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段ボールに入れられた捨てストーカー。元の場所に返して……、あら? ※
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わたくしは、胸を隠すのも忘れてしまうほど、目の前のアイラに騙された一途なストーカーの手を両手でぎゅっと握った。
残念ながら、平民の彼をアイラは視界にも入れないだろう。それなのに、アイラを恋い慕う彼が切なくて、悲しくてたまらない。それに、不器用な彼の中の純粋さを失って欲しくなかった。
「キリアン様、申し訳ございませんが、貴方に伝えておくべき話があります……」
「な、なんだよ、いきなり。ま、まあ、俺だってその。カティの想いをちゃんと全部聞いてやってもいい。安心して言ってくれ。けど、照れ臭いな……」
わたくしがそう言い出すと、キリアンは耳どころか首まで赤くなり焦り出した。やはり彼の言う言葉の後半は言いにくいのか聞き取れない。
後頭部に右手を当てて照れているように見えなくもないけれど……。なぜ?
とにかく、薄々気づいていたのだろう受け入れがたいアイラの真実に対して、真正面から向き合うと決めた彼は、真っ赤になりながらもわたくしの視線を真っ直ぐに受け止めた。
「キリアン様、わたくしは騎士団長の令息であるサーシア様の婚約者です。つまり、わたくし自身も高位貴族ですのよ?」
「そりゃそうだろ。だから、傷物にしないと婚約を壊せないんだろう?」
「ええ。それも一手ですが、もみ消せばどうという事はございませんの。わたくし、自分で言うのもなんですが達観しておりまして。わたくしと同じように、いつ何時攫われて凌辱されるかもしれない立場の令嬢もたくさんいますの。純潔を散らされた彼女たちは、皆が皆、修道院にいったり、行方知れずになるとお思いですか? そのまま結婚する場合だって多いのですよ?」
「そ、そうなのか? だって、純潔を失えば……、それに、傷物となれば相手だって……」
「政略なのです。それに、お相手だって、純潔を絶対的に望まれるわけでもございませんし、殿方だって遊ばれるでしょう?」
「だが、男と女では立場が違うだろ? 襲われた男の子を身ごもったら……」
「……、薬がございますの。なので、あなたはご存じなさそうですけれども、ご令嬢たちも火遊びを楽しんでいる一定数がおりますわよ?」
「そんな……」
キリアンの、ご令嬢のイメージを壊してしまったかなと思いつつも、いっそ崩壊させようと、そのままたたみみかけた。
「アイラとて、同じでしたわよ? サーシアともですが、他のご令息とのあれこれの報告を受けておりますの」
あらいやだ。様をつけるのを忘れてしまっていたわ。
「そんなっ、アイラが……、そんなバカなっ……!」
「学園でひっそりとですので……。特段めずらしくもありませんし、校舎に入れないキリアン様ではわからないのも無理はございません」
キリアンは、呆然と、灰になったかのようにぴくりとも動かなくなった。瞬きすらせず、息も止まっているように見える。
まるで捨てられた段ボールにはいってクゥンクゥンと鳴く犬のように見えて切ない。庇護欲を誘うその姿を見て、わたくしは本気で気の毒だと思った。
「あの、キリアン様、お気をたしかに……」
「…………のか?」
「え?」
「あんたも、そうなのか? その、色んな男と遊んでいたのか?」
「わたくしは興味ございませんでしたし、結婚してからサーシア様とそういった関係になるとは考えておりましたが、別の殿方と、なんて考えた事もありませんわ。それにわたくしが無垢な事はキリアン様が一番ご存じかと……」
わたくしは、遊び女ではない。誤解だと伝えつつ、流石にはしたない事を言うと恥ずかしくて頬が熱くなり俯いた。
「そ、そうか……!」
なんだかうれしそうに声が弾んでいる。なんで? と訝しみながら、首をコテンと傾けた。
「あのさ、カ、カトリーナ、さん」
「先ほどのようにカティと呼んでいただいてもよろしくてよ?」
あんたではなく、名前で呼んでくれた事に、なぜか嬉しくなり、満面の笑顔でそう言った。
「じゃ、じゃあ、カティ……。その……、俺……」
「なんですの? キリアン様?」
「俺、誤解していたみたいだ。アイラの事は確認しないといけないと思うし、それよりも、きちんと調べもしないでこんな事をしでかしてごめん……」
「いいえ、わかってくださればよろしくてよ。そうですわね、日記や薬の残りなどございますか? わたくしも我が身の潔白の証明をしたくて……」
「ああ、持ってるし全部、こんな俺を想ってくれてるカティに渡す。あのさ、で、さ。俺、カティと、その……」
「……?」
言葉をにごしつつも、チラチラとわたくしを見て来る少年のような彼をじっと見つめた。
「俺、カティを抱きしめたい、と、思う」
意を決したように、キリアンが顔を真っ赤に染めて言い切った。
「はい?」
「こんな事をしでかした俺を受け入れてくれるのか? なんて優しいんだ……。綺麗で、かわいくて……。いろっぽくて……、カティ、カティッ!」
キリアンは、わたくしの「はい?」という疑問符を肯定と捉えたようで、感極まってわたくしを、がしっと抱きしめて来た。
暫く、目を白黒させて軽いパニック状態になったものの、これ以上は酷い状況にはならなさそうだと思い安堵した。
なんにせよ、護衛たちに見つかる前に彼の心のガードを下げて懐柔出来たようでホッとする。これならば護衛や家の者にいくらでも取り繕う事が出来そうだ。
逞しく鍛え上げられた騎士の彼は、平民だから実働部隊であるはずだ。貴族の騎士とは比べものにならないほど鍛錬された腕と胸は固い筋肉で作られ、ぎゅうぎゅうと抱きしめられると痛いほど。
彼のこの力が、アイラへの裏切りに傷ついた深さなのだろう。
少しでも癒されて欲しい気持ちが、わたくしの強張りをとき、そっと背に手を回した。
ああ、このまま抱きしめていて欲しい、なんて考えが頭に浮かび狼狽えてしまった。それと同時に、ミシミシと肋骨が歪み呼吸がままならない時間が過ぎていく。
「ん、あ……、キリアン……、さま、く、くるし……」
なんとか、羽の生えたエンジェルたちが遊び、花がいっぱい咲いている丘を見る前に声を出す事が出来た。
「あ、カティ、ごめん……。俺、カティに酷い事をしなくて良かった。いや、すでに酷い事をしたけど、あのまま傷物にしなくて良かった……。ごめん、俺、なんてことを……!」
「わかってくださればいいのです。アイラ様を慕うあまりの行動ですし、こうして思いとどまってくださったのですから」
緩めた腕は、相変わらずわたくしの体に巻き付いている。息を整えていると、ぽすんと、やさしくベッドに寝かされた。
「カティ、俺、頭も心も……、体も全部が君でいっぱいだ。実は、ひとめ目カティを見た時から、一生懸命自分の恋する心を誤魔化していた。でも、まさか、ひと目で恋に落ちた君の愛が得られるなんて……、そんな幸せな事があるなんて思ってもみなかった」
「はい?」
「ああ、カティも、俺と同じように幸せなのか? 嬉しい……。酷い事をしてごめん。カティ、愛している」
そう言いながら、キリアンがわたくしに近づき、やがて、お互いの唇が優しく触れあったのであった。
残念ながら、平民の彼をアイラは視界にも入れないだろう。それなのに、アイラを恋い慕う彼が切なくて、悲しくてたまらない。それに、不器用な彼の中の純粋さを失って欲しくなかった。
「キリアン様、申し訳ございませんが、貴方に伝えておくべき話があります……」
「な、なんだよ、いきなり。ま、まあ、俺だってその。カティの想いをちゃんと全部聞いてやってもいい。安心して言ってくれ。けど、照れ臭いな……」
わたくしがそう言い出すと、キリアンは耳どころか首まで赤くなり焦り出した。やはり彼の言う言葉の後半は言いにくいのか聞き取れない。
後頭部に右手を当てて照れているように見えなくもないけれど……。なぜ?
とにかく、薄々気づいていたのだろう受け入れがたいアイラの真実に対して、真正面から向き合うと決めた彼は、真っ赤になりながらもわたくしの視線を真っ直ぐに受け止めた。
「キリアン様、わたくしは騎士団長の令息であるサーシア様の婚約者です。つまり、わたくし自身も高位貴族ですのよ?」
「そりゃそうだろ。だから、傷物にしないと婚約を壊せないんだろう?」
「ええ。それも一手ですが、もみ消せばどうという事はございませんの。わたくし、自分で言うのもなんですが達観しておりまして。わたくしと同じように、いつ何時攫われて凌辱されるかもしれない立場の令嬢もたくさんいますの。純潔を散らされた彼女たちは、皆が皆、修道院にいったり、行方知れずになるとお思いですか? そのまま結婚する場合だって多いのですよ?」
「そ、そうなのか? だって、純潔を失えば……、それに、傷物となれば相手だって……」
「政略なのです。それに、お相手だって、純潔を絶対的に望まれるわけでもございませんし、殿方だって遊ばれるでしょう?」
「だが、男と女では立場が違うだろ? 襲われた男の子を身ごもったら……」
「……、薬がございますの。なので、あなたはご存じなさそうですけれども、ご令嬢たちも火遊びを楽しんでいる一定数がおりますわよ?」
「そんな……」
キリアンの、ご令嬢のイメージを壊してしまったかなと思いつつも、いっそ崩壊させようと、そのままたたみみかけた。
「アイラとて、同じでしたわよ? サーシアともですが、他のご令息とのあれこれの報告を受けておりますの」
あらいやだ。様をつけるのを忘れてしまっていたわ。
「そんなっ、アイラが……、そんなバカなっ……!」
「学園でひっそりとですので……。特段めずらしくもありませんし、校舎に入れないキリアン様ではわからないのも無理はございません」
キリアンは、呆然と、灰になったかのようにぴくりとも動かなくなった。瞬きすらせず、息も止まっているように見える。
まるで捨てられた段ボールにはいってクゥンクゥンと鳴く犬のように見えて切ない。庇護欲を誘うその姿を見て、わたくしは本気で気の毒だと思った。
「あの、キリアン様、お気をたしかに……」
「…………のか?」
「え?」
「あんたも、そうなのか? その、色んな男と遊んでいたのか?」
「わたくしは興味ございませんでしたし、結婚してからサーシア様とそういった関係になるとは考えておりましたが、別の殿方と、なんて考えた事もありませんわ。それにわたくしが無垢な事はキリアン様が一番ご存じかと……」
わたくしは、遊び女ではない。誤解だと伝えつつ、流石にはしたない事を言うと恥ずかしくて頬が熱くなり俯いた。
「そ、そうか……!」
なんだかうれしそうに声が弾んでいる。なんで? と訝しみながら、首をコテンと傾けた。
「あのさ、カ、カトリーナ、さん」
「先ほどのようにカティと呼んでいただいてもよろしくてよ?」
あんたではなく、名前で呼んでくれた事に、なぜか嬉しくなり、満面の笑顔でそう言った。
「じゃ、じゃあ、カティ……。その……、俺……」
「なんですの? キリアン様?」
「俺、誤解していたみたいだ。アイラの事は確認しないといけないと思うし、それよりも、きちんと調べもしないでこんな事をしでかしてごめん……」
「いいえ、わかってくださればよろしくてよ。そうですわね、日記や薬の残りなどございますか? わたくしも我が身の潔白の証明をしたくて……」
「ああ、持ってるし全部、こんな俺を想ってくれてるカティに渡す。あのさ、で、さ。俺、カティと、その……」
「……?」
言葉をにごしつつも、チラチラとわたくしを見て来る少年のような彼をじっと見つめた。
「俺、カティを抱きしめたい、と、思う」
意を決したように、キリアンが顔を真っ赤に染めて言い切った。
「はい?」
「こんな事をしでかした俺を受け入れてくれるのか? なんて優しいんだ……。綺麗で、かわいくて……。いろっぽくて……、カティ、カティッ!」
キリアンは、わたくしの「はい?」という疑問符を肯定と捉えたようで、感極まってわたくしを、がしっと抱きしめて来た。
暫く、目を白黒させて軽いパニック状態になったものの、これ以上は酷い状況にはならなさそうだと思い安堵した。
なんにせよ、護衛たちに見つかる前に彼の心のガードを下げて懐柔出来たようでホッとする。これならば護衛や家の者にいくらでも取り繕う事が出来そうだ。
逞しく鍛え上げられた騎士の彼は、平民だから実働部隊であるはずだ。貴族の騎士とは比べものにならないほど鍛錬された腕と胸は固い筋肉で作られ、ぎゅうぎゅうと抱きしめられると痛いほど。
彼のこの力が、アイラへの裏切りに傷ついた深さなのだろう。
少しでも癒されて欲しい気持ちが、わたくしの強張りをとき、そっと背に手を回した。
ああ、このまま抱きしめていて欲しい、なんて考えが頭に浮かび狼狽えてしまった。それと同時に、ミシミシと肋骨が歪み呼吸がままならない時間が過ぎていく。
「ん、あ……、キリアン……、さま、く、くるし……」
なんとか、羽の生えたエンジェルたちが遊び、花がいっぱい咲いている丘を見る前に声を出す事が出来た。
「あ、カティ、ごめん……。俺、カティに酷い事をしなくて良かった。いや、すでに酷い事をしたけど、あのまま傷物にしなくて良かった……。ごめん、俺、なんてことを……!」
「わかってくださればいいのです。アイラ様を慕うあまりの行動ですし、こうして思いとどまってくださったのですから」
緩めた腕は、相変わらずわたくしの体に巻き付いている。息を整えていると、ぽすんと、やさしくベッドに寝かされた。
「カティ、俺、頭も心も……、体も全部が君でいっぱいだ。実は、ひとめ目カティを見た時から、一生懸命自分の恋する心を誤魔化していた。でも、まさか、ひと目で恋に落ちた君の愛が得られるなんて……、そんな幸せな事があるなんて思ってもみなかった」
「はい?」
「ああ、カティも、俺と同じように幸せなのか? 嬉しい……。酷い事をしてごめん。カティ、愛している」
そう言いながら、キリアンがわたくしに近づき、やがて、お互いの唇が優しく触れあったのであった。
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