51 / 75
胸騒の辺境伯
しおりを挟む
「いるのは、女性がふたりに、男性がひとり。魔力が、非情に強い……。恐らく、思った通り、僕の妻と、ウールスタ、トーンカッソスだろうと思う」
「おお、では急いで奥様を迎えに参りましょう」
「うん、そうだね。少し速度をあげようか」
ほとんど危険はないはずだ。多少、魔物を多く倒したところで、彼女たちなら軽くいなせるくらいのインシデントが起こるくらいのものだ。だというのに、嫌な予感が、胸の中に巣くっている。一体、何が僕の心をそうさせるのだろう。
(……? なんだ?)
手綱をしっかり握りしめ、緊張で体を固くした時、突然、魔の森の奥から未曾有の恐怖が伝わってきた。あろうことか、遠くに目視できる魔の森から、鳥や空を飛ぶ魔物が逃げ出しているではないか。更に、魔の森全体を、産まれたての闇がドームのように覆いだした。
「キトグラムン、あれは……。このような光景は、生まれて初めて見る」
「緊急事態です。伯父上、すぐに砦に伝令を。来れる部隊は全て終結させてください」
「主様、スタンピードでも起こったのでしょうか?」
「いや、もっと恐ろしい何かの脈動を感じる。まさかとは思うが、祖先が封印したヤツが復活したのかもしれない」
スタンピードであれば、これほどの危機感を本能が感じる事はない。冷や汗が背中を伝う。当たって欲しくない予想通りであるのなら、急いで事をおさめなければ、世界は破滅の一途をたどるだろう。
「あれをご覧ください! 魔の森の近くで救援弾をが上がっております。あれは、おそらくはマシユムールのものかと」
魔の森の境目に、確かに救援弾が上がっている。最高レベルの危険を知らせるその救援弾に、ますます焦燥感が襲った。
「とにかく、魔の森にいる妻たちが危ない。僕は先に行く。皆は出来る限り急いで来るように。伯父上、あとは任せました」
「ああ、すぐに追いつく。キトグラムン、気をつけろよ」
第一部隊は、各々が的確な判断を即時にし行動できる騎士たちが集まっている。第二から第六部隊も、それぞれの特性を生かして、すぐさま参戦するだろう。だが、司令塔がいなければ烏合の衆になりかねない。
こういう時は、僕よりも、魔の森における戦いに長けた伯父上が、全軍を率いたほうが統率がとりやすい。
僕が伝えるより早く、こういう緊急事態に長けた者はすでに動いていた。砦に向かう、伝令の召喚獣であるハヤブサの姿が点になっている。
僕は、くいっとスレイプニルの手綱を引いた。だが、スレイプニルの様子がおかしい。いつもなら、こうすればすぐに、音速なみのスピードで駆けるというのに、足をダンダン地面に何度か踏みしめたまま微動だにしなかった。
「スレイプニル、落ち着いて。お前なら大丈夫。僕を、魔の森まで連れて行ってくれるかい?」
スレイプニルも恐怖と不安を感じているのだろう。武者震いをしている彼の首をしっかり撫でた。すると、僕の気持ちを汲んだ彼が、ここにいるどんな馬よりも速く強く駆けだしたのである。
救援弾が打ちあがった場所に、人の気配を感じる。もうすでに、聞いた事のない恐ろしい魔物の咆哮や、地響き、空気を介してとてつもない破壊の力を感じていた。
注意深く、かつ、急いでそこに向かうと、目当ての人物たちがやっと見えた。
「キャロル!」
(やっぱり、君だったのか。だが、なんと言う事だ……!)
瘴気が辺りに充満している。奈落の底に向かう大地の切れ目のほうから、恐ろしい存在の威圧を感じ、びりびり空気が張り詰め、息をするのもやっとの状態だった。
(この状態で、よく生きていてくれた!)
