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10 成人式なのに悲しくなったけれど、彼のほうが泣きそうだったから④ R18弱

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  お肉が凄くついていた時は、HAHAHAなHカップだった。ダイエットでアンダーがやせて、おっぱいの大きさがそのままだから、今はインポッシブルだって友達が笑いながら教えてくれた。ふざけてるネーミングなあと思いつつ、どこかで見たIカップの誉め方らしかった。

「わーお。痩せてIカップになったなんて……Iカップっていろはくらいだわ。ちっこくて本気まじ可愛い彼女がImpossibleなIカップおっぱいなんて最高じゃないの?」

  友達は、割りとはっきりこんな風にコンプレックスをグサグサ刺してくる。でも、彼女はBeautifulな小さなBがコンプレックスだ。本気で羨ましがられているのがわかる。お互いコンプレックスなのは分かってて励まして胸を張って長所にしたらいいっていつも言ってくれていた。
  痩せてもサイズダウンしない私と、モデル体型から標準体重まで頑張って太っても大きくならない彼女。
  私は彼女が羨ましいし小さいのが悩みなのが時々嫌みに感じて贅沢だって思ってて、彼女はその反対なのだからふざけ半分、本気大部分で笑いながらため息をついた。

「足して2で割って欲しい」

  なんて、ふたりで自虐ぎみに言い合って、お互い励まし合っている。

  高校卒業と同時に、同い年の彼氏と初体験を済ませていた彼女に、彼との仲が進展しない事も相談した。

  ディープキスの時に、時々コート越しに大きくて硬いモノをすりすりって付けられるから、彼もそろそろシたいんじゃないかなって思って。嬉しいやら恥ずかしいやら怖いやら、気持ちが毎日変にエッチな事を意識してしまう。

  

「えと、初めてっていたい?」
「相手が上手だったりすると大丈夫っぽいね。あと、タンポン使ってたら膜が破れてる子もいるし……。私は普通に痛くなかったけどね」
「タンポンで破っといたほうが良かった……」
「ばかねー。男はそれがいいって夢見てるらしいんだから破らず覚悟しておきなさいよ。痛くてもその日だけだし」
「うー、こわい……」
「でも、いろはだってシたいんでしょう?」
「うん。興味もあるけど、彼とその、いちゃいちゃしてみたいかなって」
「あは、ご馳走様。頑張ってね」
「うん……まだ怖いけど頑張る」
「誰だってハジメテは怖いよ。ひふみさん優しくしてくれるよ、きっと。ファイト」
「うん!」

 実は、バナナでフェラの練習を始めた頃に自分でいじってみた。だって、エッチな漫画だと皆女の子もシていたから。
  エッチな漫画だと、私と同じくらい大きなおっぱいの女の子がいっぱい愛されていた。その中で親近感の沸いた、お互い純情な恋愛が書かれたいちゃラブな漫画を参考に、相手の男の子がしているみたいな事を自分でした。
 あとは、女の子がやっているみたいに。
 恥ずかしいから布団をかぶって、上向きに足を閉じて、指を口に含んで涎で濡らした。
  こわごわと下の毛の奥にある小さい突起をくるくるしたり、左右にしたり。つまんだりしてもよくわかんなくて。

「中に、指が三本とか嘘でしょう?  漫画とかだから大げさに書いてるだろうしリアルには無理よね?」

  やっぱり根元まで何本もだなんて決心がつかないし、恥ずかしいし怖いから人差し指の爪くらいしか入れられない。

 漫画だと、とっても気持ちよさそうというか、涙まで流していて、声が沢山出てたけど、そんなの全然出ない。それに、アソコからびしゃーって水が出てるけど、乾いたままで私の体はおかしいのかと思った。
 流石にこんな事を友達に聞けるわけもなく。

  お正月でもやっぱりソコは硬くてとても大きいのに深いキスまでだった。彼に、ぎゅうぎゅう抱きしめられて苦しいけど、もっと密着してぴたって引っ付きたくてたまらない。

  そして迎えた成人式。
  何ヵ月も前から準備して楽しみにしていた。お母さんも、振り袖を準備してくれて、当日は明け方からてんやわんやの大騒ぎだった。
  全身きちんと仕上がる頃にはヘトヘトで。でもワクワク気分が高揚してるからへっちゃらで、一人で何枚も写真を撮られた。家族で写真を最後に撮って、迎えに来てくれたひふみくんの車の後部座席に浅く座る。

  何分も見とれてくれて、いっぱいかわいい、綺麗だって喜んで言ってくれた。

  嬉しくて楽しくて最高の一日だった。

  高校卒業してから会うのが少なくなった友達とおしゃべりに夢中になってずいぶん彼を待たせてしまう。

  ゆっくり一緒に歩く駐車場までの道。

  ずっと、後部座席で寂しかったし今日はずっと側にいたくて、助手席に座りたいってわがまま言ったら乗せてくれた。

  右を見ると、車の天井に頭が付きそうなくらい大きくて、優しくって、大好きな人がいる。

  後部座席では見えない、運転する彼の横顔が素敵すぎて胸がキューって苦しい。
  ほんの数センチ先にある大きな手をいっぱい触っちゃった。
  あっという間にホテルについた。ここで着替えてごはんを食べる予定。その後は家に送るって言ってるけど、でも建前なのかなってなんとなく思ってたし、私も帰りたくなかった。




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