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ウールスタとシュメージュ以外の侍女や騎士、使用人たちは、入れ替わり立ち代わりわたくしがいる部屋にやってきた。最初は気付かなかったけれど、皆が来る度に部屋の角にはどんどんお見舞いの品々が積み重ねられていき、すでに1/3ほど埋まっている。
本来ならば、辺境伯夫妻の寝室に入る事の出来る者は、片手ほどの人数なのに、こうしてお見舞いに皆が来てくれるのは、彼が許可したからだという。
ただし、短時間で済ませ、わたくしが絶対に疲れないようにする事を厳命されているから、グループによっては顔を見てホッとしたのか15秒ほどで退室した。
ただ、皆が皆、まるで神様のようにやたらとお礼を言われたり、拝まれたりするのが気になった。どういう事か、片言でウールスタに訊ねると、満面の笑顔で答えたのである。
「そりゃそうですよ。だって、奥様がいなければ、フレースヴェルグは魔の森から出ていたでしょう。魔の森の外であれば、いくら辺境伯爵様とはいえ、国土の半分は焼け野原になり大勢の人々が天に旅立つ事になったのですから、奥様の功績が素晴らしい事は明白です。ああ、ようやく奥様の偉大さが、この辺境に知れ渡りましたね。もうこれで、奥様にたてつく不埒者は現れないでしょう」
「は……?」
「そうでございますよ、奥様。夫も、奥様の事を手放しに誉めております。辺境の皆も、奥様に感謝しているのですよ。ふふふ、早く無事な姿を、皆に見せてさしあげてくださいませ」
どうやら、わたくしは、誰よりも早く世界の脅威を察知し、彼が封印するために多大な助力をした戦乙女と崇めたてまつられているようだ。尊敬されるのは喜ばしい事だが、いくらなんでも、生ける女神かなにかのようになっただなんて、気が遠くなりそうになった。
目が覚めてから、ウールスタもわたくしの事を奥様と呼んでいる。これも、ゆっくり聞いたところ、あの時に現れた彼の強大なパワーと、わたくしたちが苦戦どころか一方的にやられたフレースヴェルグを短時間で封印した事に感服したらしい。それに、ここに帰って来てから、わたくしに献身的に介護する姿を見て、彼をわたくしの夫だと認めたとか。
(結婚式がまだな事は、ウールスタだけでなくシュメージュも苦虫を噛んだような表情をして文句を言っているけれど、これで彼の妻として堂々とここで過ごす事が出来るのね。嬉しい……)
離れの荷物は、すでにわたくしが住む予定だった、この寝室の隣の部屋に移したようだ。短い間だったけれど、離れで過ごして、皆で楽しくバーベキューなどをした想い出が、ほんの少しだけ心に小さな寂しい風を起こした。
ウールスタとシュメージュは、わたくしの体調変化に非常にぴりぴり注意していて、今日の見舞いは希望者の半分未満で終わった。残りは明日以降、わたくしの体調次第だが、今日と同じように4.5人ずつのグループで来るらしい。最後のグループになる頃には、わたくしは立って歩いていると思う。
ふたりに体を起こされ、久しぶりの苺をゆっくり味わいながらベッドの上で幸せを噛みしめていると、廊下が騒がしくなった。ノックと同時にドアがバーンと開けられ、誰かが疾風のように入って来た。
びっくりして、食べかけの苺が口からぽとりとシーツの上に落ちてしまった。闖入者を見てすぐに喜んだものの、白いシーツに、小さな赤い染みがついて小さくため息を吐く。
「キャロルゥゥゥウウウウ! ああ、なんという……。暫く見ないうちに、こんなにも背が縮んでしまって……」
「キャロルー! ああ、こんなにも痩せてしまって……。かわいそうに……」
「おと……、おに……」
我が父と兄ながら失礼極まりない話だ。身長はそのままだし、痩せているのは元からだ。そりゃ、多少は痩せたかもしれないけれど、兄が憐れそうににチラッと見た胸元は最初っから寂しい。
ふたりして、ベッドの上に膝をつき、わたくしをぎゅうぎゅう締め上げ……じゃなく抱きしめる。少し息が苦しいけれど、ぽんぽんふたりの肩を叩くと力を緩めてくれた。
(ふたりとも相変わらずだけど、わたくしが無事な姿を見て喜んでくれているのなら、今日はいいか)
10分ほど、ふたりに滅茶苦茶に抱かれて髪をぐしゃぐしゃにされた。久しぶりの再会に、わたくしも感極まって涙がこぼれ落ちる。
わたくしだけでなく、ふたりも一旦力を抜いたのに、感情が高ぶりすぎて、肋骨がメリメリ言うほど、もう一度力いっぱい抱き着かれた。
(お父様、お兄様。嬉しい、嬉しいけれど、……息が、できません!)
