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13 最高の日に② R
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「や、ちょっとひふみくん……!」
ノーブラのおっぱいを手に触れさせた途端フリーズした彼は、まるで電源スイッチを押して作動開始する何かみたいに手だけを動かし始めた。息は普通。声もでてないし、手以外のパーツは全く動いていない。
「ん……」
見よう見まねで一人エッチしていた時には全くなかった、変なモゾモゾする感じがし始める。
「ふにふに……もちもち……俺の手で持ちきれない……」
やっと彼の口が動いたかと思えばおっぱいの実況だった。居たたまれないし恥ずかしいからやめて欲しい。
「んんっ、くすぐった……」
「気持ちいい……。これだけで俺イけそう……」
「ええっ? あ、ひっぱっちゃ……」
ひふみくんは、両手いっぱい広げておっぱいを揉んでいたけれど、突然先っぽを摘まんで引っ張った。痛くはないけど、びっくりしていたらくにくにこねられて、ぞわぞわが酷くなる。
「はぁ、俺の彼女可愛いし優しいし天使だし。もうどこもかしこも最高だ……愛している」
「あん」
彼の口から愛してるなんて聞くと、ぞわぞわから、何か息が詰まるようなやめて欲しいけどやめて欲しくなくなる感覚が産まれた。
彼のおちんちんはズボンの中のまま。お尻にちょんって当たってるくらいで何もしていなのに。おっぱい揉むだけで男の人ってイけるんだって思ってびっくりした。
──……エッチ漫画にこんなのなかったけど。興奮したら出ちゃうって感じだったから手で感じてるのかなあ?
気持ちいいまではいかない、弱いモジョモジョした感じに身もだえした。
──そういえば、あの漫画の女の子は向き合ってこういう時に彼氏のを触ってた
私は、彼の手が動くたびにその手を払いのけたくなる時があったけれど我慢してお尻の向こう側の硬い所に腕をのばした。
すり……
こわごわ彼のを触ると、ズボン越しに柔らかいようなつるんとした先っぽに触れた。先を指でつまむみたいに優しくなでなですると、彼の息が荒くなる。
「気持ちいい?」
こういうのって、男の子が女の子に聞くシーンが多かったけど聞かないとわかんないから聞いてみた。
「う……、は……。きもちい……うう、ダメだ」
どうやら気持ちがいいらしい。まだ正気に戻ってなさそうだけどズボン越しに彼の根元まで指をつーって上下してみる。
「え? は? いろはちゃん? 何を!」
私を囲い込んでいる大きな体がぶるって震えた時、無心だった彼が返って来た。
「え……と、気持ちいいかなって思って……」
「え? わ、俺は一体なにをっ!」
完全に頭が冷えたらしい彼は、それでもおっぱいを揉んでいた。
「えと、私のおっぱい、揉んでたんだよ? 今も……」
どう答えたらいいのかわかんなくて、正直に彼がしていた事を告白した。すると、彼が手をバッて離して万歳する。
「おおおおお、俺、ごめん!」
「ううん。あのね、さっき言った事、覚えてる?」
「さっき、さっき言った事……」
「うん。えっとね。……私、ちゃんと少しは知ってるし。ダメじゃない……」
「ダメじゃない?」
「うん。ひふみくんとなら、その……エッチ、いいよ」
「いいの?」
「うん」
彼は万歳した手をにぎにぎ開閉していた。何の動きなんだろうって、男の子の不思議をまた一つ見た感じになる。混乱しっぱなしだったから、恥ずかしいけど、エッチな事はダメじゃないって言った事を伝えた。
すると、彼はぎゅっと私を背後から抱きしめると、私ごと立ち上がって奥の部屋に移動した。子供みたいな縦抱っこだから、脇腹とかおっぱいの下の肋骨がちょっとだけ痛い。
「ベッド……」
そこにはシングルベッドがあって、少しだけシーツが乱れていた。きっと明け方送ってくれたから、迎えまでここで眠っていたのだろう。
「暖房、つけておくから。俺もシャワー浴びて来るし。だから、その……」
「うん。この部屋があったまったらここで待ってる、ね?」
「ぐ……、す、すぐ戻る、からっ!」
彼はそのままお風呂に早足で向かった。
「ここがひふみくんがいつも寝ている場所かあ」
体があったまっているから、部屋が暖房つけて間がなくても、シーツがひんやりしても平気だった。ぽすんってベッドにお尻をつけてみると、軽くバウンドする。
「ええ~? すんごい高いなんとかっていうアスリート御用達の低反発のマットレス敷いてるぅ」
彼は大学を出てそこそこ給料のいい会社に入った。
──でも、新入社員にこんなの買えるものなのかな?
よく見たら見た事のある〇〇ベッドって書いているし、ちらっと部屋を見渡してみたらあちこちに、ブランドの何かがあった。エアコンも30万くらいしそうなほど大きいし最新式っぽい。
──浪費癖とか、ローンとかリボとか……? 彼ってそんな感じじゃないよねえ……
バイトもしてなかったし、広告収入とか株とかで儲けているのかもしれない。
──ご実家がセレブとか緊張するしこれは外れて欲しいなぁ……
おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなった時、財産分与で多少モメた。会社の代表取締役はお父さんがもう長年していたのに、遺留分があるとかなんとか二か月決着がつかなかった。
結局、負債や会社経営に関わる費用、会社関連での銀行との取引の借金などがわかると、相続に関わる費用などを引くとマイナスになるため、あっという間に「残されたお前たちが心配なんだ」「自分たちの権利もあるはず」族は蜘蛛の子を散らすように遺産放棄して去って行ったのである。
プラスだけ貰うって息巻いている人たちに、弁護士さんが説明して理解してもらうのが大変だった。
──おじいちゃんの弟さんの奥さんの甥っ子の奥さんまで遺留分って言いだした時は流石に笑っちゃったけど……。ひふみくん、三男だって言ってたし、お父さんもお母さんも気に入っているから、うちの系列会社の社長になってくれないかなあ……弟が後を継ぐから嫌かな? お金持ちの人だったらそんなうまみの無い縁談だと無理かも……
エッチ直前になって、すでにあれこれすっとばして結婚後の彼との未来を考えてしまっていた。このまま彼と結ばれていいのか、途端に怖くなる。彼の事は大好きだし、彼以外考えられない。でもその先はどうなんだろう。
今どき、エッチしたってすぐ別れるけど、彼とエッチしたら絶対別れられないし、しなくても彼とお別れなんて無理。
ここに来て、悪い癖のネガティブ思考が私を襲って来たのであった。
ノーブラのおっぱいを手に触れさせた途端フリーズした彼は、まるで電源スイッチを押して作動開始する何かみたいに手だけを動かし始めた。息は普通。声もでてないし、手以外のパーツは全く動いていない。
「ん……」
見よう見まねで一人エッチしていた時には全くなかった、変なモゾモゾする感じがし始める。
「ふにふに……もちもち……俺の手で持ちきれない……」
やっと彼の口が動いたかと思えばおっぱいの実況だった。居たたまれないし恥ずかしいからやめて欲しい。
「んんっ、くすぐった……」
「気持ちいい……。これだけで俺イけそう……」
「ええっ? あ、ひっぱっちゃ……」
ひふみくんは、両手いっぱい広げておっぱいを揉んでいたけれど、突然先っぽを摘まんで引っ張った。痛くはないけど、びっくりしていたらくにくにこねられて、ぞわぞわが酷くなる。
「はぁ、俺の彼女可愛いし優しいし天使だし。もうどこもかしこも最高だ……愛している」
「あん」
彼の口から愛してるなんて聞くと、ぞわぞわから、何か息が詰まるようなやめて欲しいけどやめて欲しくなくなる感覚が産まれた。
彼のおちんちんはズボンの中のまま。お尻にちょんって当たってるくらいで何もしていなのに。おっぱい揉むだけで男の人ってイけるんだって思ってびっくりした。
──……エッチ漫画にこんなのなかったけど。興奮したら出ちゃうって感じだったから手で感じてるのかなあ?
気持ちいいまではいかない、弱いモジョモジョした感じに身もだえした。
──そういえば、あの漫画の女の子は向き合ってこういう時に彼氏のを触ってた
私は、彼の手が動くたびにその手を払いのけたくなる時があったけれど我慢してお尻の向こう側の硬い所に腕をのばした。
すり……
こわごわ彼のを触ると、ズボン越しに柔らかいようなつるんとした先っぽに触れた。先を指でつまむみたいに優しくなでなですると、彼の息が荒くなる。
「気持ちいい?」
こういうのって、男の子が女の子に聞くシーンが多かったけど聞かないとわかんないから聞いてみた。
「う……、は……。きもちい……うう、ダメだ」
どうやら気持ちがいいらしい。まだ正気に戻ってなさそうだけどズボン越しに彼の根元まで指をつーって上下してみる。
「え? は? いろはちゃん? 何を!」
私を囲い込んでいる大きな体がぶるって震えた時、無心だった彼が返って来た。
「え……と、気持ちいいかなって思って……」
「え? わ、俺は一体なにをっ!」
完全に頭が冷えたらしい彼は、それでもおっぱいを揉んでいた。
「えと、私のおっぱい、揉んでたんだよ? 今も……」
どう答えたらいいのかわかんなくて、正直に彼がしていた事を告白した。すると、彼が手をバッて離して万歳する。
「おおおおお、俺、ごめん!」
「ううん。あのね、さっき言った事、覚えてる?」
「さっき、さっき言った事……」
「うん。えっとね。……私、ちゃんと少しは知ってるし。ダメじゃない……」
「ダメじゃない?」
「うん。ひふみくんとなら、その……エッチ、いいよ」
「いいの?」
「うん」
彼は万歳した手をにぎにぎ開閉していた。何の動きなんだろうって、男の子の不思議をまた一つ見た感じになる。混乱しっぱなしだったから、恥ずかしいけど、エッチな事はダメじゃないって言った事を伝えた。
すると、彼はぎゅっと私を背後から抱きしめると、私ごと立ち上がって奥の部屋に移動した。子供みたいな縦抱っこだから、脇腹とかおっぱいの下の肋骨がちょっとだけ痛い。
「ベッド……」
そこにはシングルベッドがあって、少しだけシーツが乱れていた。きっと明け方送ってくれたから、迎えまでここで眠っていたのだろう。
「暖房、つけておくから。俺もシャワー浴びて来るし。だから、その……」
「うん。この部屋があったまったらここで待ってる、ね?」
「ぐ……、す、すぐ戻る、からっ!」
彼はそのままお風呂に早足で向かった。
「ここがひふみくんがいつも寝ている場所かあ」
体があったまっているから、部屋が暖房つけて間がなくても、シーツがひんやりしても平気だった。ぽすんってベッドにお尻をつけてみると、軽くバウンドする。
「ええ~? すんごい高いなんとかっていうアスリート御用達の低反発のマットレス敷いてるぅ」
彼は大学を出てそこそこ給料のいい会社に入った。
──でも、新入社員にこんなの買えるものなのかな?
よく見たら見た事のある〇〇ベッドって書いているし、ちらっと部屋を見渡してみたらあちこちに、ブランドの何かがあった。エアコンも30万くらいしそうなほど大きいし最新式っぽい。
──浪費癖とか、ローンとかリボとか……? 彼ってそんな感じじゃないよねえ……
バイトもしてなかったし、広告収入とか株とかで儲けているのかもしれない。
──ご実家がセレブとか緊張するしこれは外れて欲しいなぁ……
おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなった時、財産分与で多少モメた。会社の代表取締役はお父さんがもう長年していたのに、遺留分があるとかなんとか二か月決着がつかなかった。
結局、負債や会社経営に関わる費用、会社関連での銀行との取引の借金などがわかると、相続に関わる費用などを引くとマイナスになるため、あっという間に「残されたお前たちが心配なんだ」「自分たちの権利もあるはず」族は蜘蛛の子を散らすように遺産放棄して去って行ったのである。
プラスだけ貰うって息巻いている人たちに、弁護士さんが説明して理解してもらうのが大変だった。
──おじいちゃんの弟さんの奥さんの甥っ子の奥さんまで遺留分って言いだした時は流石に笑っちゃったけど……。ひふみくん、三男だって言ってたし、お父さんもお母さんも気に入っているから、うちの系列会社の社長になってくれないかなあ……弟が後を継ぐから嫌かな? お金持ちの人だったらそんなうまみの無い縁談だと無理かも……
エッチ直前になって、すでにあれこれすっとばして結婚後の彼との未来を考えてしまっていた。このまま彼と結ばれていいのか、途端に怖くなる。彼の事は大好きだし、彼以外考えられない。でもその先はどうなんだろう。
今どき、エッチしたってすぐ別れるけど、彼とエッチしたら絶対別れられないし、しなくても彼とお別れなんて無理。
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