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ストーカーは、人気者
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チョウビッチ子爵とコーンビアード侯爵の醜聞は半年以上社交界を賑わせた。
わたくしはというと、一方的に酷く婚約を解消されて悲しみながらも、コーンビアード侯爵や元婚約者のために、彼らがチョウビッチ子爵とは無関係だと涙ながらに証言した事で、傷物どころか、元婚約者に手ひどくされたのに素晴らしいレディだと称賛されるようになった。
拉致監禁という極悪非道な犯罪の被害者であるわたくしは、二度と社交界には出られないだろうと思っていたが、あちこちに引っ張りだこになった。
家には数多の求婚依頼が殺到し、キリアンがとても心配そうに、主人の帰りを大人しくお座りして待つ犬のようになってしまった。
「まあ、それでは……」
「え、ええ……。偶然、わたくしがかどわかされるのを見かけた彼は、その日は休暇で。一人、命の危険を顧みず勇気を持って後をつけて、助けを呼ぶ時間も無かった事から救出に向かってくださったのです。部屋に閉じ込められ、恐怖に震えていたわたくしを見つけると、颯爽と現れた彼は、その逞しい腕にわたくしをかかえ……。まるでどこかの国の姫のように助けられたのですわ……」
わたくしは、事件当時の事を聞きたがる、口にスピーカーを50個つけているという評判のご婦人たちが集まるお茶会で、恥じらいながら頬に手を当てて、キリアンの勇姿を語った。
しかも、その騎士は、チョウビッチ子爵の被害者でありながらも、高潔な精神のまま国のために身を粉にして騎士として立派に務めを果たし、床に臥した母の看病もしていたというではないか。
あっという間に、社交界では知らぬ人がいないほどキリアンの名声は高まった。
しかも、美しい令嬢と逞しく頼もしい騎士の今世紀最大のラブロマンスがまことしやかに囁かれ始めた。
チョウビッチ子爵たちの、ある意味国家の大醜聞を消すには、身だしなみを整えかっこよくなった彼という英雄の存在はもってこいだったようだ。
高位貴族令嬢を無事に助け出し、国に蔓延った悪の組織の壊滅に貢献した最大の功労者として、キリアンは国王主催の舞踏会に正式に招かれた。
本来であれば、キリアンのような立場の者が王に謁見を許される事はない。戦争で大手がらでも立てない限り。
一躍時の人となった彼の姿を見て、美しく着飾ったご令嬢や、色っぽい未亡人まで麗しく逞しい彼の腕に手を当て、あまつさえしな垂れかかる女性が現れる有様だ。キリアンはそういった場合の行動が分からず狼狽えている。
流石に突き飛ばすわけにはいかないため、捨てられた子犬のように潤んだ瞳で助けを求められていた。←イマココ
「……、お父様……」
「まあ、その。わかるだろ? 茶番だが、お前とて円満に彼に嫁げるのだから少々のことは目をつぶれ。今の段階ではお前たちがいずれ結婚するという事実を公表するわけにはいかん」
「キリアンは、正装したら麗しいからなあ。カティもうかうかしていられないな」
「お兄様っ!」
はははと笑う父と兄を睨みつける。全ては計画通りではあったが、これほどキリアンにまとわりつく蝶が多くなるとは誤算だった。
「まあまあ、カティ、キリアンさんは一途な人なのだからどんと構えていなさいな」
「お母様まで……」
「ま、まあ、これで晴れてキリアンには陞爵が決まった。もう少しで堂々と結婚できるのだから。な?」
「……」
わたくしは、なんとなく面白くない気分のまま、女性に囲まれてしまった彼の姿を視界に入れながらワインを口にした。
現在、彼の保護をしている父と兄はシガールームに行き、母もまた引っ張りだこでご婦人たちの集まりに向かい、わたくしはぽつんと一人になってしまう。
わたくしの無事を泣いて喜んでくれた親友たちも参加しているが、彼女たちもパートナーとダンスをしており、ワインを片手にテラスへ出た。
「ふぅ……」
秋の夜風が、火照った頬を撫でて気持ちがいい。満ちた時を終えて欠け出した空に浮かぶ大きな月を見上げてほうっとため息を吐いた。
「おや、これは。お邪魔したかな」
背後から、誰かの声がした。そっと振り返りその人物の姿を目にした途端、ほろ酔い気分が吹っ飛んだ。
「し、失礼いたしましたっ!」
慌てて最上級の礼を取り、頭を下げる。
「ああ、よい。楽にしてくれ」
「は、はい……」
その人物は、先ほど、今回の立役者であるキリアンに陞爵した国王の子息、つまり王子だ。第三王子は、美しい愛妾が産んだという微妙な立場にある。だが、温厚で聡明な美麗な彼は、積極的に結婚したいと狙う家はいないが令嬢たちに大人気だ。
「はは、社交界を賑わす元悪役令嬢さん」
「まぁ……」
おどけた口調で、学生時代の黒歴史ともいえるその言葉を言われて、呆れるとともに笑みがこぼれた。
「酷いですわ、殿下」
わたくしよりも五歳上の彼は、ふっと目を細める。
「綺麗な月ですね」
「え? ええ……」
なんとなく退室のタイミングを逃してしまった。秋の肌寒い風が吹き、体が冷えていく。そっと、彼のジャケットを肩にかけられ驚愕した。
「え? は? あ、あのっ!」
「風邪をひくと大変だ。ここにいる間羽織っているといい」
「あ、ありがとうございます」
狼狽え、頬を赤く染めながら礼を伝えると、彼の目が少し見開いた。
「驚いたな……。以前までは氷の微笑と言われていたあなたが、そんな風に可憐に笑うなんて」
「ま、まあ、それはお耳汚しを致しました」
「いや。実は以前から君を見かけていて。婚約者がいる事を残念に思っていた」
「え?」
ひゅうっと、秋風がわたくしと殿下の髪を乱す。殿下の瞳はとても真剣で、完全にのまれてしまい視線が離せない。
「カトリーナ嬢、私と結婚してくれないだろうか?」
「……!」
「突然言ってしまってすまない。だが、彼との事がはっきりしていない今しかないんだ……。公に申し込むと断れないだろう? それは本意ではない。今は非公式だから意に沿わないなら断っていい」
唐突にされたプロポーズ。不躾にならない程度にまじまじと麗しい彼を見つめて、ふと思い当たる。
「そ、それは、陛下がキリアンに別のご令嬢をとお考えだからでしょうか……?」
不敬とは思ったが、どうしても確認したくなり聞いてしまった。国王が、キリアンにまだ未婚の、愛妾の中で身分も低く引き取り手のない王女を宛がうなどありえなくはないのだ。
そこで、邪魔になるわたくしを殿下と婚姻させ、あらたな物語を作る気かもしれない。秋風のせいではなく、手足が冷えて青ざめているのがわかった。
「いや。純粋に私の気持ちなのだが……。父の、王家の意図ではないから、真剣に考えて欲しい」
カッと、顔に熱が上がる。きっと真っ赤になってしまっているのだろう。こんな風に、社交の場で、心を込めてプロポーズされたのは初めてだ。
寄りにもよってやんごとなき方の前でポーカーフェイスを崩すなんてありえないと狼狽えてしまい、ますます頬が熱くなった。
けれど、わたくしにはキリアン様だけ。どうお断りするか考えていると殿下が口を開いた。
「クスクス……、失恋かあ」
「え?」
「あなたのナイトが来たようだね」
殿下はわたくしの肩にかけたジャケットを取ると、テラスからすっと立ち去っていった。わたくしは混乱したまま呆然と立ちすくんだまま慌てて頭をさげて彼を見送る。
「え? 冗談かしら……。からかっただけ?」
ふと、彼の爽やかな残り香が体を包みこんでいるのを感じた。一瞬の幻のような先ほどの殿下の言動を思いだし、信じられず独り言ちると、目の前に大きな影が出来た。
途端に、鼻につく香水の香りがして気分が悪い。
「キリアン様……」
「……」
キリアンは怒っているようだった。怒りたいのはわたくしのほうだ。香りをこんなに強烈に移るほどに女性を近づけさせるなんて。
違う、彼に近寄る彼女たちに嫉妬したのだ。悔しくて、妬ましくて、腕に手を当てられそれを避けもしない彼に対して腹立たしくて、悲しくて。
ぽろぽろと涙が溢れてしまう。こんな時に感情を見せるだなんてはしたなくとんだ失態だ。
「カ、カティ……!」
途端に怒りを収めてわたくしを温かくて大きな胸の中にすっぽり覆ってくれた。
「……、色んな女性の香りをまとったまま抱きしめないでくださいまし」
違う、言いたいのはこんな言葉じゃない。
「ご、ごめん……」
「わ、わかってるのです。あなたがどうする事もできなかったのも。でも、それでも、わたくし以外の女性がキリアン様に近づくなんて……、嫌だったのです……」
グスグスとみっともなく泣き続けた。まるで駄々をこねる子供のようではないか。こんなの、わたくしじゃない。けれど、彼の事になるとどうしても感情がコントロールできなくて、自分でもどうしようもなかった。
「カティ……」
鼻につく、嫌な香りはそのままに、きつく抱きしめられる。彼の気持ちが痛いほど伝わって来て、こんな事で先ほどまでの辛い感情が消え失せてどこかにいくのだ。
「キリアン様……」
そっと、室内からわたくしたちを切なげに見つめる視線に気づかぬまま、わたくしたちは唇を合わせたのだった。
次回は胸糞、閲覧注意になります。
わたくしはというと、一方的に酷く婚約を解消されて悲しみながらも、コーンビアード侯爵や元婚約者のために、彼らがチョウビッチ子爵とは無関係だと涙ながらに証言した事で、傷物どころか、元婚約者に手ひどくされたのに素晴らしいレディだと称賛されるようになった。
拉致監禁という極悪非道な犯罪の被害者であるわたくしは、二度と社交界には出られないだろうと思っていたが、あちこちに引っ張りだこになった。
家には数多の求婚依頼が殺到し、キリアンがとても心配そうに、主人の帰りを大人しくお座りして待つ犬のようになってしまった。
「まあ、それでは……」
「え、ええ……。偶然、わたくしがかどわかされるのを見かけた彼は、その日は休暇で。一人、命の危険を顧みず勇気を持って後をつけて、助けを呼ぶ時間も無かった事から救出に向かってくださったのです。部屋に閉じ込められ、恐怖に震えていたわたくしを見つけると、颯爽と現れた彼は、その逞しい腕にわたくしをかかえ……。まるでどこかの国の姫のように助けられたのですわ……」
わたくしは、事件当時の事を聞きたがる、口にスピーカーを50個つけているという評判のご婦人たちが集まるお茶会で、恥じらいながら頬に手を当てて、キリアンの勇姿を語った。
しかも、その騎士は、チョウビッチ子爵の被害者でありながらも、高潔な精神のまま国のために身を粉にして騎士として立派に務めを果たし、床に臥した母の看病もしていたというではないか。
あっという間に、社交界では知らぬ人がいないほどキリアンの名声は高まった。
しかも、美しい令嬢と逞しく頼もしい騎士の今世紀最大のラブロマンスがまことしやかに囁かれ始めた。
チョウビッチ子爵たちの、ある意味国家の大醜聞を消すには、身だしなみを整えかっこよくなった彼という英雄の存在はもってこいだったようだ。
高位貴族令嬢を無事に助け出し、国に蔓延った悪の組織の壊滅に貢献した最大の功労者として、キリアンは国王主催の舞踏会に正式に招かれた。
本来であれば、キリアンのような立場の者が王に謁見を許される事はない。戦争で大手がらでも立てない限り。
一躍時の人となった彼の姿を見て、美しく着飾ったご令嬢や、色っぽい未亡人まで麗しく逞しい彼の腕に手を当て、あまつさえしな垂れかかる女性が現れる有様だ。キリアンはそういった場合の行動が分からず狼狽えている。
流石に突き飛ばすわけにはいかないため、捨てられた子犬のように潤んだ瞳で助けを求められていた。←イマココ
「……、お父様……」
「まあ、その。わかるだろ? 茶番だが、お前とて円満に彼に嫁げるのだから少々のことは目をつぶれ。今の段階ではお前たちがいずれ結婚するという事実を公表するわけにはいかん」
「キリアンは、正装したら麗しいからなあ。カティもうかうかしていられないな」
「お兄様っ!」
はははと笑う父と兄を睨みつける。全ては計画通りではあったが、これほどキリアンにまとわりつく蝶が多くなるとは誤算だった。
「まあまあ、カティ、キリアンさんは一途な人なのだからどんと構えていなさいな」
「お母様まで……」
「ま、まあ、これで晴れてキリアンには陞爵が決まった。もう少しで堂々と結婚できるのだから。な?」
「……」
わたくしは、なんとなく面白くない気分のまま、女性に囲まれてしまった彼の姿を視界に入れながらワインを口にした。
現在、彼の保護をしている父と兄はシガールームに行き、母もまた引っ張りだこでご婦人たちの集まりに向かい、わたくしはぽつんと一人になってしまう。
わたくしの無事を泣いて喜んでくれた親友たちも参加しているが、彼女たちもパートナーとダンスをしており、ワインを片手にテラスへ出た。
「ふぅ……」
秋の夜風が、火照った頬を撫でて気持ちがいい。満ちた時を終えて欠け出した空に浮かぶ大きな月を見上げてほうっとため息を吐いた。
「おや、これは。お邪魔したかな」
背後から、誰かの声がした。そっと振り返りその人物の姿を目にした途端、ほろ酔い気分が吹っ飛んだ。
「し、失礼いたしましたっ!」
慌てて最上級の礼を取り、頭を下げる。
「ああ、よい。楽にしてくれ」
「は、はい……」
その人物は、先ほど、今回の立役者であるキリアンに陞爵した国王の子息、つまり王子だ。第三王子は、美しい愛妾が産んだという微妙な立場にある。だが、温厚で聡明な美麗な彼は、積極的に結婚したいと狙う家はいないが令嬢たちに大人気だ。
「はは、社交界を賑わす元悪役令嬢さん」
「まぁ……」
おどけた口調で、学生時代の黒歴史ともいえるその言葉を言われて、呆れるとともに笑みがこぼれた。
「酷いですわ、殿下」
わたくしよりも五歳上の彼は、ふっと目を細める。
「綺麗な月ですね」
「え? ええ……」
なんとなく退室のタイミングを逃してしまった。秋の肌寒い風が吹き、体が冷えていく。そっと、彼のジャケットを肩にかけられ驚愕した。
「え? は? あ、あのっ!」
「風邪をひくと大変だ。ここにいる間羽織っているといい」
「あ、ありがとうございます」
狼狽え、頬を赤く染めながら礼を伝えると、彼の目が少し見開いた。
「驚いたな……。以前までは氷の微笑と言われていたあなたが、そんな風に可憐に笑うなんて」
「ま、まあ、それはお耳汚しを致しました」
「いや。実は以前から君を見かけていて。婚約者がいる事を残念に思っていた」
「え?」
ひゅうっと、秋風がわたくしと殿下の髪を乱す。殿下の瞳はとても真剣で、完全にのまれてしまい視線が離せない。
「カトリーナ嬢、私と結婚してくれないだろうか?」
「……!」
「突然言ってしまってすまない。だが、彼との事がはっきりしていない今しかないんだ……。公に申し込むと断れないだろう? それは本意ではない。今は非公式だから意に沿わないなら断っていい」
唐突にされたプロポーズ。不躾にならない程度にまじまじと麗しい彼を見つめて、ふと思い当たる。
「そ、それは、陛下がキリアンに別のご令嬢をとお考えだからでしょうか……?」
不敬とは思ったが、どうしても確認したくなり聞いてしまった。国王が、キリアンにまだ未婚の、愛妾の中で身分も低く引き取り手のない王女を宛がうなどありえなくはないのだ。
そこで、邪魔になるわたくしを殿下と婚姻させ、あらたな物語を作る気かもしれない。秋風のせいではなく、手足が冷えて青ざめているのがわかった。
「いや。純粋に私の気持ちなのだが……。父の、王家の意図ではないから、真剣に考えて欲しい」
カッと、顔に熱が上がる。きっと真っ赤になってしまっているのだろう。こんな風に、社交の場で、心を込めてプロポーズされたのは初めてだ。
寄りにもよってやんごとなき方の前でポーカーフェイスを崩すなんてありえないと狼狽えてしまい、ますます頬が熱くなった。
けれど、わたくしにはキリアン様だけ。どうお断りするか考えていると殿下が口を開いた。
「クスクス……、失恋かあ」
「え?」
「あなたのナイトが来たようだね」
殿下はわたくしの肩にかけたジャケットを取ると、テラスからすっと立ち去っていった。わたくしは混乱したまま呆然と立ちすくんだまま慌てて頭をさげて彼を見送る。
「え? 冗談かしら……。からかっただけ?」
ふと、彼の爽やかな残り香が体を包みこんでいるのを感じた。一瞬の幻のような先ほどの殿下の言動を思いだし、信じられず独り言ちると、目の前に大きな影が出来た。
途端に、鼻につく香水の香りがして気分が悪い。
「キリアン様……」
「……」
キリアンは怒っているようだった。怒りたいのはわたくしのほうだ。香りをこんなに強烈に移るほどに女性を近づけさせるなんて。
違う、彼に近寄る彼女たちに嫉妬したのだ。悔しくて、妬ましくて、腕に手を当てられそれを避けもしない彼に対して腹立たしくて、悲しくて。
ぽろぽろと涙が溢れてしまう。こんな時に感情を見せるだなんてはしたなくとんだ失態だ。
「カ、カティ……!」
途端に怒りを収めてわたくしを温かくて大きな胸の中にすっぽり覆ってくれた。
「……、色んな女性の香りをまとったまま抱きしめないでくださいまし」
違う、言いたいのはこんな言葉じゃない。
「ご、ごめん……」
「わ、わかってるのです。あなたがどうする事もできなかったのも。でも、それでも、わたくし以外の女性がキリアン様に近づくなんて……、嫌だったのです……」
グスグスとみっともなく泣き続けた。まるで駄々をこねる子供のようではないか。こんなの、わたくしじゃない。けれど、彼の事になるとどうしても感情がコントロールできなくて、自分でもどうしようもなかった。
「カティ……」
鼻につく、嫌な香りはそのままに、きつく抱きしめられる。彼の気持ちが痛いほど伝わって来て、こんな事で先ほどまでの辛い感情が消え失せてどこかにいくのだ。
「キリアン様……」
そっと、室内からわたくしたちを切なげに見つめる視線に気づかぬまま、わたくしたちは唇を合わせたのだった。
次回は胸糞、閲覧注意になります。
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