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フレイム視点③
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俺は、そろそろリフレーシュとキメると決意して、人気のテーマパークに彼女を誘った。
園内を楽しんでいるリフレーシュの姿を見て幸せを感じつつ、最後に乗り込んだ観覧車。そこには、でかでかと③の文字が書かれている。このナンバーじゃないと意味がない。
緊張で手に汗が出る。観覧車から外がほとんど丸見えだからか彼女が怯えてしまった。慰めようと、優しく頭を撫でていた。俺に甘えて、頭をこてんと肩に載せてくれる彼女が愛しい。至福のこのひと時に、ずっとこのまま時が止まればいいのに。
いっそのこと、膝の上で抱きしめて、ムードを作り頭にキスしてもいいだろうか? 徐々に位置を降ろしてその柔らかそうな唇を……
そんな風に考えていたら、愛するリフレーシュからとんでもない事を言われて呆然とした。
※
俺のリフレーシュは、とても恥ずかしがり屋だ。彼女も俺と同じで、今の関係がもどかしくあるのか、時々視線が交差するたびに頬を赤らめて俯く。婚約してからというもの、会うたびにもっともっと彼女にのめり込んだ。
なんて清純で可愛らしいんだ!
メモリ嬢が言うには、例え婚約したからと言って、いきなり抱き着いてあれこれするなんて男のクズだという。
『いきなりそんな風にされたら、女の子は背筋がぞぞぞーってなるし、下心剥き出しだなんて、例え好きな人でも一瞬で冷めちゃいますね。嫌いを通り越して無関心になるかも。そうなったら終わりですね。ジ・エンドってやつです』
『そんな! だ、だが、ウォンバット獣人は寂しがり屋でなでなでしたり構ってもらうのが嬉しいって……』
『それは大昔の習性ですってば。多少はあるかもですが、ウォンバット獣人は他にもいますけど、そんなにウォンバットの皆さん、いつもなでなでもふもふされてませんよね? 見た事ありますか? ないでしょう?』
『……それは。言われてみれば確かにそうだが……だけど、彼女は』
『シャラップ! あのですね、あくまでも。リフレーシュ先輩は17歳のうら若き乙女なんですからね。噂では超オクテで恥ずかしがり屋で初心で……って、なにそれかわいい。先輩早く紹介してくださいよ。私だってリフレーシュ先輩と仲良くなりたいですって。もこっとしたフォルム。まあるいおしりにぴこぴこのしっぽ。最高でしかないですよ』
『だろ? リフレーシュはかわいいんだ。人化の姿も、獣化の姿も愛らしくて性格も奥ゆかしくて……云々』
リフレーシュとの事を相談するうちに、メモリ嬢とはずいぶん仲良くなって色々話ができるようになった。相談していなければ、婚約した日に早々、思う存分なでなでしてしまったと思う。そんな事になったら、彼女に嫌われていたかもしれないと思うとぞっとした。
だけど、そろそろ。そろそろ……キス……は、まだ早いか。いや、そろそろいいはずだ!
婚約者になったからには、男女の関係も結ぶ事もやぶさかではない。遥か昔ははしたない事だと敬遠されたらしいが、体の相性などもしっかり確かめ合わないと結婚後に後悔しても遅いからというのが昨今の考え方だ。
とはいえ、心の通わない行為は嫌だ。今まで女性に興味もなかったし、モテたこともない。殿下たちのように経験を済ませているはずもない。
プロの女性のいる場所へ誘われた事もあったが、そんな気にもなれずぶらぶら独り身を楽しんでいた。
その内、親が決める令嬢と見合いして、穏やかでそこそこ幸せな生涯を過ごせればいいと思っていたのに、リフレーシュを知ってから、彼女以外考えられなかった。
本当は、毎日会いたいし、授業も隣同士で受けたい。なんなら、膝の上で、彼女を座らせて授業を受けたい。お腹の上にのっけて、わかめのお布団を被り、海にぷかぷか浮かぶのもいいなあ。夜は一緒のベッドで並んで寝るんだ。勿論、愛する妻を俺の腕にぎゅって抱きしめた状態で。
しつこい男は嫌われると殿下たちも言っていた。だから週に一度の彼女とのお茶会が楽しみすぎる。
ラッコの姿で水風呂に浮かんで、彼女が持ってきてくれたお気に入りの石で、毛皮のポケットに隠し持っていた貝殻を割りもしゃもしゃ食べた。
石にリフレーシュの香りはもう残ってないが、一時は彼女の手にあったかと思うと最高の隠し味に感じる。
『もうちょっとしたら、あーんってしてくれるかな……』
8つほど貝を頬ばったあと、彼女が可愛く照れながらあーんてしてくれるのを瞼の中で想像する。ラッコ姿の俺が、あざとく頭や顔を短い手で隠せてないが隠すふりをすると、楽しそうに笑う彼女。うん、可愛い。
いいなあ……いいなあ……
結局、毛皮のポケットの中の13個のえりすぐりの貝やうにを全て平らげ、殻が散乱している床を目にした使用人に呆れられたのであった。
今日も、数日ぶりの彼女とのお庭デートだ。使用人たちには、かなり離れて貰っている。
使用人から、俺が彼女とキスどころかハグどころか肩に腕を回すどころか手も繋いでないと報告されているのか、今日こそ少しは進展しろと両親に言われた。俺だってそうしたいというか、親にそんな事は言われたくない。
『その、好きな相手はいるのか?』
『あ、あの。はい……います……』
リフレーシュが好きな相手なんて、俺に決まってるのに、馬鹿なことを聞いたなあと自分に呆れる。
わかりきった答えだが、改めて恥ずかしがりながら俺を好きだなんていう彼女は、世界一かわいい。俺も大好きだ!
彼女の愛らしい返事に気が大きくなる。
『リフレーシュ、今度は家じゃなくてどこかに行こうか』
俺も大好きだって言いたいのに、恥ずかしくて言えない。出た言葉は、いつも一言二言が精一杯。
恋人たちと言えばデートだ。だから、勇気を出して、やっとの思いでデートに誘った。名前も呼び捨てにしたからか、びっくりした彼女が顔を真っ赤にした。
俺をちらちらみながら、はにかんで頷いてくれたんだ。
彼女は、俺に何かを訴えかけるような瞳を向けてくれる。もの言いたげに潤んだ瞳は、なぜか、俺を求めてくれているような気がした。気の利いた会話なんかなくても、彼女との時間はすごく楽しい。
妻も俺と同じようにくすぐったいような、居心地のいい時間を過ごしてくれたと思う。
他の令嬢なら、こんな不愛想な俺に、嫌そうな視線を向けて来るだろう。とっくに婚約解消と宣言されてそっぽ向かれていたに違いない。
夕方になり、彼女が帰る時間のなんと惜しい事か。会うたびに、小さくて白い手を掴んで、そのまま部屋にお持ち帰りしたくてたまらなかった。
園内を楽しんでいるリフレーシュの姿を見て幸せを感じつつ、最後に乗り込んだ観覧車。そこには、でかでかと③の文字が書かれている。このナンバーじゃないと意味がない。
緊張で手に汗が出る。観覧車から外がほとんど丸見えだからか彼女が怯えてしまった。慰めようと、優しく頭を撫でていた。俺に甘えて、頭をこてんと肩に載せてくれる彼女が愛しい。至福のこのひと時に、ずっとこのまま時が止まればいいのに。
いっそのこと、膝の上で抱きしめて、ムードを作り頭にキスしてもいいだろうか? 徐々に位置を降ろしてその柔らかそうな唇を……
そんな風に考えていたら、愛するリフレーシュからとんでもない事を言われて呆然とした。
※
俺のリフレーシュは、とても恥ずかしがり屋だ。彼女も俺と同じで、今の関係がもどかしくあるのか、時々視線が交差するたびに頬を赤らめて俯く。婚約してからというもの、会うたびにもっともっと彼女にのめり込んだ。
なんて清純で可愛らしいんだ!
メモリ嬢が言うには、例え婚約したからと言って、いきなり抱き着いてあれこれするなんて男のクズだという。
『いきなりそんな風にされたら、女の子は背筋がぞぞぞーってなるし、下心剥き出しだなんて、例え好きな人でも一瞬で冷めちゃいますね。嫌いを通り越して無関心になるかも。そうなったら終わりですね。ジ・エンドってやつです』
『そんな! だ、だが、ウォンバット獣人は寂しがり屋でなでなでしたり構ってもらうのが嬉しいって……』
『それは大昔の習性ですってば。多少はあるかもですが、ウォンバット獣人は他にもいますけど、そんなにウォンバットの皆さん、いつもなでなでもふもふされてませんよね? 見た事ありますか? ないでしょう?』
『……それは。言われてみれば確かにそうだが……だけど、彼女は』
『シャラップ! あのですね、あくまでも。リフレーシュ先輩は17歳のうら若き乙女なんですからね。噂では超オクテで恥ずかしがり屋で初心で……って、なにそれかわいい。先輩早く紹介してくださいよ。私だってリフレーシュ先輩と仲良くなりたいですって。もこっとしたフォルム。まあるいおしりにぴこぴこのしっぽ。最高でしかないですよ』
『だろ? リフレーシュはかわいいんだ。人化の姿も、獣化の姿も愛らしくて性格も奥ゆかしくて……云々』
リフレーシュとの事を相談するうちに、メモリ嬢とはずいぶん仲良くなって色々話ができるようになった。相談していなければ、婚約した日に早々、思う存分なでなでしてしまったと思う。そんな事になったら、彼女に嫌われていたかもしれないと思うとぞっとした。
だけど、そろそろ。そろそろ……キス……は、まだ早いか。いや、そろそろいいはずだ!
