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寂しがりのわたくしは、大好きな夫に今日も構われて幸せすぎます ※
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「ふふふ、思った通り、いえ、思った以上にもふもふだわ~なんてかわいいのでしょう!」
「メモリ殿下、リフレーシュは脇の下をこうすると……」
「ぷぅ~」
「まぁ! ふふふ、くすぐったいの? ほら、これならどう? やーん、かわいー」
「ちゃちゃ」
わたくしは、メモリ殿下とシピユ様に、ウォンバット姿でもふもふなでなでしてもらっている。幸せすぎて、だらんとだらしなくふたりの膝の上に体を乗せていた。
殿下は、わたくしのおしりとしっぽを特に気に入ってくださっていて、小さな手を大きく広げてわしわししてくれる。ぴこぴこしっぽを振ると、きゃあきゃあはしゃいで喜んでくれるのが嬉しい。
ふたりとも、いつもは立場上こんな風にはしゃげないから、こうして普通の女の子として過ごせる時間が幸せだと言ってくれる。
わたくしたち3人は、あれからこうして蜜月のようなひと時を楽しんでいた。
「リフレーシュ様、フレイム様がいらしていますよ」
ファーンには、夜に思う存分撫でて貰っている。
フレイム様がいたらフレイム様が、たっぷりとしてくれるから、撫でて貰っていない時間を探す方が難しいほど撫でられながら一日を過ごしていた。
「ぴゅ」
メモリ殿下とシピユ様が、なかなかわたくしを離そうとしない。わたくしも名残惜しいけれど、フレイム様を大好きな気持ちをわかってくださっているから、不本意でしぶしぶだけどって言いながらも、迎えにきたフレイム様にわたくしを渡してくれるのだ。
「……殿下やシピユ嬢と仲がいいのはいいんだが……だが、少々やり過ぎなのでは? 彼女は私の妻で……」
フレイム様が、一度やんわりとそう言ってみた事があったらしい。その際、フレイム様はふたりとファーンの3人がかりで、わたくしを独り占めにしたくせに、更に独占するのかと、2時間ほど説教されたみたいで、それ以来、彼は口をつぐんでいる。
彼は、わたくしを妻だと公言しているから、周囲も微笑ましく祝福してくれている。本当の結婚は、卒業してからだけど。
侯爵家でも、わたくしたちが結ばれたのを、翌日には知られた。というか、彼が嬉しそうに報告しちゃったらしい。大事な事だし、これで堂々と次期侯爵の妻として過ごす事が出来るよう、義両親だけでなく、使用人の皆さまも彼の妻として対応してくれている。
週に一度は、フレイム様の家でお泊りしている。ファーンは、フレイム様に、わたくしの事をくれぐれもお願いしてからユエスビ君とデートに向かうのが日課になっていた。
「リフレーシュ、おいで」
「はい……」
素直に、彼の膝の上に座る。背中を彼の広い胸板にぽすんと預けると、大きな腕がお腹にまわって来て抱きしめられた。
「リフレーシュ」
おしりに、硬いものが擦りつけられ思わせ振りに手が動く。まだ恥ずかしい気持ちの方が強いけれど、そっと足を広げた。
彼の膝が、太ももの間に入って思い切り足を広げられると同時に、付け根を指で捏ねられ胸を揉みしだかれる。
「ん……」
あっという間にスイッチが入り、彼の硬い普通サイズらしい大きな彼自身をおしりで擦る。
「リフレーシュ、いいか?」
いいかもなにも、ここまでされていて、止められるのも辛い。
「は、はい……フレイム様のお好きになさって」
気持ちいいかと再三問われたもぞもぞする感覚を、ようやく気持ちがいいと認識できるようになった。
フレイム様は、触る場所や押し付ける具合など、わたくしの反応を見るだけでなく聞いて来る。
そんな、はしたない事を言うだなんて有り得ないと思っていた。だけど、ある日、もう少しこうして欲しいなって角度を自分でも変えてみたら、フレイム様は、とても喜んでくれた。
言った通りにきちんと応えてくれて、それ以降、堂々と、は無理だけどちょっとずつ自分でも快楽を拾えるように動いたり、要望を伝えたりしている。
