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アフターフォローは一度だけよ?② R15
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「翌日、貴女が亡くなった事を知った元カレ君がね、その前に自分が酷い事を言ったから、ショックであんな時間に事故を起こしたんじゃないかって物凄く落ち込んじゃって。それで、ありえるって呼ばれている彼女が貴女ばかりを思う事が許せないって怒って、元カレを酷い目に合わせようとしたのよ」
「は? なんですかそれ?」
確かにショックだった。ダブルパンチで忙しい仕事で傷ついた。けれども、例えフラれて無くても事故は起こったんじゃないかと思う。
確かにショックだったし寝不足の原因はあの二人だけれども。
あそこまで心身共に疲れてなかったら、猫ちゃんを華麗に避けれてたんじゃないかとふと考えてしまう。
なんだかムカムカしてきて、これ以上聞いたら不愉快なだけじゃないかなと、やっぱり聞くんじゃなかったと思い始めた。
今更、あの二人がどうなってようと、もうどうでもいいんじゃないかな?
モヤモヤしていると、更に女神の言葉が先を続けた。
「彼女はいつでも男の子は自分の事だけを考えないといけないって思うようね。でね、自分のセフレというのだったかしら、ボーイフレンドたちに相談したのよ。彼女を裏切るような事をした元カレ君を懲らしめようとしたらしいわ」
「……」
想像を絶する彼女の思考にフリーズした。
※※※※
「お前さ、もうやめとけば? 一応今の恋人だろ?」
「なによぉ。あんなブスがちょっとフラれた次の日に死んだからって、ありえるたちに関係なくない? なのに、アキくんったら、いつまでも、えみりごめん……だなんて。ったく……! デート中にさ、他の女の事なんか考えるなってのぉ~。ちょっと凝らしめてやんなきゃ気がすまない!」
ありえるは、ダブルデートをした時に付き合って貰ったセフレとベッドで楽しもうとホテルに入った瞬間、アキの愚痴を言った。
「……」
なら、今からエッチをしようとする自分という男の前で、他の男の事をいうお前はなんなんだと内心苦笑する。
「そんな事があったのか」
だから忠告したのに、と、男はえみりを思い出し可哀想だなと思った。何気に、あれから連絡が来ないか待っていたのである。
えみりを体の関係なく慰めてあげたいが、もういないならしょうがない。生きていれば、本気で女たちと別れて彼女を付き合いたかったと残念に思った。
「そうなのよ、酷いでしょう? ありえる悲しい」
「悲しい、ねぇ」
男は、しなだれかかるありえるの体を避けると立ち上がりドアを目指した。
「なあに? エッチもしないで帰っちゃうのぉ? ね、シャワー浴びようよぉ……」
「ん~、帰るわ。もう連絡してきても会わないから」
「なによぉ、それ。まあいいわ。ふふふ、この間紹介してくれた男のほうがお金持ちだしベッドでも凄いから。今日はその子と会おっかな~。そっちこそもう連絡してこないでねぇ」
「じゃあな」
彼女に紹介した男は、悪徳なアダルトビデオを手掛ける会社を経営している。
病気持ちだろうが、特殊性癖あろうがなんだろうが、過激なアダルトビデオを撮影してお得意様に無修正で売っているのだ。
男はホテルを出ると、そのうち体がぼろぼろになって捨てられるだろうありえるの事を無感情に思い出しながら、何事もなかったかのように連絡用のアプリをアンインストールした。
※※※※
「ありえるちゃん……!」
バレンタインのデート中、アキとありえるの前に、40くらいの男性が現れた。
「ありえる、知り合いか?」
「えっとぉ、大学の女友達のお父さんだったかな?」
ありえるは、お金持ちで、頭がよく綺麗なその女子生徒が嫌いだった。勿論友達ではない。彼女の父親に近づき、お小遣いを貰って、数回デートをした事がある。
おじさんは趣味じゃないのでエッチなしだ。小遣いをくれなくなって以降会っていない。
「は? なんですかそれ?」
確かにショックだった。ダブルパンチで忙しい仕事で傷ついた。けれども、例えフラれて無くても事故は起こったんじゃないかと思う。
確かにショックだったし寝不足の原因はあの二人だけれども。
あそこまで心身共に疲れてなかったら、猫ちゃんを華麗に避けれてたんじゃないかとふと考えてしまう。
なんだかムカムカしてきて、これ以上聞いたら不愉快なだけじゃないかなと、やっぱり聞くんじゃなかったと思い始めた。
今更、あの二人がどうなってようと、もうどうでもいいんじゃないかな?
モヤモヤしていると、更に女神の言葉が先を続けた。
「彼女はいつでも男の子は自分の事だけを考えないといけないって思うようね。でね、自分のセフレというのだったかしら、ボーイフレンドたちに相談したのよ。彼女を裏切るような事をした元カレ君を懲らしめようとしたらしいわ」
「……」
想像を絶する彼女の思考にフリーズした。
※※※※
「お前さ、もうやめとけば? 一応今の恋人だろ?」
「なによぉ。あんなブスがちょっとフラれた次の日に死んだからって、ありえるたちに関係なくない? なのに、アキくんったら、いつまでも、えみりごめん……だなんて。ったく……! デート中にさ、他の女の事なんか考えるなってのぉ~。ちょっと凝らしめてやんなきゃ気がすまない!」
ありえるは、ダブルデートをした時に付き合って貰ったセフレとベッドで楽しもうとホテルに入った瞬間、アキの愚痴を言った。
「……」
なら、今からエッチをしようとする自分という男の前で、他の男の事をいうお前はなんなんだと内心苦笑する。
「そんな事があったのか」
だから忠告したのに、と、男はえみりを思い出し可哀想だなと思った。何気に、あれから連絡が来ないか待っていたのである。
えみりを体の関係なく慰めてあげたいが、もういないならしょうがない。生きていれば、本気で女たちと別れて彼女を付き合いたかったと残念に思った。
「そうなのよ、酷いでしょう? ありえる悲しい」
「悲しい、ねぇ」
男は、しなだれかかるありえるの体を避けると立ち上がりドアを目指した。
「なあに? エッチもしないで帰っちゃうのぉ? ね、シャワー浴びようよぉ……」
「ん~、帰るわ。もう連絡してきても会わないから」
「なによぉ、それ。まあいいわ。ふふふ、この間紹介してくれた男のほうがお金持ちだしベッドでも凄いから。今日はその子と会おっかな~。そっちこそもう連絡してこないでねぇ」
「じゃあな」
彼女に紹介した男は、悪徳なアダルトビデオを手掛ける会社を経営している。
病気持ちだろうが、特殊性癖あろうがなんだろうが、過激なアダルトビデオを撮影してお得意様に無修正で売っているのだ。
男はホテルを出ると、そのうち体がぼろぼろになって捨てられるだろうありえるの事を無感情に思い出しながら、何事もなかったかのように連絡用のアプリをアンインストールした。
※※※※
「ありえるちゃん……!」
バレンタインのデート中、アキとありえるの前に、40くらいの男性が現れた。
「ありえる、知り合いか?」
「えっとぉ、大学の女友達のお父さんだったかな?」
ありえるは、お金持ちで、頭がよく綺麗なその女子生徒が嫌いだった。勿論友達ではない。彼女の父親に近づき、お小遣いを貰って、数回デートをした事がある。
おじさんは趣味じゃないのでエッチなしだ。小遣いをくれなくなって以降会っていない。
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