57 / 99
眠れない夜
しおりを挟む
「なるほど、温泉ですか。始めて聞きましたが、実にいい響きです」
一団のまとめ役のような人が目を瞑り、その響きを確かめていた。何だこの人。
聞いてみると、どうやら村長の息子らしく、何とか村を救おうとここまでやって来たらしい。しかし、誰にも相手にされず絶望に身をよじっていたところに俺が声をかけたそうである。
「それじゃ、その村に行ってみる? 実際に見てみないと分からないもんね~。フェオちゃんアイで温泉の成分を丸裸にしてあげるわ!」
そんなこともできるんだ、フェオちゃんアイ。思った以上に高性能だな。あと、丸裸にされるのはフェオも同じだと思う。温泉に入るという意味で。
「そうだね。まずはその村が安全なところにあるのかを確認しないとね」
俺は護衛に目配せし、確認をとってもらった。その間になぜそのような事態になったのかを聞くことにした。
「そう、あれはちょうど魔物の氾濫が収まり、ようやく畑仕事ができると喜んでいたところ、何だか胸騒ぎがしましてね・・・」
余計な回想が多々入り、針小棒大な表現が多かったため非常に分かり難かったが、要するに畑仕事を再開したはいいが、水が足らなくなったということらしい。それでその辺を掘っていたら、温泉を掘り当てた、というわけだ。
「井戸から水が出なくなったのですか?」
「いいえ、水は出るのですが、最近の魔石ブームのお陰で開拓できる土地が増えましてね。それで畑を開墾しようとしたらどうしても水が足りなくなるので、新しい井戸が必要だったのですよ」
なるほど。最近は魔道具に使う魔石の需要が高く、魔物がどんどん狩られており、安全圏が広がっている。そこに進出しようとして問題が起きているのか。
まあ、人が住める土地が増えることは公爵家にとってもいいことだし、手を貸すのもいいかも知れない。
「シリウス様、確認が取れました。すぐ近くに森があり、そこから魔物が現れることがあるそうですが、辺境に出る魔物ということもあり、それほど強い魔物は出ないとのことです」
「ありがとう、助かったよ」
護衛の言った内容と『野鳥の会』で調べていた内容との一致を確認し、安全だろうと判断した。とは言うものの、俺達を危険に陥れる魔物がいたとしたら、おそらくドラゴンくらいだと思うけどね。魔族を倒せる俺達に勝てる魔物はそうそういないのではなかろうか。大群に襲われるケースを考えてみても『野鳥の会』があるので、大群に襲われる前に逃げることができる。思ったよりも便利な魔法である。あとでクリスティアナ様とフェオにも教えておこう。
「後日、そちらの村にお邪魔させてもらいます。村長によろしくお伝え下さい。あ、私はシリウス・ガーネットです。では、よろしく」
村長の息子は驚きのあまり固まってしまった。
「こ、これが『野鳥の会』。情報を絞り込むのが難しいですわ。それに魔力の消費が・・・」
「おっと、大丈夫ですか? 慣れるまでは無理をしないで下さいね。逆に慣れさえすれば、魔力の消費も少なくなりますよ」
グラリと体が傾いたクリスティアナ様を慌てて支える。と同時に左手が何か柔らか物を掴んだ。このムニュッとしたものはおそらくあれだ。クリスティアナ様のおっぱいだ。ほのかに感じる冷たさとマシュマロのような柔らかさ。もうちょっとだけ・・・。
「やっぱりそうやってクリピーのおっぱいを大きくしてるんだ。ズルイ! あたしもやって~!」
フェオがこちらに突っ込んできた。突然の出来事に固まっていた俺達は同時に動きだし、パッと距離を取った。もう真っ赤だ。多分俺も真っ赤だ。
「誤解だって、フェオ。クリスティアナ様を支えたら偶然そうなっただけだって!」
【本当に、それだけでしょうか? 我が主よ】
「そりゃあもうちょっとこのまま触っていたいとか、ちょっと揉んでみようかとか思ったり・・・してませんからね!?」
口を真一文字に結び、顔を真っ赤にしてプルプルと震えながら羞恥に耐えているクリスティアナ様の傍に駆け寄った。後ろではフェオとエクスがスタンバイ状態になっていた。
ああもう、めちゃくちゃだよ・・・。
「それで、明日からはあの村に通うことになるのですわね?」
「はい、そうです。馬車で一時間ほどの距離だそうなので、通うのがよいと思います。この宿よりも良い宿は向こうにはないでしょうからね。私の馬車なら疲れないし、問題ないと思います」
俺達は今、クリスティアナ様の前で正座させられている。クリスティアナ様の肩にはピーちゃんが止まり、こちらに睨みを利かせている。
「お前のせいだぞ、クロ」
ぼそぼそと隣で正座させられているクロに文句を言った。クロのあの一言がなければ、こんな事態にはなってはいなかったはずだ。
【なっ、主が正直に話すのがいけないのでしょう。それに奥方のおっぱいを掴んだまま固まった主の方が悪い。間違いない】
【こらそこ、私語は慎みなさい】
ギロリとピーちゃんに睨まれた。後ろに灼熱の炎が見える。あれはヤバい。
「すいません」
【すいません】
フェニックス先輩マジ怖いっス。マジ半端ない。チラリと横を見ると、フェオもエクスも震えていた。
妖精と聖剣を震えさせるとか、どんだけだよ。
そのままの状態で明日からの行動方針が決まった。
まずは村に行き、より正確な情報を得ること。新しく開墾している畑と水量の状態のチェック。堀当てた温泉の確認とそれをどうするか。俺としては温泉宿を造って保養地にするのがよいのではないかと思っている。
あとは周囲の魔物の確認だな。安全第一。安全が確保されないようなら、無理をする必要はないのだ。
こうして一通りのことを確認して寝床に就いた。
「シリウス様に怒ってますか?」
「さっきの正座のことですか? 怒ってませんよ。私の自業自得ですよ」
俺は苦笑した。気持ちいいと思ったのは事実だし、もうちょっとと思ってすぐに手を離さなかったのも自分だ。クリスティアナ様は何も悪くない。
「ですが、シリウス様は私を支えて下さっただけですのに・・・」
暗くてよく見えないが、声の感じからして涙目になっているのは間違いないな。
俺はクリスティアナ様の方に体を向け、そっとその頬を撫でた。
「本当に気にしてませんよ。大事な人を守れたのですから、それだけで十分ですよ」
「シリウス様」
クリスティアナ様が抱きついてきた。普段あまり見せない彼女の大胆な行動にちょっと動揺したが、すぐに頭を撫でてあげた。
安心したのか、そのままスースーと寝息を立て始めた。
お休み、ティアナ。
俺はしばらく眠れそうにないけどね。
一団のまとめ役のような人が目を瞑り、その響きを確かめていた。何だこの人。
聞いてみると、どうやら村長の息子らしく、何とか村を救おうとここまでやって来たらしい。しかし、誰にも相手にされず絶望に身をよじっていたところに俺が声をかけたそうである。
「それじゃ、その村に行ってみる? 実際に見てみないと分からないもんね~。フェオちゃんアイで温泉の成分を丸裸にしてあげるわ!」
そんなこともできるんだ、フェオちゃんアイ。思った以上に高性能だな。あと、丸裸にされるのはフェオも同じだと思う。温泉に入るという意味で。
「そうだね。まずはその村が安全なところにあるのかを確認しないとね」
俺は護衛に目配せし、確認をとってもらった。その間になぜそのような事態になったのかを聞くことにした。
「そう、あれはちょうど魔物の氾濫が収まり、ようやく畑仕事ができると喜んでいたところ、何だか胸騒ぎがしましてね・・・」
余計な回想が多々入り、針小棒大な表現が多かったため非常に分かり難かったが、要するに畑仕事を再開したはいいが、水が足らなくなったということらしい。それでその辺を掘っていたら、温泉を掘り当てた、というわけだ。
「井戸から水が出なくなったのですか?」
「いいえ、水は出るのですが、最近の魔石ブームのお陰で開拓できる土地が増えましてね。それで畑を開墾しようとしたらどうしても水が足りなくなるので、新しい井戸が必要だったのですよ」
なるほど。最近は魔道具に使う魔石の需要が高く、魔物がどんどん狩られており、安全圏が広がっている。そこに進出しようとして問題が起きているのか。
まあ、人が住める土地が増えることは公爵家にとってもいいことだし、手を貸すのもいいかも知れない。
「シリウス様、確認が取れました。すぐ近くに森があり、そこから魔物が現れることがあるそうですが、辺境に出る魔物ということもあり、それほど強い魔物は出ないとのことです」
「ありがとう、助かったよ」
護衛の言った内容と『野鳥の会』で調べていた内容との一致を確認し、安全だろうと判断した。とは言うものの、俺達を危険に陥れる魔物がいたとしたら、おそらくドラゴンくらいだと思うけどね。魔族を倒せる俺達に勝てる魔物はそうそういないのではなかろうか。大群に襲われるケースを考えてみても『野鳥の会』があるので、大群に襲われる前に逃げることができる。思ったよりも便利な魔法である。あとでクリスティアナ様とフェオにも教えておこう。