予め、たくさん快感の芽をいじられたせいで、どこをどうされても感じてしまう。今までに伝えて来た場所を、唇や指、そして、中を激しく穿つ逞しい杭が、更にわたくしを天に昇らせた。
「あ、あんっ! フレイムさm、わたくしもう、もう……!」
びくびく震えて、彼によって達したわたくしを見て、彼も堪えていた熱の籠った愛をたくさんくれる。お互いに、汗までもひとつになるかのようにぎゅっと抱きしめ合い、果てたあとのこの時間が愛おしい。
「リフレーシュ、良かったか?」
「はい……フレイム様が下さる全てが、気持ちよくて幸せです」
「嬉しい事を。愛している」
「え……? フレイム様、あの、あの……」
「もう一度……今度はもっと気持ち良くなって」
やはりというか、未だ中にあった彼の象徴が、少し柔らかくて小さくなっていたのに、ぎゅんっと大きくなった。いつもの事ながら、二度目は一度めよりも長い時間翻弄され続ける。達したばかりのわたくしは、もう高みから降りる事無く、彼に勢いよく奥の奥まで解き放たれた。その間にも、わたくしだけ何度も何度も悦びを与えられたから、終わった時にはもうぐったりで、瞼が降りてくる。
フレイム様の体温を感じて眠るこのひと時が好き。体もだけど、心も十分以上に満足したわたくしは、夢の中で、ラッコ姿の彼に貝をたくさんあーんってあげるのだった。
夢でそんな光景を見た事を伝えると、フレイム様が風呂場にわたくしを抱っこして連れて行き、瞬く間にラッコの姿になる。
湯船に張られた水に浮かび、わたくしが届けた石で、毛皮のぽっけに忍ばせた貝殻を割った。夢の自分にヤキモチを焼いたらしい。夢よりも多く、貝を食べさせてもらいたいっておねだりされた。
普段は、彼からこんな風に甘えてくることはない。初めて見る、彼の身もだえしそうなほどの愛らしさに、満面の笑みを浮かべて、彼が石でカンカン割る度に18個の貝殻を、次々口に運ばせて貰ったのだった。
寂しがりのわたくしは、大好きな婚約者がつれなくてぴえんすぎます──完
途中の、mの表記はわざとです。読んで下さり、ありがとうございました。
「メモリ殿下、リフレーシュは脇の下をこうすると……」
「ぷぅ~」
「まぁ! ふふふ、くすぐったいの? ほら、これならどう? やーん、かわいー」
「ちゃちゃ」
わたくしは、メモリ殿下とシピユ様に、ウォンバット姿でもふもふなでなでしてもらっている。幸せすぎて、だらんとだらしなくふたりの膝の上に体を乗せていた。
殿下は、わたくしのおしりとしっぽを特に気に入ってくださっていて、小さな手を大きく広げてわしわししてくれる。ぴこぴこしっぽを振ると、きゃあきゃあはしゃいで喜んでくれるのが嬉しい。
ふたりとも、いつもは立場上こんな風にはしゃげないから、こうして普通の女の子として過ごせる時間が幸せだと言ってくれる。
わたくしたち3人は、あれからこうして蜜月のようなひと時を楽しんでいた。
「リフレーシュ様、フレイム様がいらしていますよ」
ファーンには、夜に思う存分撫でて貰っている。
フレイム様がいたらフレイム様が、たっぷりとしてくれるから、撫でて貰っていない時間を探す方が難しいほど撫でられながら一日を過ごしていた。
「ぴゅ」
メモリ殿下とシピユ様が、なかなかわたくしを離そうとしない。わたくしも名残惜しいけれど、フレイム様を大好きな気持ちをわかってくださっているから、不本意でしぶしぶだけどって言いながらも、迎えにきたフレイム様にわたくしを渡してくれるのだ。
「……殿下やシピユ嬢と仲がいいのはいいんだが……だが、少々やり過ぎなのでは? 彼女は私の妻で……」
フレイム様が、一度やんわりとそう言ってみた事があったらしい。その際、フレイム様はふたりとファーンの3人がかりで、わたくしを独り占めにしたくせに、更に独占するのかと、2時間ほど説教されたみたいで、それ以来、彼は口をつぐんでいる。
彼は、わたくしを妻だと公言しているから、周囲も微笑ましく祝福してくれている。本当の結婚は、卒業してからだけど。
