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あくまでも治療の一環としての ※右手回でもありますが、いつもと少々違います

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 ディ視点なので一人称でお送りします。若干オネショタ風味ですが、大人同士なのです。



 父上からいい事聞いたぞ! これでもうばっちりだ!

 僕は、一秒でも早くエルちゃんの所に戻りたかったから、そのままエルちゃんの眠るベッドに一直線に走った。

 勢いがつきすぎててバタンとドアを開けそうになった。いけないいけない、そーっとしなきゃって思い直す。そーっと、そーーーーっと、眠っているエルちゃんが起きないように近づいた。

 大きくなったエルちゃんは、小さな頃のような甘いお菓子のような香りはしない。その代わり、なんだかもっと僕を惹きつけるようなとってもいい香りがする。

 体が大きいままで良かった。僕だけ体まで小さかったら、エルちゃんをこうして抱きかかえるなんて出来ないもの。

「エルちゃん、ひとりにしてごめんね。ただいま」

「ん……」

 眠っているエルちゃんの、半分握っている手の平に指を当てると、きゅっと握って来るのがかわいい。

 起こさないようにそうっとベッドの中に入ると、もぞもぞ僕のほうを向いて抱き着いてくれる。

 ふふふ、エルちゃんってば、大人なのに子供みたい。僕に眠りながらも甘えてくれる彼女が大好きで愛おしい。

「はぁ、エルちゃん大好き」

 すんすん、シャンプーと彼女自身の香りを首筋のほうからかぐと、きゅっと首をすくめるのもかわいい。すぅすぅエルちゃんの口元から聞こえる寝息もかわいいし、華奢なのにふんわりやわらかい体もかわいい。

 小さなエルちゃんは、もっとふっくらしていたけど、今の大人のエルちゃんもかわいい。

 あー、かわいいー。ほんっと、かわいー。

 何もかもがかわいくて、たまらずエルちゃんにキスをすると、僕はまたおちんちんがもぞもぞしだしてしまった。

「どうしよう……。そうだ!」

 父上がさっき教えてくれた通り、僕は嫌いな食べ物を思い浮かべようと目を閉じた。お皿に乗ったまっずいセロリ。エルちゃんが、あーんってしてくれて、僕は鼻をつまんで一気に口に入れた後お水をごくごく飲むんだ。そうしたら、エルちゃんが笑って誉めてくれる。そして、ほっぺにチュってキスのご褒美をくれるんだ。

 あれ? ぜんぜん小さくならないや……。父上ー、どういう事―?

 おかしいなぁ……そうだ、なら、擦ればいいんだ。

 エルちゃんから少しだけ体を離す。ズボンとパンツを降ろして、節くれだったタコの出来た手のひらでこすってみたら、おちんちんは小さく戻るどころか、もっと腫れて来て腰から体全体が息ができないほど変な感じになった。

「あ、いやだ、これ、いやぁ!」

 父上、ほんと、どういう事なんだよー! 嘘つきー!

 慌てて手を離したけれど、辛いそこがますますひどくなって涙が出て来た。エルちゃんに手伝って貰ったらすぐに治まる? でも、だいぶ後じゃないと嫌われるって父上が言ってたし……。

 どうしよう、どうしたらいいんだろう?

「う……ぐすっ…………」

「ん、ディ? どうしたの?」

 途方に暮れて、泣きだしてしまった。

 あー、エルちゃんが起きちゃった。ごめんね。でも、僕は助かったって思った。エルちゃんならなんとかしてくれる。僕を嫌いにならないって約束してくれたんだもの。

 ドキドキして、なんだか胸の中の中心がゾワゾワしだした。もう、どうしようもなくて、正直にエルちゃんに話そうと思った。

「エルちゃん、起こしちゃってごめんね。あのね、僕ね、おちんちんがまたおっきくなっちゃったの……」

「え?」

「ほら」

 僕は、薄明りの部屋で、ベッドの上に座った。エルちゃんに良く見えるように、足を広げると、エルちゃんはびっくりしてしまったようだ。目を真ん丸にして、腫れてぴょこんと立っているおちんちんをじーっと見つめて来るから、もっと膨らんだ。

「グス……。エルちゃん、父上がね、これの治し方をさっき教えてくれたんだ。でも、嫌いな食べ物を考えても、手で擦ってもダメなの……。エルちゃんなら治せるって……。でも、エルちゃんにお願いするのはだいぶ後だって言われたけど、僕、ぼく……。エルちゃん、どうしたらいいの?」

「ディ……。どうしたら、って……。ひとりでは、無理だったのね?」

「うん。父上が、他の女の人でもいいって言ってたけど、僕はエルちゃんにしか裸を見られたくないし、触って欲しくないんだ……」


「ディ……。わたくしだって、他の女性がディに触れるなんて絶対に嫌よぉ……………………そうね、わたくしはディの妻なんだし。こ、これは治療のようなものよ。夫婦なら、当り前の事なのだから。ディのために、は、恥ずかしがらずに頑張るのよ、エル」

 父上に言われた事を伝えたら、エルちゃんも僕と同じ気持ちだったみたい。後半部分は美味く聞き取れないけれど、なにか決心したようで、寝ていたエルちゃんが起きて僕の足の間にちょこんと座った。

「わ、わかったわ。わたくしも慣れていないというか、おちんちんの治療をするのは初めてなの。だから、下手だと思うけれど、ディも頑張ってくれる?」

 おずおずと、顔を真っ赤にして僕を上目遣いでそういうエルちゃんが可愛くて堪らない。寝間着の大きく開いた胸元から、柔らかいおっぱいの谷間がチラって見えている。
 その瞬間、ビキって音がしそうなほどおちんちんが立ちあがった。息が止まりそうなほど辛い、けど、ドキドキして、エルちゃんが治療してくれるなら、もっと大きくなってもいいなって思った。

「うん。エルちゃんがしてくれるなら、僕、辛くても痛くても頑張る」

「じゃ、じゃあ……仰向けに寝そべって?」

「うん」

 ドキドキワクワクしながら、腰を中心にもぞもぞぞくぞくするような変な感覚の発生源であるおちんちんに、エルちゃんが指をそっと近づけた。

「ディ……すごい、おっきぃ、……わね……」

 うん、凄く大きくなってるんだ。早く治してって腰を少しあげて、エルちゃんの手におちんちんを押し付ける。すると、エルちゃんもビクってびっくりして一瞬手を引っ込めちゃった。

「エルちゃ……、はやくー」

「え、ええ。ディ、じっとしていてね? が、頑張るのよ、エル。夫なのよ。これは、治療なのよ」

 エルちゃんはブツブツ何かを言いながら、僕のそれを右手で握り込んだ。小さくてふんわりした手の平が僕を包む。やんわり優しい手つきで、ゆっくり根元から先端に往復してくれると、ぞくぞくぞくーって腰から体全体にもっと変な感覚がひろがる。

「う……うう……」

 嫌なような、もっとして欲しいようなもどかしさに、僕はがまんしてじっとするって約束したから耐えようと力を込めた。

「ディ、大きすぎて右手だけだと全部握れていないわ。これじゃ足らない? 両手でもっと強くした方がいい?」

「うん」

 優しくて可愛くて愛しいエルちゃんが、僕を心配して治療してくれるなんてすごく嬉しいけど、早くこの感覚をどうにかして欲しい。

 エルちゃんがさっきよりも強く握って、素早く手を動かしはじめると、もっと息が詰まった。

「何か、透明なものが出て来たわ……白いって聞いていたのだけれど。ディ、本当にこれで大丈夫なの?」

「たぶん。ああ、何か……出ちゃいそうだよ。はぁ……はっ、うぅ……」

「あ、すごく膨らんだわ。ディ、そのままいっぱい出して?」

「そうしたら、これが、治る、の? ああっ!」

「ええ。たぶん、治るわ。だから、たくさん出してね」

「うん、で、出るよ!」

 何かがおしりのほうから駆け上る。息が出来ないくらいの解放感と共に、エルちゃんが治療している場所からおしっこみたいなものが勢いよく飛び出した。

「きゃあ」

「う……うぅ…………ふぅ……」

 何度か吐き出したら、ようやく息が出来た。エルちゃんと遊んだときよりも疲れるけど、さっきまであんなに辛かったのがきれいさっぱり消えて、とてもふわふわして気持ちがいい。

「ディ、たくさん出たわ。もう大丈夫かしら?」

「エルちゃん、僕、楽になったよ。治してくれてありがとう」

「良かった。わたくしも初めてだったけれど、無事に出来たみたい」

「うん。エルちゃんは最高だよー。僕、幸せ。あのね、またなったら治してくれる? 僕を嫌いにならない?」

「ええ、も、勿論よ。ディが気持ちよくなれるように、わたくしももっと上手になるわね」

「うん、ありがとう」

 なんだかとても眠いや。エルちゃんが、僕が吐き出した白い何かを優しく拭き取ってくれているのも嬉しくて幸せだ。

「ディ、眠いの?」

「うん。エルちゃんがまだ起きてるのに、ごめんね」

「後の事はわたくしに任せて。おやすみなさい」

 エルちゃんが僕にちゅってキスをくれる。エルちゃんを抱っこしてちゅってしたいのに瞼がすごく重い。ぴったんこにひっついてもう開けられない。

「おやすみなさーい……」

 愛されててとっても幸せだ。

   俺も、エルを愛してるよ。



 






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