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その日の夕食は、子爵夫妻と、一応は楽しい時間を過ごせた。彼らの内心を知っているので、白々しいと思える会話もあったが。
フェルミは、これまでひとりかファーリとふたりでの食事しかしたことがない。いくら、本心が金目当てというだけの嫌われ嫁だとしても、嬉しい気持ちが胸にあふれた。
「それでは、ラート様は、あと半年はお戻りになられないのですか?」
「そうなのよ。その、あの子が新規に起こした事業が難航していね。本当に、こんな時に戻ってこないなんて……。フェルミさんにはなんと詫びれば……」
「いえ、お仕事なら仕方ありません。無事にお戻りしていただければと思います」
「なんと心の広い嫁だ。なに、あいつがいない間、私たちがきちんと守ってあげるから安心してここで暮らしてくれればいい」
「ありがとうございます」
ラートの事業というのは、一獲千金を夢見た彼が海を渡って行った闇の国にある、国営の賭博場での遊びの事だ。彼は、小銭が出来ると、「100倍にして返すよ」と言ってそれを繰り返していたのである。
一時は、まともに商売をしていた頃もあったそうだが、商才も下地もないちゃらんぽらんな彼は、失敗続きだったようだ。そのうち、こつこつ働くのが嫌になったらしい。
フェルミが、なぜ知っているのかというと、ファーリが夕食前にそれらのことをレドから聞き出したそうだ。大人の女性の魅力たっぷりのファーリの甘い吐息と言葉に、17歳の彼は一瞬で陥落した。あっさりと聞いてもいないことまで教えてくれたのだという。
次の日から、朝食は子爵夫妻が昼前まで眠っているので、ファーリやトラムたちといただくことになった。恐縮していた彼らだったが、ファーリからフェルミが伯爵家でいかに寂しい境遇だったかを聞くと、涙ぐんで快諾してくれた。
フェルミは、マナーだけでなく、家事一般のことをカロナが基礎から教えて貰った。本でしか知る機会がなかったそれらはとても新鮮で、知れば知るほど楽しい。真面目で勤勉なフェルミは、3か月もすれば美味しい料理や、既製品まではいかなくても、ほつれやゆがみのない服を作れるようになった。
子爵婦人としての仕事については、実際にはまだ結婚していないことから、家政のことや、特に帳簿などは一切触らせてはもらえずにいた。ただ、トラムが一般会計の方法などを学ぶために、借金のなかったころの子爵家の過去の帳簿を見せて教えてくれたのである。
外出も、幸いなことに子爵家のある地方では、様々な国の混血が多いため、フェルミの髪の色はそれほど珍しいものではなかった。火や土の国に、鉄錆色の髪の人が多いことから、そのあたりの国の血が混じっているだろうと思われ、気軽に話しかけられる。
「そこのお嬢さんたち、見ない顔だね。どうだい、ひとつ」
「それは、なんですか?」
「よくぞ聞いてくれました。これは、雷の国から伝わった、とても珍しい機械なんだ。ガラスの玉に、両手を添えてごらん。痛くもなんともないから。おじさんも、何度もやってるが、このとおりピンピンしてて元気なもんさ」
それは、少し大きめの黒い台座に透明の丸い球が乗っていた。よく見ると、ガラス玉の中央に何かがある。恐る恐る、言われるとおりにガラスの玉に手を当てると、中央から不思議な光が手に向かって現れた。まるで、手をつないで持っていかれるのようで、恐ろしくて手を引っ込める。
「ふ、不思議ですね。どうなってるんですか?」
「なんでも、雷のエネルギーとか、電磁波とか。実は、おじさんもよくわかっていないんだ。雷の国の連中しかわからないような専門用語をたくさん言われちまってね。この黒い箱に、この光を作り出すエネルギーが貯まっているから、それが空になるまで楽しめるものだそうだ。だいたい、5年くらいは持つらしいぞ。壊れちまったら、雷の国に持っていけば、修理してもらえるし、エネルギーも補充してくれるそうだ」
「雷の国の方も、素晴らしい技術を持ってらっしゃるんですね……」
「だろ? 少々値が張るが、きれいなお嬢さんたちには大サービスするよ。30%オフでどうだい?」
男が指を3本立てた。フェルミは、勉強中なので、金銭感覚がまだおいついていないため、それが高いかどうかわからない。
「たっっかい! おじさん、高すぎ! あたしの半年分の給金じゃない。無理無理」
フェルミは、ファーリの叫びに驚く。ファーリは、伯爵家では平民の平均よりもはるかに高い給金を貰っていたと言っていた。その半年分となると、ものすごく高そうだ。お金持ちしか買えなさそうなその商品は、そもそも無一文の自分に買えるはずがない。
「おい、嘘をつくな。本当の値段はその十分の一くらいだろ。しかも、5年どころか、買って帰ったら光らない粗悪品。下手をすれば、収れん火災が起きるから、今は、一般には製造販売が中止されている。今時、子供でもひっかからない代物だ」
その時、いきなり男性の声がした。フェルミたちは、驚いてそちらを見上げる。そこには明るいオレンジ色の髪のすらりとした背の高い人がいた。
「ちっ……! おい、お前、営業妨害はやめてくんねぇか? 関係ないやつはあっちに行った行った!」
「世間を知らなさそうなお嬢さんが、まんまと騙されるのを見ていられなかっただけだ。通報されたくなければ、とっとと店を畳むんだな」
男が現れてから、なんだなんだと野次馬たちが集まる。その中には、彼と同じように粗悪品だと言っている人たちもいた。バツが悪いと思ったのだろう。店主は慌てて店じまいをし始めた。
「あの、ありがとうございます。騙されるところだったのですね」
危うく、詐欺にあうところだったようだ。フェルミは、男性に向かって深々と頭を下げた。
男は苦笑しながら、フェルミたちを見下ろした。どう見ても、貴族のお嬢様とメイドの姿だ。この辺りの治安は、そこそこいいが、彼女たちは格好のカモとしてああいう手合いに狙われるだろう。
「いや、大したことはしていない。ただ、下町ではああいうのは多いんだ。平民のふりもしない世間知らずの貴族のお嬢さんたちは、今すぐ帰った方がいい」
男は、そう言うと手を挙げて去って行った。フェルミは馬鹿にされたと憤慨していたが、彼の言うことももっともだろう。
「あ、お礼……。お名前も聞いていないわ。どうしましょう」
暫く、レドたちともに彼を探したが、まるで忽然と消えたかのように、その姿を見た人すら見つけられなかったのであった。
フェルミは、これまでひとりかファーリとふたりでの食事しかしたことがない。いくら、本心が金目当てというだけの嫌われ嫁だとしても、嬉しい気持ちが胸にあふれた。
「それでは、ラート様は、あと半年はお戻りになられないのですか?」
「そうなのよ。その、あの子が新規に起こした事業が難航していね。本当に、こんな時に戻ってこないなんて……。フェルミさんにはなんと詫びれば……」
「いえ、お仕事なら仕方ありません。無事にお戻りしていただければと思います」
「なんと心の広い嫁だ。なに、あいつがいない間、私たちがきちんと守ってあげるから安心してここで暮らしてくれればいい」
「ありがとうございます」
ラートの事業というのは、一獲千金を夢見た彼が海を渡って行った闇の国にある、国営の賭博場での遊びの事だ。彼は、小銭が出来ると、「100倍にして返すよ」と言ってそれを繰り返していたのである。
一時は、まともに商売をしていた頃もあったそうだが、商才も下地もないちゃらんぽらんな彼は、失敗続きだったようだ。そのうち、こつこつ働くのが嫌になったらしい。
フェルミが、なぜ知っているのかというと、ファーリが夕食前にそれらのことをレドから聞き出したそうだ。大人の女性の魅力たっぷりのファーリの甘い吐息と言葉に、17歳の彼は一瞬で陥落した。あっさりと聞いてもいないことまで教えてくれたのだという。
次の日から、朝食は子爵夫妻が昼前まで眠っているので、ファーリやトラムたちといただくことになった。恐縮していた彼らだったが、ファーリからフェルミが伯爵家でいかに寂しい境遇だったかを聞くと、涙ぐんで快諾してくれた。
フェルミは、マナーだけでなく、家事一般のことをカロナが基礎から教えて貰った。本でしか知る機会がなかったそれらはとても新鮮で、知れば知るほど楽しい。真面目で勤勉なフェルミは、3か月もすれば美味しい料理や、既製品まではいかなくても、ほつれやゆがみのない服を作れるようになった。
子爵婦人としての仕事については、実際にはまだ結婚していないことから、家政のことや、特に帳簿などは一切触らせてはもらえずにいた。ただ、トラムが一般会計の方法などを学ぶために、借金のなかったころの子爵家の過去の帳簿を見せて教えてくれたのである。
外出も、幸いなことに子爵家のある地方では、様々な国の混血が多いため、フェルミの髪の色はそれほど珍しいものではなかった。火や土の国に、鉄錆色の髪の人が多いことから、そのあたりの国の血が混じっているだろうと思われ、気軽に話しかけられる。
「そこのお嬢さんたち、見ない顔だね。どうだい、ひとつ」
「それは、なんですか?」
「よくぞ聞いてくれました。これは、雷の国から伝わった、とても珍しい機械なんだ。ガラスの玉に、両手を添えてごらん。痛くもなんともないから。おじさんも、何度もやってるが、このとおりピンピンしてて元気なもんさ」
それは、少し大きめの黒い台座に透明の丸い球が乗っていた。よく見ると、ガラス玉の中央に何かがある。恐る恐る、言われるとおりにガラスの玉に手を当てると、中央から不思議な光が手に向かって現れた。まるで、手をつないで持っていかれるのようで、恐ろしくて手を引っ込める。
「ふ、不思議ですね。どうなってるんですか?」
「なんでも、雷のエネルギーとか、電磁波とか。実は、おじさんもよくわかっていないんだ。雷の国の連中しかわからないような専門用語をたくさん言われちまってね。この黒い箱に、この光を作り出すエネルギーが貯まっているから、それが空になるまで楽しめるものだそうだ。だいたい、5年くらいは持つらしいぞ。壊れちまったら、雷の国に持っていけば、修理してもらえるし、エネルギーも補充してくれるそうだ」
「雷の国の方も、素晴らしい技術を持ってらっしゃるんですね……」
「だろ? 少々値が張るが、きれいなお嬢さんたちには大サービスするよ。30%オフでどうだい?」
男が指を3本立てた。フェルミは、勉強中なので、金銭感覚がまだおいついていないため、それが高いかどうかわからない。
「たっっかい! おじさん、高すぎ! あたしの半年分の給金じゃない。無理無理」
フェルミは、ファーリの叫びに驚く。ファーリは、伯爵家では平民の平均よりもはるかに高い給金を貰っていたと言っていた。その半年分となると、ものすごく高そうだ。お金持ちしか買えなさそうなその商品は、そもそも無一文の自分に買えるはずがない。
「おい、嘘をつくな。本当の値段はその十分の一くらいだろ。しかも、5年どころか、買って帰ったら光らない粗悪品。下手をすれば、収れん火災が起きるから、今は、一般には製造販売が中止されている。今時、子供でもひっかからない代物だ」
その時、いきなり男性の声がした。フェルミたちは、驚いてそちらを見上げる。そこには明るいオレンジ色の髪のすらりとした背の高い人がいた。
「ちっ……! おい、お前、営業妨害はやめてくんねぇか? 関係ないやつはあっちに行った行った!」
「世間を知らなさそうなお嬢さんが、まんまと騙されるのを見ていられなかっただけだ。通報されたくなければ、とっとと店を畳むんだな」
男が現れてから、なんだなんだと野次馬たちが集まる。その中には、彼と同じように粗悪品だと言っている人たちもいた。バツが悪いと思ったのだろう。店主は慌てて店じまいをし始めた。
「あの、ありがとうございます。騙されるところだったのですね」
危うく、詐欺にあうところだったようだ。フェルミは、男性に向かって深々と頭を下げた。
男は苦笑しながら、フェルミたちを見下ろした。どう見ても、貴族のお嬢様とメイドの姿だ。この辺りの治安は、そこそこいいが、彼女たちは格好のカモとしてああいう手合いに狙われるだろう。
「いや、大したことはしていない。ただ、下町ではああいうのは多いんだ。平民のふりもしない世間知らずの貴族のお嬢さんたちは、今すぐ帰った方がいい」
男は、そう言うと手を挙げて去って行った。フェルミは馬鹿にされたと憤慨していたが、彼の言うことももっともだろう。
「あ、お礼……。お名前も聞いていないわ。どうしましょう」
暫く、レドたちともに彼を探したが、まるで忽然と消えたかのように、その姿を見た人すら見つけられなかったのであった。
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