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辺境伯が騎士たちと共に帰還した報告を受けた。ちょうどたくさんお肉が焼け、焼き野菜と一緒に人数分のお皿に急いで盛りつけをしていく。
ピザ釜を利用して作ったシャケとエリンギの包み焼と一緒に振る舞おうとテーブルに並べていると、来たのはたったひとりだった。
「……」
騎士たちにとって、絶対の存在である辺境伯の妻が、悪女と名高い罪人だという噂を信じたままの者が多いとは聞いていたし、想定内ではあったが、こうもあからさまに現実を突きつけられると胸がきゅっと苦しくなる。
(いきなり、冤罪の証拠がないわたくしを信用できないのも理解できるけれど……。シュメージュや侍女たちも一緒に、騎士たちをねぎらうために朝からはりきって準備したのに……)
とても残念な気持ちになったが、辺境伯だけでも来てくれたのだ。現在、わたくしが置かれている立場で、これ以上望むのは分不相応なのかもしれない。
例えば、辺境伯の命令で、騎士たちが嫌々無理やりここに来て食べられたとしたら、それはそれで不愉快で悲しい事だ。
ウールスタだけでなく、さっきまでトーンカッソスをチヤホヤしていた侍女たちも、この事態にどう反応していいのかわからず顔を見合わせて立ち尽くしていた。
(王子が流した王都での噂を、いつか消える事実無根の馬鹿馬鹿しい話だと軽視して、放置していたわたくしのせいだわ……。こんな事になってごめんなさい)
皆に申し訳なく思い、エプロンを手でキュッと握る。今日のために、シュメージュが準備してくれた辺境伯の瞳の色と同じ青色が、拳とシワで小さな影を作った。
ウールスタやトーンカッソスからは、マシユムール以外の標的が出来たと黒い笑みを浮かべている気がしたけれど、流石に辺境伯に喧嘩を売るような真似をせず姿勢を正している。
シュメージュが、わたくしのために渋る辺境伯とこうして会う場を作ってくれたのだ。その厚意を無駄にしてはいけない。
硬直した場の空気を和らげるように、わたくしは気を取り直して一礼した。
「辺境伯爵様、お勤めご苦労様でございました。これで国の平穏は保たれ、ますます繁栄に至る事でしょう。ご無事でなによりです。お疲れのところ、こうして来ていただき、誠にありがとうございます」
「いや……。こちらこそ、招待していただいてありがとう。騎士たちも直ぐに来たがっていたのだが、何分かなり汚れていてね、しっかり身綺麗にしてから来るように命じたんだ。騒々しいやつらばかりだが、気を悪くしないで欲しい」
「まあ……、そうだったのですね。皆様が来てくださるなんて、とても嬉しいですわ。ふふふ、冷めないように保温の魔法をかけておりますので、慌てずお越しいただけたらと思います」
初めて聞く彼の声は、空気が漏れていてやや聞き取り辛い。ご自身をそれをわかっているのか、ゆっくり一言一言を丁寧に伝えてくれているのがわかった。たとえ、嫌いな相手であっても礼節を守ってくれるなんて、父や兄が言っていたように、誠実な方だと胸が温かくなる。
彼の言葉を聞いて、困惑していた侍女たちも安堵したようだ。打ち解けたわたくしの前でならともかく、辺境伯の前では畏まっているが、とても嬉しそうに目配せをしていた。
心を込めて準備した甲斐があった。彼らがここに来る理由が、わたくしのためじゃなくて侍女たちのためでもいい。ウールスタたちも騎士への怒りも若干和らいだようでホッとする。
「旦那様、奥様。騎士たちの世話は私どもがしますので、あちらにおふたりの席を設けておりますからどうぞご移動をお願いします」
「え? シュメージュ、わたくしがここを離れたら料理が……」
「しっかり火も熾していただいているので、ここからは私どもで十分管理できます。ささ、ご遠慮なさらず、おふたりだけでお過ごしくださいませ!」
一体いつの間に準備していたのか、シュメージュに背中を押されて行った場所には、ふたり用の小さな丸テーブルが設置されていた。中央には、ピンクの可愛らしい薔薇の花とカスミ草が丸いドーム型のオールラウンドに飾られている。
50センチほど離れた隣を歩く彼が、チークで作られた椅子をそっと引いてくれた。背もたれの背後には美しい彫刻が施されており、白く塗られていた。大柄な彼には、とても小さく見える。
「どうぞ、こちらに」
「ありがとうございます」
椅子を持つ、骨ばった大きな手を見た後、顔をあげると、頭巾の小さな穴の中に、わたくしの様子を伺う美しい青の瞳が見えた。
わたくしが、穏やか海のように美しい瞳を逸らさずに礼を言うと、とても嬉しそうに目が細められたのである。
ドキン
(やだ、これくらいのエスコートなど王都でもたくさんされてきたのに、どうしてドキドキするのかしら……)
向かいの席に彼が座ると、料理が運ばれてきた。食前酒には、この地方の特産である梅で作られた微炭酸の梅酒。さっぱりしたのど越しで、一口飲むと、初めて会う彼の前でかなり緊張していた気持ちが落ち着く。
頭巾を頭から首の下まですっぽり覆っている彼が、どうやって口にするのかと思えば、わたくしから見えないように裾からグラスを入れ、生地を濡らさないように器用に飲んでいた。
わたくしの事をちらちら見てくる彼と、同じく彼を伺っているわたくしは、しょっちゅう目が合って気恥ずかしい。
(そうだ、頂いた虹色の花のお礼を言わなきゃ……)
「あの……」
「あの」
勢いよく語りかえたわたくしと同時に、おずおず遠慮がちに彼が口を開く。先にどうぞと促された。彼がこの辺境ではトップの存在だから、先に話していいものか迷ったが、お礼を伝えるだけなので言葉に甘える。
「先日は、とても美しい花をありがとうございました。強大な魔物が巣食う魔の森の奥にしか咲かない、貴重な花とお聞きしました。贈る相手の幸せをもたらすんですってね。私室の一番日当たりの良い所に置かせていただいておりますの。日中は日の光を受けて輝き、夜はその光を溜めているから優しく光を放つなんて、わたくし初めて見ましたわ。辺境伯爵様のお気持ちがとても嬉しくて、毎日眺めて楽しんでおります」
「そうですか、そう言っていただけると僕も嬉しいです」
穏やかな空気が、わたくしたちが囲むテーブルの周囲に漂う。給仕の時以外は、誰もいないように配慮してくれているから、それが心の緊張と弛緩の両方をもたらす。
次に、前菜が目の前に置かれた。これは、彼が好んで食べているという魔の森に生えている野草のサラダらしい。葉の表面に氷の粒があるように見える。口に含むとプチプチした食感と、ドレッシングもなにもかかっていないのにほんのり塩味がついている。世界中の料理本をたくさん読んできたのに初めて見たので、それを伝えると辺境伯は言葉少なめではるものの、返事をくれた。
「これはアイスプラントと言うんだ。比較的安全な場所に生っているから、気に入ったのならまた採って来よう」
「まあ、辺境伯爵様が摂ってきてくださったのですか? とても嬉しいです。楽しみにしていますわね。そう言えば、先ほどは何を仰ろうとなさったのでしょうか?」
濁りの全くない澄んだコンソメスープに、魔の森でたくさん見かける鳥に似たコカトリスの香草揚げを食べながら訪ねる。すると、彼はナイフとフォークを置いて、暫く考え込んだ。
ピザ釜を利用して作ったシャケとエリンギの包み焼と一緒に振る舞おうとテーブルに並べていると、来たのはたったひとりだった。
「……」
騎士たちにとって、絶対の存在である辺境伯の妻が、悪女と名高い罪人だという噂を信じたままの者が多いとは聞いていたし、想定内ではあったが、こうもあからさまに現実を突きつけられると胸がきゅっと苦しくなる。
(いきなり、冤罪の証拠がないわたくしを信用できないのも理解できるけれど……。シュメージュや侍女たちも一緒に、騎士たちをねぎらうために朝からはりきって準備したのに……)
とても残念な気持ちになったが、辺境伯だけでも来てくれたのだ。現在、わたくしが置かれている立場で、これ以上望むのは分不相応なのかもしれない。
例えば、辺境伯の命令で、騎士たちが嫌々無理やりここに来て食べられたとしたら、それはそれで不愉快で悲しい事だ。
ウールスタだけでなく、さっきまでトーンカッソスをチヤホヤしていた侍女たちも、この事態にどう反応していいのかわからず顔を見合わせて立ち尽くしていた。
(王子が流した王都での噂を、いつか消える事実無根の馬鹿馬鹿しい話だと軽視して、放置していたわたくしのせいだわ……。こんな事になってごめんなさい)
皆に申し訳なく思い、エプロンを手でキュッと握る。今日のために、シュメージュが準備してくれた辺境伯の瞳の色と同じ青色が、拳とシワで小さな影を作った。
ウールスタやトーンカッソスからは、マシユムール以外の標的が出来たと黒い笑みを浮かべている気がしたけれど、流石に辺境伯に喧嘩を売るような真似をせず姿勢を正している。
シュメージュが、わたくしのために渋る辺境伯とこうして会う場を作ってくれたのだ。その厚意を無駄にしてはいけない。
硬直した場の空気を和らげるように、わたくしは気を取り直して一礼した。
「辺境伯爵様、お勤めご苦労様でございました。これで国の平穏は保たれ、ますます繁栄に至る事でしょう。ご無事でなによりです。お疲れのところ、こうして来ていただき、誠にありがとうございます」
「いや……。こちらこそ、招待していただいてありがとう。騎士たちも直ぐに来たがっていたのだが、何分かなり汚れていてね、しっかり身綺麗にしてから来るように命じたんだ。騒々しいやつらばかりだが、気を悪くしないで欲しい」