僕は、このような状況下で、魔物を封じ込めるための結界を張り続ける彼女の後姿に感嘆した。だが、彼女がいつ倒れてもおかしくない。心が、氷よりも冷たく凍り付くような気がした。
「キトグラ……ンさま……。ああ、来てくださった、の……です、ね……」
愛しい人の声が、あまりにも小さすぎる。彼女の息遣いがほとんど感じられない。細切れのそれは、まさに彼女の命そのもののようだ。
そっと彼女の肩に手を置くと、カクンと膝が折れた。抱きしめる。
見下ろした彼女の顔は、白く小さな顔に、無数の小さな切り傷が作られていた。血の通っていないような白すぎる肌、桃色だった唇は、青を通り越してどす黒く変色している。辛うじて瞼は開いているが、瞳孔は光を失い、今にも生命の灯が消えそうな状態なのがわかった。
ドクン
心臓が嫌な音を立てる。誰よりも幸せにしたい人をこのまま失ってしまうのか、そう思った瞬間、僕の中の何かが弾けた。自我が飛び、遺跡と僕が完全にひとつになったような感覚に、やけに冷静に受け入れる事ができた。
魔の森の隅々の、砂の一粒、小さな虫や、逃げる動物、風に揺れる水面の波紋のひとつひとつまでもが鮮明に感じ取れた。
「主様、お待ちしておりました。どうぞ、こちらを」
聞きなれた声がするほうに視線をちらりと向ける。体が勝手に動き、マシユムールが差し出した枝を受け取った。
視界の角に、血に濡れたトーンカッソス、絶叫を上げトーンカッソスに治療魔法を施しているウールスタが映っている。
だが、僕の瞳にはキャロルしか見えない。
キャロルだけが、遺跡と魔の森と完全に一体化してヒトでなくなった僕の中にある、ほんのわずかな一部分を辛うじて人のままにいさせてくれた。彼女がいなければ、僕は自我を完全に失い、フレースヴェルグを封印するためにどんな犠牲も払わない殺戮の人形になり果てていたかもしれない。それは、世界を破滅させるフレースヴェルグよりも、人類にとって脅威になったであろう。
「キトグラ……ンさま、ほん、とに……?」
「ああ、僕だ。遅れてごめん。キャロル、しっかりして」
「フレ……、スヴェ、ルグが、この地の裂け目の奥に……トーンカッソスを、たすけ……」
「ああ、わかっている。僕が来たからには、もう大丈夫。よく、頑張ったね。力を抜いて、あとは僕に任せるんだ」
「ごめ、なさ……。わたくし、が……だまって、ここ、に……きた、から……」
「いいんだ。君が無事なら。トーンカッソスは、ウールスタが治療しているから安心して。マシユムール、キャロルを頼む」
「命にかえましても」
僕は、目を閉じた彼女をそっと横たえた。辛うじて呼吸を繰り返す彼女を、マシユムールに託す。
この辺り一帯に、彼女たちを守る防御壁を貼る。それと同時に、キャロルが意識を失ったためにフレースヴェルグを閉じ込めていた結界が消失した。
「よくも、僕のキャロルを……!」
世界樹が、遺跡に送っていた僕の魔力を吸い取っていくのがわかる。凄まじい勢いで、魔力を吸収している世界樹の枝を、そっと一振りした。すると、大地の裂け目に向かって、世界樹の枝から放たれる光の奔流が、螺旋を描いて落ちていく。
僕は、その光に導かれるがまま、フレースヴェルグが暴れている地の底へと飛び降りたのであった。
「おお、では急いで奥様を迎えに参りましょう」
「うん、そうだね。少し速度をあげようか」
ほとんど危険はないはずだ。多少、魔物を多く倒したところで、彼女たちなら軽くいなせるくらいのインシデントが起こるくらいのものだ。だというのに、嫌な予感が、胸の中に巣くっている。一体、何が僕の心をそうさせるのだろう。
(……? なんだ?)
手綱をしっかり握りしめ、緊張で体を固くした時、突然、魔の森の奥から未曾有の恐怖が伝わってきた。あろうことか、遠くに目視できる魔の森から、鳥や空を飛ぶ魔物が逃げ出しているではないか。更に、魔の森全体を、産まれたての闇がドームのように覆いだした。
「キトグラムン、あれは……。このような光景は、生まれて初めて見る」
「緊急事態です。伯父上、すぐに砦に伝令を。来れる部隊は全て終結させてください」
「主様、スタンピードでも起こったのでしょうか?」
「いや、もっと恐ろしい何かの脈動を感じる。まさかとは思うが、祖先が封印したヤツが復活したのかもしれない」
スタンピードであれば、これほどの危機感を本能が感じる事はない。冷や汗が背中を伝う。当たって欲しくない予想通りであるのなら、急いで事をおさめなければ、世界は破滅の一途をたどるだろう。
「あれをご覧ください! 魔の森の近くで救援弾をが上がっております。あれは、おそらくはマシユムールのものかと」
魔の森の境目に、確かに救援弾が上がっている。最高レベルの危険を知らせるその救援弾に、ますます焦燥感が襲った。
「とにかく、魔の森にいる妻たちが危ない。僕は先に行く。皆は出来る限り急いで来るように。伯父上、あとは任せました」
「ああ、すぐに追いつく。キトグラムン、気をつけろよ」
第一部隊は、各々が的確な判断を即時にし行動できる騎士たちが集まっている。第二から第六部隊も、それぞれの特性を生かして、すぐさま参戦するだろう。だが、司令塔がいなければ烏合の衆になりかねない。
こういう時は、僕よりも、魔の森における戦いに長けた伯父上が、全軍を率いたほうが統率がとりやすい。
僕が伝えるより早く、こういう緊急事態に長けた者はすでに動いていた。砦に向かう、伝令の召喚獣であるハヤブサの姿が点になっている。
僕は、くいっとスレイプニルの手綱を引いた。だが、スレイプニルの様子がおかしい。いつもなら、こうすればすぐに、音速なみのスピードで駆けるというのに、足をダンダン地面に何度か踏みしめたまま微動だにしなかった。
「スレイプニル、落ち着いて。お前なら大丈夫。僕を、魔の森まで連れて行ってくれるかい?」
スレイプニルも恐怖と不安を感じているのだろう。武者震いをしている彼の首をしっかり撫でた。すると、僕の気持ちを汲んだ彼が、ここにいるどんな馬よりも速く強く駆けだしたのである。
救援弾が打ちあがった場所に、人の気配を感じる。もうすでに、聞いた事のない恐ろしい魔物の咆哮や、地響き、空気を介してとてつもない破壊の力を感じていた。
注意深く、かつ、急いでそこに向かうと、目当ての人物たちがやっと見えた。
「キャロル!」
(やっぱり、君だったのか。だが、なんと言う事だ……!)
瘴気が辺りに充満している。奈落の底に向かう大地の切れ目のほうから、恐ろしい存在の威圧を感じ、びりびり空気が張り詰め、息をするのもやっとの状態だった。
(この状態で、よく生きていてくれた!)
僕は、このような状況下で、魔物を封じ込めるための結界を張り続ける彼女の後姿に感嘆した。だが、彼女がいつ倒れてもおかしくない。心が、氷よりも冷たく凍り付くような気がした。
「キトグラ……ンさま……。ああ、来てくださった、の……です、ね……」
愛しい人の声が、あまりにも小さすぎる。彼女の息遣いがほとんど感じられない。細切れのそれは、まさに彼女の命そのもののようだ。
そっと彼女の肩に手を置くと、カクンと膝が折れた。抱きしめる。
見下ろした彼女の顔は、白く小さな顔に、無数の小さな切り傷が作られていた。血の通っていないような白すぎる肌、桃色だった唇は、青を通り越してどす黒く変色している。辛うじて瞼は開いているが、瞳孔は光を失い、今にも生命の灯が消えそうな状態なのがわかった。
ドクン
心臓が嫌な音を立てる。誰よりも幸せにしたい人をこのまま失ってしまうのか、そう思った瞬間、僕の中の何かが弾けた。自我が飛び、遺跡と僕が完全にひとつになったような感覚に、やけに冷静に受け入れる事ができた。
魔の森の隅々の、砂の一粒、小さな虫や、逃げる動物、風に揺れる水面の波紋のひとつひとつまでもが鮮明に感じ取れた。
「主様、お待ちしておりました。どうぞ、こちらを」
聞きなれた声がするほうに視線をちらりと向ける。体が勝手に動き、マシユムールが差し出した枝を受け取った。