侯爵家でも、わたくしたちが結ばれたのを、翌日には知られた。というか、彼が嬉しそうに報告しちゃったらしい。大事な事だし、これで堂々と次期侯爵の妻として過ごす事が出来るよう、義両親だけでなく、使用人の皆さまも彼の妻として対応してくれている。
週に一度は、フレイム様の家でお泊りしている。ファーンは、フレイム様に、わたくしの事をくれぐれもお願いしてからユエスビ君とデートに向かうのが日課になっていた。
「リフレーシュ、おいで」
「はい……」
素直に、彼の膝の上に座る。背中を彼の広い胸板にぽすんと預けると、大きな腕がお腹にまわって来て抱きしめられた。
「リフレーシュ」
おしりに、硬いものが擦りつけられ思わせ振りに手が動く。まだ恥ずかしい気持ちの方が強いけれど、そっと足を広げた。
彼の膝が、太ももの間に入って思い切り足を広げられると同時に、付け根を指で捏ねられ胸を揉みしだかれる。
「ん……」
あっという間にスイッチが入り、彼の硬い普通サイズらしい大きな彼自身をおしりで擦る。
「リフレーシュ、いいか?」
いいかもなにも、ここまでされていて、止められるのも辛い。
「は、はい……フレイム様のお好きになさって」
気持ちいいかと再三問われたもぞもぞする感覚を、ようやく気持ちがいいと認識できるようになった。
フレイム様は、触る場所や押し付ける具合など、わたくしの反応を見るだけでなく聞いて来る。
そんな、はしたない事を言うだなんて有り得ないと思っていた。だけど、ある日、もう少しこうして欲しいなって角度を自分でも変えてみたら、フレイム様は、とても喜んでくれた。
言った通りにきちんと応えてくれて、それ以降、堂々と、は無理だけどちょっとずつ自分でも快楽を拾えるように動いたり、要望を伝えたりしている。
予め、たくさん快感の芽をいじられたせいで、どこをどうされても感じてしまう。今までに伝えて来た場所を、唇や指、そして、中を激しく穿つ逞しい杭が、更にわたくしを天に昇らせた。
「あ、あんっ! フレイムさm、わたくしもう、もう……!」
びくびく震えて、彼によって達したわたくしを見て、彼も堪えていた熱の籠った愛をたくさんくれる。お互いに、汗までもひとつになるかのようにぎゅっと抱きしめ合い、果てたあとのこの時間が愛おしい。
「リフレーシュ、良かったか?」
「はい……フレイム様が下さる全てが、気持ちよくて幸せです」
「嬉しい事を。愛している」
「え……? フレイム様、あの、あの……」
「もう一度……今度はもっと気持ち良くなって」
やはりというか、未だ中にあった彼の象徴が、少し柔らかくて小さくなっていたのに、ぎゅんっと大きくなった。いつもの事ながら、二度目は一度めよりも長い時間翻弄され続ける。達したばかりのわたくしは、もう高みから降りる事無く、彼に勢いよく奥の奥まで解き放たれた。その間にも、わたくしだけ何度も何度も悦びを与えられたから、終わった時にはもうぐったりで、瞼が降りてくる。
フレイム様の体温を感じて眠るこのひと時が好き。体もだけど、心も十分以上に満足したわたくしは、夢の中で、ラッコ姿の彼に貝をたくさんあーんってあげるのだった。
夢でそんな光景を見た事を伝えると、フレイム様が風呂場にわたくしを抱っこして連れて行き、瞬く間にラッコの姿になる。
湯船に張られた水に浮かび、わたくしが届けた石で、毛皮のぽっけに忍ばせた貝殻を割った。夢の自分にヤキモチを焼いたらしい。夢よりも多く、貝を食べさせてもらいたいっておねだりされた。
普段は、彼からこんな風に甘えてくることはない。初めて見る、彼の身もだえしそうなほどの愛らしさに、満面の笑みを浮かべて、彼が石でカンカン割る度に18個の貝殻を、次々口に運ばせて貰ったのだった。
寂しがりのわたくしは、大好きな婚約者がつれなくてぴえんすぎます──完
途中の、mの表記はわざとです。読んで下さり、ありがとうございました。
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