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第五章
お酒の力
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師匠に言われた通り、手土産にブランデーを買った。金なら余っていたので、年代物のブランデーを樽で購入した。それを見ていたリリアがさすがにあきれて苦言を言ってきた。
「随分と思い切った手土産ね。それでそのゴンさんが何も知らなかったらどうするの?」
「そんときはそんときさ。師匠の相弟子なら、仲良くしておいて損はないさ。もしかすると、師匠も知らない技術を習得しているかも知れん」
「でもあなた、調べれば分かるわよね?」
う、いつになく厳しい。確かにそうだが、そうじゃないんだよ。
「ほら、やっぱり聞くのと、実際に自分の目で見るのとじゃ、大違いだろ?」
「それはそうかも知れないけど、でも、いくら何でもお金を無駄遣いしすぎよ」
「あー! リリアがダナイをいじめてる~!」
ジュラの言葉にリリアが笑顔で振り向いた。
「いじめてないよ~」
俺たちが言い争っているのを見つけてジュラが駆け寄ってきた。助かった。リリアはその事実を認めたくないのか、笑顔でジュラに接している。どうやらリリアは、自分が優しいイメージを作りあげたいようである。
でもな、手遅れだと思うんだ。以前鬼のような形相でジュラを怒ったもんな。
「お帰り、ダナイ。良いお酒はあった?」
「おう、バッチリだよ、アベル。これなら文句は言わせねぇ」
「お、自信があるみたいね。王都でお酒を探したのは正解だったわね」
マリアがサムズアップをしながら言った。
俺たちは今、王都のそれなりに良い宿に泊まっていた。いつもの高級宿だとライザーク辺境伯にこちらの動きが伝わりそうなので、今回ばかりは別の宿にしたのだ。
今の俺たちは魔導船による空の移動によって、短時間で王都まで行くことができる。その早さ故に、疑惑の目を向けられかねない。そのための回避策である。
冒険者ギルドからドワーフが大体どの辺りに住み着いているのかの情報を得ることができた。ドワーフは武具の作成に長けている。冒険者の中には、ドワーフに武器を作ってもらおうと、ドワーフのところに直接交渉に行く人もいるらしい。
しかしドワーフはかなりの気分屋だそうであり、滅多に武器を作ってくれないとのことだった。ドワーフ製の武器は高値で売れる。一つ売ればかなりのもうけになるので、たまに作るくらいで十分らしい。もちろん、大量に作って価値が下がらないようにしているという側面もあるだろう。思ったよりもしたたかな種族なのかも知れないな。
翌日、俺たちは王都の北門からドワーフが住み着いている山岳地帯へと向かった。王都の流通は主に、東西と南が中心だ。北側からの交易はほぼないと言っても過言ではない。そのため、北門を訪れる人は少なく、それに伴って王都北門は寂れていた。
「何だかここだけ王都じゃないみたいだね。イーゴリの街みたい」
「おいマリア、さすがにそれは失礼なんじゃないのか。どっちにとっても。確かに冒険者は少ないみたいだが……これだと俺たちは目立つかな?」
北門を出入りしているのは、北門周辺に畑を持っている人たちが多いようである。冒険者の姿は見えなかった。それもそうか。山に魔物はいない。そうなれば、討伐依頼も素材採取依頼も張り出されないだろう。
「大丈夫よ。冒険者がドワーフの武器を求めて北に向かうことはよくあるって言ってたでしょ。私たちもある意味でその一員だし、問題ないわ」
リリアの意見にうなずいて返した。確かにそうだな。頻繁に北門を出入りしなければ怪しまれることはないだろう。なるべく早くオリハルコンが見つかるといいな。
「それじゃ、出発するとしよう。地図の通りなら二日程度で到着するだろうからな。魔物もいないし、道中が危険と言うわけじゃないだろうが、油断せずに行こう」
俺たちは北門から出ると、まっすぐに山へと向かった。思っていたよりもドワーフのところに向かう人が多いのか、山までは小さな道が続いていた。しかしそれも、すぐに獣道へと変わった。
「道があるだけマシって感じね」
「ほらマリア、頑張ってなの!」
「ジュラは楽そうでいいわねー」
マリアが遠い目をしている。そんなジュラはただいま俺の肩の上に乗っている。足下は非常に悪い。しかもジュラは子供だ。さすがに歩かせるのは困難だと判断し、俺が抱えて移動することにしたのだ。
そのかいあってか、順調に先へと進んでいる。
「ダナイ、あとどのくらい?」
「あと一日くらいだな」
「うえー」
そろそろ休憩時間かな。だがな、マリア、俺たちは恵まれている方だぞ。夜は快適な部屋が待っているんだからな。
そんなこんなで山道を進んで行くと、急に視界が開けた。どうやらこの辺りだけ木々が刈り取られているらしい。ということは、ドワーフのところに着いたのかな?
辺りの岩山を見ると、ところどころに穴が開いていることが分かった。おそらくはこれがドワーフが住んでいる穴蔵なのだろう。
ドワーフたちを刺激しないようにソロソロと師匠に言われた場所へと向かって行った。
そこは師匠が言った通り、先ほどの場所から多少、いや、随分と離れたところにあった。その一体だけ、下草が刈り取られている。
「多分ここだな」
「そうみたいなの。穴の中に誰かいるの」
ジュラが何かを敏感に察知したようである。ジュラは植物を操れるからな。木の根っこ何かを使って、地面の中の様子が見られるのかも知れない。
みんな不安そうな顔をしている。ここは同じドワーフとして、俺が行くことにしよう。
「それじゃ、ちょっと行ってくるわ」
そう言うと、穴の方へと向かった。穴蔵の中は真っ暗だった。しかし奥に扉があるのが見えた。扉の前に行くと、俺は声を張り上げた。
「ゴンザレスさんいませんか? 俺はダナイと言う者です。俺の師匠、ゴードンの紹介で来ました。手土産にブランデーを樽で持ってきたんですが……」
「おお、ゴードンの弟子か! よく来たな!」
ものすごい勢いで扉が開いた。ブランデーの話が出るまではまったく反応がなかったのに。
ゴンさんは確かに他のドワーフよりは小奇麗にしているようだった。以前王都で見かけたドワーフに比べれば随分とマシである。まあ、俺にはかなわないがね。
そんなゴンさんは俺をマジマジと見ていた。
「まさか兄弟、お前もドワーフか?」
どうやら早くも兄弟と見なされたようである。お酒の力ってスゲー。ケチらなくて良かったぜ。効果はバツグンだ。
「ええ、そうです。こんなドワーフなんで街で暮らしています。他にも連れがいるんで、呼んでも良いですかね?」
「ああ、構わんよ。中に入ってくれ」
俺はリリアたちを呼ぶと、穴蔵の中へと入って行った。穴蔵の中は思ったよりも明るかった。ゴンさんお手製の魔道具なのだろうか? 見たことがないタイプの魔道具のランプが部屋を照らしている。
「ゴンさん、突然尋ねてすいません。これはお近づきの印です」
そう言って俺の印籠型マジックバッグから樽でブランデーを出した。樽から僅かににじみ出ている匂いを敏感に察知したのか、ゴンさんの目の色が変わった。
「お、おお、すまんな。……飲んでみても?」
「もちろん構いませんよ。そのために持ってきたのですから」
俺がそう言うと、うれしそうに人数分のコップを持ってきた。まあ、俺たちは飲むつもりはないのだが。「これからまだすることがあるので」と断ったが、ゴンさんは特にそれに気を悪くすることなくブランデーを飲んだ。
どうやら気に入ってくれたようである。続けて二杯ほど飲んだ。大丈夫かな?
「いい酒だ。感謝するぞ。それで、どうしてここにやって来た?」
「それですが、実はオリハルコンを探しておりまして……」
「オリハルコン……」
「はい」
ゴンさんは考えるように目をつぶった。それから目を開けると、もう一杯飲んだ。
「そうか、オリハルコンか。こんなことなら俺が持っておくべきだったな」
「と、言いますと?」
「俺の師匠がな、死ぬ間際に俺にオリハルコンをくれたんだよ。だが俺は……それを売り払ったんだよ」
どこか悔やむような、そんな声が聞こえた。
「随分と思い切った手土産ね。それでそのゴンさんが何も知らなかったらどうするの?」
「そんときはそんときさ。師匠の相弟子なら、仲良くしておいて損はないさ。もしかすると、師匠も知らない技術を習得しているかも知れん」
「でもあなた、調べれば分かるわよね?」
う、いつになく厳しい。確かにそうだが、そうじゃないんだよ。
「ほら、やっぱり聞くのと、実際に自分の目で見るのとじゃ、大違いだろ?」
「それはそうかも知れないけど、でも、いくら何でもお金を無駄遣いしすぎよ」
「あー! リリアがダナイをいじめてる~!」
ジュラの言葉にリリアが笑顔で振り向いた。
「いじめてないよ~」
俺たちが言い争っているのを見つけてジュラが駆け寄ってきた。助かった。リリアはその事実を認めたくないのか、笑顔でジュラに接している。どうやらリリアは、自分が優しいイメージを作りあげたいようである。
でもな、手遅れだと思うんだ。以前鬼のような形相でジュラを怒ったもんな。
「お帰り、ダナイ。良いお酒はあった?」
「おう、バッチリだよ、アベル。これなら文句は言わせねぇ」
「お、自信があるみたいね。王都でお酒を探したのは正解だったわね」
マリアがサムズアップをしながら言った。
俺たちは今、王都のそれなりに良い宿に泊まっていた。いつもの高級宿だとライザーク辺境伯にこちらの動きが伝わりそうなので、今回ばかりは別の宿にしたのだ。
今の俺たちは魔導船による空の移動によって、短時間で王都まで行くことができる。その早さ故に、疑惑の目を向けられかねない。そのための回避策である。
冒険者ギルドからドワーフが大体どの辺りに住み着いているのかの情報を得ることができた。ドワーフは武具の作成に長けている。冒険者の中には、ドワーフに武器を作ってもらおうと、ドワーフのところに直接交渉に行く人もいるらしい。
しかしドワーフはかなりの気分屋だそうであり、滅多に武器を作ってくれないとのことだった。ドワーフ製の武器は高値で売れる。一つ売ればかなりのもうけになるので、たまに作るくらいで十分らしい。もちろん、大量に作って価値が下がらないようにしているという側面もあるだろう。思ったよりもしたたかな種族なのかも知れないな。
翌日、俺たちは王都の北門からドワーフが住み着いている山岳地帯へと向かった。王都の流通は主に、東西と南が中心だ。北側からの交易はほぼないと言っても過言ではない。そのため、北門を訪れる人は少なく、それに伴って王都北門は寂れていた。
「何だかここだけ王都じゃないみたいだね。イーゴリの街みたい」
「おいマリア、さすがにそれは失礼なんじゃないのか。どっちにとっても。確かに冒険者は少ないみたいだが……これだと俺たちは目立つかな?」
北門を出入りしているのは、北門周辺に畑を持っている人たちが多いようである。冒険者の姿は見えなかった。それもそうか。山に魔物はいない。そうなれば、討伐依頼も素材採取依頼も張り出されないだろう。
「大丈夫よ。冒険者がドワーフの武器を求めて北に向かうことはよくあるって言ってたでしょ。私たちもある意味でその一員だし、問題ないわ」
リリアの意見にうなずいて返した。確かにそうだな。頻繁に北門を出入りしなければ怪しまれることはないだろう。なるべく早くオリハルコンが見つかるといいな。
「それじゃ、出発するとしよう。地図の通りなら二日程度で到着するだろうからな。魔物もいないし、道中が危険と言うわけじゃないだろうが、油断せずに行こう」
俺たちは北門から出ると、まっすぐに山へと向かった。思っていたよりもドワーフのところに向かう人が多いのか、山までは小さな道が続いていた。しかしそれも、すぐに獣道へと変わった。
「道があるだけマシって感じね」
「ほらマリア、頑張ってなの!」
「ジュラは楽そうでいいわねー」
マリアが遠い目をしている。そんなジュラはただいま俺の肩の上に乗っている。足下は非常に悪い。しかもジュラは子供だ。さすがに歩かせるのは困難だと判断し、俺が抱えて移動することにしたのだ。
そのかいあってか、順調に先へと進んでいる。
「ダナイ、あとどのくらい?」
「あと一日くらいだな」
「うえー」
そろそろ休憩時間かな。だがな、マリア、俺たちは恵まれている方だぞ。夜は快適な部屋が待っているんだからな。
そんなこんなで山道を進んで行くと、急に視界が開けた。どうやらこの辺りだけ木々が刈り取られているらしい。ということは、ドワーフのところに着いたのかな?
辺りの岩山を見ると、ところどころに穴が開いていることが分かった。おそらくはこれがドワーフが住んでいる穴蔵なのだろう。
ドワーフたちを刺激しないようにソロソロと師匠に言われた場所へと向かって行った。
そこは師匠が言った通り、先ほどの場所から多少、いや、随分と離れたところにあった。その一体だけ、下草が刈り取られている。
「多分ここだな」
「そうみたいなの。穴の中に誰かいるの」
ジュラが何かを敏感に察知したようである。ジュラは植物を操れるからな。木の根っこ何かを使って、地面の中の様子が見られるのかも知れない。
みんな不安そうな顔をしている。ここは同じドワーフとして、俺が行くことにしよう。
「それじゃ、ちょっと行ってくるわ」
そう言うと、穴の方へと向かった。穴蔵の中は真っ暗だった。しかし奥に扉があるのが見えた。扉の前に行くと、俺は声を張り上げた。
「ゴンザレスさんいませんか? 俺はダナイと言う者です。俺の師匠、ゴードンの紹介で来ました。手土産にブランデーを樽で持ってきたんですが……」
「おお、ゴードンの弟子か! よく来たな!」
ものすごい勢いで扉が開いた。ブランデーの話が出るまではまったく反応がなかったのに。
ゴンさんは確かに他のドワーフよりは小奇麗にしているようだった。以前王都で見かけたドワーフに比べれば随分とマシである。まあ、俺にはかなわないがね。
そんなゴンさんは俺をマジマジと見ていた。
「まさか兄弟、お前もドワーフか?」
どうやら早くも兄弟と見なされたようである。お酒の力ってスゲー。ケチらなくて良かったぜ。効果はバツグンだ。
「ええ、そうです。こんなドワーフなんで街で暮らしています。他にも連れがいるんで、呼んでも良いですかね?」
「ああ、構わんよ。中に入ってくれ」
俺はリリアたちを呼ぶと、穴蔵の中へと入って行った。穴蔵の中は思ったよりも明るかった。ゴンさんお手製の魔道具なのだろうか? 見たことがないタイプの魔道具のランプが部屋を照らしている。
「ゴンさん、突然尋ねてすいません。これはお近づきの印です」
そう言って俺の印籠型マジックバッグから樽でブランデーを出した。樽から僅かににじみ出ている匂いを敏感に察知したのか、ゴンさんの目の色が変わった。
「お、おお、すまんな。……飲んでみても?」
「もちろん構いませんよ。そのために持ってきたのですから」
俺がそう言うと、うれしそうに人数分のコップを持ってきた。まあ、俺たちは飲むつもりはないのだが。「これからまだすることがあるので」と断ったが、ゴンさんは特にそれに気を悪くすることなくブランデーを飲んだ。
どうやら気に入ってくれたようである。続けて二杯ほど飲んだ。大丈夫かな?
「いい酒だ。感謝するぞ。それで、どうしてここにやって来た?」
「それですが、実はオリハルコンを探しておりまして……」
「オリハルコン……」
「はい」
ゴンさんは考えるように目をつぶった。それから目を開けると、もう一杯飲んだ。
「そうか、オリハルコンか。こんなことなら俺が持っておくべきだったな」
「と、言いますと?」
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