婚約者になったからには、男女の関係も結ぶ事もやぶさかではない。遥か昔ははしたない事だと敬遠されたらしいが、体の相性などもしっかり確かめ合わないと結婚後に後悔しても遅いからというのが昨今の考え方だ。
とはいえ、心の通わない行為は嫌だ。今まで女性に興味もなかったし、モテたこともない。殿下たちのように経験を済ませているはずもない。
プロの女性のいる場所へ誘われた事もあったが、そんな気にもなれずぶらぶら独り身を楽しんでいた。
その内、親が決める令嬢と見合いして、穏やかでそこそこ幸せな生涯を過ごせればいいと思っていたのに、リフレーシュを知ってから、彼女以外考えられなかった。
本当は、毎日会いたいし、授業も隣同士で受けたい。なんなら、膝の上で、彼女を座らせて授業を受けたい。お腹の上にのっけて、わかめのお布団を被り、海にぷかぷか浮かぶのもいいなあ。夜は一緒のベッドで並んで寝るんだ。勿論、愛する妻を俺の腕にぎゅって抱きしめた状態で。
しつこい男は嫌われると殿下たちも言っていた。だから週に一度の彼女とのお茶会が楽しみすぎる。
ラッコの姿で水風呂に浮かんで、彼女が持ってきてくれたお気に入りの石で、毛皮のポケットに隠し持っていた貝殻を割りもしゃもしゃ食べた。
石にリフレーシュの香りはもう残ってないが、一時は彼女の手にあったかと思うと最高の隠し味に感じる。
『もうちょっとしたら、あーんってしてくれるかな……』
8つほど貝を頬ばったあと、彼女が可愛く照れながらあーんてしてくれるのを瞼の中で想像する。ラッコ姿の俺が、あざとく頭や顔を短い手で隠せてないが隠すふりをすると、楽しそうに笑う彼女。うん、可愛い。
いいなあ……いいなあ……
結局、毛皮のポケットの中の13個のえりすぐりの貝やうにを全て平らげ、殻が散乱している床を目にした使用人に呆れられたのであった。
今日も、数日ぶりの彼女とのお庭デートだ。使用人たちには、かなり離れて貰っている。
使用人から、俺が彼女とキスどころかハグどころか肩に腕を回すどころか手も繋いでないと報告されているのか、今日こそ少しは進展しろと両親に言われた。俺だってそうしたいというか、親にそんな事は言われたくない。
『その、好きな相手はいるのか?』
『あ、あの。はい……います……』
リフレーシュが好きな相手なんて、俺に決まってるのに、馬鹿なことを聞いたなあと自分に呆れる。
わかりきった答えだが、改めて恥ずかしがりながら俺を好きだなんていう彼女は、世界一かわいい。俺も大好きだ!
彼女の愛らしい返事に気が大きくなる。
『リフレーシュ、今度は家じゃなくてどこかに行こうか』
俺も大好きだって言いたいのに、恥ずかしくて言えない。出た言葉は、いつも一言二言が精一杯。
恋人たちと言えばデートだ。だから、勇気を出して、やっとの思いでデートに誘った。名前も呼び捨てにしたからか、びっくりした彼女が顔を真っ赤にした。
俺をちらちらみながら、はにかんで頷いてくれたんだ。
彼女は、俺に何かを訴えかけるような瞳を向けてくれる。もの言いたげに潤んだ瞳は、なぜか、俺を求めてくれているような気がした。気の利いた会話なんかなくても、彼女との時間はすごく楽しい。
妻も俺と同じようにくすぐったいような、居心地のいい時間を過ごしてくれたと思う。
他の令嬢なら、こんな不愛想な俺に、嫌そうな視線を向けて来るだろう。とっくに婚約解消と宣言されてそっぽ向かれていたに違いない。
夕方になり、彼女が帰る時間のなんと惜しい事か。会うたびに、小さくて白い手を掴んで、そのまま部屋にお持ち帰りしたくてたまらなかった。
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