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ダンジョン
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ダンジョンが古代人によって作られたことは分かった。だが、どうしても分からないことがある。
「ねえ、それなら何でダンジョン内に魔物がたくさんいるの? ほとんどのダンジョンの最下層には強力な魔物がいるよね?」
「それはですね、古代人は地脈を利用してある程度の魔物を作りだすことができたからですよ。もっとも、すべての魔物ではないですけどね」
「まさか!?」
これにはみんなが驚いた。まさか魔物を自分たちの力で生み出すことができていたとは。古代文明は擬似的な生命を作りだせるほどに発展していたのか。
「それじゃ、魔物がダンジョンから外に出てこないのは?」
「ダンジョンを自分たちの縄張りだと認識しているからですね」
「へぇ」
思わず感嘆のため息がみんなから漏れた。古代人はそこまですることができていたのか。もしかすると、戦争にも使われていたりするのかな? いや、魔物を操っていたわけではなさそうだから、自分たちにも襲いかかってくるのか。それなら戦争に使うのは難しそうだ。
「あれ? でもそんな話、今まで聞いたことがないよ。古い本には書かれていないのかな?」
「それはもちろん、だれもが魔物を生み出すことができるわけではなかったからですよ。一部の研究者や身分の高い人物がその方法を知っていたようです。他のだれにも知られないようにね。当然のことながら、それは『この星』に見つかって怒りを買ったわけですけど」
どうやら古代文明が消された要因の一つは擬似的な生命を生み出したからのようである。恐らくそれは『この星』の専売特許。それを勝手に侵害されたので排除しようとしたのかも知れない。触らぬ神に祟りなしだな。
「それで今では何の資料も残っていないのか。いや、残っていなくて良かった。同じことを繰り返すところだったよ」
「まあ今は別の案件で滅ぼされそうになっているけどな」
「この星をこれ以上、傷つけるなってことよね」
事情を知った俺たちはお互いにうなずき合った。
隣で機嫌が悪そうにしかめっ面をしているリリアを両手で包み込み抱きしめる。最近のリリアはこの手の「滅びる、滅びない」の話が出ると、露骨に嫌そうな顔をする。
その当時に何かあったことは間違いないが、たぶん言いたくなだろうな。リリアをますます不愉快にしそうで、聞くに聞けなかった。
「それじゃ最後の扉を強力な魔物が守っているのは、古代人が自分のお宝を守るために、最高の魔物を作りだして守らせているからだったのか」
納得したのか、ジルが両手を組んでうなずいている。そうなると、最下層の一番奥の部屋にある宝物が高価な物であることにも納得できるな。容量が大きな魔法袋も最深部にあるって聞くしね。
「ねえ、それじゃあ隠しておいたものを取りに行くときはどうするの? 自分も魔物に襲われるんじゃないの?」
「それはですね、その部屋に魔法で印をつけておいて、その場所に一瞬で行けるようにしていたんですよ」
チッチッチ、と羽先を振るピーちゃん。よく見ると片目をつぶっている。何とも楽しそうである。役に立ててうれしいそうだね。
「瞬間移動の魔法のことね。なるほど、だからあたしたちが使えなかったのか。まさかあらかじめ魔法で印をつけて、魔法を仕込んでいるとは思わなかったわ」
してやられたと思ったのか、リリアの眉がつり上がり悔しそうな目つきをしている。でも長年の謎が解けたからなのか、口元は笑っていた。
「それでお宝がある部屋には魔物がいないんだな」
「そういうことです!」
我が意を得たりとばかりに、ピーちゃんが両羽を広げてバサバサしている。でもまだ謎が残っているぞ。
「どうしてピーちゃんはそんなことを知ってるの? もしかして昔は古代人だったの?」
「違いますよ。ボクは今も昔も火の精霊です。そして、火のあるところに火の精霊あり。どこにでも意識を持って行くことができるのです」
「なるほど」
つまりピーちゃんは盗み見と盗み聞きをしていたわけだな。周囲を明るくするためにはどうしても光がいる。その光を得る手段は火であることが多い。光を放つ魔道具も突き詰めれば火が使われているからね。
「さて、ダンジョンの成り立ちが分かったところで、そろそろ夕食の片付けをするぞ。明日は早くから出発する予定だからな。寝坊するなよ」
「分かってるよ。ジル、食器を集めて。水魔法で洗うからさ」
「任せとけ」
そうして夕食の後片付けも終わり、俺たちは早めの睡眠を取った。今日の話を研究者にすれば、非常に喜ばれることだろう。だがそれをすると、ピーちゃんの存在が明らかになってしまう。
火の精霊が生きているなんてことが分かれば、大きな騒ぎになりかねない。「ピーちゃんを消せ」なんて言う連中が出て来るかも知れない。そうなったら厄介だ。
せっかくの貴重な情報だが黙っておこう。きっとみんなは、釘を刺さなくてもそうしてくれるだろう。
俺はリリアとピーちゃんを寝袋の中に引き込むと、明日に備えて眠りについた。
朝食を食べると軽く準備運動をして岩山の前に立った。グルリと一周してから入り口の場所を確認する。うん、ここだな。
「それじゃ、穴を空けるよ」
「頼んだぞ。近くに魔物はいないな?」
「今のところはいないわよ。でも、音に反応して集まって来るかも知れないわ。十分に気をつけてね」
「おうよ」
ジルが早くも剣を抜いた。アーダンも盾を構えて、準備ができたようである。エリーザは少し後方で待機している。
俺は魔力を集中させ、ピットの魔法を縦ではなく横に使った。本来なら縦に穴を掘るための魔法を横に使ったのだ。これで横穴を掘ることができる。
慎重に横穴を掘り、アーダンが何とか通れるサイズの穴を空けることに成功した。これなら万が一のことがあっても、魔物があふれてくることはないだろう。もっとも、ピーちゃんの話だと、ダンジョンの外には出てこなさそうだけどね。
「よし、うまく行った。これで中に入ることができるよ」
「今のところ、こちらに魔物は向かって来てないわね」
アーダンがしっかりとうなずいた。ジルは一度武器を納刀し、エリーザが前に進み出た。
「スモール・ライトの魔法を使うわ」
「頼んだぞ。それじゃ、ダンジョン探索と行くとしようか」
暗い穴の中に光が差した。壁は薄い茶色をしており、古代遺跡でよく見かけるような、明かりの魔道具は設置されていないようだ。それもそうか。わざわざ侵入者のためにそんなものを準備しておくはずがない。
慎重にアーダンが中へと入っていく。その後ろに俺たちが続いた。
入り口からはすぐに急勾配になっており、そこを抜けるとアーダンが二人横に並んでも十分な広さの通路になった。
「このダンジョンの幅も何か決まりがあるのかな? 何だか前に調査した遺跡と似たような作りをしている感じがするんだけど」
「そういえばそうだな。通路に広場、部屋の形。確かにダンジョンの内部は似たようなものが多かったな」
アーダンたちは他のダンジョンにも行ったことがあるようだ。最深部の宝物がなくなっても、魔物が残っているダンジョンがあったりするからな。ダンジョン探索の訓練もかねて行ったのかも知れない。
「ダンジョンの作り方に似たようなところがあるのは仕方のないことですよ。どのダンジョンも教本を手本にして作っていますからね。これだけ大きなものをすべて一人で考え出すのはさすがに不可能だったみたいです」
「もしかして、ダンジョンにある罠もそうなのか?」
「その通りです」
「なるほど、だから似たような罠をたくさん見かけるのか」
納得したようにアーダンがうなずいている。ダンジョンと言えばお宝と魔物と罠。その罠を設置したのもダンジョンを作った古代人のようである。もしかすると、ダンジョンを作るのはちょっとした自己顕示だったのかも知れない。大工が家を作るのと同じようなものだろう。
「シッ! 魔物が来たぞ」
ジルが鋭い声を上げた。ジルの言う通り、アナライズの魔物の反応がこちらへと向かっている。どうやら臭いがしたみたいだな。狭い場所なら、ジルの鼻が有効に作用しそうである。
「三匹だね」
「これは……たぶんコボルトね。そんなに強くないけど、気をつけて。ダンジョンが壊れるといけないから、あまり強力な魔法は使えないわ」
確かにリリアの言う通りだな。特に気にしてなかった。危ない、危ない。強力な魔法を使うなら、片方が土魔法でダンジョンを強化する必要があるな。うまく役割分担しないとぺちゃんこになってしまう。
「ねえ、それなら何でダンジョン内に魔物がたくさんいるの? ほとんどのダンジョンの最下層には強力な魔物がいるよね?」
「それはですね、古代人は地脈を利用してある程度の魔物を作りだすことができたからですよ。もっとも、すべての魔物ではないですけどね」
「まさか!?」
これにはみんなが驚いた。まさか魔物を自分たちの力で生み出すことができていたとは。古代文明は擬似的な生命を作りだせるほどに発展していたのか。
「それじゃ、魔物がダンジョンから外に出てこないのは?」
「ダンジョンを自分たちの縄張りだと認識しているからですね」
「へぇ」
思わず感嘆のため息がみんなから漏れた。古代人はそこまですることができていたのか。もしかすると、戦争にも使われていたりするのかな? いや、魔物を操っていたわけではなさそうだから、自分たちにも襲いかかってくるのか。それなら戦争に使うのは難しそうだ。
「あれ? でもそんな話、今まで聞いたことがないよ。古い本には書かれていないのかな?」
「それはもちろん、だれもが魔物を生み出すことができるわけではなかったからですよ。一部の研究者や身分の高い人物がその方法を知っていたようです。他のだれにも知られないようにね。当然のことながら、それは『この星』に見つかって怒りを買ったわけですけど」
どうやら古代文明が消された要因の一つは擬似的な生命を生み出したからのようである。恐らくそれは『この星』の専売特許。それを勝手に侵害されたので排除しようとしたのかも知れない。触らぬ神に祟りなしだな。
「それで今では何の資料も残っていないのか。いや、残っていなくて良かった。同じことを繰り返すところだったよ」
「まあ今は別の案件で滅ぼされそうになっているけどな」
「この星をこれ以上、傷つけるなってことよね」
事情を知った俺たちはお互いにうなずき合った。
隣で機嫌が悪そうにしかめっ面をしているリリアを両手で包み込み抱きしめる。最近のリリアはこの手の「滅びる、滅びない」の話が出ると、露骨に嫌そうな顔をする。
その当時に何かあったことは間違いないが、たぶん言いたくなだろうな。リリアをますます不愉快にしそうで、聞くに聞けなかった。
「それじゃ最後の扉を強力な魔物が守っているのは、古代人が自分のお宝を守るために、最高の魔物を作りだして守らせているからだったのか」
納得したのか、ジルが両手を組んでうなずいている。そうなると、最下層の一番奥の部屋にある宝物が高価な物であることにも納得できるな。容量が大きな魔法袋も最深部にあるって聞くしね。
「ねえ、それじゃあ隠しておいたものを取りに行くときはどうするの? 自分も魔物に襲われるんじゃないの?」
「それはですね、その部屋に魔法で印をつけておいて、その場所に一瞬で行けるようにしていたんですよ」
チッチッチ、と羽先を振るピーちゃん。よく見ると片目をつぶっている。何とも楽しそうである。役に立ててうれしいそうだね。
「瞬間移動の魔法のことね。なるほど、だからあたしたちが使えなかったのか。まさかあらかじめ魔法で印をつけて、魔法を仕込んでいるとは思わなかったわ」
してやられたと思ったのか、リリアの眉がつり上がり悔しそうな目つきをしている。でも長年の謎が解けたからなのか、口元は笑っていた。
「それでお宝がある部屋には魔物がいないんだな」
「そういうことです!」
我が意を得たりとばかりに、ピーちゃんが両羽を広げてバサバサしている。でもまだ謎が残っているぞ。
「どうしてピーちゃんはそんなことを知ってるの? もしかして昔は古代人だったの?」
「違いますよ。ボクは今も昔も火の精霊です。そして、火のあるところに火の精霊あり。どこにでも意識を持って行くことができるのです」
「なるほど」
つまりピーちゃんは盗み見と盗み聞きをしていたわけだな。周囲を明るくするためにはどうしても光がいる。その光を得る手段は火であることが多い。光を放つ魔道具も突き詰めれば火が使われているからね。
「さて、ダンジョンの成り立ちが分かったところで、そろそろ夕食の片付けをするぞ。明日は早くから出発する予定だからな。寝坊するなよ」
「分かってるよ。ジル、食器を集めて。水魔法で洗うからさ」
「任せとけ」
そうして夕食の後片付けも終わり、俺たちは早めの睡眠を取った。今日の話を研究者にすれば、非常に喜ばれることだろう。だがそれをすると、ピーちゃんの存在が明らかになってしまう。
火の精霊が生きているなんてことが分かれば、大きな騒ぎになりかねない。「ピーちゃんを消せ」なんて言う連中が出て来るかも知れない。そうなったら厄介だ。
せっかくの貴重な情報だが黙っておこう。きっとみんなは、釘を刺さなくてもそうしてくれるだろう。
俺はリリアとピーちゃんを寝袋の中に引き込むと、明日に備えて眠りについた。
朝食を食べると軽く準備運動をして岩山の前に立った。グルリと一周してから入り口の場所を確認する。うん、ここだな。
「それじゃ、穴を空けるよ」
「頼んだぞ。近くに魔物はいないな?」
「今のところはいないわよ。でも、音に反応して集まって来るかも知れないわ。十分に気をつけてね」
「おうよ」
ジルが早くも剣を抜いた。アーダンも盾を構えて、準備ができたようである。エリーザは少し後方で待機している。
俺は魔力を集中させ、ピットの魔法を縦ではなく横に使った。本来なら縦に穴を掘るための魔法を横に使ったのだ。これで横穴を掘ることができる。
慎重に横穴を掘り、アーダンが何とか通れるサイズの穴を空けることに成功した。これなら万が一のことがあっても、魔物があふれてくることはないだろう。もっとも、ピーちゃんの話だと、ダンジョンの外には出てこなさそうだけどね。
「よし、うまく行った。これで中に入ることができるよ」
「今のところ、こちらに魔物は向かって来てないわね」
アーダンがしっかりとうなずいた。ジルは一度武器を納刀し、エリーザが前に進み出た。
「スモール・ライトの魔法を使うわ」
「頼んだぞ。それじゃ、ダンジョン探索と行くとしようか」
暗い穴の中に光が差した。壁は薄い茶色をしており、古代遺跡でよく見かけるような、明かりの魔道具は設置されていないようだ。それもそうか。わざわざ侵入者のためにそんなものを準備しておくはずがない。
慎重にアーダンが中へと入っていく。その後ろに俺たちが続いた。
入り口からはすぐに急勾配になっており、そこを抜けるとアーダンが二人横に並んでも十分な広さの通路になった。
「このダンジョンの幅も何か決まりがあるのかな? 何だか前に調査した遺跡と似たような作りをしている感じがするんだけど」
「そういえばそうだな。通路に広場、部屋の形。確かにダンジョンの内部は似たようなものが多かったな」
アーダンたちは他のダンジョンにも行ったことがあるようだ。最深部の宝物がなくなっても、魔物が残っているダンジョンがあったりするからな。ダンジョン探索の訓練もかねて行ったのかも知れない。
「ダンジョンの作り方に似たようなところがあるのは仕方のないことですよ。どのダンジョンも教本を手本にして作っていますからね。これだけ大きなものをすべて一人で考え出すのはさすがに不可能だったみたいです」
「もしかして、ダンジョンにある罠もそうなのか?」
「その通りです」
「なるほど、だから似たような罠をたくさん見かけるのか」
納得したようにアーダンがうなずいている。ダンジョンと言えばお宝と魔物と罠。その罠を設置したのもダンジョンを作った古代人のようである。もしかすると、ダンジョンを作るのはちょっとした自己顕示だったのかも知れない。大工が家を作るのと同じようなものだろう。
「シッ! 魔物が来たぞ」
ジルが鋭い声を上げた。ジルの言う通り、アナライズの魔物の反応がこちらへと向かっている。どうやら臭いがしたみたいだな。狭い場所なら、ジルの鼻が有効に作用しそうである。
「三匹だね」
「これは……たぶんコボルトね。そんなに強くないけど、気をつけて。ダンジョンが壊れるといけないから、あまり強力な魔法は使えないわ」
確かにリリアの言う通りだな。特に気にしてなかった。危ない、危ない。強力な魔法を使うなら、片方が土魔法でダンジョンを強化する必要があるな。うまく役割分担しないとぺちゃんこになってしまう。
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