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魔石の矢
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学者たちがオベリスクを調べ始めた。どうやら他にも何か手がかりがないかを調べているようだ。もしかすると、他にも何か書かれているかも知れない。古代文字が見つかれば見つかるほど、これが何なのかが分かることだろう。
俺たちは周囲を警戒しながら待った。リリアの震えがようやく収まってきた。そう言えば、火の精霊は自分の眷属に力を与えて呼び寄せていたようだが、あの溶岩の海をどうやって渡らせるつもりだったのだろうか。
ひょっとして、ファイアータートルは溶岩の海を泳ぐことができるのか? もしかするとそうなのかも知れない。巨大化した魔物は今のところファイアータートルだけなのだから。
「あの碑文、どんな意味だと思う?」
「そうだな、そのままの意味だとすると、自然を汚すと精霊が目を覚ますってことだろうな」
アーダンの意見はもっともだと思う。そしてビッグファイアータートルが二匹現れたと言うことは、精霊が目を覚ましつつあるのだと思う。
あの森が枯れていたのはビッグファイアータートルのせいだけではなく、火の精霊も関与しているのではないだろうか?
森が枯れ始めたのは俺たちが調査するよりももっと前だったはずだ。そうでなければ、あれだけの広さの森が枯れているはずはないだろう。ずいぶん前から警告していたのかも知れない。だれも気がつかなかっただけで。
「他に手がかりはなさそうじゃな」
「文字が書いてあるのはあの一面のみ。だが、この地に火の精霊が眠っていることは間違いなさそうだな」
周辺の調査を終えた学者たちが戻って来た。目立つ収穫はなさそうである。だがしかし、その目は輝いていた。
「古代人とこのオベリスクが何らかの関係があることは分かった。それだけでも大きな前進だ」
学者たちはうなずいていた。もしかすると、古代人と精霊との関係がハッキリしてくれば、このオベリスクが一体何なのかが分かるのかも知れないな。
そのとき、ゴゴゴ、と小さな揺れがあった。ここは火山の火口の中なので、地面が揺れてもおかしくはない。万が一に備えて、全員で飛行船へと走る。
「まさかとは思うが、噴火するかも知れん。すぐに飛び立つぞ!」
「おい、あれを見ろ! オベリスクが!」
船員が何やら指差している。振り向いた先には音を立ててオベリスクが倒れつつあった。その光景を思わず足を止めて見ていた。足を止めていたのは俺だけではない。他の人たちも動きが止まっており、その口は大きくあいていた。
目の前で倒れたオベリスクは地面に横倒しになると同時に、土煙を上げながらいくつもの石の塊に砕け散った。直後、そのオベリスクを包み込むように炎があふれ出した。
その炎は砕けた石の塊から放出されているようだ。それは次第に一つにまとまりながら、ガーディアンサイズの人型を形作った。
アナライズにはハッキリと、それまでには存在していなかった魔力の反応があった。それもかなり大きい。きっとあれが火の精霊なのだろう。
「おい、何か触ったのか?」
「そんなわけなかろう! 恐らく、何者かがこの地に到達したらこうなるようになっていたのだろうよ。火の精霊は体を求めているんだからな」
学者の一人がそう言った。すでにみんな動き出し、飛行船へと戻りつつあった。飛行船はすぐにでも飛び立てるようになっているだろう。だがこのまま帰っても良いものだろうか?
「フェル、火の精霊を鎮めなきゃ! 今ならまだ何とかなるはずよ」
「リリア?」
「まだ小さいわ。大きくなったら、だれにも手がつけられなくなっちゃう! もう倒せる人はいないのよ!」
リリアの必死の叫びに足が止まった。今ならまだ間に合う。本当にそうならば、やるしかないだろう。
「もう倒せる人がいないってことは、昔、倒した人がいるんだね」
「そうよ。でも……」
リリアがボロボロと涙を流した。初めて見るリリアの涙に、心臓がギュッと潰されたかのように胸が痛んだ。その人は火の精霊を倒したときに死んでしまったのだろうか? オベリスクに書いてあった「我らが友」とは、その人のことだったのだろう。
「アーダン、俺、行くよ」
「さしずめアイツはファイアーガーディアンってところか? ガーディアンとは長い付き合いになりそうだな。フリーズ・アーマーを頼む。ありゃ火傷じゃ済まなそうだ」
「フェル、手はず通り、俺の剣を氷属性の魔法剣にしてくれ! ぶった切ってやる。腕が鳴るぜぇ!」
「治療は私に任せて。思いっきりやってきなさい!」
そうだ。今の俺には仲間がいる。二人だけじゃない。
リリアがフリーズ・バリアを使った。これで接近しても大丈夫だろう。俺はアーダンとジルに、フリーズ・アーマーとフリーズ・ウエポンを使った。まずはこれで様子見だ。
飛行船から距離を取るため、俺たちは火の精霊に近づいた。俺たちを見つけた火の精霊は頭から炎を放射した。その炎をリリアがフリーズ・シールドを使って上方にそらした。すさまじい勢いの炎が頭上を通り抜けた。シールドがドロリと溶けている。直撃すると跡形も無く消し炭になるだろう。
その間に接近したアーダンに向かって、炎の拳をたたきつけた。だがそれはアーダンの盾によって受け止められた。フリーズ・アーマーに変化はない。本体の熱はそれほどでもなさそうである。
拳を受け止められ、火の精霊の動きが止まった。その腕をジルが両断した。
「斬れる!」
返しの刃で振り上げられたもう一本の腕を斬り飛ばした。腕が無くなり、体勢を崩したところに、俺が放った、何本ものフリーズ・アローが突き刺さる。そのまま火の精霊は後方に倒れた。魔力の塊なので重さがないのか、音はしなかった。
俺たちは一度、距離をおいた。
「やったか?」
ジルがそう言ったのとほぼ同時に、火の精霊が元と同じ状態で起き上がった。見える限りではダメージなどなさそうである。
「おいおい、もしかして不死身かよ」
「空気を斬っているようなものだからな。あながち間違ってはいないだろう」
「火の精霊が魔力の塊なら、魔力が尽きれば倒せるんじゃないかな?」
アナライズで調べた限りでは火の精霊の魔力に変化はない。だが攻撃を積み重ねていけば、きっと変化があるはずだ。無くなった両手を復活させるために魔力を消費しているはずなのだから。
「少しはアイツの魔力に変化はあったのか?」
俺は静かに首を左右に振った。アーダンの口元がわずかに緩む。その目は真剣そのものである。
「こりゃ長期戦になりそうだな」
このままだと、こちらが先に力尽きることになるだろう。だがそれでも、火の精霊の魔力を削ることはできるだろう。火の精霊の力が弱まれば、他の人が何とかしてくれるはずだ。
「フェル、あの子の膝を見て! 矢のようなものが刺さっているわ!」
「矢?」
リリアに言われてよく見ると、火の精霊の左膝に小さな黒い矢のようなものが刺さっている。時々七色に輝くそれは魔石のようだった。
「もしかして魔石かな? あの形の魔石は何の魔物なの?」
「あんな細長い形の魔石は存在しないわ。だれかが作ったのかしら?」
「魔石って作れるものなの?」
そんな会話をしている間に、火の精霊が迫って来ていた。先ほどと同じようにアーダンが攻撃を盾で受け止めたり、いなしたりしてできた隙に、ジルが攻撃を加える。
先ほどリリアが言った魔石の矢にも攻撃をしていたが、キン、と言う甲高い音と共に跳ね返されていた。
「あの矢に何か秘密があるのかな?」
「分からないわ。でも、何だか気になるのよね」
魔法で追撃しながらも、魔石の矢を観察し続けた。そして気がついた。
この魔石から、魔力が火の精霊に伝わっている。
つまり、この魔石を何とかしない限りは、火の精霊本体の魔力を削ることができないのだ。
斬られた手足はすぐに再生するようになってきた。どうやら火の精霊も、こちらの動きに慣れて来たようである。これはいよいよジリ貧になってきたな。余力があるうちに逃げることも考えないといけないな。
【助けて、助けて……】
「リリア、今、助けてって言った?」
「あたしじゃないわ。あの子よ!」
そう言ってリリアは火の精霊の方を指差した。
俺たちは周囲を警戒しながら待った。リリアの震えがようやく収まってきた。そう言えば、火の精霊は自分の眷属に力を与えて呼び寄せていたようだが、あの溶岩の海をどうやって渡らせるつもりだったのだろうか。
ひょっとして、ファイアータートルは溶岩の海を泳ぐことができるのか? もしかするとそうなのかも知れない。巨大化した魔物は今のところファイアータートルだけなのだから。
「あの碑文、どんな意味だと思う?」
「そうだな、そのままの意味だとすると、自然を汚すと精霊が目を覚ますってことだろうな」
アーダンの意見はもっともだと思う。そしてビッグファイアータートルが二匹現れたと言うことは、精霊が目を覚ましつつあるのだと思う。
あの森が枯れていたのはビッグファイアータートルのせいだけではなく、火の精霊も関与しているのではないだろうか?
森が枯れ始めたのは俺たちが調査するよりももっと前だったはずだ。そうでなければ、あれだけの広さの森が枯れているはずはないだろう。ずいぶん前から警告していたのかも知れない。だれも気がつかなかっただけで。
「他に手がかりはなさそうじゃな」
「文字が書いてあるのはあの一面のみ。だが、この地に火の精霊が眠っていることは間違いなさそうだな」
周辺の調査を終えた学者たちが戻って来た。目立つ収穫はなさそうである。だがしかし、その目は輝いていた。
「古代人とこのオベリスクが何らかの関係があることは分かった。それだけでも大きな前進だ」
学者たちはうなずいていた。もしかすると、古代人と精霊との関係がハッキリしてくれば、このオベリスクが一体何なのかが分かるのかも知れないな。
そのとき、ゴゴゴ、と小さな揺れがあった。ここは火山の火口の中なので、地面が揺れてもおかしくはない。万が一に備えて、全員で飛行船へと走る。
「まさかとは思うが、噴火するかも知れん。すぐに飛び立つぞ!」
「おい、あれを見ろ! オベリスクが!」
船員が何やら指差している。振り向いた先には音を立ててオベリスクが倒れつつあった。その光景を思わず足を止めて見ていた。足を止めていたのは俺だけではない。他の人たちも動きが止まっており、その口は大きくあいていた。
目の前で倒れたオベリスクは地面に横倒しになると同時に、土煙を上げながらいくつもの石の塊に砕け散った。直後、そのオベリスクを包み込むように炎があふれ出した。
その炎は砕けた石の塊から放出されているようだ。それは次第に一つにまとまりながら、ガーディアンサイズの人型を形作った。
アナライズにはハッキリと、それまでには存在していなかった魔力の反応があった。それもかなり大きい。きっとあれが火の精霊なのだろう。
「おい、何か触ったのか?」
「そんなわけなかろう! 恐らく、何者かがこの地に到達したらこうなるようになっていたのだろうよ。火の精霊は体を求めているんだからな」
学者の一人がそう言った。すでにみんな動き出し、飛行船へと戻りつつあった。飛行船はすぐにでも飛び立てるようになっているだろう。だがこのまま帰っても良いものだろうか?
「フェル、火の精霊を鎮めなきゃ! 今ならまだ何とかなるはずよ」
「リリア?」
「まだ小さいわ。大きくなったら、だれにも手がつけられなくなっちゃう! もう倒せる人はいないのよ!」
リリアの必死の叫びに足が止まった。今ならまだ間に合う。本当にそうならば、やるしかないだろう。
「もう倒せる人がいないってことは、昔、倒した人がいるんだね」
「そうよ。でも……」
リリアがボロボロと涙を流した。初めて見るリリアの涙に、心臓がギュッと潰されたかのように胸が痛んだ。その人は火の精霊を倒したときに死んでしまったのだろうか? オベリスクに書いてあった「我らが友」とは、その人のことだったのだろう。
「アーダン、俺、行くよ」
「さしずめアイツはファイアーガーディアンってところか? ガーディアンとは長い付き合いになりそうだな。フリーズ・アーマーを頼む。ありゃ火傷じゃ済まなそうだ」
「フェル、手はず通り、俺の剣を氷属性の魔法剣にしてくれ! ぶった切ってやる。腕が鳴るぜぇ!」
「治療は私に任せて。思いっきりやってきなさい!」
そうだ。今の俺には仲間がいる。二人だけじゃない。
リリアがフリーズ・バリアを使った。これで接近しても大丈夫だろう。俺はアーダンとジルに、フリーズ・アーマーとフリーズ・ウエポンを使った。まずはこれで様子見だ。
飛行船から距離を取るため、俺たちは火の精霊に近づいた。俺たちを見つけた火の精霊は頭から炎を放射した。その炎をリリアがフリーズ・シールドを使って上方にそらした。すさまじい勢いの炎が頭上を通り抜けた。シールドがドロリと溶けている。直撃すると跡形も無く消し炭になるだろう。
その間に接近したアーダンに向かって、炎の拳をたたきつけた。だがそれはアーダンの盾によって受け止められた。フリーズ・アーマーに変化はない。本体の熱はそれほどでもなさそうである。
拳を受け止められ、火の精霊の動きが止まった。その腕をジルが両断した。
「斬れる!」
返しの刃で振り上げられたもう一本の腕を斬り飛ばした。腕が無くなり、体勢を崩したところに、俺が放った、何本ものフリーズ・アローが突き刺さる。そのまま火の精霊は後方に倒れた。魔力の塊なので重さがないのか、音はしなかった。
俺たちは一度、距離をおいた。
「やったか?」
ジルがそう言ったのとほぼ同時に、火の精霊が元と同じ状態で起き上がった。見える限りではダメージなどなさそうである。
「おいおい、もしかして不死身かよ」
「空気を斬っているようなものだからな。あながち間違ってはいないだろう」
「火の精霊が魔力の塊なら、魔力が尽きれば倒せるんじゃないかな?」
アナライズで調べた限りでは火の精霊の魔力に変化はない。だが攻撃を積み重ねていけば、きっと変化があるはずだ。無くなった両手を復活させるために魔力を消費しているはずなのだから。
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「フェル、あの子の膝を見て! 矢のようなものが刺さっているわ!」
「矢?」
リリアに言われてよく見ると、火の精霊の左膝に小さな黒い矢のようなものが刺さっている。時々七色に輝くそれは魔石のようだった。
「もしかして魔石かな? あの形の魔石は何の魔物なの?」
「あんな細長い形の魔石は存在しないわ。だれかが作ったのかしら?」
「魔石って作れるものなの?」
そんな会話をしている間に、火の精霊が迫って来ていた。先ほどと同じようにアーダンが攻撃を盾で受け止めたり、いなしたりしてできた隙に、ジルが攻撃を加える。
先ほどリリアが言った魔石の矢にも攻撃をしていたが、キン、と言う甲高い音と共に跳ね返されていた。
「あの矢に何か秘密があるのかな?」
「分からないわ。でも、何だか気になるのよね」
魔法で追撃しながらも、魔石の矢を観察し続けた。そして気がついた。
この魔石から、魔力が火の精霊に伝わっている。
つまり、この魔石を何とかしない限りは、火の精霊本体の魔力を削ることができないのだ。
斬られた手足はすぐに再生するようになってきた。どうやら火の精霊も、こちらの動きに慣れて来たようである。これはいよいよジリ貧になってきたな。余力があるうちに逃げることも考えないといけないな。
【助けて、助けて……】
「リリア、今、助けてって言った?」
「あたしじゃないわ。あの子よ!」
そう言ってリリアは火の精霊の方を指差した。
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