9 / 17
9 成人式なのに悲しくなったけれど、彼のほうが泣きそうだったから③ R
しおりを挟む
恋人になって、やっぱりお付き合い自体が初めて同士だったからうまくいかない事も多かった。学年も違うし、学部も違うから会えない日もあって、悲しくて。折角会えてもなんだか素直になれずに拗ねてしまう自分が嫌になる。
でも、そんな私でも大好きだってたくさん言ってくれて、甘え切っていた。彼の気持ちなんて二の次で、私が、私がっていつも自分の方が辛いし悲しいし、会いたいのにって思っていた。
彼はなかなか私に手を出さなかった。大切にしてくれているのもわかるけれど、体重がまだまだ標準体重に遠いし、お腹もでちゃってるデブなんかそりゃ色気もないし大人な彼に魅力的に映らないのもしょうがないって勝手に拗ねて落ち込んでいた。
こんな風に、かわいらしくて素直に甘えられる女の子じゃない私は、そのうちフラれちゃうんじゃないかってなかなか会えない日が続いた時には、わけもわからずますますネガティブに考えてしまっていた。
その年のハロウィンでは、大学で仮装パーティをするというから彼を誘った。そして、その頃には55キロまで落ちていたし、なんと、太ももの内側のお肉がくっつかなくなって空間ができていた。中学以来かもしれない。
「わぁ……、細くなってる~。やったぁ」
鏡に映る自分の気になっていた場所をじろじろ見ながらくるくる回転した。
モデル体型の女の子に比べたらまだぽっちゃりだけど、痩せて嬉しいし自信がちょっとついていたからミニスカートを初めて彼の前で履いてみようと思った。
ようするに、ミニスカのナースさん。ナースキャップの作り方を看護学校にいった友達に聞きながら、形成された時にかわいく見える折り方やつけ方を教わる。胸は相変わらず痩せなくて不格好に大きいままだったから、サラシで一生懸命つぶしてみた。それでもやっぱり、かわいいミニスカナースの表紙にいる美人のおねえさんには足元にも及ばない。
「うーん、いろはさ、いつも胸を気にするけどBカップの私からしたら羨ましいんだよ? せっかくだからブラだけにして、なかなか手を出さない彼を悩殺しちゃえばいいのに」
「でも、こんな胸……みっともないってドン引きされたら嫌だもん……」
「嫌がるどころか飛び掛かっておっぱいに顔を埋めて来るんじゃない? あはは」
「もう、他人事だと思って~」
イベント特有の、わけのわからない解放感も手伝って、私は数年ぶりに外でサラシを巻くのをやめた。
「えへ、私の仮装どうかな?」
そして、イベント当日、そう言って彼の前で一回転する。そうしたら、彼が数分フリーズしてしまって焦った。
「ひふみくん? どうしたの?」
私は、やっぱり似合わな過ぎてドン引きされたかと思って目が潤んできた。
「だ、ダメだ! いろはちゃんそんな恰好でイベント出たらダメ!」
さっきまで彼がびっくりしながらもちょっとは見とれてくれるかなってワクワクしていた気持ちがあっという間に萎んでしまう。
「いろはちゃん……」
俯いた私の肩をがしっと持たれた。びっくりして顔をあげると、なぜか目を血走らせながら鼻息を荒くした彼が目の前にいた。ちなみに彼は私に合わせてお医者さんだった。白衣を被って聴診器を首にかけている。
「そんな、男が一瞬で襲ってくるような恰好、外ではダメ! いいね?」
「え?」
「ぐう……、久しぶりのデートだし、イベントを一緒に歩きたいけど……あのね、その恰好、女子高出身の君はわかんないだろうけどさ、危ないから! ありとあらゆる男どもが俺から君を攫ってしまう……。そんなのダメだ!」
「は? ひ、ひふみくん?」
「いろはちゃん。勿体ないし、もっと見たいけど。その恰好だと俺もヤバいし……」
独り言までぶつぶつ言いだした彼は、白衣を脱ぐと私にかぶせて前のボタンを一番上から下まできっちり止めた。
「その恰好は、俺の前だけ限定。俺の前でも、危ないと思ってて。ああ、いろはちゃんは何も知らない純粋培養の子だから、何が危ないかわかんないかもな……とにかくいい?」
「え……とぉ」
どうやらドン引きじゃなかったみたいだ。襲うとかなんとか、要するにそういう事だよねって思った。一応、私でも彼を悩殺くらいできたみたいで心がはずんだ。
──このまま襲ってくれてもいいのに
なんて、はしたなくて大胆な事を思いつつ、彼の剣幕におされてあっというまに普通の服に着替えさせられた。その恰好でイベント参加ってって思うとおかしくて、まだ何か考えごとをして「かわいい、やばい。理性どっかいきそう」とか呟く彼を見上げては、視線が合うたびに二人で笑って過ごした。
「あのさ、いろはちゃん。迷うとアレだし、手、繋ごう?」
その日、初めて恋人繋ぎをしたのであった。それ以降、サラシを巻くのをやめた。胸が目立たないファッションをしつつ、「おっきぃ……ヤバい……」って思わず呟いて、チラチラ私の胸をこっそり見て来る彼がなんだかかわいくて。痴漢や他の人だと絶対いやなセリフと視線なのに不思議だった。
クリスマスで、もう少し進展したくて胸を強調したワンピースを着てみると、やっぱりコートですっぽり隠された。寒いから、腕につかまって友達に教えてもらったように胸を押し付けたりしてみても、彼は手を出してこない。
──やっぱり、この作戦も失敗かぁ……
色気が圧倒的に足らないのは嫌になるほど理解している。それに、彼には私の体型も嫌われるどころか、とても好かれていて丸ごと全部大切にしてくれているのがよくわかって、最初の頃のネガティブな思考がだんだんなくなっていった。
「ひふみくん……」
彼が連れてきてくれたイルミネーションはとてもきれいで。彼といると、とても幸せだなって感じてうっとり見とれていたらぐいっと体を抱きしめられた。突然のその行動は、まるで私が彼の体全体にすっぽり収まって世界の他の一切合切が消えたかのようだった。
春になり、肌寒い陽気が続く中でのデート中。桜並木の見えるベンチに座って取り留めのない話をしていると、彼の緊張した声がしてそちらを向いた。
「い、いろはちゃん……」
体を斜めにして、真剣な表情でそういう彼の唇が意味深に近づいて来る。私のファーストキスは、かさついた彼の大きな唇の感触だけで、イチゴ味もレモン味もしなかった。
一足先に社会人になった彼は、学生の頃より時間があるみたい。去年みたいに寂しくて悲しい思いをする事はなかった。しょっちゅう会ってはぎゅってハグして。キスをして過ごした。
時々、彼が唸って何かを我慢している風だったし、その、体の中心部分が硬くなっているのも気づいていた。
「あらー。いろはの彼氏って忍耐強すぎでしょ……女子高出身だし、最初の出会いが痴漢被害受けた時だっけ? だからなかなかタイミングがつかめないのかもね」
「うん……」
「いろはさ、彼のソコをさりげなく触るとかしてみたら?」
「やだ! そんなぁ……そんな事……」
「でも、手を出されるって事は、そういう事だよ? 一応、結婚まで考えてくれているんでしょう? だったらいいじゃない」
「……でも……」
「とにかく、あんまりお預けしすぎたら男は別の積極的な女にクラっときちゃうかもよ?」
「そ、そんなのは嫌!」
「じゃあ、動画とかさ、漫画とか見て勉強しときなさいよ。あと、バナナとか魚肉ソーセージで練習するとかさー」
「べ、勉強……。ば、バナナ……ばなな……」
「そのうち、本番でする時のためよ! がんば!」
「ほ、ほんばん……」
私は、時々何をやってるんだろうと思いながら、冗談半分だったかもしれないけれど友達の言う通りにバナナとかで口でするフェラというものの練習を始めたのだった。
でも、そんな私でも大好きだってたくさん言ってくれて、甘え切っていた。彼の気持ちなんて二の次で、私が、私がっていつも自分の方が辛いし悲しいし、会いたいのにって思っていた。
彼はなかなか私に手を出さなかった。大切にしてくれているのもわかるけれど、体重がまだまだ標準体重に遠いし、お腹もでちゃってるデブなんかそりゃ色気もないし大人な彼に魅力的に映らないのもしょうがないって勝手に拗ねて落ち込んでいた。
こんな風に、かわいらしくて素直に甘えられる女の子じゃない私は、そのうちフラれちゃうんじゃないかってなかなか会えない日が続いた時には、わけもわからずますますネガティブに考えてしまっていた。
その年のハロウィンでは、大学で仮装パーティをするというから彼を誘った。そして、その頃には55キロまで落ちていたし、なんと、太ももの内側のお肉がくっつかなくなって空間ができていた。中学以来かもしれない。
「わぁ……、細くなってる~。やったぁ」
鏡に映る自分の気になっていた場所をじろじろ見ながらくるくる回転した。
モデル体型の女の子に比べたらまだぽっちゃりだけど、痩せて嬉しいし自信がちょっとついていたからミニスカートを初めて彼の前で履いてみようと思った。
ようするに、ミニスカのナースさん。ナースキャップの作り方を看護学校にいった友達に聞きながら、形成された時にかわいく見える折り方やつけ方を教わる。胸は相変わらず痩せなくて不格好に大きいままだったから、サラシで一生懸命つぶしてみた。それでもやっぱり、かわいいミニスカナースの表紙にいる美人のおねえさんには足元にも及ばない。
「うーん、いろはさ、いつも胸を気にするけどBカップの私からしたら羨ましいんだよ? せっかくだからブラだけにして、なかなか手を出さない彼を悩殺しちゃえばいいのに」
「でも、こんな胸……みっともないってドン引きされたら嫌だもん……」
「嫌がるどころか飛び掛かっておっぱいに顔を埋めて来るんじゃない? あはは」
「もう、他人事だと思って~」
イベント特有の、わけのわからない解放感も手伝って、私は数年ぶりに外でサラシを巻くのをやめた。
「えへ、私の仮装どうかな?」
そして、イベント当日、そう言って彼の前で一回転する。そうしたら、彼が数分フリーズしてしまって焦った。
「ひふみくん? どうしたの?」
私は、やっぱり似合わな過ぎてドン引きされたかと思って目が潤んできた。
「だ、ダメだ! いろはちゃんそんな恰好でイベント出たらダメ!」
さっきまで彼がびっくりしながらもちょっとは見とれてくれるかなってワクワクしていた気持ちがあっという間に萎んでしまう。
「いろはちゃん……」
俯いた私の肩をがしっと持たれた。びっくりして顔をあげると、なぜか目を血走らせながら鼻息を荒くした彼が目の前にいた。ちなみに彼は私に合わせてお医者さんだった。白衣を被って聴診器を首にかけている。
「そんな、男が一瞬で襲ってくるような恰好、外ではダメ! いいね?」
「え?」
「ぐう……、久しぶりのデートだし、イベントを一緒に歩きたいけど……あのね、その恰好、女子高出身の君はわかんないだろうけどさ、危ないから! ありとあらゆる男どもが俺から君を攫ってしまう……。そんなのダメだ!」
「は? ひ、ひふみくん?」
「いろはちゃん。勿体ないし、もっと見たいけど。その恰好だと俺もヤバいし……」
独り言までぶつぶつ言いだした彼は、白衣を脱ぐと私にかぶせて前のボタンを一番上から下まできっちり止めた。
「その恰好は、俺の前だけ限定。俺の前でも、危ないと思ってて。ああ、いろはちゃんは何も知らない純粋培養の子だから、何が危ないかわかんないかもな……とにかくいい?」
「え……とぉ」
どうやらドン引きじゃなかったみたいだ。襲うとかなんとか、要するにそういう事だよねって思った。一応、私でも彼を悩殺くらいできたみたいで心がはずんだ。
──このまま襲ってくれてもいいのに
なんて、はしたなくて大胆な事を思いつつ、彼の剣幕におされてあっというまに普通の服に着替えさせられた。その恰好でイベント参加ってって思うとおかしくて、まだ何か考えごとをして「かわいい、やばい。理性どっかいきそう」とか呟く彼を見上げては、視線が合うたびに二人で笑って過ごした。
「あのさ、いろはちゃん。迷うとアレだし、手、繋ごう?」
その日、初めて恋人繋ぎをしたのであった。それ以降、サラシを巻くのをやめた。胸が目立たないファッションをしつつ、「おっきぃ……ヤバい……」って思わず呟いて、チラチラ私の胸をこっそり見て来る彼がなんだかかわいくて。痴漢や他の人だと絶対いやなセリフと視線なのに不思議だった。
クリスマスで、もう少し進展したくて胸を強調したワンピースを着てみると、やっぱりコートですっぽり隠された。寒いから、腕につかまって友達に教えてもらったように胸を押し付けたりしてみても、彼は手を出してこない。
──やっぱり、この作戦も失敗かぁ……
色気が圧倒的に足らないのは嫌になるほど理解している。それに、彼には私の体型も嫌われるどころか、とても好かれていて丸ごと全部大切にしてくれているのがよくわかって、最初の頃のネガティブな思考がだんだんなくなっていった。
「ひふみくん……」
彼が連れてきてくれたイルミネーションはとてもきれいで。彼といると、とても幸せだなって感じてうっとり見とれていたらぐいっと体を抱きしめられた。突然のその行動は、まるで私が彼の体全体にすっぽり収まって世界の他の一切合切が消えたかのようだった。
春になり、肌寒い陽気が続く中でのデート中。桜並木の見えるベンチに座って取り留めのない話をしていると、彼の緊張した声がしてそちらを向いた。
「い、いろはちゃん……」
体を斜めにして、真剣な表情でそういう彼の唇が意味深に近づいて来る。私のファーストキスは、かさついた彼の大きな唇の感触だけで、イチゴ味もレモン味もしなかった。
一足先に社会人になった彼は、学生の頃より時間があるみたい。去年みたいに寂しくて悲しい思いをする事はなかった。しょっちゅう会ってはぎゅってハグして。キスをして過ごした。
時々、彼が唸って何かを我慢している風だったし、その、体の中心部分が硬くなっているのも気づいていた。
「あらー。いろはの彼氏って忍耐強すぎでしょ……女子高出身だし、最初の出会いが痴漢被害受けた時だっけ? だからなかなかタイミングがつかめないのかもね」
「うん……」
「いろはさ、彼のソコをさりげなく触るとかしてみたら?」
「やだ! そんなぁ……そんな事……」
「でも、手を出されるって事は、そういう事だよ? 一応、結婚まで考えてくれているんでしょう? だったらいいじゃない」
「……でも……」
「とにかく、あんまりお預けしすぎたら男は別の積極的な女にクラっときちゃうかもよ?」
「そ、そんなのは嫌!」
「じゃあ、動画とかさ、漫画とか見て勉強しときなさいよ。あと、バナナとか魚肉ソーセージで練習するとかさー」
「べ、勉強……。ば、バナナ……ばなな……」
「そのうち、本番でする時のためよ! がんば!」
「ほ、ほんばん……」
私は、時々何をやってるんだろうと思いながら、冗談半分だったかもしれないけれど友達の言う通りにバナナとかで口でするフェラというものの練習を始めたのだった。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる