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夢想の王子
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私にとって、青天の霹靂とも言えるべき、悪夢のような日。どれほど無実を訴えても、聞き入れられる事はなかった。
もう少しで手に入ったであろう、愛する女性と、バヨータージユ公爵の地位と肥沃で豊かな領地を、一瞬で失ったのである。
「くそ……。こんな事になるなんて……」
(一体、どこから間違ったのだろう。運命の女性と出会った事か? それとも、そもそもキャロラインと婚約した事か? 生まれた事、そのものが罪だというのか……)
王族が住むにはあまりにも粗末な館は、3階建てで、広大な敷地の中に建てられている。幽閉されたとはいえ、庭に出る事はできる。断崖絶壁に囲まれたここには、庭の向こうに、申し訳ない程度の檻のような背の低い塀と、小さな門扉があるのみ。周囲を荒れ狂う海で囲まれ、魔法の仕様を封印された私は、ここから脱出する事など不可能であった。
肌に突き刺さるような、凍てつく風が、びゅうびゅうと音を立てながら流れている。空どころか太陽をも隠す厚い雲がその風に流され、その姿は、まるで空を飛ぶ魔物の大群のように見えた。
雲の切れ間から一瞬だけ見える、遠くにある太陽はとても小さく、日当たりが良いとは言えない。
ここには、一日に一度、魔法で食料が届けられる。掃除や料理など生活全般に関して言えば、魔道具があるため困る事はない。だが、こまごまとした身支度などは、袖のボタンすら使用人が全てしていたため、ここに来た当初は着替える事すら出来ずに、そのまま着の身着のままの状態であった。
ここに幽閉された当初は、ありとあらゆる物を投げつけ破壊していた。暫くすると、無気力になり、皺だらけのベッドに座り込み何も考える事が出来なくなった。
何もしたくない、そうは思っていても空腹が襲うため、のろのろと体を動かし、小さなテーブルに自動で用意されたパンや野菜のスープ、屋台で平民が作ったような硬いゴムのような肉を無理やり胃に流し込んだ。
今では、着替えや風呂などはひとりで入れるようになった。ボサボサだった髪もブラシで梳き、ひげも少々肌を傷つけるものの剃る事で、身支度が出来るようになったのである。
「チャツィーネ……。無事でいるのか……?」
自分が憐れで情けなくて、こんな目に合わせた全ての者を憎く思うが故に、暫くの間忘れていた愛しい存在の事を思い出したのは、いったい何日経った頃だっただろうか。
「必ず助けると言ったのに……。ごめん……。泣いてないか? 酷い目にあわされていないか?」
ずっと、周囲に兄上のスペアとしての扱いと、周囲よりも能力が劣るために馬鹿にした視線を受けていた。どれほど努力をしても、キャロラインの足元にも及ばない。
耳にタコが出来るほど、「キャロライン嬢を見習いなさい」「王太子殿下の半分でも良いから聡くあられたら……」という、この手の言葉を聞いた。
言葉にしてあからさまに言われていないが、王家の血筋を残すための種馬としての価値しかない愚かな王子だという、侮蔑を含んだ視線にも耐えてきたのである。
学園に入っても、成績は中の上がいいところ。勉強する事も、公務をこなす事も嫌になり、側近であるビーネガー達と共に遊びに耽るようになった。
遊んでいる間だけは、全ての嫌な事を忘れられた。だが、そのあとに残るのは虚無感だけ。子供の頃に何かを達成した時に褒められた時に味わったような達成感など得られる事はなかった。
そんな時、チャツィーネに出会った。彼女は、今まで出会った誰よりも、何も知らない愚かな少女だった。自分よりも出来の悪い人間がいるのかと、自分の事を棚にあげて、最初は自分がされたように馬鹿にしていた。
彼女は、私の王子という身分と権力を利用しようという下心が透けて見えた。それを隠していない瞳は、いっそ、清々しいほどであった。さらに、理由はわからないが、私の婚約者であるキャロラインに対する敵対心から近づいてきたのだろう。
興味本位で、騙されたふりをしてチャツィーネを側に置く事にしたのだが、徐々に観察するのが楽しくなった。彼女は私を誰とも比べる事はない。いつしか、興味は好意に変わり、恋に変化した。
彼女からも、私への気持ちを感じ、お互いに愛を確かめあった日は、人生最上の幸せを味わったのである。
彼女は、何も知らない純潔の乙女の演技をしていたが、いくらなんでも嘘だとわかる。そもそも、ビーネガーたちと体の関係を持っていた事など、最初から筒抜けだった。
だというのに、私を騙せていると思い、頬を赤らめて目尻に涙を溜めながら微笑む彼女が愛らしくて堪らなかった。
学園の成績にしても、ビーネガーが教師に金を握らせ、順位を操作していたのだが、チャツィーネは、私の順位を実力だと信じて疑わなかった。彼女が手放しでほめてくれる事で、情けなさよりも、自尊心をくすぐられ、偽りの実力に自信だけが膨らんでいく。
「嘘の世界でも良かった。チャツィーネと一緒なら、ずっと平和で幸せな時を過ごせたのに……」
私は、一体何を望んでいたのだろうか。今は、金銀財宝や地位よりも、彼女の笑顔だけを見たい。
小さな部屋の窓から曇天の空を見上げて、チャツィーネと過ごした過去を懐かしんでいると、突然胸に痛みが走った。
「ぐ……っ!」
息が出来ない。脂汗が全身に噴き出し、心臓が破裂しそうなほどドクドク強く、有り得ないほどの速さで鼓動を刻む。
「かはっ……!」
口と鼻から、鉄の臭いのする温かい何かがこぼれ落ちる。胃がねじれそうに、キリキリ痛み、立っていられなくなった。
「わたくしキャロライン・バヨータージユは、ヤーリ殿下の命に従いキトグラムン・マーシルム辺境伯爵の元に嫁ぎ、かの方の後継者を産むことを誓います」
唐突に、元婚約者の誓いの言葉を思い出す。あれは、私が彼女に施した契約を、更に強固にするための重ねがけの魔法だ。
「ぐぅ……まさか、契約を反故にするつもりか……?」
キャロラインが、辺境伯の妻になり子を成さなければ、互いに死あるのみ。だが、後に王に叱責された内容によれば、あれは無期限なために、無効の契約のようなもの。
たとえ、数十年、辺境伯と結婚せず後継者を残せずとも、寿命が尽きればそれでかまわないはずなのである。
私の存在価値は、キャロラインを生かすためだけにある。私はここで死ぬことも許されず、ただ生かされているだけの人形の状態に等しい。
(キャロラインの身に何かが起こったのか……?)
あいつの事だ。何があっても世を儚み衰弱するような人間ではない事は私が誰よりも知っている。どんな状況になろうとも、最後まで生き残るほどのふてぶてしさを持つ彼女に、一体何が起こったというのだろうか。
「くそ……。このままでは……。こんな所で、死んでたまるか……。私は、チャツィーネと一緒に……」
(そうだ。いつかここから出て、私は彼女と結婚して幸せに暮らすんだ……)
だが、無情にも、なすすべもなく呪力によって命の灯が揺れて小さくなっていくのがわかる。
「チャツィーネ……。もしも、生きていれば、もう一度、君に……」
薄れゆく意識の中、チャツィーネが私の名を呼び、微笑む姿が見えた気がしたのであった。
もう少しで手に入ったであろう、愛する女性と、バヨータージユ公爵の地位と肥沃で豊かな領地を、一瞬で失ったのである。
「くそ……。こんな事になるなんて……」
(一体、どこから間違ったのだろう。運命の女性と出会った事か? それとも、そもそもキャロラインと婚約した事か? 生まれた事、そのものが罪だというのか……)
王族が住むにはあまりにも粗末な館は、3階建てで、広大な敷地の中に建てられている。幽閉されたとはいえ、庭に出る事はできる。断崖絶壁に囲まれたここには、庭の向こうに、申し訳ない程度の檻のような背の低い塀と、小さな門扉があるのみ。周囲を荒れ狂う海で囲まれ、魔法の仕様を封印された私は、ここから脱出する事など不可能であった。
肌に突き刺さるような、凍てつく風が、びゅうびゅうと音を立てながら流れている。空どころか太陽をも隠す厚い雲がその風に流され、その姿は、まるで空を飛ぶ魔物の大群のように見えた。
雲の切れ間から一瞬だけ見える、遠くにある太陽はとても小さく、日当たりが良いとは言えない。
ここには、一日に一度、魔法で食料が届けられる。掃除や料理など生活全般に関して言えば、魔道具があるため困る事はない。だが、こまごまとした身支度などは、袖のボタンすら使用人が全てしていたため、ここに来た当初は着替える事すら出来ずに、そのまま着の身着のままの状態であった。
ここに幽閉された当初は、ありとあらゆる物を投げつけ破壊していた。暫くすると、無気力になり、皺だらけのベッドに座り込み何も考える事が出来なくなった。
何もしたくない、そうは思っていても空腹が襲うため、のろのろと体を動かし、小さなテーブルに自動で用意されたパンや野菜のスープ、屋台で平民が作ったような硬いゴムのような肉を無理やり胃に流し込んだ。
今では、着替えや風呂などはひとりで入れるようになった。ボサボサだった髪もブラシで梳き、ひげも少々肌を傷つけるものの剃る事で、身支度が出来るようになったのである。
「チャツィーネ……。無事でいるのか……?」
自分が憐れで情けなくて、こんな目に合わせた全ての者を憎く思うが故に、暫くの間忘れていた愛しい存在の事を思い出したのは、いったい何日経った頃だっただろうか。