「後日、そちらの村にお邪魔させてもらいます。村長によろしくお伝え下さい。あ、私はシリウス・ガーネットです。では、よろしく」
村長の息子は驚きのあまり固まってしまった。
「こ、これが『野鳥の会』。情報を絞り込むのが難しいですわ。それに魔力の消費が・・・」
「おっと、大丈夫ですか? 慣れるまでは無理をしないで下さいね。逆に慣れさえすれば、魔力の消費も少なくなりますよ」
グラリと体が傾いたクリスティアナ様を慌てて支える。と同時に左手が何か柔らか物を掴んだ。このムニュッとしたものはおそらくあれだ。クリスティアナ様のおっぱいだ。ほのかに感じる冷たさとマシュマロのような柔らかさ。もうちょっとだけ・・・。
「やっぱりそうやってクリピーのおっぱいを大きくしてるんだ。ズルイ! あたしもやって~!」
フェオがこちらに突っ込んできた。突然の出来事に固まっていた俺達は同時に動きだし、パッと距離を取った。もう真っ赤だ。多分俺も真っ赤だ。
「誤解だって、フェオ。クリスティアナ様を支えたら偶然そうなっただけだって!」
【本当に、それだけでしょうか? 我が主よ】
「そりゃあもうちょっとこのまま触っていたいとか、ちょっと揉んでみようかとか思ったり・・・してませんからね!?」
口を真一文字に結び、顔を真っ赤にしてプルプルと震えながら羞恥に耐えているクリスティアナ様の傍に駆け寄った。後ろではフェオとエクスがスタンバイ状態になっていた。
ああもう、めちゃくちゃだよ・・・。
「それで、明日からはあの村に通うことになるのですわね?」
「はい、そうです。馬車で一時間ほどの距離だそうなので、通うのがよいと思います。この宿よりも良い宿は向こうにはないでしょうからね。私の馬車なら疲れないし、問題ないと思います」
俺達は今、クリスティアナ様の前で正座させられている。クリスティアナ様の肩にはピーちゃんが止まり、こちらに睨みを利かせている。
「お前のせいだぞ、クロ」
ぼそぼそと隣で正座させられているクロに文句を言った。クロのあの一言がなければ、こんな事態にはなってはいなかったはずだ。
【なっ、主が正直に話すのがいけないのでしょう。それに奥方のおっぱいを掴んだまま固まった主の方が悪い。間違いない】
【こらそこ、私語は慎みなさい】
ギロリとピーちゃんに睨まれた。後ろに灼熱の炎が見える。あれはヤバい。
「すいません」
【すいません】
フェニックス先輩マジ怖いっス。マジ半端ない。チラリと横を見ると、フェオもエクスも震えていた。
妖精と聖剣を震えさせるとか、どんだけだよ。
そのままの状態で明日からの行動方針が決まった。
まずは村に行き、より正確な情報を得ること。新しく開墾している畑と水量の状態のチェック。堀当てた温泉の確認とそれをどうするか。俺としては温泉宿を造って保養地にするのがよいのではないかと思っている。
あとは周囲の魔物の確認だな。安全第一。安全が確保されないようなら、無理をする必要はないのだ。
こうして一通りのことを確認して寝床に就いた。
「シリウス様に怒ってますか?」
「さっきの正座のことですか? 怒ってませんよ。私の自業自得ですよ」
俺は苦笑した。気持ちいいと思ったのは事実だし、もうちょっとと思ってすぐに手を離さなかったのも自分だ。クリスティアナ様は何も悪くない。
「ですが、シリウス様は私を支えて下さっただけですのに・・・」
暗くてよく見えないが、声の感じからして涙目になっているのは間違いないな。
俺はクリスティアナ様の方に体を向け、そっとその頬を撫でた。
「本当に気にしてませんよ。大事な人を守れたのですから、それだけで十分ですよ」
「シリウス様」
クリスティアナ様が抱きついてきた。普段あまり見せない彼女の大胆な行動にちょっと動揺したが、すぐに頭を撫でてあげた。
安心したのか、そのままスースーと寝息を立て始めた。
お休み、ティアナ。
俺はしばらく眠れそうにないけどね。
27
お気に入りに追加
1,945
あなたにおすすめの小説

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる