頃からオリヴァーという騎士に恋をしている。猟犬騎士と呼ばれる彼は公爵で、イケメンで、さらに次期騎士団長として名高い。
ある日シャーロットは、ひょんなことから彼に逆プロポーズしてしまう。オリヴァーはそれを受け入れ、二人は電撃婚約することになる。婚約者となった彼は、シャーロットに甘々で――?!
★R18シーンは第二章の後半からです。その描写がある回はアスタリスク(*)がつきます
★ムーンライトノベルズ様では第二章まで公開中。(旧タイトル『初恋の猟犬騎士様にずっと片想いしていた貧乏令嬢が、逆プロポーズして電撃婚約し、溺愛される話。』)
★エブリスタ様では【エブリスタ版】を公開しています。
★「面白そう」と思われた女神様は、毎日更新していきますので、ぜひ毎日読んで下さい!
その際は、画面下の【お気に入り☆】ボタンをポチッとしておくと便利です。
いつも読んで下さる貴女が大好きです♡応援ありがとうございます!
冷酷無比な国王陛下に愛されすぎっ! 絶倫すぎっ! ピンチかもしれませんっ!
仙崎ひとみ
恋愛
子爵家のひとり娘ソレイユは、三年前悪漢に襲われて以降、男性から劣情の目で見られないようにと、女らしいことを一切排除する生活を送ってきた。
18歳になったある日。デビュタントパーティに出るよう命じられる。
噂では、冷酷無悲な独裁王と称されるエルネスト国王が、結婚相手を探しているとか。
「はあ? 結婚相手? 冗談じゃない、お断り」
しかし両親に頼み込まれ、ソレイユはしぶしぶ出席する。
途中抜け出して城庭で休んでいると、酔った男に絡まれてしまった。
危機一髪のところを助けてくれたのが、何かと噂の国王エルネスト。
エルネストはソレイユを気に入り、なんとかベッドに引きずりこもうと企む。
そんなとき、三年前ソレイユを助けてくれた救世主に似た男性が現れる。
エルネストの弟、ジェレミーだ。
ジェレミーは思いやりがあり、とても優しくて、紳士の鏡みたいに高潔な男性。
心はジェレミーに引っ張られていくが、身体はエルネストが虎視眈々と狙っていて――――
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる