90 / 99
ライバル公爵?
しおりを挟む
魔法学園でのゴタゴタのお陰で、中等部二年生からは、これまで通り王立学園に通えるようになった。
半年ぶりくらいに帰ってきた王都が何だか懐かしく感じる。
「ようやく帰って来れましたわね。やっぱりここが一番落ち着きますわ」
「ソウデスカ」
ここは王都にあるガーネット公爵家のタウンハウスにある俺の部屋。すでに俺の部屋はクリスティアナ様の部屋でもあるようだ。それはそれで全然構わないのだが……。
「やっぱりシリウスの布団の匂いが一番よね~」
「そうですわけね~」
「ここが一番落ち着く」
三人娘が揃って俺の布団に潜り込んでいるのが非常に気になる。一応俺もそろそろお年頃な年齢なんだけど……。
「ちょっとシリウス、いいかしら?」
ノックもそこそこにお母様が部屋に訪ねてきた。布団に潜り込む三人娘を見たお母様はこちらにあきれを含んだ目を向けてきた。
いや、俺のせいじゃないでしょうが。
「何かご用ですか?」
コホン、と一つ咳をして呼吸を整えたお母様は俺達に向かって言った。
「今度、ダイヤモンド公爵家で婚約披露会があるのよ。それで、そこにクリスティアナ様とシリウスも参加してもらいたいのよ。もちろん、フェオちゃんとエクスちゃんも一緒に参加してもらっても構わないわ」
「本当! 行く行く!」
「私も行きたいです」
「そう? それじゃあ決まりね」
そう言うとお母様はサッサと俺の部屋を後にした。
同じ公爵家のイベントことに参加するとは珍しい。俺達のことを紹介したいのかな?
「申し訳ありません、クリスティアナ様。余計なことに巻き込んでしまって」
「余計なことなんかではありませんわ。きっと、この披露会で私達のことも披露するつもりなのですわ」
「おそらくそうでしょうね。これで私達の関係も世間で広く認知されるようになりますね」
国王陛下が難色を示すかも知れないが、お父様とクリスティアナ様のお母様の第二王妃がなんとかしてくれるだろう。
ダイヤモンド公爵家主宰の婚約披露会の日がやってきた。
この日はダイヤモンド公爵家に有力な権力者達が大勢集まっていた。
参加者が着ている洋服はどれも最新モデルのものばかり。そして誰もがきらびやかな宝石類をたくさん身につけていた。どうも、完全に自分を自慢するための大会になり変わっているようだ。一応の義理として、婚約披露会では盛大な拍手と称賛に溢れてはいたが。
多くの人達がダイヤモンド公爵に挨拶する中、子供連中は暇である。
ダイヤモンド公爵の挨拶をみんなで済ませると、早々に料理の方へと向かった。
「どれも美味しそうね~。クリピーはどれを食べる? あれとか、これとか、良さそうだよ?」
「お姉様、あれも美味しそうです」
「そ、そうですわね」
クリスティアナ様の顔は見事に引きつっていた。
それもそのはず。フェオとエクスは魔法生命体なので太らないのだが、クリスティアナ様は普通に太るのだ。しかも悪いことに、幼少のころに太っていたことがあるため、肥満細胞を有しているのだ。
そしてその肥満細胞は、発芽する日を今か今かと待っているのだ。怖い。
そんなわけで、クリスティアナ様は美味しそうなものを目の前にしてそれに耐える、という苦行を強いられていた。
「クリスティアナ様、私一人では食べられませんので、一緒に食べませんか?」
これならたくさんの種類の美味しいものを食べることができるだろう。
「はい、喜んでいただきますわ」
「あたしもシリウスに分けてもらう~」
私もマスターのが欲しいです」
よしよし、いいぞいいぞ。これなら四分の一になるので、少しずつ色んなものが食べられるぞ。
こうして四人で一つの食べ物をシェアしていると、声がかかった。
「シリウス、元気そうだね」
「クロードお兄様!」
クロードお兄様は俺の三つ上で、ダイヤモンド公爵家の次男だ。今回の婚約披露会は長男の結婚相手のお披露目会であり、数ヶ月後に正式な結婚式が挙げられるのだ。
「初めてお目にかかりますわ。クリスティアナ・ジュエルですわ」
クリスティアナ様が淑女の鑑の如く、美しい礼をとった。周りで見ていた人達からざわめき声が漏れた。
俺は見慣れているけど、やっぱりクリスティアナ様は凄いんだな。