「まあ……、そうだったのですね。皆様が来てくださるなんて、とても嬉しいですわ。ふふふ、冷めないように保温の魔法をかけておりますので、慌てずお越しいただけたらと思います」
初めて聞く彼の声は、空気が漏れていてやや聞き取り辛い。ご自身をそれをわかっているのか、ゆっくり一言一言を丁寧に伝えてくれているのがわかった。たとえ、嫌いな相手であっても礼節を守ってくれるなんて、父や兄が言っていたように、誠実な方だと胸が温かくなる。
彼の言葉を聞いて、困惑していた侍女たちも安堵したようだ。打ち解けたわたくしの前でならともかく、辺境伯の前では畏まっているが、とても嬉しそうに目配せをしていた。
心を込めて準備した甲斐があった。彼らがここに来る理由が、わたくしのためじゃなくて侍女たちのためでもいい。ウールスタたちも騎士への怒りも若干和らいだようでホッとする。
「旦那様、奥様。騎士たちの世話は私どもがしますので、あちらにおふたりの席を設けておりますからどうぞご移動をお願いします」
「え? シュメージュ、わたくしがここを離れたら料理が……」
「しっかり火も熾していただいているので、ここからは私どもで十分管理できます。ささ、ご遠慮なさらず、おふたりだけでお過ごしくださいませ!」
一体いつの間に準備していたのか、シュメージュに背中を押されて行った場所には、ふたり用の小さな丸テーブルが設置されていた。中央には、ピンクの可愛らしい薔薇の花とカスミ草が丸いドーム型のオールラウンドに飾られている。
50センチほど離れた隣を歩く彼が、チークで作られた椅子をそっと引いてくれた。背もたれの背後には美しい彫刻が施されており、白く塗られていた。大柄な彼には、とても小さく見える。
「どうぞ、こちらに」
「ありがとうございます」
椅子を持つ、骨ばった大きな手を見た後、顔をあげると、頭巾の小さな穴の中に、わたくしの様子を伺う美しい青の瞳が見えた。
わたくしが、穏やか海のように美しい瞳を逸らさずに礼を言うと、とても嬉しそうに目が細められたのである。
ドキン
(やだ、これくらいのエスコートなど王都でもたくさんされてきたのに、どうしてドキドキするのかしら……)
向かいの席に彼が座ると、料理が運ばれてきた。食前酒には、この地方の特産である梅で作られた微炭酸の梅酒。さっぱりしたのど越しで、一口飲むと、初めて会う彼の前でかなり緊張していた気持ちが落ち着く。
頭巾を頭から首の下まですっぽり覆っている彼が、どうやって口にするのかと思えば、わたくしから見えないように裾からグラスを入れ、生地を濡らさないように器用に飲んでいた。
わたくしの事をちらちら見てくる彼と、同じく彼を伺っているわたくしは、しょっちゅう目が合って気恥ずかしい。
(そうだ、頂いた虹色の花のお礼を言わなきゃ……)
「あの……」
「あの」
勢いよく語りかえたわたくしと同時に、おずおず遠慮がちに彼が口を開く。先にどうぞと促された。彼がこの辺境ではトップの存在だから、先に話していいものか迷ったが、お礼を伝えるだけなので言葉に甘える。
「先日は、とても美しい花をありがとうございました。強大な魔物が巣食う魔の森の奥にしか咲かない、貴重な花とお聞きしました。贈る相手の幸せをもたらすんですってね。私室の一番日当たりの良い所に置かせていただいておりますの。日中は日の光を受けて輝き、夜はその光を溜めているから優しく光を放つなんて、わたくし初めて見ましたわ。辺境伯爵様のお気持ちがとても嬉しくて、毎日眺めて楽しんでおります」
「そうですか、そう言っていただけると僕も嬉しいです」
穏やかな空気が、わたくしたちが囲むテーブルの周囲に漂う。給仕の時以外は、誰もいないように配慮してくれているから、それが心の緊張と弛緩の両方をもたらす。
次に、前菜が目の前に置かれた。これは、彼が好んで食べているという魔の森に生えている野草のサラダらしい。葉の表面に氷の粒があるように見える。口に含むとプチプチした食感と、ドレッシングもなにもかかっていないのにほんのり塩味がついている。世界中の料理本をたくさん読んできたのに初めて見たので、それを伝えると辺境伯は言葉少なめではるものの、返事をくれた。
「これはアイスプラントと言うんだ。比較的安全な場所に生っているから、気に入ったのならまた採って来よう」
「まあ、辺境伯爵様が摂ってきてくださったのですか? とても嬉しいです。楽しみにしていますわね。そう言えば、先ほどは何を仰ろうとなさったのでしょうか?」
濁りの全くない澄んだコンソメスープに、魔の森でたくさん見かける鳥に似たコカトリスの香草揚げを食べながら訪ねる。すると、彼はナイフとフォークを置いて、暫く考え込んだ。
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