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妻とその実家の悪事と、娶った責任と ※※
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「あん、ああっ!」
「アイラ……、もっと啼け」
パンパンと机に胸をつけて尻を丸出しにしているかわいい女に強く腰を打ち付けた。
ぐりっと、アイラのイイ所を抉れば、一際高く啼いて絶頂する。
感度と相性が抜群の私たちは、ほぼ同時に達する。びゅるびゅると、勢いよく奥に子種を叩きつけるように吐き出した。
カトリーナとは無事婚約解消となった。何度かあいつも味わいたかったと残念に思うが、最愛を手に入れた事で満足する。
実は、アイラには両親からカトリーナとの婚約解消を反対されていると伝えていたが、実際は何も知らせていなかった。
寝耳に水の両親からは卒業式ですでにアイラを娶る事を宣言していた事と、違約金や慰謝料の事でかなり絞られた。だが、お腹の中に俺との子がいると知り喜ばれもした。
腹が目立たぬうちに挙式をと、準備が急ピッチで進められている。
妊娠中は、激しいものはダメだと思っていたが、アイラの甘えについ何度も求めてしまう。そんな俺の我が儘な欲情を、アイラは手と口でも受け止めてくれた。
なんて愛しく健気な……
カトリーナではこんな幸せはなかっただろう。
3か月後、急遽花嫁変更になり準備期間も短かったが無事に挙式を終えた。コーンビアード侯爵家にしては参列者はやや少なくなったが、カトリーナとの婚約解消の影響ため仕方ない。だが、笑顔で祝われ大盛況だった。
幸せの絶頂を迎えていた、披露パーティーの時に、両親が呼ばれて慌てて退席した。
首を傾げたが、ホストとして美しい花嫁衣装のアイラとやり遂げ、いざ初夜をと向かった家に、王家直属の騎士団と警らが控えていた。
「な、何事だっ!」
「アイラ・チョウビッチ子爵令嬢、いや、今は夫人でしたな。あなたに、誘拐および監禁、毒物の違法所持等の嫌疑がかけられております。式が終わるまでお待ちしておりました。おとなしくついてきていただきましょう」
「「なっ!」」
両親を見ると、顔を青ざめて首を横に振っている。騎士団長の父が、何も出来ずにいるなんて何が起こったのだろう。
これは何かの間違いだ。しかもこんな日にだと!
とにかく、これ以上の醜聞は困る。今は子爵家を分けてもらい名乗っているがいずれ侯爵となるのだ。
「な、なんで? 嫌よ! 訳がわかんないっ!」
「あ、アイラ……。抵抗しては状況が悪くなる。何かの間違いだろう。妻は妊娠中だ。私もついて行くがいいか?」
「ええ、勿論です」
連れていかれた先で、カトリーナを俺の家の封書を使い、名を語り呼び出し、違法薬物を使用して拉致監禁した事を説明された。
バカな!
アイラの実家が数年前に、詐欺をして乗っ取った商会を手に入れた?
とある男爵の爵位と、ある薬栽培にいい土のある領地が欲しくて上手く言い含めて詐取し、金にモノを言わせて合法的に男爵位を手に入れたあとは、領地で違法薬物の栽培をしていただと?
「だ、だが、それらは妻とは関係ないではないか!」
「商会の乗っ取りや、爵位譲渡の国家反逆行為はご実家だけの話かもしれませんが、おそらく関与していたと考えます。そちらにはすでに別動隊が向かい処理しております。騙し取った男爵領地で違法薬物の栽培を率先して行っていたのは貴方の妻ですよ。証拠は取引の書類や、奴隷として酷く扱われた人物たちの証言があり、これらが間違いだというのであれば、違うと証明していただくしかありませんな」
「う、うそよっ! デタラメだわ!」
「そうだ、優しいアイラがそんな事をするはずがない!」
「ですから、それを証明していただきたい。おいっ!」
取り調べをしていた男が部下に声をかける。すると、ピンク色の日記が差し出された。
「なんで、あたしの日記がそこに……」
「学園で落ちていたのを、拾った方がおられましてな。持ち主を知るために中を確認したところ、侯爵令嬢の犯行計画が綿密に書かれてあり、使用したあとの薬物の袋が挟まれてあった。容量が多ければあらゆる筋肉が弛緩し、死に至る劇薬なのは鑑定でわかっている」
「そんなっ! あの薬はただの鎮静薬で……! 麻薬成分は入っているけど、致死性の猛毒なんかじゃないわっ!」
「アイラ……? 何を言って……」
「あ! ち、違うの!」
「ほう、どんな劇薬か夫人はご存知のようだ。ええ、仰る通り鎮静薬ですよ。ただし、用法によっては死に至るため、国の許可が必要であり管理は厳重にしなければならない。無許可で栽培から製品化、および裏ルートでの販売の証拠はあがっている。連れて行けっ!」
「いやよっ! 知らないっ! あたしは知らないっっば! 離して、離してよっ! サーシア助けて! なんのためにあんたと結婚したと思ってンのよ! あんたん家の金と権力でなんとかしなさいよおおおおお!」
「あ、アイラ……」
俺は、目の前の出来事が信じられなくて信じたくなくて、体に力が入らない。
妻は、アイラはこんな女だったのか?
呆然としていると、次々に説明された。
事細かく綿密に計画されたカトリーナへの犯行。実行犯はまだ見つかっていないと言う。
「呼び出しに使われた封書は、あなたが準備されたそうですな」
「は? 過去に、ただの恋文として使用したものだ。それの何が悪い!」
「はて、夫人の日記には、被害者の呼び出しのため、あなたが名前を利用するよう喜んで協力したと書かれてあったが」
「なっ! そんな、そんな事を協力するわけがないではないかっ! 俺はカトリーナの婚約者だったんだぞっ!」
「ええ。よっぽど邪魔だったらしいですな。アイラ夫人とご結婚するために、婚約者を傷物にしたいとは……。正攻法で、話し合いで十分婚約解消に応じたのにと、気の毒に、被害者は、今回の事件の片棒をかついだ貴方をまだ信じたいと仰り涙を流しておられた……。恥を知れ!」
「カトリーナが……? だからそれは誤解で! アイラの、あの女の虚言だ! 俺は嵌められたんだっ!」
「連れて行け」
俺は、貴人用の犯罪者を収監する部屋に連れられた。俺や俺の両親も共犯だとアイラも供述したと知り、詐欺に合った被害者だと何度も説明した。
結局、封書以外の協力の証拠も、封書を手渡した動機と目的もあの女の証言であり、証拠不十分で保釈された。
※※※※
「お前は……、なんと言うことを……」
誰よりも国を守るため清廉潔白に生き、犯罪や不正を許さない父はげっそり痩せていた。
「ち、父上、俺は、わ、私は全くの無関係です!」
「ああ、サーシア……。なんという事に……。あんな女に騙されたからっ!」
母は、俺を信じてくれているようだ。涙を流しながらそっと俺を抱き締めてくれた。
「母上……」
「サーシア……。二人ともよく聞きなさい。すでに国中に知れわたった嫁とその実家の凶悪犯罪は、カトリーナ嬢だけでなく、複数の詐欺事件や犯罪……、しかも人身売買まで明るみになった。これほどの巨大な組織に対して、何も知らずにその令嬢を娶る家はないだろうと、我が家の協力もあったのではないかと噂されている。事実はこうなっては関係ないのだ……。アイラに孫が宿っている事で調べなかった私の落ち度だ……」
「そんなっ! 我らとて被害者なのにっ!」
「サーシア、アイラ嬢と出会ってから、カトリーナ嬢への酷い態度は沢山の目撃証言があった。完全な被害者である彼女が、これまでの家同士の付き合いなどを考慮して、お前は犯罪者になる人物ではないと、切実に証言してくれたから釈放されたが……。素晴らしい女性を袖にするだけでなく酷い扱いをしていたなんて情けない。どこで育て方を間違ったのか……」
父は、大きくため息を吐いて言葉を続けた。
「恋に落ちたのは仕方がないとはいえ、円満に彼女と婚約解消出来た。なぜ、もっと早く相談しなかった? お前からは一切何も聞いていない。十分に期間があれば、このような事態にはならなかっただろう。おろかなお前の不実な言動が今日を招いたのだ……。家を守るためだ、お前を離籍する」
「そんな、あ、あなた……!」
「ちちうえ……」
俺は、父に見放されてしまった。何もかも、あの女のせいだ。
「私もこの醜聞に対して、身の潔白を証明するために責任を取り団長職を辞した。引退し、私たちはいなかの小さな家でひっそりと暮らす」
「な……、この家はどうなるのです?」
「第二騎士団の副長である甥があとを継ぐ事が決定された。サーシア、お前を追放するという条件で、これまでの実績を評価され、国王から爵位返上ではなく爵位譲渡を許可されたのだ」
あんなに大きかった父の肩はこんなに小さかっただろうか……。すでに親族会議もなされたらしい今、起死回生のチャンスはないだろう。
家名に泥を塗ったとはいえ、共犯はしていないというグレーであるため、せめてもの温情で当座のお金と、隣国での平民として過ごすための小さな家を準備された。贅沢しなければ生涯困る事はないだろうと言われた。
とぼとぼと、庭師が着るような粗末な身なりにされ隣国を目指す。
ふと、俺をかばってくれたというカトリーナを思い出した。
俺は、足を彼女の家の方へ向ける。
長い距離を歩いたため足が痛い。やっとたどり着いたのは夕刻だった。
「アイラ……、もっと啼け」
パンパンと机に胸をつけて尻を丸出しにしているかわいい女に強く腰を打ち付けた。
ぐりっと、アイラのイイ所を抉れば、一際高く啼いて絶頂する。
感度と相性が抜群の私たちは、ほぼ同時に達する。びゅるびゅると、勢いよく奥に子種を叩きつけるように吐き出した。