「必ず助けると言ったのに……。ごめん……。泣いてないか? 酷い目にあわされていないか?」
ずっと、周囲に兄上のスペアとしての扱いと、周囲よりも能力が劣るために馬鹿にした視線を受けていた。どれほど努力をしても、キャロラインの足元にも及ばない。
耳にタコが出来るほど、「キャロライン嬢を見習いなさい」「王太子殿下の半分でも良いから聡くあられたら……」という、この手の言葉を聞いた。
言葉にしてあからさまに言われていないが、王家の血筋を残すための種馬としての価値しかない愚かな王子だという、侮蔑を含んだ視線にも耐えてきたのである。
学園に入っても、成績は中の上がいいところ。勉強する事も、公務をこなす事も嫌になり、側近であるビーネガー達と共に遊びに耽るようになった。
遊んでいる間だけは、全ての嫌な事を忘れられた。だが、そのあとに残るのは虚無感だけ。子供の頃に何かを達成した時に褒められた時に味わったような達成感など得られる事はなかった。
そんな時、チャツィーネに出会った。彼女は、今まで出会った誰よりも、何も知らない愚かな少女だった。自分よりも出来の悪い人間がいるのかと、自分の事を棚にあげて、最初は自分がされたように馬鹿にしていた。
彼女は、私の王子という身分と権力を利用しようという下心が透けて見えた。それを隠していない瞳は、いっそ、清々しいほどであった。さらに、理由はわからないが、私の婚約者であるキャロラインに対する敵対心から近づいてきたのだろう。
興味本位で、騙されたふりをしてチャツィーネを側に置く事にしたのだが、徐々に観察するのが楽しくなった。彼女は私を誰とも比べる事はない。いつしか、興味は好意に変わり、恋に変化した。
彼女からも、私への気持ちを感じ、お互いに愛を確かめあった日は、人生最上の幸せを味わったのである。
彼女は、何も知らない純潔の乙女の演技をしていたが、いくらなんでも嘘だとわかる。そもそも、ビーネガーたちと体の関係を持っていた事など、最初から筒抜けだった。
だというのに、私を騙せていると思い、頬を赤らめて目尻に涙を溜めながら微笑む彼女が愛らしくて堪らなかった。
学園の成績にしても、ビーネガーが教師に金を握らせ、順位を操作していたのだが、チャツィーネは、私の順位を実力だと信じて疑わなかった。彼女が手放しでほめてくれる事で、情けなさよりも、自尊心をくすぐられ、偽りの実力に自信だけが膨らんでいく。
「嘘の世界でも良かった。チャツィーネと一緒なら、ずっと平和で幸せな時を過ごせたのに……」
私は、一体何を望んでいたのだろうか。今は、金銀財宝や地位よりも、彼女の笑顔だけを見たい。
小さな部屋の窓から曇天の空を見上げて、チャツィーネと過ごした過去を懐かしんでいると、突然胸に痛みが走った。
「ぐ……っ!」
息が出来ない。脂汗が全身に噴き出し、心臓が破裂しそうなほどドクドク強く、有り得ないほどの速さで鼓動を刻む。
「かはっ……!」
口と鼻から、鉄の臭いのする温かい何かがこぼれ落ちる。胃がねじれそうに、キリキリ痛み、立っていられなくなった。
「わたくしキャロライン・バヨータージユは、ヤーリ殿下の命に従いキトグラムン・マーシルム辺境伯爵の元に嫁ぎ、かの方の後継者を産むことを誓います」
唐突に、元婚約者の誓いの言葉を思い出す。あれは、私が彼女に施した契約を、更に強固にするための重ねがけの魔法だ。
「ぐぅ……まさか、契約を反故にするつもりか……?」
キャロラインが、辺境伯の妻になり子を成さなければ、互いに死あるのみ。だが、後に王に叱責された内容によれば、あれは無期限なために、無効の契約のようなもの。
たとえ、数十年、辺境伯と結婚せず後継者を残せずとも、寿命が尽きればそれでかまわないはずなのである。
私の存在価値は、キャロラインを生かすためだけにある。私はここで死ぬことも許されず、ただ生かされているだけの人形の状態に等しい。
(キャロラインの身に何かが起こったのか……?)
あいつの事だ。何があっても世を儚み衰弱するような人間ではない事は私が誰よりも知っている。どんな状況になろうとも、最後まで生き残るほどのふてぶてしさを持つ彼女に、一体何が起こったというのだろうか。
「くそ……。このままでは……。こんな所で、死んでたまるか……。私は、チャツィーネと一緒に……」
(そうだ。いつかここから出て、私は彼女と結婚して幸せに暮らすんだ……)
だが、無情にも、なすすべもなく呪力によって命の灯が揺れて小さくなっていくのがわかる。
「チャツィーネ……。もしも、生きていれば、もう一度、君に……」
薄れゆく意識の中、チャツィーネが私の名を呼び、微笑む姿が見えた気がしたのであった。
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