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結界を張った瞬間、餌につられて、まんまと閉じ込められたと気づいたフレースヴェルグが激怒した。地の底から恐ろしい雄たけびの音の波が、凄まじい渦を巻いてわたくしたちのいる場所に向かって襲い掛かって来る。
結界越しにもビリビリと空気を振動させ、空気中に生じた無数の小さな真空波が刃となって肌を傷つけた。
「お嬢様! 俺の後ろにいてくださいっ!」
トーンカッソスが、その刃からわたくしを守ろうと立ちふさがる。彼の髪が乱れ、瞬きもせぬ間に、体中に赤い粒がたくさん生まれた。
彼は攻撃魔法は得意だが、防御系のそれは苦手だ。わたくしの体に出来る傷よりも、深く大きく肌が切り裂かれ、赤い粒は瞬く間に流れに変わり、黒い服がどす黒く染まる。
「トーンカッソス! 後ろに下がって!」
「嫌ですね。ウールスタさんと、お嬢様を守ると約束しましたし、いくら命令でもきけません。お嬢様は、やつを閉じ込める結界を創る事だけに集中してください。なぁに、このくらい。ウールスタさんの攻撃魔法に比べたら、柔らかな羽で撫でられているくらいのもんですよ」
彼の表情は、わたくしからは見えない。でも、なぜか余裕ぶって笑っているように思えた。
ぐおおおおおおお────んっ!
地の底にいる怒り狂うフレースヴェルグが、わたくしの結界や、周囲の壁を破ろうと体を打ち付けている。その度に大地が激しく揺れた。
思った以上に、フレースヴェルグの抵抗が激しい。立っているのがやっとの状態に、わたくしは結界をより強固にするため魔力のギアをあげる。もうすでにキャパは満タン以上だった。魔力を追加した事で、わたくしの体が軋み悲鳴を上げ始める。
(くぅ……。体中の細胞が引きちぎられそう……。でも、負けるものですか)
トーンカッソスのくれた魔力増幅のネックレスが、結界をさらに強くしようと光を放つ。まばゆい閃光は、やがて無色透明になり、最大の力を発揮していた。
そのあまりにも強すぎる力が、わたくしの体を、容赦なく押しつぶし細かく千切ってくるかのようだ。だというのに、わたくしの体はまだその圧倒的な力に耐える事が出来ている。
結界を壊されないように、しっかり両手を広げて伸ばしている腕は震え、膝もがくがくして今にも体が倒れそうになっている。お腹の中の全てが捏ねられ出口を求めて胃を押し上げた。
沸き起こる反射のせいで、くの字に曲がる。踏みしめて体勢を保とうとした時、何かがこみ上げてきて口の中に充満した。
(ダメ、わたくしの体に何が起こったのかを彼に悟られる。耐えて、わたくしの体……!)
もう数十分くらい経ったのだろうか。そろそろ、フレースヴェルグを封印していたというアイテムを、ウールスタとマシユムールが帰って来るに違いない。
(いいえ、いいえ……。まだ、ほんの数分しか経っていないわ。せめて、もう少し、フレースヴェルグが大人しくなってくれれば……!)
これほど、時を刻む女神の吐息がゆっくりだと感じた事はない。一日千秋の思いで、ふたりの姿を待ちわびた。
「トーンカッソス!」
わたくしに背を向ける、トーンカッソスの体が初めて揺れた。彼の体は、すでに彼の赤い血潮で濡れていない場所はない。それどころか、彼の下に生えている草までも、その色に染まっているではないか。
「……ちょっとばかり、居眠りをしただけですよ。びっくりさせて申し訳ありません。お嬢様、もうすぐウールスタさんたちが帰ってきますから、ここが踏ん張りどころです」
「ええ……ええ。そうね」
(いけない。あれほど決意してここに立っているというのに、心が挫けそうになっていたなんて。それにしてもおかしいい。これ程の魔力を出力しているというのに、考えていたほどの肉体の苦痛がないわ。とっくに意識を失い倒れてもおかしくないはずなのに、まるで、わたくしに襲い掛かる魔力の侵襲が、半分になっているみたい……)
ふと、首が、火を熾したみたいに熱くなっている事に気付いた。魔力増幅のネックレスのものではない。何事かと意識を首に集中すると、そこにある、ヤーリ王子が施した契約印が、鈍く熱を持っていた。
不本意ながら、わたくしと彼はある意味一心同体だ。互いが互いを生かそうとし、どちらか一方が死に至れば、もう一方もまたそれを追う。
(そう言えば……、これがあったのだったわ。すっかり忘れていたけど……。もしかしたら、わたくしの肉体の危機に反応した契約印が、わたくしを生かそうと、繋がりのあるヤーリ王子にダメージを送って分け与えているのかもしれないわね)
遠く、幽閉されているヤーリ王子を思う。彼は、バラの棘でチクっと刺さっただけで大泣きしていた。大人になっても、かすり傷すら体についた事はない。わたくしが今感じている苦痛を、契約印が彼に与えているのなら、一瞬で気を失っているだろう。
(意識を失って倒れたのなら、苦痛を感じずにすむから、彼にとっても良いかもしれないわね。でも、体の生理的な防御反応の全ても遮断されてしまう。直系の王族である彼は、無駄に魔力の器が大きいから、わたくしよりも耐える事が出来るでしょうけれど……)
もしも、ヤーリ王子がきちんと勉強と鍛錬をしていたのなら、この国一番の英雄にもなり得ただろう。だというのに、彼はなかなか成果が出ない事で自己研鑽を怠り、簡単に堕落してしまった。その事を、陛下やお父様ですら嘆いたものだ。
思いもかけず、もうひとり守るべき人物が出来た事に、苦笑にも似た笑みが口の端に浮かんだ。
「トーンカッソス、わたくしはまだ大丈夫。王子にかけられた呪いのおかげというのもおかしいけれど、王家の契約印がわたくしを守ってくれるわ。だから、わたくしの後ろに下がりなさい……!」
「……おじょうさま、なにを、いって……。でも、だいじょ、ぶ……なら、……よか…………た」
ぐらりと彼の体が右に傾く。それはやけにゆっくりした光景で、糸が切れたオートマタのように、どしんと彼自身が作った赤い小さな泉に沈み込んだのである。
「トーンカッソスー!」
出血が多すぎたのだろう。彼が倒れた事で、全ての真空の刃が、わたくしに容赦なく襲い掛かって来た。
彼に駆け寄って、今すぐ治癒魔法をかけてあげたいのに、情けない事にわたくしの足は、受け続けたダメージにより半歩も動かない。
「トーンカッソス、いや、いやよ。目を開けて、開けなさい! 憎まれ口でもなんでも聞いてあげる。だから、……、立ちなさい、立ってわたくしの後ろに移動して! ねぇ、お願い……お願いよ……」
わたくしの祈りにも似た渾身の叫びは、フレースヴェルグの雄たけびによってかきけされ、どこにも届かないまま魔の森に消えたのであった。
結界越しにもビリビリと空気を振動させ、空気中に生じた無数の小さな真空波が刃となって肌を傷つけた。
「お嬢様! 俺の後ろにいてくださいっ!」
トーンカッソスが、その刃からわたくしを守ろうと立ちふさがる。彼の髪が乱れ、瞬きもせぬ間に、体中に赤い粒がたくさん生まれた。
彼は攻撃魔法は得意だが、防御系のそれは苦手だ。わたくしの体に出来る傷よりも、深く大きく肌が切り裂かれ、赤い粒は瞬く間に流れに変わり、黒い服がどす黒く染まる。
「トーンカッソス! 後ろに下がって!」
「嫌ですね。ウールスタさんと、お嬢様を守ると約束しましたし、いくら命令でもきけません。お嬢様は、やつを閉じ込める結界を創る事だけに集中してください。なぁに、このくらい。ウールスタさんの攻撃魔法に比べたら、柔らかな羽で撫でられているくらいのもんですよ」
彼の表情は、わたくしからは見えない。でも、なぜか余裕ぶって笑っているように思えた。
ぐおおおおおおお────んっ!
地の底にいる怒り狂うフレースヴェルグが、わたくしの結界や、周囲の壁を破ろうと体を打ち付けている。その度に大地が激しく揺れた。
思った以上に、フレースヴェルグの抵抗が激しい。立っているのがやっとの状態に、わたくしは結界をより強固にするため魔力のギアをあげる。もうすでにキャパは満タン以上だった。魔力を追加した事で、わたくしの体が軋み悲鳴を上げ始める。
(くぅ……。体中の細胞が引きちぎられそう……。でも、負けるものですか)
トーンカッソスのくれた魔力増幅のネックレスが、結界をさらに強くしようと光を放つ。まばゆい閃光は、やがて無色透明になり、最大の力を発揮していた。
そのあまりにも強すぎる力が、わたくしの体を、容赦なく押しつぶし細かく千切ってくるかのようだ。だというのに、わたくしの体はまだその圧倒的な力に耐える事が出来ている。
結界を壊されないように、しっかり両手を広げて伸ばしている腕は震え、膝もがくがくして今にも体が倒れそうになっている。お腹の中の全てが捏ねられ出口を求めて胃を押し上げた。
沸き起こる反射のせいで、くの字に曲がる。踏みしめて体勢を保とうとした時、何かがこみ上げてきて口の中に充満した。
(ダメ、わたくしの体に何が起こったのかを彼に悟られる。耐えて、わたくしの体……!)
もう数十分くらい経ったのだろうか。そろそろ、フレースヴェルグを封印していたというアイテムを、ウールスタとマシユムールが帰って来るに違いない。
(いいえ、いいえ……。まだ、ほんの数分しか経っていないわ。せめて、もう少し、フレースヴェルグが大人しくなってくれれば……!)
これほど、時を刻む女神の吐息がゆっくりだと感じた事はない。一日千秋の思いで、ふたりの姿を待ちわびた。
「トーンカッソス!」
わたくしに背を向ける、トーンカッソスの体が初めて揺れた。彼の体は、すでに彼の赤い血潮で濡れていない場所はない。それどころか、彼の下に生えている草までも、その色に染まっているではないか。
「……ちょっとばかり、居眠りをしただけですよ。びっくりさせて申し訳ありません。お嬢様、もうすぐウールスタさんたちが帰ってきますから、ここが踏ん張りどころです」
「ええ……ええ。そうね」
(いけない。あれほど決意してここに立っているというのに、心が挫けそうになっていたなんて。それにしてもおかしいい。これ程の魔力を出力しているというのに、考えていたほどの肉体の苦痛がないわ。とっくに意識を失い倒れてもおかしくないはずなのに、まるで、わたくしに襲い掛かる魔力の侵襲が、半分になっているみたい……)
ふと、首が、火を熾したみたいに熱くなっている事に気付いた。魔力増幅のネックレスのものではない。何事かと意識を首に集中すると、そこにある、ヤーリ王子が施した契約印が、鈍く熱を持っていた。
不本意ながら、わたくしと彼はある意味一心同体だ。互いが互いを生かそうとし、どちらか一方が死に至れば、もう一方もまたそれを追う。
(そう言えば……、これがあったのだったわ。すっかり忘れていたけど……。もしかしたら、わたくしの肉体の危機に反応した契約印が、わたくしを生かそうと、繋がりのあるヤーリ王子にダメージを送って分け与えているのかもしれないわね)
遠く、幽閉されているヤーリ王子を思う。彼は、バラの棘でチクっと刺さっただけで大泣きしていた。大人になっても、かすり傷すら体についた事はない。わたくしが今感じている苦痛を、契約印が彼に与えているのなら、一瞬で気を失っているだろう。
(意識を失って倒れたのなら、苦痛を感じずにすむから、彼にとっても良いかもしれないわね。でも、体の生理的な防御反応の全ても遮断されてしまう。直系の王族である彼は、無駄に魔力の器が大きいから、わたくしよりも耐える事が出来るでしょうけれど……)
もしも、ヤーリ王子がきちんと勉強と鍛錬をしていたのなら、この国一番の英雄にもなり得ただろう。だというのに、彼はなかなか成果が出ない事で自己研鑽を怠り、簡単に堕落してしまった。その事を、陛下やお父様ですら嘆いたものだ。
思いもかけず、もうひとり守るべき人物が出来た事に、苦笑にも似た笑みが口の端に浮かんだ。
「トーンカッソス、わたくしはまだ大丈夫。王子にかけられた呪いのおかげというのもおかしいけれど、王家の契約印がわたくしを守ってくれるわ。だから、わたくしの後ろに下がりなさい……!」
「……おじょうさま、なにを、いって……。でも、だいじょ、ぶ……なら、……よか…………た」
ぐらりと彼の体が右に傾く。それはやけにゆっくりした光景で、糸が切れたオートマタのように、どしんと彼自身が作った赤い小さな泉に沈み込んだのである。
「トーンカッソスー!」
出血が多すぎたのだろう。彼が倒れた事で、全ての真空の刃が、わたくしに容赦なく襲い掛かって来た。
彼に駆け寄って、今すぐ治癒魔法をかけてあげたいのに、情けない事にわたくしの足は、受け続けたダメージにより半歩も動かない。
「トーンカッソス、いや、いやよ。目を開けて、開けなさい! 憎まれ口でもなんでも聞いてあげる。だから、……、立ちなさい、立ってわたくしの後ろに移動して! ねぇ、お願い……お願いよ……」
わたくしの祈りにも似た渾身の叫びは、フレースヴェルグの雄たけびによってかきけされ、どこにも届かないまま魔の森に消えたのであった。
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