折角目が覚めたのに、一瞬ふーっと気が遠のく。すると、ふたりをここまで案内してくれた彼が、恐る恐る父に声をかけた。
「バヨータージユ公爵閣下……、あの、キャロルが苦しがっているようですので……」
「おおっと、つい力が入ってしまった。キャロル、すまない。大丈夫か?」
「ごめんね、キャロル。大丈夫?」
父と兄は、ようやくわたくしから腕を離し、頭や肩をひと撫でした後、ぐるりと首を回転させた。
(すーはーすーはー。ああ、助かった。キトグラムン様は、何度も命を救ってくださった恩人です。わたくし、一生お仕え致しますわ! ええ、嫌だと言われても、ずっと!)
わたくしは、ますます彼への好感度が上昇する。天井知らずのこの感情は、たぶん、彼と離れ離れになるその時まで増え続けるだろう。
「そんな他人行儀な。君は義理の息子になったし、キャロルの命の恩人なんだ。ここに来るときにも言っただろう? 是非、父と呼んでくれ」
「そうだぞ、キトグラムン。私の事は兄と。なんだなんだ。ふたりとも、仲良さそうに過ごしているようだな。ホッとしたよ」
「ふふ……」
父と兄も、結婚式を挙げていない事を気に病んでいたようだ。けれど、彼の心情もわかるから、極々身内だけでしてはどうかと提案された。
「キャロルが、そう望むのなら……」
彼にとって、呪いにより姿形が変わった事は、わたくしが思うよりも深い傷を作っている。だから、彼が人前で新郎の姿をする事に抵抗があるのなら、わたくしは式にはこだわらない。
こうして側にいさせてもらえるだけでも幸せなのだ。その事を、上手く伝える事ができない今がもどかしい。
父と兄は数日はここに滞在する。その間に、この部屋のベッドの上ででも、簡単に挙式の真似事をしようと父が言いだし、わたくしと彼は顔を見合わせながら、その提案に頷いた。
和気あいあいとした空気の中、暫く話をしていると、話題がとある人物に変わったのである。
本来ならば、辺境伯夫妻の寝室に入る事の出来る者は、片手ほどの人数なのに、こうしてお見舞いに皆が来てくれるのは、彼が許可したからだという。
ただし、短時間で済ませ、わたくしが絶対に疲れないようにする事を厳命されているから、グループによっては顔を見てホッとしたのか15秒ほどで退室した。
ただ、皆が皆、まるで神様のようにやたらとお礼を言われたり、拝まれたりするのが気になった。どういう事か、片言でウールスタに訊ねると、満面の笑顔で答えたのである。
「そりゃそうですよ。だって、奥様がいなければ、フレースヴェルグは魔の森から出ていたでしょう。魔の森の外であれば、いくら辺境伯爵様とはいえ、国土の半分は焼け野原になり大勢の人々が天に旅立つ事になったのですから、奥様の功績が素晴らしい事は明白です。ああ、ようやく奥様の偉大さが、この辺境に知れ渡りましたね。もうこれで、奥様にたてつく不埒者は現れないでしょう」
「は……?」
「そうでございますよ、奥様。夫も、奥様の事を手放しに誉めております。辺境の皆も、奥様に感謝しているのですよ。ふふふ、早く無事な姿を、皆に見せてさしあげてくださいませ」
どうやら、わたくしは、誰よりも早く世界の脅威を察知し、彼が封印するために多大な助力をした戦乙女と崇めたてまつられているようだ。尊敬されるのは喜ばしい事だが、いくらなんでも、生ける女神かなにかのようになっただなんて、気が遠くなりそうになった。
目が覚めてから、ウールスタもわたくしの事を奥様と呼んでいる。これも、ゆっくり聞いたところ、あの時に現れた彼の強大なパワーと、わたくしたちが苦戦どころか一方的にやられたフレースヴェルグを短時間で封印した事に感服したらしい。それに、ここに帰って来てから、わたくしに献身的に介護する姿を見て、彼をわたくしの夫だと認めたとか。
(結婚式がまだな事は、ウールスタだけでなくシュメージュも苦虫を噛んだような表情をして文句を言っているけれど、これで彼の妻として堂々とここで過ごす事が出来るのね。嬉しい……)
離れの荷物は、すでにわたくしが住む予定だった、この寝室の隣の部屋に移したようだ。短い間だったけれど、離れで過ごして、皆で楽しくバーベキューなどをした想い出が、ほんの少しだけ心に小さな寂しい風を起こした。
ウールスタとシュメージュは、わたくしの体調変化に非常にぴりぴり注意していて、今日の見舞いは希望者の半分未満で終わった。残りは明日以降、わたくしの体調次第だが、今日と同じように4.5人ずつのグループで来るらしい。最後のグループになる頃には、わたくしは立って歩いていると思う。
ふたりに体を起こされ、久しぶりの苺をゆっくり味わいながらベッドの上で幸せを噛みしめていると、廊下が騒がしくなった。ノックと同時にドアがバーンと開けられ、誰かが疾風のように入って来た。
びっくりして、食べかけの苺が口からぽとりとシーツの上に落ちてしまった。闖入者を見てすぐに喜んだものの、白いシーツに、小さな赤い染みがついて小さくため息を吐く。
「キャロルゥゥゥウウウウ! ああ、なんという……。暫く見ないうちに、こんなにも背が縮んでしまって……」
「キャロルー! ああ、こんなにも痩せてしまって……。かわいそうに……」
「おと……、おに……」
我が父と兄ながら失礼極まりない話だ。身長はそのままだし、痩せているのは元からだ。そりゃ、多少は痩せたかもしれないけれど、兄が憐れそうににチラッと見た胸元は最初っから寂しい。
ふたりして、ベッドの上に膝をつき、わたくしをぎゅうぎゅう締め上げ……じゃなく抱きしめる。少し息が苦しいけれど、ぽんぽんふたりの肩を叩くと力を緩めてくれた。
(ふたりとも相変わらずだけど、わたくしが無事な姿を見て喜んでくれているのなら、今日はいいか)
10分ほど、ふたりに滅茶苦茶に抱かれて髪をぐしゃぐしゃにされた。久しぶりの再会に、わたくしも感極まって涙がこぼれ落ちる。
わたくしだけでなく、ふたりも一旦力を抜いたのに、感情が高ぶりすぎて、肋骨がメリメリ言うほど、もう一度力いっぱい抱き着かれた。
(お父様、お兄様。嬉しい、嬉しいけれど、……息が、できません!)
折角目が覚めたのに、一瞬ふーっと気が遠のく。すると、ふたりをここまで案内してくれた彼が、恐る恐る父に声をかけた。
「バヨータージユ公爵閣下……、あの、キャロルが苦しがっているようですので……」
「おおっと、つい力が入ってしまった。キャロル、すまない。大丈夫か?」
「ごめんね、キャロル。大丈夫?」
父と兄は、ようやくわたくしから腕を離し、頭や肩をひと撫でした後、ぐるりと首を回転させた。
(すーはーすーはー。ああ、助かった。キトグラムン様は、何度も命を救ってくださった恩人です。わたくし、一生お仕え致しますわ! ええ、嫌だと言われても、ずっと!)
わたくしは、ますます彼への好感度が上昇する。天井知らずのこの感情は、たぶん、彼と離れ離れになるその時まで増え続けるだろう。
「そんな他人行儀な。君は義理の息子になったし、キャロルの命の恩人なんだ。ここに来るときにも言っただろう? 是非、父と呼んでくれ」
「そうだぞ、キトグラムン。私の事は兄と。なんだなんだ。ふたりとも、仲良さそうに過ごしているようだな。ホッとしたよ」
「ふふ……」
父と兄も、結婚式を挙げていない事を気に病んでいたようだ。けれど、彼の心情もわかるから、極々身内だけでしてはどうかと提案された。
「キャロルが、そう望むのなら……」
彼にとって、呪いにより姿形が変わった事は、わたくしが思うよりも深い傷を作っている。だから、彼が人前で新郎の姿をする事に抵抗があるのなら、わたくしは式にはこだわらない。
こうして側にいさせてもらえるだけでも幸せなのだ。その事を、上手く伝える事ができない今がもどかしい。
父と兄は数日はここに滞在する。その間に、この部屋のベッドの上ででも、簡単に挙式の真似事をしようと父が言いだし、わたくしと彼は顔を見合わせながら、その提案に頷いた。
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