カトリーナとは無事婚約解消となった。何度かあいつも味わいたかったと残念に思うが、最愛を手に入れた事で満足する。
実は、アイラには両親からカトリーナとの婚約解消を反対されていると伝えていたが、実際は何も知らせていなかった。
寝耳に水の両親からは卒業式ですでにアイラを娶る事を宣言していた事と、違約金や慰謝料の事でかなり絞られた。だが、お腹の中に俺との子がいると知り喜ばれもした。
腹が目立たぬうちに挙式をと、準備が急ピッチで進められている。
妊娠中は、激しいものはダメだと思っていたが、アイラの甘えについ何度も求めてしまう。そんな俺の我が儘な欲情を、アイラは手と口でも受け止めてくれた。
なんて愛しく健気な……
カトリーナではこんな幸せはなかっただろう。
3か月後、急遽花嫁変更になり準備期間も短かったが無事に挙式を終えた。コーンビアード侯爵家にしては参列者はやや少なくなったが、カトリーナとの婚約解消の影響ため仕方ない。だが、笑顔で祝われ大盛況だった。
幸せの絶頂を迎えていた、披露パーティーの時に、両親が呼ばれて慌てて退席した。
首を傾げたが、ホストとして美しい花嫁衣装のアイラとやり遂げ、いざ初夜をと向かった家に、王家直属の騎士団と警らが控えていた。
「な、何事だっ!」
「アイラ・チョウビッチ子爵令嬢、いや、今は夫人でしたな。あなたに、誘拐および監禁、毒物の違法所持等の嫌疑がかけられております。式が終わるまでお待ちしておりました。おとなしくついてきていただきましょう」
「「なっ!」」
両親を見ると、顔を青ざめて首を横に振っている。騎士団長の父が、何も出来ずにいるなんて何が起こったのだろう。
これは何かの間違いだ。しかもこんな日にだと!
とにかく、これ以上の醜聞は困る。今は子爵家を分けてもらい名乗っているがいずれ侯爵となるのだ。
「な、なんで? 嫌よ! 訳がわかんないっ!」
「あ、アイラ……。抵抗しては状況が悪くなる。何かの間違いだろう。妻は妊娠中だ。私もついて行くがいいか?」
「ええ、勿論です」
連れていかれた先で、カトリーナを俺の家の封書を使い、名を語り呼び出し、違法薬物を使用して拉致監禁した事を説明された。
バカな!
アイラの実家が数年前に、詐欺をして乗っ取った商会を手に入れた?
とある男爵の爵位と、ある薬栽培にいい土のある領地が欲しくて上手く言い含めて詐取し、金にモノを言わせて合法的に男爵位を手に入れたあとは、領地で違法薬物の栽培をしていただと?
「だ、だが、それらは妻とは関係ないではないか!」
「商会の乗っ取りや、爵位譲渡の国家反逆行為はご実家だけの話かもしれませんが、おそらく関与していたと考えます。そちらにはすでに別動隊が向かい処理しております。騙し取った男爵領地で違法薬物の栽培を率先して行っていたのは貴方の妻ですよ。証拠は取引の書類や、奴隷として酷く扱われた人物たちの証言があり、これらが間違いだというのであれば、違うと証明していただくしかありませんな」
「う、うそよっ! デタラメだわ!」
「そうだ、優しいアイラがそんな事をするはずがない!」
「ですから、それを証明していただきたい。おいっ!」
取り調べをしていた男が部下に声をかける。すると、ピンク色の日記が差し出された。
「なんで、あたしの日記がそこに……」
「学園で落ちていたのを、拾った方がおられましてな。持ち主を知るために中を確認したところ、侯爵令嬢の犯行計画が綿密に書かれてあり、使用したあとの薬物の袋が挟まれてあった。容量が多ければあらゆる筋肉が弛緩し、死に至る劇薬なのは鑑定でわかっている」
「そんなっ! あの薬はただの鎮静薬で……! 麻薬成分は入っているけど、致死性の猛毒なんかじゃないわっ!」
「アイラ……? 何を言って……」
「あ! ち、違うの!」
「ほう、どんな劇薬か夫人はご存知のようだ。ええ、仰る通り鎮静薬ですよ。ただし、用法によっては死に至るため、国の許可が必要であり管理は厳重にしなければならない。無許可で栽培から製品化、および裏ルートでの販売の証拠はあがっている。連れて行けっ!」
「いやよっ! 知らないっ! あたしは知らないっっば! 離して、離してよっ! サーシア助けて! なんのためにあんたと結婚したと思ってンのよ! あんたん家の金と権力でなんとかしなさいよおおおおお!」
「あ、アイラ……」
俺は、目の前の出来事が信じられなくて信じたくなくて、体に力が入らない。
妻は、アイラはこんな女だったのか?
呆然としていると、次々に説明された。
事細かく綿密に計画されたカトリーナへの犯行。実行犯はまだ見つかっていないと言う。
「呼び出しに使われた封書は、あなたが準備されたそうですな」
「は? 過去に、ただの恋文として使用したものだ。それの何が悪い!」
「はて、夫人の日記には、被害者の呼び出しのため、あなたが名前を利用するよう喜んで協力したと書かれてあったが」
「なっ! そんな、そんな事を協力するわけがないではないかっ! 俺はカトリーナの婚約者だったんだぞっ!」
「ええ。よっぽど邪魔だったらしいですな。アイラ夫人とご結婚するために、婚約者を傷物にしたいとは……。正攻法で、話し合いで十分婚約解消に応じたのにと、気の毒に、被害者は、今回の事件の片棒をかついだ貴方をまだ信じたいと仰り涙を流しておられた……。恥を知れ!」
「カトリーナが……? だからそれは誤解で! アイラの、あの女の虚言だ! 俺は嵌められたんだっ!」
「連れて行け」
俺は、貴人用の犯罪者を収監する部屋に連れられた。俺や俺の両親も共犯だとアイラも供述したと知り、詐欺に合った被害者だと何度も説明した。
結局、封書以外の協力の証拠も、封書を手渡した動機と目的もあの女の証言であり、証拠不十分で保釈された。
※※※※
「お前は……、なんと言うことを……」
誰よりも国を守るため清廉潔白に生き、犯罪や不正を許さない父はげっそり痩せていた。
「ち、父上、俺は、わ、私は全くの無関係です!」
「ああ、サーシア……。なんという事に……。あんな女に騙されたからっ!」
母は、俺を信じてくれているようだ。涙を流しながらそっと俺を抱き締めてくれた。
「母上……」
「サーシア……。二人ともよく聞きなさい。すでに国中に知れわたった嫁とその実家の凶悪犯罪は、カトリーナ嬢だけでなく、複数の詐欺事件や犯罪……、しかも人身売買まで明るみになった。これほどの巨大な組織に対して、何も知らずにその令嬢を娶る家はないだろうと、我が家の協力もあったのではないかと噂されている。事実はこうなっては関係ないのだ……。アイラに孫が宿っている事で調べなかった私の落ち度だ……」
「そんなっ! 我らとて被害者なのにっ!」
「サーシア、アイラ嬢と出会ってから、カトリーナ嬢への酷い態度は沢山の目撃証言があった。完全な被害者である彼女が、これまでの家同士の付き合いなどを考慮して、お前は犯罪者になる人物ではないと、切実に証言してくれたから釈放されたが……。素晴らしい女性を袖にするだけでなく酷い扱いをしていたなんて情けない。どこで育て方を間違ったのか……」
父は、大きくため息を吐いて言葉を続けた。
「恋に落ちたのは仕方がないとはいえ、円満に彼女と婚約解消出来た。なぜ、もっと早く相談しなかった? お前からは一切何も聞いていない。十分に期間があれば、このような事態にはならなかっただろう。おろかなお前の不実な言動が今日を招いたのだ……。家を守るためだ、お前を離籍する」
「そんな、あ、あなた……!」
「ちちうえ……」
俺は、父に見放されてしまった。何もかも、あの女のせいだ。
「私もこの醜聞に対して、身の潔白を証明するために責任を取り団長職を辞した。引退し、私たちはいなかの小さな家でひっそりと暮らす」
「な……、この家はどうなるのです?」
「第二騎士団の副長である甥があとを継ぐ事が決定された。サーシア、お前を追放するという条件で、これまでの実績を評価され、国王から爵位返上ではなく爵位譲渡を許可されたのだ」
あんなに大きかった父の肩はこんなに小さかっただろうか……。すでに親族会議もなされたらしい今、起死回生のチャンスはないだろう。
家名に泥を塗ったとはいえ、共犯はしていないというグレーであるため、せめてもの温情で当座のお金と、隣国での平民として過ごすための小さな家を準備された。贅沢しなければ生涯困る事はないだろうと言われた。
とぼとぼと、庭師が着るような粗末な身なりにされ隣国を目指す。
ふと、俺をかばってくれたというカトリーナを思い出した。
俺は、足を彼女の家の方へ向ける。
長い距離を歩いたため足が痛い。やっとたどり着いたのは夕刻だった。
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