「初めまして、クロード・ダイヤモンドです。噂には聞いていましたが、本当に美しい。第二王妃様に負けないくらいの美貌だと聞いていましたが、どうやら本当のようですね」
「どうしたんですか、クロードお兄様。熱でもあるんですか?」
「失敬な。純粋に羨ましがっているところだよ」
そう言って二人で笑った。これだけ気を使わずに話せるのは、クロードお兄様くらいだろう。
「随分と仲がいいのね。ちょっと嫉妬しちゃうわ」
フェオがちょっぴり頬を膨らませている。
「おお、噂の妖精様ですか。しばらく会わない間に、本当にシリウスは凄いことになっているね」
手紙ではやり取りをしていたが、実際に顔を合わせるのは本当に久しぶりだ。うちの両親とクロードお兄様の両親が見栄の張り合いをするので、俺達子供達はいい迷惑だった。
「お兄様、高等部はどうですか?」
俺達はもう後一年ちょっとでゲームの舞台である高等部に進学する。そのため、事前情報は少しでも欲しかった。
「ああ……」
そうため息をつき話を始めた。
「やはり平民出の人が多くなると、それ関係でトラブルが多くなるね」
本当にうんざりしているのだろう。すでに疲労の色が見える。
「ほら、俺の学年は俺が一番上の高位貴族になるだろう? そのせいもあって、俺が貴族代表みたいになるんだよね。それで、貴族と平民との間に問題が起こると、全て俺が出向くことになるんだよ」
それはとんだ災難だ。係わってもいないのに、調停に乗り出さないといけないだなんて。アホなことをした貴族の責任もとることになるんでしょう? 僕にはとてもできない。
「嫌なお役目ですね。ああ、私もそうなることになるんですか。嫌だなあ」
「シリウスのクリスティアナ様がいるからまだいいよ。クリスティアナ様の目に留まった貴族は、国王陛下の耳に入るだろうからね。俺達貴族は直接他の貴族を罰することはできないけど、国王陛下ならそれができるからね。そこにガーネット公爵家が加担すれば、はいサヨウナラ、というわけさ。俺よりもずっといい」
他家を滅ばすとか、とんでもないことを言うなぁ。まあ、切り札に使えなくもないか。でもクリスティアナ様なら……。
「シリウス様に害を及ぼすような相手なら、どんどん排除しますわ!」
「あたしも手伝う~! 家ごとボン! ね」
でのひらをグーからパーにするフェオ。過激派がそろっているな、うちの嫁ズ。エクスだけが純粋な癒やしか……。
「私もやってみようかしら、ボン」
「お~! エクスも魔法が使えるようになったし、一緒にやろうよ、ボン」
残念ながら、うちの嫁ズに癒やしはなかった。
どうしてこうなった。
「クロードお兄様、何かあったら絶対に相談に乗って下さいね」
「お、おう……」
俺の剣幕にクロードお兄様の顔が引きつった。
だが、焚き付けたお兄様も悪いのだ。共に地獄に落ちてもらうとしよう。
半年ぶりくらいに帰ってきた王都が何だか懐かしく感じる。
「ようやく帰って来れましたわね。やっぱりここが一番落ち着きますわ」
「ソウデスカ」
ここは王都にあるガーネット公爵家のタウンハウスにある俺の部屋。すでに俺の部屋はクリスティアナ様の部屋でもあるようだ。それはそれで全然構わないのだが……。
「やっぱりシリウスの布団の匂いが一番よね~」
「そうですわけね~」
「ここが一番落ち着く」
三人娘が揃って俺の布団に潜り込んでいるのが非常に気になる。一応俺もそろそろお年頃な年齢なんだけど……。
「ちょっとシリウス、いいかしら?」
ノックもそこそこにお母様が部屋に訪ねてきた。布団に潜り込む三人娘を見たお母様はこちらにあきれを含んだ目を向けてきた。
いや、俺のせいじゃないでしょうが。
「何かご用ですか?」
コホン、と一つ咳をして呼吸を整えたお母様は俺達に向かって言った。
「今度、ダイヤモンド公爵家で婚約披露会があるのよ。それで、そこにクリスティアナ様とシリウスも参加してもらいたいのよ。もちろん、フェオちゃんとエクスちゃんも一緒に参加してもらっても構わないわ」
「本当! 行く行く!」
「私も行きたいです」
「そう? それじゃあ決まりね」
そう言うとお母様はサッサと俺の部屋を後にした。
同じ公爵家のイベントことに参加するとは珍しい。俺達のことを紹介したいのかな?
「申し訳ありません、クリスティアナ様。余計なことに巻き込んでしまって」
「余計なことなんかではありませんわ。きっと、この披露会で私達のことも披露するつもりなのですわ」
「おそらくそうでしょうね。これで私達の関係も世間で広く認知されるようになりますね」
国王陛下が難色を示すかも知れないが、お父様とクリスティアナ様のお母様の第二王妃がなんとかしてくれるだろう。
ダイヤモンド公爵家主宰の婚約披露会の日がやってきた。
この日はダイヤモンド公爵家に有力な権力者達が大勢集まっていた。
参加者が着ている洋服はどれも最新モデルのものばかり。そして誰もがきらびやかな宝石類をたくさん身につけていた。どうも、完全に自分を自慢するための大会になり変わっているようだ。一応の義理として、婚約披露会では盛大な拍手と称賛に溢れてはいたが。
多くの人達がダイヤモンド公爵に挨拶する中、子供連中は暇である。
ダイヤモンド公爵の挨拶をみんなで済ませると、早々に料理の方へと向かった。
「どれも美味しそうね~。クリピーはどれを食べる? あれとか、これとか、良さそうだよ?」
「お姉様、あれも美味しそうです」
「そ、そうですわね」
クリスティアナ様の顔は見事に引きつっていた。
それもそのはず。フェオとエクスは魔法生命体なので太らないのだが、クリスティアナ様は普通に太るのだ。しかも悪いことに、幼少のころに太っていたことがあるため、肥満細胞を有しているのだ。
そしてその肥満細胞は、発芽する日を今か今かと待っているのだ。怖い。
そんなわけで、クリスティアナ様は美味しそうなものを目の前にしてそれに耐える、という苦行を強いられていた。
「クリスティアナ様、私一人では食べられませんので、一緒に食べませんか?」
これならたくさんの種類の美味しいものを食べることができるだろう。
「はい、喜んでいただきますわ」
「あたしもシリウスに分けてもらう~」
私もマスターのが欲しいです」
よしよし、いいぞいいぞ。これなら四分の一になるので、少しずつ色んなものが食べられるぞ。
こうして四人で一つの食べ物をシェアしていると、声がかかった。
「シリウス、元気そうだね」
「クロードお兄様!」
クロードお兄様は俺の三つ上で、ダイヤモンド公爵家の次男だ。今回の婚約披露会は長男の結婚相手のお披露目会であり、数ヶ月後に正式な結婚式が挙げられるのだ。
「初めてお目にかかりますわ。クリスティアナ・ジュエルですわ」
クリスティアナ様が淑女の鑑の如く、美しい礼をとった。周りで見ていた人達からざわめき声が漏れた。
俺は見慣れているけど、やっぱりクリスティアナ様は凄いんだな。
「初めまして、クロード・ダイヤモンドです。噂には聞いていましたが、本当に美しい。第二王妃様に負けないくらいの美貌だと聞いていましたが、どうやら本当のようですね」
「どうしたんですか、クロードお兄様。熱でもあるんですか?」
「失敬な。純粋に羨ましがっているところだよ」
そう言って二人で笑った。これだけ気を使わずに話せるのは、クロードお兄様くらいだろう。
「随分と仲がいいのね。ちょっと嫉妬しちゃうわ」
フェオがちょっぴり頬を膨らませている。
「おお、噂の妖精様ですか。しばらく会わない間に、本当にシリウスは凄いことになっているね」
手紙ではやり取りをしていたが、実際に顔を合わせるのは本当に久しぶりだ。うちの両親とクロードお兄様の両親が見栄の張り合いをするので、俺達子供達はいい迷惑だった。
「お兄様、高等部はどうですか?」
俺達はもう後一年ちょっとでゲームの舞台である高等部に進学する。そのため、事前情報は少しでも欲しかった。
「ああ……」
そうため息をつき話を始めた。
「やはり平民出の人が多くなると、それ関係でトラブルが多くなるね」
本当にうんざりしているのだろう。すでに疲労の色が見える。
「ほら、俺の学年は俺が一番上の高位貴族になるだろう? そのせいもあって、俺が貴族代表みたいになるんだよね。それで、貴族と平民との間に問題が起こると、全て俺が出向くことになるんだよ」
それはとんだ災難だ。係わってもいないのに、調停に乗り出さないといけないだなんて。アホなことをした貴族の責任もとることになるんでしょう? 僕にはとてもできない。
「嫌なお役目ですね。ああ、私もそうなることになるんですか。嫌だなあ」
「シリウスのクリスティアナ様がいるからまだいいよ。クリスティアナ様の目に留まった貴族は、国王陛下の耳に入るだろうからね。俺達貴族は直接他の貴族を罰することはできないけど、国王陛下ならそれができるからね。そこにガーネット公爵家が加担すれば、はいサヨウナラ、というわけさ。俺よりもずっといい」
他家を滅ばすとか、とんでもないことを言うなぁ。まあ、切り札に使えなくもないか。でもクリスティアナ様なら……。
「シリウス様に害を及ぼすような相手なら、どんどん排除しますわ!」
「あたしも手伝う~! 家ごとボン! ね」
でのひらをグーからパーにするフェオ。過激派がそろっているな、うちの嫁ズ。エクスだけが純粋な癒やしか……。
「私もやってみようかしら、ボン」
「お~! エクスも魔法が使えるようになったし、一緒にやろうよ、ボン」
残念ながら、うちの嫁ズに癒やしはなかった。
どうしてこうなった。
「クロードお兄様、何かあったら絶対に相談に乗って下さいね」
「お、おう……」
俺の剣幕にクロードお兄様の顔が引きつった。
だが、焚き付けたお兄様も悪いのだ。共に地獄に落ちてもらうとしよう。
18
お気に入りに追加
1,945
あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる