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第五章
オルハリコンを探しに行こう
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久しぶりに訪れた王都。そこはイーゴリの街とは違い、この大陸のありとあらゆるものが集まる、一大都市であった。そう言えば最近ライザーク辺境伯のところに行ってないな。たまには顔を見せた方がいいのかな?
「ねえダナイ、今回の依頼でかなりお金をもらったんだよね?」
「そうだぞ、マリア。だからマリアにも山分けしたお金を渡しただろう?」
「もらったけど……もうちょっとちょうだい!」
マリアがちょうだいのポーズを取った。それを見て、隣にいたジュラも同じようなちょうだいのポーズを取った。二人とも両手を突き出して、片足を後ろに曲げて片足立ちしている。やめてくれ、マリア。うちのジュラが変なことを覚えるだろうが。
しょうがないので追加のお金を渡した。もちろんジュラにも。マリアにはお金は山分けしたと言ったが、均等に分配したわけではない。マリアはきっとムダ遣いをするだろうと思って、少額しか渡していないのだ。そして案の定、ムダ遣いをしていた。
何もかもが計画通りである。
お金をもらうと、二人は駄菓子屋へと突撃して行った。本当に手間のかかる姉妹である。お父さん、将来がちょっぴり不安になってきたぞ。リリアを見ると、眉をハの字に曲げて困り顔だった。
「マリアも相変わらずね。まあ、アベルも相変わらずだけどね」
当のアベルは我先にと武器屋へと走って行った。王都の武器屋の品ぞろえが気になるのだろう。アベルは俺たちが作った以外の武器を見る機会がそれほどないだろうからな。見た目が変わった武器とかがあるかも知れない。それとも、火を噴く剣、何てものもあるのかも知れないな。
まあ、アベルは大丈夫だろう。問題はお嬢様方二人だな。俺たちは連れ立って駄菓子屋へと向かった。
「甘い! 美味しい!」
口元を甘味でベトベトにしたジュラが、それでも飽き足らずに駄菓子を口に運んでいた。隣に座っているマリアも以下同文である。何とも言えない気分になった。大丈夫か? 主に乙女として……。
リリアはお上品に駄菓子を食べている。なんやかんや、女性陣は甘いものが好きらしい。残念ながら俺は甘いものがそれほど好きではなかったので遠慮した。お酒があればまた別なんだろうけどな。
待ち合わせ場所の広場のベンチに座って道行く人たちを見ていると、アベルが戻ってきた。しかし、その顔つきは渋い。何かあったのかな?
「どうだった?」
「ひどい。ひどすぎる。ダナイの剣を見たあとじゃ、どの剣もガラクタにしか見えない。何、あの装飾。いるの? バカなの?」
相当ご立腹のようである。どうやら宝石がたくさん付いた剣がお気に召さなかったようである。アベル、多分それは家に飾るようの剣だよ。本物の剣は裏路地の寂れた武器屋にあるんだよ、きっと。
「アベルも食べなよ、ほら」
「え? ああ、ありがとうマリア。……って何これ!? 辛っ!」
アベルが慌てて吐き出した。正直、ジュラの教育に悪いのでやめていただきたいのだが……。
「引っかかった」
「引っかかった~」
マリアとジュラは楽しそうである。パチパチと手をたたいている。知らんぞ、アベルに捨てられても。あきれて二人を見ていると、リリアは頭を抱えていた。そうだよな、頭が痛いよな。
「ダナイ、イーゴリの街に帰ってからどうするの?」
「まずはアベルの剣を研ぎ直す。それが終わったら……」
言葉を切った俺を、四人が見つめた。
「オリハルコンを取りに行こうと思う」
「オリハルコン!」
「しっ! 声が大きい!」
「ごめん」
アベルがシュンとなったが、こんなところで口走った俺も悪いな。
「いや、良いんだ。こんなところで話すことじゃなかったな」
「それで、それはどこにあるの?」
リリアが少し声のトーンを下げて聞いてきた。それに従ってみんなが俺の近くに寄ってきた。
「王都からさらに北に行ったところにあるらしい」
「王都の北? ルメール山脈があるけど、もしかしてそこかしら?」
うーん、これは困ったぞ。「王都から北」としか書いていなかったから、正確な場所は行ってみないと分からないんだけどな。どうしよう。
「ねえダナイ、何でそんなこと知ってるの?」
マリアが首をかしげて聞いてきた。う、これはまずい。
「そ、それはたまたま入手した古文書に書いてあったんだよ」
「ふ~ん。その古文書、私にも見せてよ」
「な、何言ってんだマリア。秘密の古文書だぞ? 見せられないよ」
マリアが半眼でこちらをにらんでいる。これは怪しまれているな。
「ねぇねぇ、リリアもその古文書、見たくない?」
「え? 私はいいわ。ダナイを信頼してるもの」
「え~、ジュラは? ジュラも見たいよね?」
「私もいいの。ダナイを信頼してるの」
キラキラした瞳でジュラが答えた。ナイス、リリア。さすがだな、リリア。分かってらっしゃる。味方を得られなかったマリアはがっくりと肩を落とした。
「それじゃ帰りはもちろんアレを使って帰るんだよね?」
「どうやらその方が良さそうだな。早く行きたいんだろう?」
「もちろん!」
アベルがいい顔で答えた。それもそのはず。アベルのことだ。オリハルコンが聖剣を製作するために必要なものだと分かっていることだろう。すでに頭の中は聖剣で一杯になっているかも知れない。
こうして俺たちは王都を後にすると、イーゴリの街へと戻って行った。
イーゴリの街へ戻るとするに、ミスリルの剣を持って鍛冶屋ゴードンへと向かった。ここにはオリハルコンの刃も研ぐことができる砥石があるのだ。師匠が一体どこで手に入れたのか分からなかったが、これより優れた砥石をいまだに見たことはなかった。
これでも王都に行ったときに、武器屋や商業ギルドに通って探していたのだ。だが王都でさえ見つけることはできなかった。
師匠にミスリルの剣を見せると、大いに驚かれた。
「信じられんな。ミスリルの刃をここまで損耗させる木があるとはな。同じミスリル同士なら分からなくもないが……。エルダートレントとはよほどの魔物みたいだな。いや、無事に帰ってきて本当に何よりだよ」
師匠が安堵のため息をついた。まあ、足は遅いし、死ぬことはないとは思っていたが、俺の作ったミスリルの剣が通用しなかったらどうしようかとは思っていた。
聖剣が完成するまで放置? そうすればきっと常磐の森に接している街はなくなっていただろう。
ミスリルの剣を研ぎ直した。さすがは師匠の砥石。アベルの剣は再び輝きを取り戻した。師匠は同じミスリルの剣同士なら互いに消耗する、と思っているようだが、俺の作った剣は相手のミスリルの剣を両断できると思っている。それだけ、以前見たミスリルの剣はひどかった。
剣を研ぎ直したあとは、俺たちが使った武器や防具の手入れもしておいた。俺が使ったハンマーは持ち手の部分がグニャリと曲がり、先端部分は押し潰れた状態になっていた。
一体あの一撃でどれだけの力が加わっていたのか、ちょっと想像できないくらいだった。
良くもまあ、翌日の筋肉痛だけで済んだものだ。若いっていいね。五十歳を超えているけどな。ドワーフ最高。
家に戻ると、待ちかねたように玄関先でアベルが待っていた。
「大丈夫だとは思うが、一応、庭で振って見てくれ」
「了解!」
剣を受け取ると一目散に庭へと走って行った。庭から「ヒャッホーウ!」と言うアベルの叫びが聞こえてきた。
あとやらなきゃならんのはマリアの魔法銃のメンテナンスだな。あれだけは外でやるわけには行かないからな。機密が多すぎる。
俺が工房でカチャカチャとやっていると、物珍しいのか、ジュラが扉の向こうからコソコソとのぞいていた。すごく気が散る。それならまだ近くで見てもらった方がいい。
ジュラを呼び寄せると、「邪魔をするつもりはなかったの」とシュンとなった。どうやら邪魔しないようにリリアによく言いつけられていたらしい。そのリリアは夕食の準備中である。
ジュラは用意したイスに座り、俺の仕事をジッと見つめていた。
「気になるのか? コイツが」
「始めて見たの。魔法が飛び出す武器は見たことあるけど、あれだけたくさん発射できる武器は見たことなかったの」
やはり魔法銃の取り扱いは気をつけた方がいいな。ミスリルの剣くらいなら「すごい剣」で済むかも知れないが、コイツは異端だからな。そう言えばジュラだけが俺のお手製のアイテムを持っていないな。よし、ここは一つ、何かとっておきのものをプレゼントしてやるとするか。
「ねえダナイ、今回の依頼でかなりお金をもらったんだよね?」
「そうだぞ、マリア。だからマリアにも山分けしたお金を渡しただろう?」
「もらったけど……もうちょっとちょうだい!」
マリアがちょうだいのポーズを取った。それを見て、隣にいたジュラも同じようなちょうだいのポーズを取った。二人とも両手を突き出して、片足を後ろに曲げて片足立ちしている。やめてくれ、マリア。うちのジュラが変なことを覚えるだろうが。
しょうがないので追加のお金を渡した。もちろんジュラにも。マリアにはお金は山分けしたと言ったが、均等に分配したわけではない。マリアはきっとムダ遣いをするだろうと思って、少額しか渡していないのだ。そして案の定、ムダ遣いをしていた。
何もかもが計画通りである。
お金をもらうと、二人は駄菓子屋へと突撃して行った。本当に手間のかかる姉妹である。お父さん、将来がちょっぴり不安になってきたぞ。リリアを見ると、眉をハの字に曲げて困り顔だった。
「マリアも相変わらずね。まあ、アベルも相変わらずだけどね」
当のアベルは我先にと武器屋へと走って行った。王都の武器屋の品ぞろえが気になるのだろう。アベルは俺たちが作った以外の武器を見る機会がそれほどないだろうからな。見た目が変わった武器とかがあるかも知れない。それとも、火を噴く剣、何てものもあるのかも知れないな。
まあ、アベルは大丈夫だろう。問題はお嬢様方二人だな。俺たちは連れ立って駄菓子屋へと向かった。
「甘い! 美味しい!」
口元を甘味でベトベトにしたジュラが、それでも飽き足らずに駄菓子を口に運んでいた。隣に座っているマリアも以下同文である。何とも言えない気分になった。大丈夫か? 主に乙女として……。
リリアはお上品に駄菓子を食べている。なんやかんや、女性陣は甘いものが好きらしい。残念ながら俺は甘いものがそれほど好きではなかったので遠慮した。お酒があればまた別なんだろうけどな。
待ち合わせ場所の広場のベンチに座って道行く人たちを見ていると、アベルが戻ってきた。しかし、その顔つきは渋い。何かあったのかな?
「どうだった?」
「ひどい。ひどすぎる。ダナイの剣を見たあとじゃ、どの剣もガラクタにしか見えない。何、あの装飾。いるの? バカなの?」
相当ご立腹のようである。どうやら宝石がたくさん付いた剣がお気に召さなかったようである。アベル、多分それは家に飾るようの剣だよ。本物の剣は裏路地の寂れた武器屋にあるんだよ、きっと。
「アベルも食べなよ、ほら」
「え? ああ、ありがとうマリア。……って何これ!? 辛っ!」
アベルが慌てて吐き出した。正直、ジュラの教育に悪いのでやめていただきたいのだが……。
「引っかかった」
「引っかかった~」
マリアとジュラは楽しそうである。パチパチと手をたたいている。知らんぞ、アベルに捨てられても。あきれて二人を見ていると、リリアは頭を抱えていた。そうだよな、頭が痛いよな。
「ダナイ、イーゴリの街に帰ってからどうするの?」
「まずはアベルの剣を研ぎ直す。それが終わったら……」
言葉を切った俺を、四人が見つめた。
「オリハルコンを取りに行こうと思う」
「オリハルコン!」
「しっ! 声が大きい!」
「ごめん」
アベルがシュンとなったが、こんなところで口走った俺も悪いな。
「いや、良いんだ。こんなところで話すことじゃなかったな」
「それで、それはどこにあるの?」
リリアが少し声のトーンを下げて聞いてきた。それに従ってみんなが俺の近くに寄ってきた。
「王都からさらに北に行ったところにあるらしい」
「王都の北? ルメール山脈があるけど、もしかしてそこかしら?」
うーん、これは困ったぞ。「王都から北」としか書いていなかったから、正確な場所は行ってみないと分からないんだけどな。どうしよう。
「ねえダナイ、何でそんなこと知ってるの?」
マリアが首をかしげて聞いてきた。う、これはまずい。
「そ、それはたまたま入手した古文書に書いてあったんだよ」
「ふ~ん。その古文書、私にも見せてよ」
「な、何言ってんだマリア。秘密の古文書だぞ? 見せられないよ」
マリアが半眼でこちらをにらんでいる。これは怪しまれているな。
「ねぇねぇ、リリアもその古文書、見たくない?」
「え? 私はいいわ。ダナイを信頼してるもの」
「え~、ジュラは? ジュラも見たいよね?」
「私もいいの。ダナイを信頼してるの」
キラキラした瞳でジュラが答えた。ナイス、リリア。さすがだな、リリア。分かってらっしゃる。味方を得られなかったマリアはがっくりと肩を落とした。
「それじゃ帰りはもちろんアレを使って帰るんだよね?」
「どうやらその方が良さそうだな。早く行きたいんだろう?」
「もちろん!」
アベルがいい顔で答えた。それもそのはず。アベルのことだ。オリハルコンが聖剣を製作するために必要なものだと分かっていることだろう。すでに頭の中は聖剣で一杯になっているかも知れない。
こうして俺たちは王都を後にすると、イーゴリの街へと戻って行った。
イーゴリの街へ戻るとするに、ミスリルの剣を持って鍛冶屋ゴードンへと向かった。ここにはオリハルコンの刃も研ぐことができる砥石があるのだ。師匠が一体どこで手に入れたのか分からなかったが、これより優れた砥石をいまだに見たことはなかった。
これでも王都に行ったときに、武器屋や商業ギルドに通って探していたのだ。だが王都でさえ見つけることはできなかった。
師匠にミスリルの剣を見せると、大いに驚かれた。
「信じられんな。ミスリルの刃をここまで損耗させる木があるとはな。同じミスリル同士なら分からなくもないが……。エルダートレントとはよほどの魔物みたいだな。いや、無事に帰ってきて本当に何よりだよ」
師匠が安堵のため息をついた。まあ、足は遅いし、死ぬことはないとは思っていたが、俺の作ったミスリルの剣が通用しなかったらどうしようかとは思っていた。
聖剣が完成するまで放置? そうすればきっと常磐の森に接している街はなくなっていただろう。
ミスリルの剣を研ぎ直した。さすがは師匠の砥石。アベルの剣は再び輝きを取り戻した。師匠は同じミスリルの剣同士なら互いに消耗する、と思っているようだが、俺の作った剣は相手のミスリルの剣を両断できると思っている。それだけ、以前見たミスリルの剣はひどかった。
剣を研ぎ直したあとは、俺たちが使った武器や防具の手入れもしておいた。俺が使ったハンマーは持ち手の部分がグニャリと曲がり、先端部分は押し潰れた状態になっていた。
一体あの一撃でどれだけの力が加わっていたのか、ちょっと想像できないくらいだった。
良くもまあ、翌日の筋肉痛だけで済んだものだ。若いっていいね。五十歳を超えているけどな。ドワーフ最高。
家に戻ると、待ちかねたように玄関先でアベルが待っていた。
「大丈夫だとは思うが、一応、庭で振って見てくれ」
「了解!」
剣を受け取ると一目散に庭へと走って行った。庭から「ヒャッホーウ!」と言うアベルの叫びが聞こえてきた。
あとやらなきゃならんのはマリアの魔法銃のメンテナンスだな。あれだけは外でやるわけには行かないからな。機密が多すぎる。
俺が工房でカチャカチャとやっていると、物珍しいのか、ジュラが扉の向こうからコソコソとのぞいていた。すごく気が散る。それならまだ近くで見てもらった方がいい。
ジュラを呼び寄せると、「邪魔をするつもりはなかったの」とシュンとなった。どうやら邪魔しないようにリリアによく言いつけられていたらしい。そのリリアは夕食の準備中である。
ジュラは用意したイスに座り、俺の仕事をジッと見つめていた。
「気になるのか? コイツが」
「始めて見たの。魔法が飛び出す武器は見たことあるけど、あれだけたくさん発射できる武器は見たことなかったの」
やはり魔法銃の取り扱いは気をつけた方がいいな。ミスリルの剣くらいなら「すごい剣」で済むかも知れないが、コイツは異端だからな。そう言えばジュラだけが俺のお手製のアイテムを持っていないな。よし、ここは一つ、何かとっておきのものをプレゼントしてやるとするか。
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