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「お嬢様、着きましたよー」
「んー、ありがとう! トーンカッソスお疲れ様!」
良く晴れたある日、わたくしは長い距離を、荒れ地で舗装されていないガタガタ道を馬車で移動した。帰国して事情を聞いた父が用意した馬車は、見た目などよりも機能重視の小さい軍用のスーパーハイグレードタイプのものだ。
広大な荒野が広がる。はるか向こうには、強大な魔物が生息するという魔の森が見えた。
長時間馬車に揺られてたどり着いたのは、強固で冷たい城というよりも砦といった外観の城壁だった。
「ねぇ、トーンカッソス。いつになったら都市伝説にある異世界の車というものについている、サスサスペーンは出来るの? もう腰が痛くて堪らないわ」
「お嬢様、それを言うならサスペンションです。お嬢様がこう言っているというのに、トーンカッソスときたらいつまでも作らないなんて。研究所に監禁して、長時間乗り続けても快適な馬車が出来るまで閉じ込めましょうか?」
「やめてくださいよ! 俺は魔物退治の攻撃魔法を研究したいんであってですね! しかも、毎日お嬢様の護衛やらなんやらしていて、馬車の快適空間のための研究をする暇なんてありませんってば!」
「残念ねぇ。トーンカッソスならすぐに作れそうなのに。ふふふ、ウールスタ、あまりトーンカッソスをいじめちゃだめよ。辺境に行けば時間はたっぷり出来るだろうし、早く馬車を実用化させてボロ儲けしましょうね。そうすれば、研究費用なんてあっという間に出来るわ」
この周辺には村がない。近くには凶悪な魔物が生息しているため、平地に村を興そうものなら襲われる。
少々痛くなった腰を伸ばしてぽんぽんしていると、わたくしの侍女であるウールスタが、はしたないとジト目で見て来る。
ちろっと舌を出して、ウールスタに「ごめんなさい」と謝った。すると、ウールスタは「しょうがないですね。今回だけですよ」と、許してくれるのだ。
もう何千回と繰り返されたやり取りを見て、トーンカッソスが呆れてやれやれと肩を竦めるまでがいつものワンセットである。
長い日数をかけてたどり着いたここは、どこまで続くのか高く大きく聳え立つ壁の端が目視では確認できない。三人でそんな風にほのぼのと会話をしていると、上から怒声が届いた。
「誰だ!」
城壁の上から誰何される。周囲には魔物の気配がない。荒れ果てた大地にしっかり足をつけて一礼し、上を向いて返事をした。
「はじめまして! わたくし、キャロライン・バヨータージユと申します。隣にいるのは、わたくしをここまで運んでくれた我が家の御者兼護衛兼執事その他もろもろのトーンカッソスと、一緒にこちらに来た侍女のウールスタですわ」
「は? 公爵家から届けられた予定表によると、到着は数日後のはずだ! もう一度問う。あなたはどこの誰なのか。嘘を重ねるというのなら、狼藉者として、このままここから槍で貫いてくれるわ!」
「あのー、連絡が行き違っておりませんか? どうか、ご確認をお願いしますわ。転移装置を利用し、道中の魔物から逃れるために(全て退治したけれど)、馬車を急がせてこちらに参りましたの」
兵士は慌てて確認するように隣にいた部下っぽい少年に怒鳴っている。やがて、慌てて少年が戻って来ると、さっき、槍で狼藉者を貫くとカッコよく言い切った兵士の顔が青くなった。
「も、申し訳ございません、おい、はやく城門を開けろ!」
わたくしとウールスタは、トーンカッソスの操る馬車に再び乗り込むと、ゆっくり開いた巨大な門を潜り抜けた。初めて訪れる場所に、期待と不安で胸がドキドキする。
「まあ……」
殺風景すぎる外からでは、想像もできないほどの見事な景観がそこにあった。やはり、城壁の向こう側は遥か遠くにあって、この地の広さがどれほどのものだろうと感心する。これだけの壁を管理するにはとてつもない人やお金が必要だろう。
王都に勝るほどの賑やかな街並みを、兵士が馬に乗り先導するあとを馬車が追いかける。街の様子を興味津々に見続けた。ウールスタに窘めらならもはしゃいでいると、時々子供たちがにこやかに手を振ってくれるため、こちらもにっこり微笑んで手を振る。
なんだなんだと人が集まり、人の壁の間を馬車で移動するとこれまた巨大な門の前で止まった。
「かいもーん! 開門! はるか王都よりキャロライン・バヨータージユ公爵令嬢が到着した!」
すでに連絡が行っているのだろう。今度はすんなり辺境伯が住む城に行くための門が開かれ、再び馬車が動き始める。城門の外と違い、整備されているため、ここではお尻と腰へのダメージはそれほどない。
「この度はお出迎えにおいて門番が失礼いたしました。お嬢様、お手をどうぞ」
わたくしたちを出迎えたのは、30半ばくらいのすらりとした執事風の男性だった。
旦那様は29才と聞いている。案外、老け顔の旦那様なのかと、首をかしげて彼をまじまじ見つめたのであった。
「んー、ありがとう! トーンカッソスお疲れ様!」
良く晴れたある日、わたくしは長い距離を、荒れ地で舗装されていないガタガタ道を馬車で移動した。帰国して事情を聞いた父が用意した馬車は、見た目などよりも機能重視の小さい軍用のスーパーハイグレードタイプのものだ。
広大な荒野が広がる。はるか向こうには、強大な魔物が生息するという魔の森が見えた。
長時間馬車に揺られてたどり着いたのは、強固で冷たい城というよりも砦といった外観の城壁だった。
「ねぇ、トーンカッソス。いつになったら都市伝説にある異世界の車というものについている、サスサスペーンは出来るの? もう腰が痛くて堪らないわ」
「お嬢様、それを言うならサスペンションです。お嬢様がこう言っているというのに、トーンカッソスときたらいつまでも作らないなんて。研究所に監禁して、長時間乗り続けても快適な馬車が出来るまで閉じ込めましょうか?」
「やめてくださいよ! 俺は魔物退治の攻撃魔法を研究したいんであってですね! しかも、毎日お嬢様の護衛やらなんやらしていて、馬車の快適空間のための研究をする暇なんてありませんってば!」
「残念ねぇ。トーンカッソスならすぐに作れそうなのに。ふふふ、ウールスタ、あまりトーンカッソスをいじめちゃだめよ。辺境に行けば時間はたっぷり出来るだろうし、早く馬車を実用化させてボロ儲けしましょうね。そうすれば、研究費用なんてあっという間に出来るわ」
この周辺には村がない。近くには凶悪な魔物が生息しているため、平地に村を興そうものなら襲われる。
少々痛くなった腰を伸ばしてぽんぽんしていると、わたくしの侍女であるウールスタが、はしたないとジト目で見て来る。
ちろっと舌を出して、ウールスタに「ごめんなさい」と謝った。すると、ウールスタは「しょうがないですね。今回だけですよ」と、許してくれるのだ。
もう何千回と繰り返されたやり取りを見て、トーンカッソスが呆れてやれやれと肩を竦めるまでがいつものワンセットである。
長い日数をかけてたどり着いたここは、どこまで続くのか高く大きく聳え立つ壁の端が目視では確認できない。三人でそんな風にほのぼのと会話をしていると、上から怒声が届いた。
「誰だ!」
城壁の上から誰何される。周囲には魔物の気配がない。荒れ果てた大地にしっかり足をつけて一礼し、上を向いて返事をした。
「はじめまして! わたくし、キャロライン・バヨータージユと申します。隣にいるのは、わたくしをここまで運んでくれた我が家の御者兼護衛兼執事その他もろもろのトーンカッソスと、一緒にこちらに来た侍女のウールスタですわ」
「は? 公爵家から届けられた予定表によると、到着は数日後のはずだ! もう一度問う。あなたはどこの誰なのか。嘘を重ねるというのなら、狼藉者として、このままここから槍で貫いてくれるわ!」
「あのー、連絡が行き違っておりませんか? どうか、ご確認をお願いしますわ。転移装置を利用し、道中の魔物から逃れるために(全て退治したけれど)、馬車を急がせてこちらに参りましたの」
兵士は慌てて確認するように隣にいた部下っぽい少年に怒鳴っている。やがて、慌てて少年が戻って来ると、さっき、槍で狼藉者を貫くとカッコよく言い切った兵士の顔が青くなった。
「も、申し訳ございません、おい、はやく城門を開けろ!」
わたくしとウールスタは、トーンカッソスの操る馬車に再び乗り込むと、ゆっくり開いた巨大な門を潜り抜けた。初めて訪れる場所に、期待と不安で胸がドキドキする。
「まあ……」
殺風景すぎる外からでは、想像もできないほどの見事な景観がそこにあった。やはり、城壁の向こう側は遥か遠くにあって、この地の広さがどれほどのものだろうと感心する。これだけの壁を管理するにはとてつもない人やお金が必要だろう。
王都に勝るほどの賑やかな街並みを、兵士が馬に乗り先導するあとを馬車が追いかける。街の様子を興味津々に見続けた。ウールスタに窘めらならもはしゃいでいると、時々子供たちがにこやかに手を振ってくれるため、こちらもにっこり微笑んで手を振る。
なんだなんだと人が集まり、人の壁の間を馬車で移動するとこれまた巨大な門の前で止まった。
「かいもーん! 開門! はるか王都よりキャロライン・バヨータージユ公爵令嬢が到着した!」
すでに連絡が行っているのだろう。今度はすんなり辺境伯が住む城に行くための門が開かれ、再び馬車が動き始める。城門の外と違い、整備されているため、ここではお尻と腰へのダメージはそれほどない。
「この度はお出迎えにおいて門番が失礼いたしました。お嬢様、お手をどうぞ」
わたくしたちを出迎えたのは、30半ばくらいのすらりとした執事風の男性だった。
旦那様は29才と聞いている。案外、老け顔の旦那様なのかと、首をかしげて彼をまじまじ見つめたのであった。
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