視界の角に、血に濡れたトーンカッソス、絶叫を上げトーンカッソスに治療魔法を施しているウールスタが映っている。
だが、僕の瞳にはキャロルしか見えない。
キャロルだけが、遺跡と魔の森と完全に一体化してヒトでなくなった僕の中にある、ほんのわずかな一部分を辛うじて人のままにいさせてくれた。彼女がいなければ、僕は自我を完全に失い、フレースヴェルグを封印するためにどんな犠牲も払わない殺戮の人形になり果てていたかもしれない。それは、世界を破滅させるフレースヴェルグよりも、人類にとって脅威になったであろう。
「キトグラ……ンさま、ほん、とに……?」
「ああ、僕だ。遅れてごめん。キャロル、しっかりして」
「フレ……、スヴェ、ルグが、この地の裂け目の奥に……トーンカッソスを、たすけ……」
「ああ、わかっている。僕が来たからには、もう大丈夫。よく、頑張ったね。力を抜いて、あとは僕に任せるんだ」
「ごめ、なさ……。わたくし、が……だまって、ここ、に……きた、から……」
「いいんだ。君が無事なら。トーンカッソスは、ウールスタが治療しているから安心して。マシユムール、キャロルを頼む」
「命にかえましても」
僕は、目を閉じた彼女をそっと横たえた。辛うじて呼吸を繰り返す彼女を、マシユムールに託す。
この辺り一帯に、彼女たちを守る防御壁を貼る。それと同時に、キャロルが意識を失ったためにフレースヴェルグを閉じ込めていた結界が消失した。
「よくも、僕のキャロルを……!」
世界樹が、遺跡に送っていた僕の魔力を吸い取っていくのがわかる。凄まじい勢いで、魔力を吸収している世界樹の枝を、そっと一振りした。すると、大地の裂け目に向かって、世界樹の枝から放たれる光の奔流が、螺旋を描いて落ちていく。
僕は、その光に導かれるがまま、フレースヴェルグが暴れている地の底へと飛び降りたのであった。
0
お気に入りに追加
459
あなたにおすすめの小説

愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
不器用騎士様は記憶喪失の婚約者を逃がさない
かべうち右近
恋愛
「あなたみたいな人と、婚約したくなかった……!」
婚約者ヴィルヘルミーナにそう言われたルドガー。しかし、ツンツンなヴィルヘルミーナはそれからすぐに事故で記憶を失い、それまでとは打って変わって素直な可愛らしい令嬢に生まれ変わっていたーー。
もともとルドガーとヴィルヘルミーナは、顔を合わせればたびたび口喧嘩をする幼馴染同士だった。
ずっと好きな女などいないと思い込んでいたルドガーは、女性に人気で付き合いも広い。そんな彼は、悪友に指摘されて、ヴィルヘルミーナが好きなのだとやっと気付いた。
想いに気づいたとたんに、何の幸運か、親の意向によりとんとん拍子にヴィルヘルミーナとルドガーの婚約がまとまったものの、女たらしのルドガーに対してヴィルヘルミーナはツンツンだったのだ。
記憶を失ったヴィルヘルミーナには悪いが、今度こそ彼女を口説き落して円満結婚を目指し、ルドガーは彼女にアプローチを始める。しかし、元女誑しの不器用騎士は息を吸うようにステップをすっ飛ばしたアプローチばかりしてしまい…?
不器用騎士×元ツンデレ・今素直令嬢のラブコメです。
12/11追記
書籍版の配信に伴い、WEB連載版は取り下げております。
たくさんお読みいただきありがとうございました!
【完結】何んでそうなるの、側妃ですか?
西野歌夏
恋愛
頭空っぽにして読んでいただく感じです。
テーマはやりたい放題…だと思います。
エリザベス・ディッシュ侯爵令嬢、通称リジーは18歳。16歳の時にノーザント子爵家のクリフと婚約した。ところが、太めだという理由で一方的に婚約破棄されてしまう。やってられないと街に繰り出したリジーはある若者と意気投合して…。
とにかく性的表現多めですので、ご注意いただければと思います。※印のものは性的表現があります。
BL要素は匂わせるにとどめました。
また今度となりますでしょうか。
思いもかけないキャラクターが登場してしまい、無計画にも程がある作者としても悩みました。笑って読んでいただければ幸いです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる