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気弱なハムチュターンがくれた幸せ ー完
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「チッ、チッ」
「チゥ、チーッ!」
「おかあしゃまー、おにいしゃまたちが、またけんかしてるのよー! うわーん」
※※※※
私は、滅茶苦茶かわいいチビハムの男の子の双子と、人間の女の子を1人出産した。上の子たちの時に、ほとんどお腹が大きくならなくて、ひょっとしたら超未熟児で生まれるのかと思いきや、10月10日どころか数週間で小さな赤ちゃんを二人ぽろんと産んだ。
物凄い楽だった。少しは痛んだけれど、きっと人間の赤ちゃんの出産は3日とかかかるというし、世の中の妊婦さんにきっと羨ましがられるだろうなと思うほど。
だんだん産毛からふわもことした姿になったハムチュターン族の双子の男の子たちは、すくすく元気に育った。
ハムチュターン族は、ある一定の年齢にならないと人化が出来ないので授乳をどうしようかと少し困ったけれど、義母たちが用意周到に予め候補を決めていた、ハムチュターン族の乳母さんを雇ってくれた。乳母さんは、産後だからジッとするように言うけれど、ほんとに数日で全回復した私は、おっぱい以外を乳母さんと手分けして双子を育てる。
男の子だからか、あったまらないといけないのに、直ぐに巣材から出てピルピル震える。一人そっと慎重に指で寝床に移動させると、今度は俺だー! とばかりに、目を閉じたままプルプルもう一方が交代して外に出て来る。
「うちの子元気! げ、元気すぎて、あ、またぁ! ほら、ちゃんと戻りなさーい!」
これが人間の赤ちゃんで、一人で育てていたらどれほど疲れただろう。あっという間に少し疲れるけれど楽しい日々が過ぎて、今度は人間の赤ちゃんを身ごもった。
「うー、これが人間の妊活なんだろうけど、上の子たちと全然違う~」
私はライラのようにつわりで苦しむ事はなかった。長い年月、だんだん大きくなる持て余す大きなお腹。ダンが、毎日のようにそのお腹にキスをして語りかける。
その頃には、双子も人化できるようになっていて、ダンの真似をして我先にと大きなお腹に飛びついてはお腹の中に語りかけた。
臨月になると、ふうふうと息を頑張ってして、休みたいのに動け動けと言われる数週間を過ごしたクリスマスイブの夜中、陣痛に2日苦しんだあと娘が元気な産声をあげた。
上の子たちの時が、どれほど楽だったのか、この時ようやく痛感した。それから出産後にも、お腹から早く出てきてほしいとあれほど思っていたのに、出て来たことで大変な目に毎日あった。
よく、産まれてからが大変よと、職場のママさんたちがぼやいていたのをお思い出す。だけど、やっぱり用意周到に準備された乳母さんが来てくれた。今度は人間だった。
「え? うそ……。おかあさん?」
「ふふふ、お嬢様、いいえ、奥様。これから、年よりですが精一杯お嬢様は勿論、坊ちゃま達のお世話をさせていただきます」
ヘリヤが代表で礼をした。
私は、ダンを見上げると、どうやら彼が動いてくれたようだと察する。お母さんたちのご主人も一緒に、快く故郷を離れ、遠くこの国に子供達のお世話をしに来てくれたという。
勿論、大泣きしたのはいうまでもない。
私は彼女たちに育てられたのなら、精一杯愛情を注がれ、間違いなく幸せな幼少期を過ごすであろうと、我が子たちの幸せを確信した。
やんちゃな双子に、おとなしい気弱な娘。どちらかというと、双子に振り回されっぱなしだったけれど、お母さんたちの他にもたくさんのハムチュターン族の皆が支えてくれる。
何度か、父達も子供に会いに来てでれーんと嬉しそうに孫を甘やかした。子供たちもじいじやおじさんに懐いて、父達が来る日程はいつも以上に離宮は賑やかになる。
母親から、子供たちに会いたいという手紙を父が持って来た事がある。
父も複雑なのだろう。私は、自分の子供である私にすら愛の一欠けらも与えなかったあの人に、子供たちを会わせるのはどうしてもいやだった。だけど、それは自分のわがままで、ひょっとしたら変わったかもしれない老いた母親に会わせないのはいくらなんでも酷いんじゃないかと悩んでしまう。
「エミリア、手紙は渡さないほうがいいと思ったんだが……。ただ、あれも思う所があったみたいでな。会いたいらしい……」
父は、ぎりぎりまで手紙を差し出すかどうか決めかねていたらしい。けれど、最終的に決めるのは私だからと手に持たせたのだ。
私は、手紙の封を開けることなく、でも気になる数日を過ごす。
夜、ベッドの上で、裸の胸にうっとり頬をつけてダンに甘えていた時の事だった。体も心もドロドロで、何も考えられないほど愛された後。
「エミリア……。あのさ」
ダンが、私が決めたあの日の事を唐突に話し出した。
「あのさ、エミリアは俺に会いたくて、いてもたってもいられなくてこの国に無謀な転移をしただろう?」
「うん。あの時は、ダンに会いたくて、どうしても会いたくて、ただそれだけだった」
「ならさ、今、その手紙の人と会いたいか? 何もかもかなぐり捨てて、処罰すら恐れないほど、会いたい?」
「……」
私は、ダンの問いかけにほんの数瞬迷う。だけど、ダンや子供たち、周囲の人たちを捨ててまであの人に会いたいなんてこれっぽっちも思えなかった。
「エミリア。今のその気持ち、それが答えだよ。いつか、その気持ちが変わったら、その時は会いに行くといいと思う。その時が、エミリアとその人との再会の日だと俺は思うんだ」
「……ダン……」
私は、ダンらしい提案の一旦保留を選んだ。今すぐ決めず、時がきて会える日があればそれはそれでいいと思い、それを伝える。すると、何かのスイッチが入ったのか、彼から意識が朦朧とするまで愛された。
※※※※
子供たちの楽しそうな声が窓の向こうから微かに聞こえる。明るい日差しの中、ベッドでまどろんでいると、娘が叫び出したのである。
どうやら、双子がまた喧嘩を始めたらしい。理由はその時々で様々に変わる。大人にとっては、どうでもいい事でも、双子には譲れない何かがあるらしい。
「どうしたのー?」
仕事に行ってしまったダンがいなくて寂しがる暇もないほど身支度を慌てて整え、急いで子供たちの元に向かう。
「あのね、にーしゃまたちが、しっぴょがりっぱなのは、おれのほうだっていいはじめて、そうしたら、ハムチュターンになってカジカジしちゃったのー」
「チィーー!」
「チッ! ジー!」
ハムチュターン族にとっては、しっぽは誇るべき器官らしい。今は手のひらの半分ほどになっているチビハムを見比べる。素早すぎる動きのため、目が忙しなく動きについていけず疲れてしまう。
お母さんたちも年をとってしまっておろおろするばかり。止めようとしているのに、やんちゃ盛りの我が子達は、ばあばたちの言うことなんて聞きやしない。
「うん。どっちもかわいくて立派な尻尾よ!」
違いのわからない女。それが私。たとえ我が子であっても、ハムチュターンの尻尾なんてミクロレベルの違いなどわかるはずがない。
私のその声を聞いて、双子はぴたっととまりケンカをやめる。
私と娘が、そうっと双子を手のひらに乗せて、仲直りをするように伝えた後、皆で昼食を楽しくとるのだ。
そんな風に、幸せを絵に描いたような日々はあっという間に過ぎ、娘が15才になった。
ハムチュターン族の中に、番がいない気弱な娘は、ダンと違って物凄くモテる。公爵令嬢だった頃の私と同じようにうんざりした日々を送っているのだろう。
流石親子といった具合に、かつてのダンと同じく今の状況が嫌な事もあり、番探しの旅に行きたいと決死の覚悟で宣言したのである。
娘を溺愛しているダンと、妹命の双子が彼女の無謀な旅を制止しようと必死だ。
「番を諦めずに探して会えたら、きちんと想いを伝えなきゃね? そうしたら、きっと、お父様のような素敵な人が、貴女をとっても愛してくれるに違いないわ」
私がダンにすっと寄り添い、彼の逞しい腕に自分の腕を絡ませてそう言うと、ダンはデレデレしてそれもそうだねと手のひらを返した。
「そんな、父上! もしも道中になにかあったら……!」
「そうだよ。それに、番なんかよりも俺たちと一緒にいればいいじゃないか!」
双子がなおも叫んで娘を止めようとする。
「いい? 気をつけるのよ? たまには手紙くらいは寄越してね」
「うん。お母様ありがとう!」
双子が行かせるものかと、娘にぎゅっと抱き着こうとしたけれど、娘の呪文のほうが早かった。
〈先ずは、お母さまが働いていた北の果てに行きたいのっ!〉
そうして、私たちの前から姿を消した気弱な娘の番探しの旅が始まったのであった。
【R18】クリスマスイブの前夜に初めて出来た恋人にフラれました~転生先で、気弱な絶倫もふもふに溺愛されちゃいますー完
「チゥ、チーッ!」
「おかあしゃまー、おにいしゃまたちが、またけんかしてるのよー! うわーん」
※※※※
私は、滅茶苦茶かわいいチビハムの男の子の双子と、人間の女の子を1人出産した。上の子たちの時に、ほとんどお腹が大きくならなくて、ひょっとしたら超未熟児で生まれるのかと思いきや、10月10日どころか数週間で小さな赤ちゃんを二人ぽろんと産んだ。
物凄い楽だった。少しは痛んだけれど、きっと人間の赤ちゃんの出産は3日とかかかるというし、世の中の妊婦さんにきっと羨ましがられるだろうなと思うほど。
だんだん産毛からふわもことした姿になったハムチュターン族の双子の男の子たちは、すくすく元気に育った。
ハムチュターン族は、ある一定の年齢にならないと人化が出来ないので授乳をどうしようかと少し困ったけれど、義母たちが用意周到に予め候補を決めていた、ハムチュターン族の乳母さんを雇ってくれた。乳母さんは、産後だからジッとするように言うけれど、ほんとに数日で全回復した私は、おっぱい以外を乳母さんと手分けして双子を育てる。
男の子だからか、あったまらないといけないのに、直ぐに巣材から出てピルピル震える。一人そっと慎重に指で寝床に移動させると、今度は俺だー! とばかりに、目を閉じたままプルプルもう一方が交代して外に出て来る。
「うちの子元気! げ、元気すぎて、あ、またぁ! ほら、ちゃんと戻りなさーい!」
これが人間の赤ちゃんで、一人で育てていたらどれほど疲れただろう。あっという間に少し疲れるけれど楽しい日々が過ぎて、今度は人間の赤ちゃんを身ごもった。
「うー、これが人間の妊活なんだろうけど、上の子たちと全然違う~」
私はライラのようにつわりで苦しむ事はなかった。長い年月、だんだん大きくなる持て余す大きなお腹。ダンが、毎日のようにそのお腹にキスをして語りかける。
その頃には、双子も人化できるようになっていて、ダンの真似をして我先にと大きなお腹に飛びついてはお腹の中に語りかけた。
臨月になると、ふうふうと息を頑張ってして、休みたいのに動け動けと言われる数週間を過ごしたクリスマスイブの夜中、陣痛に2日苦しんだあと娘が元気な産声をあげた。
上の子たちの時が、どれほど楽だったのか、この時ようやく痛感した。それから出産後にも、お腹から早く出てきてほしいとあれほど思っていたのに、出て来たことで大変な目に毎日あった。
よく、産まれてからが大変よと、職場のママさんたちがぼやいていたのをお思い出す。だけど、やっぱり用意周到に準備された乳母さんが来てくれた。今度は人間だった。
「え? うそ……。おかあさん?」
「ふふふ、お嬢様、いいえ、奥様。これから、年よりですが精一杯お嬢様は勿論、坊ちゃま達のお世話をさせていただきます」
ヘリヤが代表で礼をした。
私は、ダンを見上げると、どうやら彼が動いてくれたようだと察する。お母さんたちのご主人も一緒に、快く故郷を離れ、遠くこの国に子供達のお世話をしに来てくれたという。
勿論、大泣きしたのはいうまでもない。
私は彼女たちに育てられたのなら、精一杯愛情を注がれ、間違いなく幸せな幼少期を過ごすであろうと、我が子たちの幸せを確信した。
やんちゃな双子に、おとなしい気弱な娘。どちらかというと、双子に振り回されっぱなしだったけれど、お母さんたちの他にもたくさんのハムチュターン族の皆が支えてくれる。
何度か、父達も子供に会いに来てでれーんと嬉しそうに孫を甘やかした。子供たちもじいじやおじさんに懐いて、父達が来る日程はいつも以上に離宮は賑やかになる。
母親から、子供たちに会いたいという手紙を父が持って来た事がある。
父も複雑なのだろう。私は、自分の子供である私にすら愛の一欠けらも与えなかったあの人に、子供たちを会わせるのはどうしてもいやだった。だけど、それは自分のわがままで、ひょっとしたら変わったかもしれない老いた母親に会わせないのはいくらなんでも酷いんじゃないかと悩んでしまう。
「エミリア、手紙は渡さないほうがいいと思ったんだが……。ただ、あれも思う所があったみたいでな。会いたいらしい……」
父は、ぎりぎりまで手紙を差し出すかどうか決めかねていたらしい。けれど、最終的に決めるのは私だからと手に持たせたのだ。
私は、手紙の封を開けることなく、でも気になる数日を過ごす。
夜、ベッドの上で、裸の胸にうっとり頬をつけてダンに甘えていた時の事だった。体も心もドロドロで、何も考えられないほど愛された後。
「エミリア……。あのさ」
ダンが、私が決めたあの日の事を唐突に話し出した。
「あのさ、エミリアは俺に会いたくて、いてもたってもいられなくてこの国に無謀な転移をしただろう?」
「うん。あの時は、ダンに会いたくて、どうしても会いたくて、ただそれだけだった」
「ならさ、今、その手紙の人と会いたいか? 何もかもかなぐり捨てて、処罰すら恐れないほど、会いたい?」
「……」
私は、ダンの問いかけにほんの数瞬迷う。だけど、ダンや子供たち、周囲の人たちを捨ててまであの人に会いたいなんてこれっぽっちも思えなかった。
「エミリア。今のその気持ち、それが答えだよ。いつか、その気持ちが変わったら、その時は会いに行くといいと思う。その時が、エミリアとその人との再会の日だと俺は思うんだ」
「……ダン……」
私は、ダンらしい提案の一旦保留を選んだ。今すぐ決めず、時がきて会える日があればそれはそれでいいと思い、それを伝える。すると、何かのスイッチが入ったのか、彼から意識が朦朧とするまで愛された。
※※※※
子供たちの楽しそうな声が窓の向こうから微かに聞こえる。明るい日差しの中、ベッドでまどろんでいると、娘が叫び出したのである。
どうやら、双子がまた喧嘩を始めたらしい。理由はその時々で様々に変わる。大人にとっては、どうでもいい事でも、双子には譲れない何かがあるらしい。
「どうしたのー?」
仕事に行ってしまったダンがいなくて寂しがる暇もないほど身支度を慌てて整え、急いで子供たちの元に向かう。
「あのね、にーしゃまたちが、しっぴょがりっぱなのは、おれのほうだっていいはじめて、そうしたら、ハムチュターンになってカジカジしちゃったのー」
「チィーー!」
「チッ! ジー!」
ハムチュターン族にとっては、しっぽは誇るべき器官らしい。今は手のひらの半分ほどになっているチビハムを見比べる。素早すぎる動きのため、目が忙しなく動きについていけず疲れてしまう。
お母さんたちも年をとってしまっておろおろするばかり。止めようとしているのに、やんちゃ盛りの我が子達は、ばあばたちの言うことなんて聞きやしない。
「うん。どっちもかわいくて立派な尻尾よ!」
違いのわからない女。それが私。たとえ我が子であっても、ハムチュターンの尻尾なんてミクロレベルの違いなどわかるはずがない。
私のその声を聞いて、双子はぴたっととまりケンカをやめる。
私と娘が、そうっと双子を手のひらに乗せて、仲直りをするように伝えた後、皆で昼食を楽しくとるのだ。
そんな風に、幸せを絵に描いたような日々はあっという間に過ぎ、娘が15才になった。
ハムチュターン族の中に、番がいない気弱な娘は、ダンと違って物凄くモテる。公爵令嬢だった頃の私と同じようにうんざりした日々を送っているのだろう。
流石親子といった具合に、かつてのダンと同じく今の状況が嫌な事もあり、番探しの旅に行きたいと決死の覚悟で宣言したのである。
娘を溺愛しているダンと、妹命の双子が彼女の無謀な旅を制止しようと必死だ。
「番を諦めずに探して会えたら、きちんと想いを伝えなきゃね? そうしたら、きっと、お父様のような素敵な人が、貴女をとっても愛してくれるに違いないわ」
私がダンにすっと寄り添い、彼の逞しい腕に自分の腕を絡ませてそう言うと、ダンはデレデレしてそれもそうだねと手のひらを返した。
「そんな、父上! もしも道中になにかあったら……!」
「そうだよ。それに、番なんかよりも俺たちと一緒にいればいいじゃないか!」
双子がなおも叫んで娘を止めようとする。
「いい? 気をつけるのよ? たまには手紙くらいは寄越してね」
「うん。お母様ありがとう!」
双子が行かせるものかと、娘にぎゅっと抱き着こうとしたけれど、娘の呪文のほうが早かった。
〈先ずは、お母さまが働いていた北の果てに行きたいのっ!〉
そうして、私たちの前から姿を消した気弱な娘の番探しの旅が始まったのであった。
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